前回、語られたシックスの人生ー。
悪意で形成された彼は、その全てをもってネウロに攻撃を行いました。

しかし、全ての魔力を使いついに最終兵器を召喚したネウロ。
新しい血族の絶滅のため、彼はその命を賭けてシックスへの仕置きを開始しますー!!

感想です☆




謎~第199話 「死【し】」




※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

首1つになった姿でも、シックスはネウロに怒りを露わにして見せた。
ネウロはどこを切ったら死ぬのか分からないな・・とその姿を見て、笑う。

シックスはー脳さえ残っていれば、生命を維持できることができた。
それが、強固な肉体を持つものの務めだからだ。

だが魔人よ、お前の命は後一押しで断ち切れるぞー!!
シックスは細胞を動かして、腕を作り出そうとする。
あまねく全ての知的生物は、脳の何かを満たすために生きている。
お前は空腹。私は悪意!!

爆ぜてしまえ・・。
シックスはそう呟くと、伸びだした腕をネウロに向けた。
私の脳を彩りなさい、ネウロ。その断末魔の悲鳴でー!!

ーだがその時、シックスの脳内に悪夢が注入された。
いつのまにか背後を取っていたネウロが、彼の脳内に直接魔力を注入したのだ。

その痛みに、シックスはもがき呻く。
ネウロはただひたすらにその脳に魔力を注ぎ込みながらも、その魔力が足りないことを理解していた。

これではせいぜい痛いのが続くだけだ・・。
シックスの強靭な脳は、こんなものでは壊せない・・。
彼は体の動きを止めるので精いっぱいだなーと息をついて見せる。

それからーネウロはにっと笑った。
だがだからこそ・・最高の仕置きになる。

その言葉にシックスが疑問を感じた瞬間、ネウロは彼の首から手を離した。
支えを失ったシックスは、そのまま真っすぐに空中を落ちていく・・。

30秒後に、また会おうー。
ネウロはそう笑うと、背を向けた。
シックスはその姿を見つめながら、ただ落下していく。

・・なんだ?みすみす私を見逃すとは。
30秒後?一体どういう・・
考えながら落ちていたシックスは、はっと目を見開いた。
彼は・・ネウロが何をしようとしているのか、即座に気付いたのだ。

シックス・・悪意こそが、貴様の強さだ。
敵の悪意を上回ることで、貴様は常に先手を打ってきた。
だから・・常人なら理解に時間がかかることも、一瞬で分かってしまうだろうー。

ネウロは戦闘機の上で、シックスに向けてそう語った。
シックスは雄たけびを上げ、ネウロに向かった怒鳴る。
ネウローーーーーーー!!!!

彼は必死に体に動くよう命じた。
この化け物め、殺してやる!!

だがネウロはその光景を悠然と眺め、あまつさえ戦闘機によりかかって座った。
彼はシックスを笑みを浮かべたまま、見つめる。

後は魔界虫たちが操縦してくれる・・。
彼はシックスが初めて恐怖を感じているのを見て、心から満足した。

あらゆる悪意を向けてきたシックスは、いざ自分にその悪意が向いた時、そしてその悪意から逃れられないと分かっている時、時間も恐怖も人間より数倍感じるだろう・・。

だがそれでいい。それが、最も貴様らしい死に方だー。


ー戦闘機が、真っすぐにシックスの落ちる方向へと進路を変える。
シックスは自分がどうなるかを予測し、その恐怖と屈辱に震えた。

やめろ・・。まさかこの私が、こんな屈辱的な死に方をするなんて。
私を支えてきた悪意が・・この私を滅ぼすというのか?!

戦闘機が目の前に迫る。もうよけることはできない。
そんな最期の時ーシックスは、この世でもっとも屈辱的な光景を見た。
ネウロが戦闘機の真正面に座り、その爪先を向けたのだー。

靴を舐めろ、その全身で。

ーそれが、シックスの最期に見た景色だった。
戦闘機は彼の慟哭すら飲み込み潰し、真っすぐに地上へと進路を向ける。

下は太平洋のど真ん中。マッハ2強で、墜落まで後3秒といったところか・・。
ネウロは全ての戦いを終え、息をついた。
彼は・・自分の終わりに満足していた。

ここまでだ。今の我が輩では、生き残れない。
魔界と地上を頭脳で生きてきた我が輩が、ここまで後先も考えず行動した理由はそこまでして人間の営みを守ろうとした理由は・・

人間が我が輩の食糧源だから。・・本当にそれだけの理由だろうか?
彼は今まで出会った人間たちの顔を思い浮かべ、穏やかな表情で瞳を閉じる。
考えても意味がない。寝るか・・。

その体を、光が包むー。
戦闘機は、真っすぐに海面に墜落したのだー






・・ネウロは、脳内で聞いたことのある声を聞いた。

ー私を滅ぼした君の頭脳は、こんなところで生存を放棄するのか?
起きたまえ・・。ニューロンの申し子よー

その声に、ネウロは目を開けた。
気が付くと・・彼の目の前には、医療用のヘリコプターがあった。

その瞳に、篚口(ひぐち)の姿が映る。
彼はネウロの意識が戻ったのを確認すると、救急隊員たちは急いでネウロの治療を始める。

おはよう、ネウロ。気分はどう?
篚口はいつもの調子で、体調を尋ねる。

どうやら助かったらしい・・。
ネウロはまだ朦朧とする意識の中で、自分の生存だけをただ確認するのだったー。




















決着。


今回はネウロとシックスの戦いに、決着がついた回でした。
ついに‥本当の本当に、戦いの終わりですね!!

勝者はネウロ!本当によくやってくれました!!
まさに頂点同士にふさわしい戦いだったと思います!!
いやー・・すごかった・・。


それにしても、シックスって本当に人間じゃないんだなぁ・・とまずは最初に唖然としましたw
まさか首1つだけになっても生きてるとは。そして心臓が脳に直結してるとは。

なんかもう、自分の想像を超えすぎていて言葉が出ませんでしたよ。ものすごい相手を敵に回していたんだな~と改めて感じました。


でもそんなシックスも、ここからはネウロのお仕置きの時間でした!!
魔力を脳に直接注入され、戦闘機から放り出され・・。
普通の人間相手だったら、そこまでするか・・というドSなお仕置きの数々。
さすがにシックスでも、ちょっと哀れになっちゃいましたよ(^^;)

そして最後には、戦闘機でシックスに突っ込むー!!
その時の決め台詞は、「靴を舐めろ」ですよ!!
かつてここまでドSなヒーローがいたでしょうか?!w

シックスもさぞや悔しかったでしょうね。
最後に目に入った光景がネウロの靴の爪先だなんて・・。
悪意の塊には、あまりに屈辱的な死・・。

でもなんだかすっきりしましたよ。
最後まで、シックスはシックスのまま死んでくれてよかったと思います。
これだけ木っ端みじんにしてしまえば、もう復活してくる恐れもないですしね・・。

ある意味、シックスにふさわしい死に方だったのかな、とも今になると思えます。
彼は粉々になるまで壊すしかなかった。なんとしても彼の遺伝子は滅ぼし、血族ごと滅ぼすしかなかった・・。
そういう覚悟が、ネウロにはあったように見えましたから。

事実、彼は戦いの後に死を覚悟しています。
後先も考えず、とにかく行動した・・。
この言葉は、ネウロがどれだけの覚悟でシックスに臨んだかがよく表れていますよね。


墜落する間際、自分が命を賭けて守った者について考えたネウロ。
答えを出さなかったのは、もうその理由が理解できていたから?それとも、考えるまでもないことだったから?
答えは語られませんでしたが、ネウロが守ったものは確実に弥子には伝わっています。

ネウロもそれが信じられたから、あんなに穏やかな笑みで死ぬことを受け入れられたのだと思います。
彼が最後に皆を思い出しているシーン、うるっと来てしまいましたね。
ここまで来たか・・と。

究極の謎は得られなかったけれど、ネウロはもっと沢山の大事なものを得ました。
それは彼の中で確実に血肉になり、彼の運命を変えたでしょう。

そんな過程を経て最後を覚悟した彼の顔が、幸せそうで本当に良かったな・・と今は思います。
ネウロ、本当にありがとう。お疲れ様でした。




ただ・・日本警察の機転?によって、ネウロの命は取り留められました!!
ここで篚口が来るとか!胸熱ですね!!
きっと計算して、戦闘機が墜落する位置を割り出したのでしょう!

また、生死をさまようネウロを呼び止めたのは、HALですよね・・?
どうしてここでHALが・・。
謎ですが、なんだか全てがつながっているようでここもゾクっと来てしまいました。

なぜ、HALがネウロを呼び戻したのか。
そしてネウロは助かるのか・・。
まだ分かりませんが、とりあえず一安心したのは真実です。

ネウロが真っ白でボロボロなのがすっごく心配ですが、死ぬことはない・・って考えてもいいのかな?
魔力はもう回復しないだろうから、もしかしてネウロが人間化する展開がワンチャンあり得るとか?

個人的には、人間になってでも弥子とまたコンビを組んで探偵事務所を続けてほしいなーと思います。
あの2人のコンビが解消されるところなんて、やっぱり見たくないですよー!!
せっかく新しい血族もいなくなったというのに・・。

どうやったらネウロを救えるのかは分かりませんが、そこに関わってくるのがHALになるのかな?
彼もまたシックスの犠牲者でしたから、天敵をなくしてくれたネウロに何か報いてくれるのかもしれませんね。

ちょっと読めないので、ここは大人しく次回を待ちましょう。
どうかネウロが助かりますように。
そして弥子の前にいつもの様子で戻ってきますように。

そう願って、今回は終わりたいと思います。










さて、次回は戻ってきたネウロと弥子の再会でしょうか。
新しい血族との戦いが終わり、日本警察も復興に動き出しそうですね。

そんな中で、やっぱり気になるのはネウロがどうなるのか・・ということ。
彼が魔力を回復する術はあるのか。それとも何か別の方法で、生きていくことになるのか・・。

どんな展開であっても、弥子と再び笑い合えるネウロが見られれば・・と思います。


次回も楽しみです☆