前回、弥子の前から姿を消し、魔界へと戻っていったネウロ・・。
弥子は彼の姿を胸に、人間としての進化を約束しますー。


そして3年後・・。
19歳になった弥子は、どんな活躍をしているのでしょうかー?!

最終回、感想です☆





謎~最終話 「謎【まじんたんていのうがみネウロのゆいいつにしてさいこうのしょくりょう】」





※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

スペインー
大使館では、テロリストによる人質を取った占拠事件が起きていた。

その建物の前で、兵隊の1人が仲間に尋ねる。
今中に入っていった、あの少女は一体誰だ・・?と。

仲間の男は知らないのか、と眉を上げ、彼女は世界一の探偵だと話す。
重箱1つでどんな事件も解決する、探偵だーと。

大使館の中では、その探偵ー桂木弥子(かつらぎやこ)がモリモリと食事を楽しんでいた。
彼女は自分で差し入れした料理を全部食べてしまい、テロリストたちを呆れさせる。

その緊張感を崩すたたずまいに、テロリストの1人は興味を覚え、質問する。
日本人のくせに、やけにスペイン語が上手だな。勉強したのか?
すると弥子は、ううん、と手を振って笑った。

彼女は高校が休みの時期に、無一文で世界の色んな国を回る経験をしていた。
その状況では、話せないと生きていくことはできない・・。
だから彼女は、嫌でも色んな国の言葉を覚えたのだ。

おかげで、4か国語くらいは話せるよ。色んな人と話したいから、もっともっと覚えるつもりー。
そう言って、彼女はにっこりとほほ笑んだ。

その話を聞いていたテロリストは、カツラギヤコー噂通りだ、とうなづく。
名声の影には、それだけの努力と覚悟があるということかー。
彼がそう呟くと、弥子は同じだよーとその言葉を遮った。

驚く男に、弥子は告げる。
自分たちは同じだ、と。

彼女は周囲を一望すると、この大使館占拠だって、見事なものだ・・と皆に話す。
入り口を押さえて侵入するところから、人質を無傷で確保するところまでスマートで流れるよう。
これだけの計画を実行する人なら、必ずその人なりの理想や思いがあるー。

弥子は今までネウロと出会った事件の中で、そのことを学んできた。
だから彼女は知っていた。
どんな行動にも、強い思いが隠れていることを・・。

だからこそ、その思いを誰も傷つけずに伝えてほしいー。
弥子はそう言うと、皆の方を見てほほ笑んだ。

ここにいる全員の理想と思いを、1つずつ。
自分は有名人だから、それを外に発信できるよー?
彼女は笑いながら、重箱に残ったおかずをテロリストたちに差し出すー

まぁとにかく、飲んで食べて話そうよ。何十時間でも付き合うからさ!!

ーその笑顔に、テロリストたちは頬を緩ませる。
手ごわいのが来たな・・。
彼らは床に座り、しばし弥子との歓談を楽しむのだったー。

その後、大使館占拠は無事犠牲者を出すことなく終わった。
弥子は外に出ると早速、今回の事件の仲介をしてくれた吾代(ごだい)に礼の電話を入れる。
そんな彼女の姿を見付けたテロリストたちは、笑顔で彼女に声をかけた。

取引条件忘れるなよ!!出てきたらスシに行くぞ!!
弥子はその笑顔に、更に満面の笑みで返すのだった。

そしてーそれを電話越しに聞いていた吾代も、弥子の成功を感じて笑う。
寿司か・・その時が楽しみだな、探偵。


ー弥子は、ネウロと別れた後もずっと、探偵を続けていた。
女子高生を卒業してただの「探偵」になった彼女は、不本意ながら広がってしまった名声と犯人の心理を肌で感じた経験を活かして、色々な人と話しているー。

探偵とは、探り偵うこと。
自分は人の心を探偵できれば、それでいいー。
弥子はいつもそう考え、ひたすら目の前の人々や事件にぶつかってきた。

謎の探偵は、あいつに残しておいてやるから・・。

ネウロの食糧である謎は、人間にしか作れない。
人間が必死に生きようとした結果、にじみ出たエキスの一番おいしい部分ー
だからこそそれは、決して尽きない魅力的なエネルギーなのだ。

弥子はそれを知ったから、自分にできる探偵業を続けてきた。
ースペインから日本へ帰国するため、彼女は飛行機の搭乗手続きを行う。

日本にもーまだまだ犯罪者はたくさんいる。
ネウロを待ち望む者も、いる。

その1人ー葛西(かさい)は、今日も空を仰いでいた。
犯罪者の王にして最高の最後の犯罪者と思った男が死んでも、人間は手を替え品を替え存在を続ける。
俺はこうして生きているー。

彼は、この上ネウロまでいないのでは善と悪のバランスが取れすぎて面白くないーと1人笑う。
帰ってこいよ、ネウロ。俺は・・人間はまだ、お前に何1つ見せちゃいないぜ。

ようこそおいでませ。犯罪者のワンダーランドへ!!
葛西はそう言い、今日もネウロの帰還を待つのだったー。

一方弥子も、いつでもネウロの帰りを待っていた。
飛行機の中から見える空を眺めながら、彼女は考える。

謎は、人間の進化と共にある。
知性と悪意と、向上心。どれか1つだけでは生まれない。どれが欠けても埋まらない。
全てのエネルギーが満ちた世界に、謎と進化は生まれるのだ。

そしてそこに必ず・・あいつは帰ってくる・・。
だから弥子は、自分がまず進化しようと決めたのだ。

ネウロが戻れる道しるべになれるように。周りの人の進化に負けないように。
そしてまだ解いていない謎、進化と共にこれから生まれる謎を沢山見つける。
それを見つけて、必ず彼は帰ってくるだろうからー。

ネウロが探す究極の謎は、この世界に必ずある。今ならそれを確信できる。
人間には無限の可能性が広がっているから。
世界は・・謎で満ちているんだからー


ー暫く、弥子は座席で眠ってしまっていた。
気持ちよく休む彼女・・
その横の窓から、なぜか靴の裏が覗いたー。

・・さぁ、目覚めの時間だー。
その声と共に、窓の外にネウロの姿が映るー

弥子は不穏な気配を感じて、機内で目を覚ました。
そんな彼女の目に、窓の外にへばりつくネウロの姿。
弥子は驚き、嫌な予感に苦笑いした・・。

脳髄の空腹が、この世界を再び求める。
この謎は・・我が輩の舌の上だー

弥子とネウロの謎を求める日々は、これからも続くー。




















永遠に生み出される謎。


今回はネウロがいなくなってから3年後の、弥子の活躍が描かれた回でした。
最終回らしいすっきりとした読後感のあるお話でした!

弥子の成長がまぶしかった!!
そしてラスト―再び出会えた2人に、感動!!
本当最高のラストでした!!


それにしても、最終回のサブタイ長っ!!w
でもこれしかない!ってくらいふさわしいサブタイでしたね(^^)



3年後ー
スペインの大使館占拠事件の現場に、弥子の姿が!!

やっぱり探偵を続けていたんですねー!!
でもネウロのように謎は解かない探偵ー
うん、弥子らしいステキな選択ですね!

なんだか女らしく、そして大人っぽくなっていてうっとりしちゃいました。
ステキな年月を重ねてきたことが分かります。
頑張ってきたんだなぁ~。

ネウロと出会ったことで知った、自分の強み。
弥子はそれを更に自分なりに消化して、自分らしい生き方を見つけて来たようです。

その姿が、すごく眩しい・・。
きっと苦しいことや辛いこともあっただろうけど、全てを乗り越えてきたんだろうなぁ。
なんだか全てを任せられるようなそんな人間的な魅力が加わったなーと彼女の笑顔を見て、感じました。

そして、相変わらず吾代と仕事をしているってのも、すごくいい!!
っていうか吾代、眉間の皺がなくなってるじゃないですか!!

なんだか物腰も柔らかくなったし、これは弥子のおかげ?それとも奴隷から解放されたから?w
何はともあれ、周囲の人間も元気そうで、その姿を見られたのも嬉しかったです。

きっと吾代も、なんだかんだネウロを待っているんじゃないかなぁ。
だからまだ望月の会社で文句言いながら働いているような気がするw
皆が自分の進化を目指しながら、ネウロの帰りを待っている・・。

泣けるよー、本当にもう。。


そう、他の皆も、自分たちなりに元気に生きている。
刑事たちも、早坂兄弟も、叶絵も弥子ママも皆楽しそうにしていましたね。
欲を言えば笛吹たちも見たかったけど、きっと元気に仕事をバリバリこなしていることでしょう。


そしてーなんと、葛西も生きていましたよ!!
いや、なんとなく生きている気はしていた!松井先生が彼を気に入っているのは、一目瞭然だったから!w

足を引きずっていたり、少し見た目は変わっているけど・・相変わらずしぶとく生きている姿にはちょっと感動しました。
シックスより、長生きはしましたね。

っていうか犯罪者すら、ネウロの帰還を待っているんですよ?!
こんなのもう、絶対に戻ってこなくちゃ駄目じゃないですか!!




で、ここからの流れは、もう怒涛でしたね!
あっあかねちゃんがいる!とか、飛行機ってまさか・・?!とか、思考が興奮しすぎて目まぐるしかったですw
もうネウロが戻ってくる雰囲気がぎゅんぎゅん来ててーラストまでドキドキしっぱなしでしたw

見た目からしても、もう完全に魔力は回復した様子のネウロ。
なんで飛行機に乗ってるときに来ちゃうんだ・・とは思うけど、そこがまたネウロらしいですよね!
普通に空港で待っているとか、あり得ないでしょw

おなじみの、謎へ向かうためのセリフ。
きっとこの後は、弥子は無理やり飛行機を下ろされ、ドS着陸ショーを楽しませられるのでしょうw

ああ、やっぱりこの2人が好きだなぁ。最後に見れて良かったなーと、もう大満足のラストでした!!
弥子とネウロの究極の謎を求める日々は、これからもずっと続くのでしょうね。



いやー、ここまでキレイに終わると、もう何も言葉はありませんよ。
本当にセンスのある、楽しい物語でした。
意外と知らない人が多いけど、「暗殺教室」の作者ですからね?!
是非手に取って、読んでもらいたい作品です!!


まだまだ話は作れそうだし、いつか復活してくれないかなぁ~。
そんな期待を込めて、今日でこの作品の感想は終わりとなります。

ほんっとうに、最後の最後まで楽しませてくれた素晴らしい作品でした。
「暗殺教室」も好きなので(ネウロには敵わないけど)、機会があればいつか感想書きたいですね。

そして新作も、是非お待ちしておりますw



最後に・・。
仕事の関係で更新できない日も多く、長々と時間がかかってしまってすみませんでした。
ここまでお付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございました。

まだ忙しい日々は続くのですが、予定では明日から次の作品に入ろうと思います。
よろしければ、お付き合いいただけると嬉しいです。

ではでは~☆