今回から、5巻です!

前回、由乃との恋人宣言をしてしまった雪輝。
日向を救うためには仕方なかった嘘ですが、その嘘は2人の関係にどんな変化を与えるのでしょうか。

また、10thを殺すために直接手を下した来須。
警察である彼が、自ら手を汚した真意とはー?!
未来同盟は、どうなってしまうのでしょうか。

感想です☆





Diary19~ 「襖の向こう」





※以下、ネタバレあり※









◎日記所有者一覧◎
・1st 天野雪輝・・無差別日記
・2nd 我妻由乃・・雪輝日記
・3rd 火山高夫・・殺人日記、死亡
・4th 来須圭悟・・捜査日記
・5th豊穣礼佑・・はいぱーびじょんだいありー、死亡
・6th春日野椿・・千里眼日記、死亡
・9th雨流みねね・・逃亡日記
・10th月島狩人・・飼育日記、死亡
・12th平坂黄泉・・正義日記、死亡






◎あらすじ◎

いつかの時間、どこかの場所。
由乃(ゆの)は雪輝(ゆきてる)のために、必死で穴を掘っていた。
その穴はかなり深く、大きい・・。

息を切らしながら、由乃はふと思う。
私・・何を埋めてたんだっけ・・?


6月12日ー
雪輝は桜見市外のある駅で或(ある)が来るのを待っていた。
一緒に映画に行こうと誘われた彼は、初めての友達との待ち合わせにウキウキを押さえられない・・。

と、そこへなぜか由乃が現れた。
きょとんとする彼の手を取り、由乃は目の前に止まっているバスに乗ろうとする。
そのバスの行き先が結婚式場だと気づいた雪輝は、驚愕した。
だが彼は半ば無理やりバスに連れ込まれてしまうのだった。

バスが動き出すと、雪輝はどういうつもりだ、と由乃に問うた。
自分は或と待ち合わせしていたんだー
彼がそう訴えると、由乃もメールをもらった、と携帯の画面を見せる。

ユッキーが式場選びに連れていってくれるから、行ってこいって。
由乃の言葉とメールの内容を見た雪輝は、目を見開く。

自分は或に呼び出された。でも由乃も、或に呼び出された。
ということはつまりー
彼はその意味に気付き、愕然とする。

騙されたー!!

一体或は何を考えているのだ?!
呆然としながら、雪輝はバスに揺られて結婚式場へと向かっていくのだった・・。


同時刻ー
或は、1人由乃の家の前にいた。

そろそろ式場へ2人で向かってる頃だな・・。
彼は時計を確認すると、家の中へと忍びこむ。

由乃の家は、調べでは両親共に海外出張中ということになっていた。
だが家は電気・ガスが止められて荒れ放題。海外出張も、どこまで本当だろうか・・。
或はそう考え、舌なめずりした。

これは、事件の匂いがするねー。


バスの中ー
雪輝は、段々と由乃の愛情表現がストレートになってきていることを危惧していた。

休み時間ごとに押しかけてくるようになったし、メールの数も増えている。
そして今日・・由乃には本当のことを言わなきゃダメだな、と彼は考える。
あの恋人宣言は、嘘でしたーって。

だが・・どう切り出せばいいのだろうか。
雪輝は気まずさに、頭を抱える。
そして彼はーあの日のことを思い出した。

日向(ひなた)たちと戦った後ー
あれから日向はずっと学校を休むようになった。
まおも、まだ入院中だ・・。

ニュースでは、日向の父が死んだことが報道されていた。
その犯人はまだ捕まっていない。
あの時、4th(フォース)と聞こえたのは、聞き間違いだったのだろうか・・。
彼は色んなことに頭を使わねばならず、思わずため息をつくのだった。

その後、バスは郊外の結婚式場に着いた。
由乃は早速中に入ると、豪華な装飾に夢のようだ、とはしゃぐ。
雪輝はその姿を見ながら、悪夢のようだ・・と呟いた。

こんな気持ちのままじゃだめだ。早く話を切り出さないと・・。
彼はタイミングを窺うが、その時職員の女性が2人に声をかけた。

彼女はこの式場見学の参加条件は、結婚予定のあるカップルだーと話し、2人の来訪を歓迎する。
その胸にある名札には、来須(くるす)と書かれている。
奇妙な偶然に、雪輝は気を取られた。

そんな2人を、来須は早速食事会場へと案内した。
最初は試食のようだ・・。
彼らは自分たちの前に並べられた豪華な食事に、思わず顔をほころばせる。

雪輝は由乃に打ち明けることを忘れ、一時その食事を楽しんだ。
配膳係は、1人ずつ担当してくれるー
王子様とお姫様みたいだ、と2人はすっかりいい気分になってしまうのだった。


その後は、衣装の試着会だった。
入ってきた2人を射て、着付け係の女性はてきぱきと由乃と雪輝を飾っていく。
そしてドレスを着て出て来た由乃を見て、雪輝は思わず息を呑んだー。

そこにいたのは、純白のドレスに身を包んだ美しい由乃の姿だった。
雪輝は思わず、綺麗だ・・と呟く。

その姿のまま、2人は記念撮影もお願いした。
腕を組み、寄り添って笑い合う2人の写真に、雪輝は目を奪われる。

だが彼はようやく思い出し、恋人宣言のことについて由乃と話をしようと決める。
こんなことしてる場合じゃない。これじゃ本当の恋人同士みたいじゃないか・・。
雪輝は、由乃に呼び掛けたー

その時、彼は由乃の目に涙が浮かんでいることに気付く。
その顔は真っ赤に染まり、本当に嬉しそうに写真を見つめている・・。

すると由乃は雪輝に気付き、なんだか嬉しくて・・と笑いながら涙を拭った。
その余りに幸せそうにしている由乃に、雪輝は話は今度でもいいか・・と息をつくのだった。

その後も、体験会は続いた。
雪輝は嬉しそうな由乃を眺めながら、ふと思う。

そういえば、なぜ僕は由乃を好きになっちゃいけないんだっけ・・?

彼は理由を思い出そうと頭を巡らす。
そしてー答えにたどり着いた。
そうだ、由乃の家の襖の奥のことがあったからだ・・。

彼はあの3つの死体のことを思い出し、考える。
・・あの襖の向こうのことが無ければ、僕は由乃を好きになってもいいのか・・?

そこに、職員から次の体験の報せがあった。
次はいよいよメインイベント、チャペルで式の予行演習を執り行うことになっているらしい。

そんなことまでするのかー?!
雪輝は驚き、声をあげる。
すると由乃は、無理しなくてもいいよ、と彼に言った。

私、今日は十分楽しんだもん。だから今日はもう十分・・。
そう話す彼女がいつになくしおらしいので、雪輝は思わずドキッとする。
予行演習だろ。いいよ、やるよ・・。
彼は由乃と一緒に、チャペルへと向かうのだった。

そして2人は、予行演習に入った。
チャペルで神父の前に2人並びながら、雪輝は由乃の美しさに改めて見惚れる。

2人は愛を誓いあい、見つめ合う。
その幸せな時間に、雪輝は再び考えた。

あの襖の向こうのことが無ければ・・。

ーこうして、体験会は終わった。
疲れたのでソファで休みながら、雪輝と由乃は寄り添い合う。
その温かさに、雪輝は決意した。

襖のことは、もう忘れよう・・。
全部なかった。それでいいじゃないかー。

そこに、来須がやってきた。
彼女は若いっていいわね、と笑い、自分も昔は旦那とそんな感じだった、と語る。

それを聞いた雪輝は、旦那のことを尋ねる。
すると来須は、旦那は警察をやっていやっている、と答えた。

やっぱり来須の奥さんだったのかー。
雪輝は偶然に驚きながらも、彼にも家族がいるのだなーと想像し、笑みを浮かべた。

いつのまにか由乃は眠ってしまっていた。
雪輝は彼女をおぶいながら、家へと送っていくことにするのだった。


由乃の家に着くと、なぜか玄関が開いていた。
雪輝は不思議に思いながらも、扉を開ける。
するとそこに或がいたので、彼は驚いた。

或は、雪輝たちを待っていたようだった。
どういうことだ・・?
怪訝に感じた雪輝は、襖が少し開いていることに気付き声をあげる。

開けたのか!?あれを・・。
そう非難すると、或はこの部屋は異常だ・・と話す。

僕はてっきり死体でも出てくるものだと思い込んでいた。
でもこれは、この部屋は・・
或は不可思議なことを言いながら、襖に手をかける。

2人の声に目を覚ました由乃と雪輝は、襖の中に目をやった。
そこにはー大きな穴があった。

死体がない?なんだ、これ・・。
雪輝は瞬間呆気に取られる。
或は底が見えないくらい深い穴だ、と話し、これはどうやって掘ったんだ?と由乃に問う。

雪輝も、死体はどこへやったんだ?と由乃に訊く。
すると由乃はきょとんとした顔をして、首を傾げた。
・・死体?

前にここに来たときに、あったじゃないか。
雪輝がそう言っても、彼女には心当たりがないようだ。
前・・?
考え込むその様子に、雪輝は驚愕し言葉を失う・・。

せっかくだから、ゆっくりしていってね。今日は初めてユッキーが家に来てくれたんだから。
由乃はそう言って、頬を赤らめる。
彼女の記憶が消えていることに、雪輝はショックを受けずにはいられないのだった。

その後ー
雪輝と或は、由乃の家を出た。

2人きりになると、早速或が切り出す。
たぶん由乃は、自分の記憶を改ざんしなければいけないくらい、危ないバランスの上にいるんだ・・。
彼はそう言うと、予想外だったな・・と目を伏せる。

全てを明らかにするのが彼女のためだと思って今日は来たけれど、違ったよ。
雪輝無しでは、彼女は脆すぎるー
その言葉は、雪輝の肩にずん、とのしかかるのだった・・。


同刻ー
桜見警察署では、緊急の会議が開かれていた。

会議を仕切るのは、来須。彼は前に立ち、10thの事件について触れる。
犬を使った連続殺人事件。
その犯人を殺した容疑者が浮上したー彼はそう言って、ボードに貼った写真を示す。

容疑者は2人。
天野雪輝(あまのゆきてる)と我妻由乃(がさいゆの)。
24時間以内に、この2人を確保するー!!

彼の言葉に、刑事たちは一斉に席を立ちあがる。
これで包囲網は敷かれた・・。
来須は真っすぐ前を見据え、この後の戦いに備えるのだった。




















由乃の幸せの裏側。

今回は雪輝が由乃との関係を見直すなか、由乃の家の謎が更に深まっていった話でした。
来須もついに裏切りましたね!
いきなり色々と急展開を迎え、相変わらず目が離せない回でした。


まずは雪輝と由乃の関係から。
っていうか、2人が14歳だって今回初めて知りました!
高校生だとばかり思っていた・・。

中学生カップルにしっかり付き合ってあげる結婚式場、優しいですねw
普通相手にしないだろう・・。

ここで来須の奥さんが登場したということは、来須が急に裏切ったのには家族が関係しているのでしょうか。
来須は奥さんと2人暮らしかな?それとも子供がいるのかな。

今後は奥さんが事件に巻き込まれたり・・とか人質に取ったり・・とかあるかもしれませんね。
命の危険みたいな展開はないことを願います。

でも良い人そうだったし、これからの戦いで来須が退場するようなことがあったら可哀想ですね・・。
このゲームの虚しさを、最近は強く感じます。
所詮所有者たちは、デウスに弄ばれてるだけなんだなぁ。。



さて、話は戻って、2人で楽しい時を過ごしたことによって、由乃への思いを深めた雪輝。
彼もコロコロ感情が変わりますねwまぁ中学生男子なんて、そんなものかw

由乃は美少女ですからね。ドレス姿や自分の一挙一動に反応している姿を見ていたら、そりゃあ可愛くも思うでしょう。
でも襖の中の事件がどうでもいいとは思えないけど・・(^^;)
そこは雪輝も、十分変人ですねw


ただ2人の関係は、なかなか順調には行きませんね。
本当、周りに翻弄されるカップルだな。

今回彼らの関係に待ったをかけたのは、或。
彼は2人をデートに行かせて、その隙に由乃の家の謎を探っていました。

これは雪輝から、由乃へ興味が移ったということかな?
謎の三角関係にもつれこみそうですね。

まぁ或に恋愛感情はないでしょうが(あれだけ由乃の奇行を見てるしね)、2人の関係に何かと割って入ってくることは間違いないでしょう。

この3人の関係も、これから要注目ですね。
今回の来須との戦いに、或が参戦するかも気になるところです。


で・・本題ですよ。
由乃の家にあった大きな穴。

これは恐らくこの1ヶ月の間に用意されたものですよね。
由乃の家で死体を見つけたのが、5月。今が6月。
その間に、由乃は何らかの理由で遺体を始末し、恐らく底に埋めたのでしょう。

・・やっぱり事実を隠蔽するため?
記憶を失っているところを見ると、雪輝と結ばれるために死体のことをなかったことにしようとしたのかもしれませんね。
見えなければ、なかったことと同じー彼女の思考回路はそうなっているのでしょう。

こうなると、由乃の口から聞き出す以外に、あの3つの死体のことは分からなそうですね。。
結局雪輝は来須にも言ってないみたいだし、或が穴を調べることもないでしょう。
それこそ、今度は或が埋められかねませんからね・・。

あの3つの死体は、一体誰の死体だったのか・・。
恐らく2体は両親でしょうが、後1体は?

まだまだ謎は深まりますね・・。
この謎は結構引っ張るから、物語の根幹となるのでしょう。

果たして由乃が抱えている秘密とは・・?!
引き続き、注意が必要ですね。






さて、後は来須について。

ついに雪輝たちとの未来同盟をひっくり返した来須。
自分が犯した殺人の罪を、雪輝たちになすりつけました!

これで警察も一斉に2人を捕まえようと動くことになりました。
来須も動きやすくなりましたね・・。
いざとなったら、理由をつけて射殺なども辞さない構えでしょう。

彼がそこまでする理由はまだ分かりませんが、どうして雪輝たちに反旗を翻すことにしたのでしょうね。
2人の存在が、彼の抱える理由の邪魔になるから?
だとしたら、どんな理由があるのでしょう・・。

後は単純に、雪輝たちを脅威に思っている可能性もありますね。
なんだかんだ、2人は既に何度も戦いに勝ちぬいています。
現状、一番神の座に近いといえるでしょう。

そんな2人を消したい・・と考えたというのは、あるかも。
味方だと思われている内に始末したい、というのもありそうですね。
なんせ、雪輝たちには自分が10thを殺したことも聞かれてしまっていますから・・。

となると、彼が短期決戦に持ち込んだのも納得できます。
2人が警察に接触して証言でもしたら、今度は来須が追われる身となりますからね・・。

どうやら来須との戦いは、今晩中には決着がつくようです。
どちらがゲームの勝者となるのか・・
楽しみに見ていきたいと思います。







さて、次回は雪輝たちが警察に指名手配される話ですね。

来須も、まさか昼間に自分の妻のところに雪輝たちが行ってるとは思わないだろうなぁw
幸せから一転、雪輝たちもなかなか休む間がないですね。


今度の敵は、一度仲間だったということもあり、手の内をよく知っています。
そして傍から見れば、正義側は来須の方ー
これはかなり手ごわい戦いとなりそうです。

雪輝たちは、警察の包囲網から逃れることができるのかー?!

次回も楽しみです☆