前回、来須の妻を追って行った病院で、みねねと遭遇した雪輝たち。
成り行きから3人は手を組むこととなり、同時に来須による3人のDEAD ENDフラグが立ってしまいます・・。

そんな中、来須が神になろうとしている理由を知った雪輝たち。
来須が抱えるものを知った雪輝は、果たして彼と戦うことができるのでしょうかー?!

感想です☆




Diary22~ 「痛みと光」




※以下、ネタバレあり※








◎日記所有者一覧◎
・1st 天野雪輝・・無差別日記
・2nd 我妻由乃・・雪輝日記
・3rd 火山高夫・・殺人日記、死亡
・4th 来須圭悟・・捜査日記
・5th豊穣礼佑・・はいぱーびじょんだいありー、死亡
・6th春日野椿・・千里眼日記、死亡
・9th雨流みねね・・逃亡日記
・10th月島狩人・・飼育日記、死亡
・12th平坂黄泉・・正義日記、死亡



◎あらすじ◎

桜見市民病院。
その前には警察がずらっと並び、野次馬と報道陣が押し寄せていた。

キャスターは、桜見病院が3人のテロリストに占拠されていると報じ、現場はものものしい雰囲気に包まれていた。
そんな中ー雪輝(ゆきてる)たちは来須(くるす)を迎え撃つ準備にかかっていた。

みねねの作戦では、この後3人は来須の妻と子を人質に取り、みねねが来須と交渉する。
その間に雪輝は院内の哨戒役をし、由乃(ゆの)は人質の見張りをしながら雪輝と連絡を取る・・。
作戦を聞いた雪輝は、不安げに来須の子供を見やる。

その視線に気づいたみねねは、殺しはしないよ、と言った。
これで4th(フォース)より優位に立てる。DEAD ENDも覆るはずさー
彼女の言葉に、雪輝たちは作戦に乗ることに決める。

するとみねねが雪輝に手を出すように言った。
そして彼女は、その手に手りゅう弾を握らせる。
武器はあった方がいいだろーみねねは笑い、使い方を雪輝に指導する。

それから彼女は2人に号令をかけた。
病室を出るその時ー雪輝は由乃に声をかけた。

由乃、もしこの場を切り抜けられたら、少し由乃に付き合ってほしいんだけど・・。

それを聞いた由乃は、何・・?と問う。
帰ったら言うよ。
雪輝が笑うので、由乃もうなづきほほ笑み返す。

由乃を連れていきたい場所があるんだ。
そう言うと、雪輝は廊下を駆けていくのだった。


その頃ー
外に作った捜査本部には、今まさに爆発処理班が到着したところだった。
西島(にしじま)からの報告を聞きながら、来須は逐一日記を確認する。

何も言わない来須に、西島はこの後どうするのか・・と問う。
病院内には、まだ患者が100人以上取り残されている。来須の息子だってそうだー
そう言ったとき、来須の携帯が鳴ったので西島は黙った。

その電話は、みねねからだった。
刑事たちが一斉に聞き耳を立てるなか、来須は用件はー?と静かに尋ねた。
するとみねねは、人質との交換条件だーと切り出す。

来須の妻と子を渡すのと交換に、来須がこの場で自殺することと逃走用の足を用意することを条件とする。
その申し出に、捜査本部は静まり返る。
皆が来須を見つめるなかー彼はただ一言断る、と答えた。

その発言に、みねねたちも刑事たちも皆目を見張る。
その空気を気にもせず、来須は突入の準備は整ったーとみねねに告げる。

勘違いをしているようだが、条件を出していいのはこっちだ。
全ての人質を解放しろ。でなければ、殺す。
そう淡々と話す来須に、みねねは正気か?!と問いただす。
そんなことをしたら、息子は・・

その言葉を、来須は途中で遮った。
退いたところで、息子の命は助からん。
その声の強さに、みねねは彼の覚悟を感じて唇を噛んだ。

自分には神になる以外の選択肢はない。元より前進上等だ。
来須はそう言うと、立ち上がる。
その背に、刑事たちは皆付き従う・・
彼はその顔を見て、うなづいた。

では現時点よりー強行突入を開始する!!

その号令と同時に、武装した刑事たちが扉を開けようと動き始めた。
電話も切れ、みねねは予想外の事態にうろたえる。
そんな中ーみねねは携帯のボタンを押した。

この状況では、ユッキーが一番に狙われてしまう!!
彼女は雪輝の携帯を鳴らすー


その頃雪輝は、廊下を歩いていた。
病院内の様子を窺いながら、彼は由乃との関係について思いを巡らせる。

彼の中では、由乃の存在がどんどん大きくなってきていた。
おかしなところは沢山あるが、自分のことはいつも真剣に考えてくれている。それに可愛いのも事実だ・・。
彼は結婚式場での由乃の花嫁姿を思い出し、思わず頬を染める。

・・由乃と一緒に戻るんだ。
彼は改めて、そう決意するのだった。

と、そこに由乃から着信が入る。
出ると、すぐに由乃の切迫した声が響く。
ユッキー、そこをすぐ離れて!敵が攻めてくるわ!!

えー?!
雪輝が驚くと同時に、彼の前に刑事たちが駆け込んできた。
あっというまに周囲を固められてしまった彼は、身動きが取れなくなってしまう・・。

ーその報告を受けた来須は、そのまま雪輝を押さえるように指示した。
彼は西島が止めるのも構わず、自分も中へ入ろうーと足を進める。

その肩を、西島は強めに掴んだ。
ようやく足を止めた来須は、手をどけろーと凄む。
だが西島は退かず、これは失態ですよ、と告げた。

来須は県警本部を無視し、SATの到着も待たず、署の刑事たちを突入させた。
そのせいで怪我人も出ている・・。
これでは、来須の進退が危ういー
そう諭す西島を、来須はぎろっと睨みつけた。

それから彼は西島に署に戻るように言い、自分が病院内の指揮を執るーと中に入って行く。
西島はそれ以上何も言えず、ただ来須が消えていくのを見つめるだけなのだった。


廊下では、雪輝が刑事たちに取り押さえられていた。
これは・・交渉が失敗した?!
様子を窺う彼の耳に、今から来須が来るという情報が入ってくる。

逃げなきゃ・・。来須が来たら、殺される!!
彼はみねねにもらった手りゅう弾も奪われてしまい、ひたすら身をよじって逃げようともがく。
だがそこにー殺気をまとった来須が現れた・・。

彼はなぜか雪輝の方に向かって走ってくる。
戸惑う雪輝の耳に、彼の怒声が響いた。
我妻(がさい)!お前の隙にはさせん!!

ーえ?
その言葉に、雪輝は反対側から由乃が駆けてきていることに気付く。
彼女は銃を構えたまま、真っすぐやってくる。
ユッキーは返してもらうわ!!

彼女が銃を撃ったので、来須も銃を取り出した。
2人は周囲の刑事に構わず発砲し合い、その流れ弾に当たった刑事たちは次々に倒れていく。
雪輝は身をかがめながら、その成り行きを見守るしかできなかった。

その時、由乃が弾切れになったことに気付いた。
このままではマズい・・彼女は来須の手が今にも雪輝を掴もうとしているのを見て、何か策はないかと周囲を一瞥する。
そして彼女は、床に手りゅう弾が落ちているのを見つけた。

2人が動いたのは、ほぼ同じだった。
来須は雪輝を人質に取り、由乃は手りゅう弾に手をかける。
そのまま彼らは互いに叫んだ。
そこを動くなー!!!

動けば、雪輝を殺す!
動けば、手りゅう弾を起爆する!
由乃と来須はにらみ合い、じりじりと間合いを詰める・・。

ー先に口を開いたのは、来須だった。
そこまでだ、我妻。お前の負けだ、そいつを下ろせ。
だが由乃は退かず、雪輝を返すよう主張を続ける。

そこでー来須はまず、刑事たちに命令を下した。
お前たちは雨流みねね(うりゅうみねね)の確保に回れ。
その眼光の鋭さに、刑事たちは何も言わずに散って行く。
そうして3人だけになると、来須と由乃はまたにらみ合いに戻るのだった。

一方ー413号室でみねねは、爆弾の準備をしていた。
最悪の事態に備えたほうがいいーと彼女は5分後に起爆するようにセットする。

こうなったら今は逃げられるところまで逃げるしかない・・。
準備を終えると、みねねは窓から外に出る。
そこで彼女はー西島と鉢合わせになった。

2人は互いに顔を見合わせ、げっと眉をしかめる。
そして銃を取り出すと、その場でにらみ合うのだったー。


病院の中では、来須が取引をしようーと持ち掛けていた。
彼は雪輝を離す代わりに、手りゅう弾を捨てるように言う。
由乃がそれにうなづいたので、彼は銃を上に向けてカウントした。

そこから10歩下がれ、雪輝。
雪輝はそう指示され、大人しく従う。
彼は由乃を心配し、涙目で下がっていく・・。
その不安な表情を見た由乃は、優しく笑った。

大丈夫だよ、ユッキー。
彼女はそう言うと、雪輝に心の底から感謝した。
ユッキーは、元々死んだ人間だったような私に未来を与えてくれたー・・

ーそれは、あの放課後の教室の思い出だった。
私が未来のお嫁さんになってあげる。
そう話した由乃に、雪輝は大人になったらね、と返したあの日ー。

あの日から、彼女は大人になる日を夢見て日々を過ごした。
雪輝を見つめ、早く大人にならないかなぁと祈る日々。
それは彼女にとって幸せな時間で、生きる希望だった・・。

ユッキーは私の生きる希望。でも・・それも叶わないなら、せめてユッキーのために死ぬわ!!
由乃はそう言うと、手りゅう弾のピンを抜いた。
そして死んでも、私はユッキーを追い続けるー。

その言葉と共に、彼女は来須に飛びついた。
掴んで離れようとしない由乃に、来須は戸惑い押しのけようともがく。
だが由乃の力は、想像以上に強かった。

私はユッキーが生き残れば、それでいい。
来須圭悟(くるすけいご)、お前はここで私と死ぬんだ!!

もつれあう2人の間に、雪輝は入ろうと手を伸ばす。
その必死な表情に、由乃は一瞬顔を上げる。
目が合った雪輝は、力の限り叫んだ。

由乃・・僕は由乃と・・星を見に行くんだ!!
そう言った瞬間、閃光が3人を包み込むー

刹那、雪輝は由乃の顔に笑みが浮かぶのを見た。
だが手りゅう弾は爆発し、その笑顔さえも呑み込んでいくのだった・・。




















決死の4th。


今回は雪輝たちと来須との交渉が決裂し、病院内で来須と由乃が激しく戦い合った回でした。
来須の捨て身の行動に、かなり周囲が振り回された話でしたね。

それだけ来須の子供への思いが強いということでしょう・・。
何かに命を賭けられるとき、人はここまで強くなれるんだなーと感じました。

みねねたちも、彼の覚悟を甘く見ていましたね。
家族を人質に交渉すれば上手く行くと思っていたけど、来須の決意はそれよりも強かった・・。
今回の事態を招いたのは、完全に3人の読み違いといえるでしょう。

来須は恐らく、もう警察に戻るつもりもないのでしょうね。
このゲームに勝ったら、その後は他の所有者をどんどん倒していくつもりだと思います。
急がないと、息子の病気を治す前に死んでしまいますからね・・。

時間もない中で、まず雪輝たち一番の脅威を倒そうと考えた来須。
その覚悟に、結果はついてくるのでしょうか・・。

ラストの爆撃でどうなったかが気になりますね。
次回でいよいよこのゲームにも決着がつくのでしょう。
最後まで見守りたいと思います。



続いて、雪輝と由乃。

今回、雪輝の方から由乃を誘いましたね。
これはかなりの進展!雪輝が由乃との関係を作っていくことに前向きになっているという証拠でしょう。

彼が由乃を連れていきたいところってどうでしょう。
以前遊園地デートしたときに話にあがったプラネタリウムかな?
たしか星が好きって言ってましたもんね。

雪輝は未だ両親の離婚のことには触れたがりませんが、そろそろ話す気になったのかも。
恐らくそこが彼の人間関係や性格を変えてしまった原因なのでしょうね。
彼にどんな過去があったのか、知りたいです・・。

そして、もしかしたら自分の過去を明かすことで、雪輝は由乃の話も聞こうとしているのかな。
全てを理解した上で、彼女を受け入れようとしているのかもしれないー
そんな風に感じました。

2人に未来があるといいですね。
この先戦いが激化したらますます辛い出来事も多いと思いますが、絆が深ければ乗り越えられることも多いと思います。
このままHappy Endフラグがなくならないといいな。応援していきたいです。



最後にみねねについて。

今回は後手に回ってしまった彼女。
でも2人を置いて逃げようとするなど、やっぱり臨機応変ですねw
しかも首尾もいいし、さすがはテロリストといった感じでした。

ただここで西島と出会ったのは、何かのフラグでしょうか。
意外と人がいいので、最後まで来須を助けようと頑張るのかな。
雪輝への面倒見のよさを思うと、子供のことも放っておくとは思えないんですよね・・。

もしかして、更に雪輝たちを裏切る展開もありえる?
彼女がどちらの側につくのか、最後まで読めないですね。

まだ3人共DEAD ENDは覆っていないし、最後まで状況は分かりません。
とりあえずラストの爆発で由乃と来須が無事なのかを確認したいところです。。
次回を待って、今回は終わりにします。







というわけで、次回が来須戦のラストでしょうか。

互いに大事な人を賭けた由乃と来須の戦い。
爆発に巻き込まれた2人の運命はー?!

そして由乃を大事だと気づいた雪輝は、彼女を救うことができるのでしょうか?!
退場するのは、誰になるのかー


次回も楽しみです☆