前回、交渉は決裂し、病院内での戦いに入った雪輝たちと来須。
彼の捨て身の行動に、雪輝たち3人はピンチに見舞われます。

子どもの命を救いたい来須。
雪輝だけは救いたい由乃。
2人の思いはぶつかり合い、最悪の展開を迎えます。

爆弾により、2人共死んでしまうことになるのかー?!

感想です☆




Diary23~ 「終わる世界」




※以下、ネタバレあり※







◎日記所有者一覧◎
・1st 天野雪輝・・無差別日記
・2nd 我妻由乃・・雪輝日記
・3rd 火山高夫・・殺人日記、死亡
・4th 来須圭悟・・捜査日記
・5th豊穣礼佑・・はいぱーびじょんだいありー、死亡
・6th春日野椿・・千里眼日記、死亡
・9th雨流みねね・・逃亡日記
・10th月島狩人・・飼育日記、死亡
・12th平坂黄泉・・正義日記、死亡




◎あらすじ◎

みねねの撃った弾は、西島(にしじま)の肩をかすめた。
西島は間髪入れずみねねにつかみかかり、彼女の首に手をかける。
雨流(うりゅう)みねね、やっと捕まえた・・!!
そう彼が叫んだその時、病院内閃光が弾ける。

そしてその後に、病院は爆発した。
驚いた西島は、来須(くるす)が巻き込まれたのでは・・と青ざめる。
だがみねねは首を振った。

いや、あの爆発は4階で起きている。あれは私が仕掛けた爆弾の頬宇田。
彼女はそんなことより・・と西島の手を取り、走る。
先に3階の方で、閃光が上がったな・・。

彼女は崩れていない場所から、病院の中に入る。
雪輝(ゆきてる)の奴、あれを使ったな・・。
彼女は西島に、雪輝に閃光弾を渡していたことを明かした。

それは、実弾では荷が重いだろう・・というみねねの配慮だった。
閃光弾は、大きな音と光で敵を数秒間行動不能にすることができる。
来須が動き出す前にーみねねは西島に、話しておきたいことがある・・と打ち明けるのだった。


一方雪輝は、体の痛みを感じて目を覚ました。
どうやら爆発の衝撃で、少し気絶していたようだ・・。
彼は由乃(ゆの)が近くに倒れていることに気付き、生きていることを確認してほっとする。

だがそんな彼の前にー来須が立ちふさがった。
彼は雪輝を殴りつけると、ちょうどいいところに落ちたーと笑う。

3人は爆発の衝撃で床が崩れたため、下の階に落ちていた。
ここなら他の刑事たちもすぐには気付かない。その間に、お前たちを殺せば全て片付く!
来須は何度も雪輝を殴り、雪輝は床に崩れ落ちる。

そこで彼は、近くに落ちている銃に気付いた。
彼はそれを手に取るとー来須に向き合う・・。

それを見た来須は、よせよ雪輝、と鼻で笑った。
お前にゃ撃てない。
彼はそう言いながら、由乃を盾に取ってその首筋にナイフを突きつける。

前の刑事の時みたいに、間違って撃ったらどうするんだ?
そう問われた雪輝の手は、震えた・・。

銃を捨てろ、雪輝。撃てば、我妻(がさい)の首を掻き切るぞ。
来須は強い口調でそう迫る。
どうする・・?!
雪輝は全身震わせながら、必死に頭を巡らせた。

もし撃っても、外したら由乃の命はない。いや、そもそも撃った弾が由乃に当たる可能性だってある・・。
彼は未来日記の予知をまずは確認することにする。

そこには、自分が撃った銃弾が由乃に当たって、由乃が死んでしまうーと記されていた。
これじゃ、撃ってはだめじゃないか・・!!
策を失い、雪輝は涙を浮かべる・・。

その様子に、来須は彼の日記の内容が良くないものだったことを知る。
雪輝はどうすることもできず、ただうろたえた。
撃ってはだめだ。でも撃たなくても、自分たちは殺される。
それなら、どうすればいいー?!

そう考えていたその時、意識を取り戻した由乃が口を開いた。
撃って、ユッキー・・。
彼女はいつものように笑みを浮かべて、雪輝を諭す。

ユッキーになら、私は撃ち殺されてもいい。
ユッキーは嘘でも私を恋人だと言ってくれた。フリでも、結婚式に付き合ってくれた。
私はもう十分幸せだよ・・。

そう語る彼女のポケットから、1枚の写真が落ちる。
それは・・あの結婚式場で撮った写真だった。

由乃は慌ててそれを拾うと、その写真に見入った。
その瞳に涙が浮かんでいるのを見た雪輝はー決意する。
 
・・なんで写真なんか持ち歩いてるんだよ、由乃。
彼はそう問いながら、立ち上がる。

由乃はもっと幸せになりたいんじゃないのか?お嫁さんになるんじゃないのか?
そう問われた由乃は、それが叶わないなら雪輝だけでも生きてほしいと口にする。
だがそんな彼女に、雪輝は怒鳴った。

馬鹿!!
彼は涙をこぼしながら、由乃を真っすぐに見つめる。
そしてー銃を向けると、言った。

由乃は、僕が幸せにしてやるー

彼は来須を狙い、照準を合わせる。
その手は震えるが、構わなかった。

2人で戻るんだ。由乃が諦めても、僕が諦めない。
そう彼が叫ぶのと同時に、無差別日記がー書き換わっていく。

あきらめないよ。だって・・僕も由乃が好きだから。
そう口にすると、雪輝は覚悟を決めて引き金を引いた。
その弾は真っすぐに来須の胸を撃つー。

・・雪輝と由乃の日記は、いつのまにか書き換わっていた。
ー銃弾が来須さんに当たる。来須さんが死んでしまった。
ーユッキーが銃を撃ったよ。ユッキーの弾で、4th(フォース)が死んじゃったよ。
雪輝は、未来を変えたのだった・・。

そこに、みねねと西島が駆けこんできた。
2人の手は手錠でつながり、西島は銃を構えていた。
彼は来須の怪我を見て息を呑み、だが・・その銃を来須に向けた。

月島狩人(つきしまかりゅうど)の件、そして雪輝君たちを陥れようとした件・・全て雨流みねねから自供を得ました。
あなたを逮捕します!!

その言葉と同時に、今度は来須の日記が書き換わる音がした。
来須はふらつきながら、携帯を確認しようとする。
そんな彼に、みねねは言った。

捜査権限のない者に、捜査の予知などできないだろう。
4th、お前の予知は封じられたんだよー。

彼女の言葉通り、日記にはただ一言、警察情報なし、と記されていた。
来須は力なくその画面を見つめると、西島に妻と息子の安否を訊く。
2人が爆発前に避難していたことを教えてもらった彼は、しばし天を仰いだー。

それからー彼はみねねを見た。
9th(ナインス)、勝手だがもう一度俺と同盟を組んでくれないか?
来須はそう言うと、捜査日記を自らの手で真っ二つにした。

代償は、俺の命だー!!
その行動に、雪輝は叫び声をあげる。

来須は自身の体がねじれていくのを感じながら、みねねの瞳を覗いた。
後を頼む。
その願いに、みねねは静かにうなづく。
ー引き受けた。

彼女の返事に、来須は安堵する。
彼は最後に雪輝に謝ると、生き延びろーとだけ言って消えていった。
残された4人は、彼の最期をただ黙って見守ったのだった・・。


6日後、6月19日。

その後の事件の処理は、西島に委ねられた。
雪輝と由乃は激しく追及されはしたものの、来須が用意していたファイルによって真相が明らかとなり、解放された。
恐らく来須は、こうなることも予想していたのだろう・・。

TVでは連日、来須による冤罪を報道している。
事件の真相には、届くこともないだろう・・。
みねねも逃げ、事件は暗礁に乗り上げていた。

ー雪輝はそのニュースを見ながら、待ち合わせの準備をする。
今日は由乃と会う日だー
彼はウキウキしながら、家を出るのだった。

待ち合わせ場所で、2人は笑顔で合流しいた。
手をつないで歩きながら、彼らは今日の予定を確認し合う。
まずは雪輝の父親のところで望遠鏡を狩り、その後高台に登ろうー
そんな話をしながら、2人は幸せを噛みしめる。

由乃が、幸せだな・・と呟いた。
人生最高のHappy Endがあるなら、今日にしたいくらいだよー。
彼女の可愛らしい言葉に、雪輝は頬を染める。

本当だよ?
照れる雪輝に、由乃は満面の笑みを見せる。
この一瞬を、永遠にしたいくらいだよ。

彼女はそう言うと、雪輝にキスをせがんだ。
雪輝は緊張しながらも、その唇にキスをする。

本当に幸せな時間ー
雪輝はふと、或(ある)からメールが来ていることに気付く。

だが電車が来てしまうので、雪輝は確認は後にしてまずは急ぐことにした。
駅まで走りながら、雪輝はやけに由乃が大荷物なのに気づいて、中に何が入っているのかと尋ねる。
由乃は全部大事なものだ、と答えた。

下着とかタオルとか薬とか、後色々ー。
雪輝は知らなかった。
彼女のバッグの中に、あの死体の頭蓋骨が入っていることを・・。


その頃ー
或は自室で、雪輝からの返信がないことに不安を感じていた。

彼は雪輝に、由乃についてのメールを送っていた。

「雪輝君、我妻さんには近づかないように。
僕の知り合いの情報によると、やはり病院で射殺した刑事について我妻さんに追究が行きそうらしい。
現在彼女に逮捕状が出ているんだけど、彼女は昨日から行方をくらましているんだ。
今の我妻さんは何をするか分からないから、近づかないようにー。」

そのメールは、由乃によって消されていた。
雪輝はそのことに気付かず、いつのまにかメールのことも忘れてしまっていた・・。

一向に返事が来ないので、或は胸騒ぎを感じる。
だが時は既に遅く、由乃による雪輝との逃避行は既に始まってしまっているのだったー。




















所有者たちの決意。

今回は来須との戦いに、決着のついた回でした。
結果は来須の退場・・
彼が覚悟を決めていた時から予想していたとはいえ、それでも1巻からずっと登場してきた人物です。

切ない最期には、涙が出そうになりました。
病気の子どもと奥さんを残していくのは、どれほど辛かったでしょうね・・。
彼の頼みに、みねねがうなづいたのだけが救いでした・・。




今回は、それぞれの所有者たちの思いの強さが勝敗を決したと思います。
来須も家族を賭けて、命がけで戦った。
由乃も、雪輝を守るために命がけで戦った。
そして雪輝もー由乃を守るため、命を賭けました。

その結果、運命は雪輝に味方しました。
この辺は、正直どうして雪輝が勝てたのかは分からなかったな・・。
やっぱり彼には、多少のデウスの加護があるということなのかな。

この辺、2人がずっと生き残っていることを考えるとあり得るかもなーと今回になって思いました。
正直来須との戦いは、最後まで結果は分かりませんでした。
最後の雪輝の銃撃なんて完全に運ゲーでしたよね。

それでも勝利は雪輝が勝ち取った・・。
ここには、何かロジックが動いているような気がします。

まぁ主人公補正なのかもしれませんが、ここまで来るとデウスに弄ばれている線も出て来たのではないでしょうか。
メンバーを作為的に集めていることを思うと、あながちあり得ない話ではないですよね・・。

そろそろこのゲームの本当の目的も知りたいところです。
所有者も残り6人?
半分になってしまったので、再び集まることもあるかもしれません。

デウスが何を語るか、彼が出てきたらその辺も気にしていきたいですね。





さて、今回目立ったのはやっぱり雪輝でしょうか。
以前も6th戦の際に未来を変えようとしたっことはありましたが、それはあくまで自身が生き抜くためでした。

でも今回の彼は違いました。
由乃を守るために、来須に立ち向かったのです。

予知では由乃を殺してしまうと出ている。
でもそれでも、来須の手から助かるには自分で来須を討ち取る以外に方法はないー
そう覚悟を決めた雪輝は、自身の手を汚すことになっても、来須を殺すことを決意したのです。

正直雪輝の思いがここまで大きくなっていたとは、驚きでした。
やっぱり結婚式場でのデートが効いたのかな。
もう確実に両想いですね、2人。

みねねの助言も空しく、2人はこれからもっと絆を深めていくのでしょう。
いつか戦い合うと知っていても、その道を選んだのです。
この先2人に待っている運命を思うとその選択は複雑ですが、2人で戦い始めたときから運命は決まっていたのかもしれないですね。


今回の戦いで、確実に2人の進む道は定まりました。
早速由乃に逮捕状が出たりと波乱が起きていますが、それすらも2人は力を合わせて乗り越えるのでしょうね。

雪輝は自身の過去や思いを打ち明け、由乃の事情も全て理解しようと決めているのだと思います。
その結果2人は破滅に進むかもしれませんが、それもまた雪輝の選択です。

次回以降も、2人の逃亡生活は暫く続きそうですね。
色々と2人の事情も明らかになりそうだし、気になるところです。

このラブラブ状態もずっと続くのかー
その辺も気にして、見ていきたいですね。




続いて、みねね。
今回も彼女の機転がきいた回でしたね。
彼女の自白がなければ、西島が来須の最期を看取ることもなかったし、その後の事件の解決も見込めなかったでしょう。

雪輝たちはまたみねねに助けられましたね。
本当、彼ら敵なのか?ってくらい、みねねには世話になりっぱなしですねw

そして彼女も無事に逃げ切ったようで、一安心。
やっぱりみねねとは、もっとちゃんとした形で戦ってほしいですもんね。
ここで捕まっちゃうのは、彼女らしくないです。

今回来須から彼の息子を託されたので、みねねの神になろうという思いはますます強くなったことでしょう。
なんだか彼女は最後まで生き残るような気もしますが、それだけに雪輝たちの最大の障壁ともなりそうな予感がします。

みねねは本当、再登場が楽しみなキャラだなー。
また活躍してくれることを、期待してます!




次は、来須について。
彼に関しては、切ない・・の言葉しかないですね。

全てを捨ててでも、家族を守ろうとした来須。
自分が死ぬ可能性も含めて戦いに臨み、そして散っていきました・・。

どんな思いだったのだろう、と思うと、やりきれないですね。
来須の妻も良い人そうだったのに、可哀想でならない。。

雪輝たちの勝利を願いたいけど、来須の息子にも助かってほしいと思っちゃいますね。
うん、本当は所有者たち皆に幸せになってほしかったよ・・。

この先も、辛い展開が続くのでしょうね。
なんか読むのしんどくなってきました・・。どうしてこう、浮かばれない人ばっかりなんだろう。

このゲームの結末に何があるのか、こうなったら意地でも知りたいとも思うようになりましたね。
その先に、所有者たちの思いが救われる展開はあるのでしょうか・・。

来須、今まではふわふわとしていて何だか掴めないキャラでしたが、今巻の彼は意志の強さを感じるかっこよさがありました。
警察としての立場などもあり、苦しい立ち位置だったと思います。
でもよく戦いました。

4th、お疲れ様でした。




最後に、由乃について。

今回の彼女は可愛いと思ってたのに・・ラストにかましてきましたねw

まさか逃亡中の身で、普通の顔して雪輝の元に現れるとは。
どんだけ度胸あるんだ、とびっくりですよ、本当もう。

雪輝とのデートが楽しみというのももちろんあるでしょうが、恐らく由乃はこのまま雪輝と逃亡を続ける気でいるのでしょう。
そのために色々と持ってきているのでしょうし・・。

ってか薬はまだ分かるけど、なんで頭蓋骨なんて持ってきたのー!!
頭蓋骨だけは埋めてなかったから、持ち出すしかなかったってこと?
でもそんなの、雪輝に見られたら弁解のしようがないと思うんですが・・(^^;)

相変わらず由乃の思考回路は本当訳分かりません。
とりあえずは雪輝とのデートを楽しむだろうけど、その後どんな展開となるのか・・未知数ですね。

ただ良くない展開であることは、間違いないでしょう。
彼女の狂気が全開になっていきそうで怖いです・・。

雪輝は彼女に本当についていけるのか?
引き続き要注目ですね。









さて、次回は雪輝と由乃の星を見に行くデートでしょうか。

いきなり旅行って、なかなか雪輝も大胆ですよね。
彼は浮かれ切ってるけど、由乃の逮捕状の事実を知ったらどう動くのでしょうね。

そしてまた、或が動き出す気配です。
彼もまだ味方と信じていいのか分からないところだけど、とりあえず雪輝を心配してくれているーというのは信じていいのかな。

由乃の真実がどんどん暴かれていこうとしている中、雪輝と由乃の関係はどうなっていくのでしょうか。

次回も楽しみです☆