今回から、6巻です!

前回、来須との戦いに勝ちぬいた雪輝たち。
10th殺害の容疑も晴れ、ようやく自由の身となったかに見えました。

しかし今度は警察殺しの犯人として、由乃が追われる身となり・・?!
まだその事実を知らない雪輝は、事実を知った時どう対応するのでしょうかー。

感想です☆




Diary24~ 「a blank」




※以下、ネタバレあり※








◎日記所有者一覧◎
・1st 天野雪輝・・無差別日記
・2nd 我妻由乃・・雪輝日記
・3rd 火山高夫・・殺人日記、死亡
・4th 来須圭悟・・捜査日記、死亡
・5th豊穣礼佑・・はいぱーびじょんだいありー、死亡
・6th春日野椿・・千里眼日記、死亡
・9th雨流みねね・・逃亡日記
・10th月島狩人・・飼育日記、死亡
・12th平坂黄泉・・正義日記、死亡






◎あらすじ◎

雪輝(ゆきてる)と由乃(ゆの)が失踪を遂げて、1週間が過ぎた。
或(ある)は今日も空席の隣の机を見やりながら、何か異常があったことは間違いない・・と考える。

手遅れだとしても、捜索はしなきゃいけないが、さてどうする・・?
その時、携帯が鳴ったので彼は画面を開く。
そこには、西島(にしじま)からのメールの着信が入っていたー。


因果律制御の間ー
デウスはそこで、前回の戦いを見返していた。

奇跡は3度起き、10th(テンス)に続き4th(フォース)も死んだ。
しかし妙だな・・。
彼は考える。
確率上、4thはどうゲームが進行しても最後まで残る本命候補だったはず・・。

そう呟くと、彼は横で餅つきをして遊ぶムルムルを見た。
その瞳が、大きく見開かれる。
ー何か仕掛けたな、貴様。

そう言うと、彼はムルムルの首を掴んだ。
だが、その身体は脆く崩れていく・・。
餅・・?!
驚くデウスの前に、本物のムルムルが姿を現わした。

いかにも、4thは本来息子の指揮を知るのはもっと後で、雪輝たちと戦う決断を下すのももっと先のはずじゃった。
しかし奴はゲームの調整役としては、ちょっと有能が過ぎた。だから少々加速させてもらったのだー。

そう話すムルムルに、デウスは何が目的だ、と尋ねる。
するとムルムルは、目的は同じだーと答えた。

ゲームをより面白く、そして早く。
彼女は自分たちに残された時間は後わずかだーとデウスを見つめる。
お前の寿命が尽きる前に、新たな神を決めねばならん。

その言葉に呼応するかのように、デウスの体にひびが入る。
そこでムルムルは、彼に1つの賭けの提案を持ち掛けたー


6月27日。
梅里中学校の2-Cの教室では、或が日向(ひなた)とまおに旅行を提案していた。

彼はある人から宿泊券をもらったとチケットを見せ、まおの快気祝いも兼ねて行かないか?と2人を誘う。
無料のうえに、豪華な食事つきー
日向たちはすぐにその申し出に乗る。

出発日は、3日後の週末。
2人はその日を、楽しみに待つのだった。

そして6月30日、当日ー。
旅行に向かうタクシーの中には、なぜか高坂(こうさか)の姿もあった。

一番はしゃいでいる彼の姿に、日向たちはなぜ彼まで来たのだ・・とため息をつく。
そんな中、或だけはいつものように静かだった。
彼がノートを読んでいるのに気づいた女子たちは、或も日記をつけているのか?と尋ねる。

その問いに、或は曖昧に答える。
すると助手席にいた高坂が、自分も日記をつけているーと携帯を日向たちの前に突き出した。

見ると、そこには高坂KING日記という名の奇妙な日記が記されていた。
彼によれば、この日記は高坂の輝いていた瞬間を記した日記らしい。
その悪趣味さに、日向たちは顔をしかめる。

その時、まおが高坂の名前の前に「平民」と書かれているのに気づいた。
どうやら高坂の日記はレンタルブログに記入しているらしく、投稿数に応じてランクが上がるシステムになっているようだ・・。

男2人が日記をつけていると知った日向は、まるで雪輝みたいだーと一笑する。
その途端空気が張り詰めたのに気づき、日向ははっとした。
車内は、一気に静まり返る・・。

さて、今はどこでどうしてるやら・・。
或が呟くと、高坂が死んでるんじゃねーの、と言い捨てる。
日向たちは、そのまま何も発しない・・。

そんな3人の様子を見た或は、実は・・と切り出す。
その件で、君たちに会ってもらい人がいるんだー。
彼らは或の真意を掴めぬまま、ホテルへと向かうのだった。


ーホテルの屋上で4人を待ち受けていたのは、西島だった。
或は3人に、今回のスポンサーで刑事だ、と西島のことを紹介する。
警察ー3人は思いもよらぬ人物の登場に、驚き戸惑う。

西島は、向かいのビルを眺めながら、あのビルは廃ホテルだ、と説明する。
雪輝と由乃の居場所は、目撃情報からこの一画に絞り込んでいるー
そう言われた日向たちは、それで・・?と先を促す。

西島は、相手が予知能力者でなければとっくに踏み込んでいるところだ、と話し、だが現状は警察が動けば2人は逃げ出してしまうだろうーと眉をしかめる。
だが友達なら、2人も会う気になるのではないかー?
彼の言葉を受け、3人はようやく自分たちが招待された訳を知る。

高坂は面倒臭い、とそっぽを向くが、日向は雪輝は生きているのか?と尋ねた。
西島は分からないと答えながらも、自身の予測を彼らに話す。

彼の見立てでは、雪輝は恐らく由乃に監禁されている。
だから4人には雪輝を救う手助けをしてほしいんだー
そう頼まれた一行は、早速廃ホテルへと向かわされるのだった。


ー移動中、高坂は或を睨んだ。
やっぱりお前は信用ならねえ。
彼がぶつくさ言う横で、日向は前向きだった。

自分のために体を張ってくれた雪輝を、放っておくことはできない・・。
彼女の言葉に、まおも賛同する。

その時、日向の携帯が鳴った。
雪輝からのメールの着信ー
その名を見た彼女は、すぐにメールを開き内容を確認する。

助けて、日向。
今僕は由乃に監禁されてて、隙を見てメールを打っている。
房はグランドホテルの最上階の2012号室にいる。
逃げる隙はこの一瞬しかないかもしれないから、今すぐに1人で来てくれー。

メールには、そう書かれていた。
すぐに日向は助けに行かなければ、と走り出す。
まおは或の指示を待ったほうがいいと制止するが、そんな時間はない、と日向は1人走っていってしまうのだった。

そこでまおは、周囲を捜索するため2手に分かれていた或たちに、早速事の次第を伝える。
雪輝からメールがあった・・?!
その報せに、3人は急いで合流する。

監禁されているのに、メールできたのか?!
戸惑う高坂に、或はそれよりもーと考え込む。
雪輝は、由乃の日記によってその行動を全て予知されているはずだ・・

つまり、そのメールは雪輝が出したものではない。由乃の出した偽装メールだ!!
彼の推理に、まおたちは目を見張る。

ということは・・日向が危ない!!
3人は急いで、日向の後を追うのだった。

と、その時、今度はまおの携帯に日向からメールが入る。
これは罠だ、今自分は由乃から逃げている。
雪輝は2012号室に監禁されているから、由乃が自分を追っている今がチャンスだ。
まずは雪輝を助けてあげてくれー。

メールを見たまおは、急いで日向に電話をかける。
だが彼女は出ない・・。
まずは雪輝を助けに行こう、と或は2人に指示した。

エレベーターで最上階に出ると、3人は2012号室を目掛けて走った。
ドアの鍵は開いている・・。
彼らは一斉に部屋に突入したー。

ーそこには、中央に1人の男性の姿があった。
椅子に座らされ、うなだれていて顔は見えない・・。
高坂が、雪輝か・・?と歩み寄った。

或も近づき、顔を覗き込む。
いや・・これはマネキンだ・・。
3人はどういうことだー?と息を呑むー。

その瞬間、3人の入ってきたドアがロックされた。
どうやら電子ロックのようだ。
或はしまった・・と状況を見て、呟く。

日向に届いたメールは、由乃の偽装メールだった。
そして今回も同様に、まおに届いた日向のメールも由乃の偽装だったんだ・・!!

彼の言葉に、まおは日向が襲われた可能性が高いことを悟る。
じゃあ本物の雪輝はどこにいるんだ?!と高坂が叫ぶ。
2人の問いに、或は答える・・。

日向は2012号室まで来たところで、由乃に襲われどこかに運ばれたのだろう。恐らくここからそう遠くない場所だ。
そして・・雪輝も多分そこにいる・・。

なら、雪輝は何をしてたんだ?黙って見てたっていうのか?
2人は或の推理に食ってかかる。
すると或は首を振った。

違う・・彼は動けないんだ・・。


管理室ー
そこに、由乃はいた。

彼女は気絶した日向を床に転がすと、雪輝の元へ近づく。
ユッキー、1人片付けてきたよ。
そう笑顔で彼女は雪輝の顔を覗き込むが、雪輝の返事はない・・。

雪輝はー椅子に固定され、手かせ足かせをはめられて動くことができなかった。
その表情は虚ろで、目の焦点は合っていない・・。
だが由乃は彼の向かいに座り、そんな雪輝の姿をうっとりと眺めた。

部屋には、結婚式場での写真が貼りつめられ、由乃の椅子の両脇には頭蓋骨が2つセットされている。
その頭蓋骨を撫でながら、由乃は近くにあるボタンを押したー

その瞬間、2012号室にコンクリートが流れこんできた。
上から降ってくる灰色の塊に、3人は驚き声をあげる。

脱出しないと生き埋めになるー!!
或はそう叫ぶと、何か策はないかーと頭を巡らせるのだった。


ー再び因果律制御の間。
デウスたちは、その成り行きを見守っていた。

ムルムルはデウスに、誰がこのゲームの勝者となるか賭けをしよう、と持ち掛ける。
そして彼女は、2nd(セカンド)に賭ける、と宣言した。

おぬしはどうする?最初は1st(ファースト)だったが、今はそんなこともないだろう・・
そう尋ねるムルムルに、デウスもまたきっぱりと言い切った。
雪輝に賭ける。

その揺るぎない意志に、ムルムルは呆気に取られる。
デウスは生気をなくした雪輝を眺めながらも、最初から自分の本命は変わらないーと話す。
勝者は、1st天野雪輝(あまのゆきてる)だー。




















監禁された雪輝。

今回は由乃と一緒に消えた雪輝を、或たちが捜索に出る話でした。
今まで以上に由乃のヤバさが際立った回でしたね!
いや、今回のはマジでヤバいだろう・・。

他のメンバーの巻き込まれ感もすごくて、気の毒でしかない(^^;)
雪輝、皆と友達になっておいて本当に良かったねぇ。


さて、まずは或から。
今回1つだけ疑問だったのが、或がどうやって西島とつながったのかということ。

正式に会ったことあるーっていうエピソードは無かったですよね?
或の方から、情報提供っていうことで近づいたのかな?

彼は雪輝たちが失踪してから一週間、恐らく周辺を調べていたはずです。
もちろん、由乃の家だって再度訪れたはず・・。
そう考えると、あの大穴を調べている可能性は高いですよね。

もしそうであれば、死体を見つけたり、その死体に頭がないことも彼は気付いているのかもしれません。
或は口にしないだけで、結構色々なことに深く近づいている気がします。

今回こういう事態になったことで、ついに由乃の秘密が或の手によって暴かれるかもしれませんね。
由乃の家に眠る死体は誰なのか。その頭を持ち歩いているのは、なぜなのか・・。

是非明かしてほしいな、と期待しています!
だから或たち、死なないで!!



ちなみに、あの日記をつけてるエピソードって何かの布石でしょうか?
高坂は置いといてw、或が持ってたノートって本当に日記なのかな。

もしかして、まだ或が実は所有者だったって展開も、ワンチャンあり得るのでしょうか?!
うーん、これは気になる。

或の目的もまだイマイチ掴めないので、彼のことも注意してみていきたいですね。





さて、続いては由乃。
今回の彼女、本気でヤバかったですねw

いや、元々ヤバいのは知ってましたよ。
でもまさか、雪輝を監禁してあんなに衰弱させているとは・・。
あれを笑顔で眺められる由乃の正気を思うと、ホントゾッとしましたよ。。

分かる訳ないけど、彼女何を考えているんでしょうね。
自分たちに包囲網が近づいていることも、優秀な彼女なら確実に気づいているはず。

それなのに籠城し、むしろ敵を迎え撃つ態勢。
それに加え、自分の居心地のいい場所を作ろうとしている・・。
うーん、本当に理解不能!!

あの頭蓋骨も、彼女にとって何なんだろう・・。
記憶を改ざんしていた彼女だけど、自分が殺したことは覚えているのかな?
2つっていうのも、気になるところですよね。
死体は3つあったはずなのに・・。

彼女にとって、3体の死体はどんな意味を持つのか。
そもそも、死体は一体誰なのか。

さっきも書きましたが、そろそろこの謎も明かされる時かな、と感じています。
由乃の過去に何があったのかー
彼女を知るには、そこを知る以外方法はないようです。

どんな答えだとしてももう驚きませんからw、早く謎を明らかにしてほしいですね。
後、雪輝を解放してあげて・・可哀想だから。


次回も彼女の狂気は続きそうです。
楽しいけど、予測不能で怖い・・。

或と由乃の戦い、勝つのはどちらでしょうかー?!






最後に、デウスとムルムルについて。
今回、少し見えてきたものがありました。

やっぱり所有者たちに関しては、ある程度この2人が干渉しているんですね。
4thの件も、そうやってコントロールされていたのかと思うと、すごく複雑・・。

ただ意外だったのは、デウスとムルムルが意志を共にしていなかったこと。
っていうか、ムルムルはデウスに従う存在だとばかり思っていましたよ。
ちょっと違ったようですね・・。案外ムルムルも立場は高いのかな。

そして気になったのは、ムルムルは動き回ってるのに対してデウスは動かないこと・・。
今回の寿命の話を聞くに、もしかしてデウスはもう動けないのかな?
力はあるけど、それを出せる体力はない・・そんな印象を受けました。

ムルムルはそんな状態を理解しているから、反旗を翻そうと企んでいるのかも?
そしてデウスもそれを知りながら、対抗する術がないのかも?
今回の2人の不穏な空気に、そんな予想もしちゃいました。

あの賭けも、何の意味があるのか・・。
ムルムルの真意、気になりますね。

また、デウスがどうしてあんなにも雪輝にこだわるのかも不思議・・。
本当に彼が勝つと思っているのかな?だとしたら、どうして?

どうも2人共、心の底で何を考えているのかが見えませんね。
でも今回2人の話が出て、少しゲームの裏について知れたのは良かったです。

この2人の関係が、ゲームに影響することがある、というのは脅威ですね。
所有者たちのあずかり知らないところで事態が大きく変わる可能性もあるのですから・・。

でもある意味では、そっちのほうが展開が読めなくて面白いかも。
今のままだと、正直由乃無双ですからね。

ムルムルはそのまま由乃が勝つと考えているようですが、デウスの宣戦布告があった今それもどうなるか・・。
この辺も、今後は気を付けていく必要がありそうです。

結局所有者たちは弄ばれるだけの運命なのか、それとも彼らは自身の力で運命を切り開くのかー
なんだか新しいターンに突入した感がありますね。

気付けば姿の見えない所有者も、残り3人。
そろそろ後半戦に突入ということで、ますます加速するだろう戦いを見届けたいと思います!







さて、次回は由乃と或たちの知能戦ですね。

自分たちに迫る脅威は全て排除しよう、と手段を選ばない由乃。
それに対して、雪輝を助けようと奮闘する或たち。
彼らの戦いは、どちらが勝利を勝ち取るのでしょうか。

そして衰弱状態の雪輝は、果たして無事なのでしょうかー?!
空白の一週間に、彼らの間に何があったのか・・。


相変わらず、怒涛の展開に目が離せませんね。
次回も楽しみです☆