前回、友人たちの協力により、由乃の監禁から抜け出した雪輝。
自分たちを酷い状況に導いた彼女に、雪輝は別れを告げます。

失意に飲まれる由乃。
そんな2人の元へ現れた新たな未来日記所有者の女性ー

8thの影も感じるなか、再び所有者同士の戦いが始まる予感です!!

感想です☆




Diary27~ 「支える者達」




※以下、ネタバレあり※








◎日記所有者一覧◎
・1st 天野雪輝・・無差別日記
・2nd 我妻由乃・・雪輝日記
・3rd 火山高夫・・殺人日記、死亡
・4th 来須圭悟・・捜査日記、死亡
・5th豊穣礼佑・・はいぱーびじょんだいありー、死亡
・6th春日野椿・・千里眼日記、死亡
・8th上下かまど
・9th雨流みねね・・逃亡日記
・10th月島狩人・・飼育日記、死亡
・12th平坂黄泉・・正義日記、死亡




◎あらすじ◎

家に帰る前に、或(ある)は雪輝(ゆきてる)に注意した。
気を付けるんだよ、雪輝君。君の行動は、我妻(がさい)さんに筒抜けだ。
戸締りに注意して。彼女は何食わぬ顔で上がり込んでいても、おかしくないからねーと。

その後ー家に帰った雪輝は、部屋で1人恐怖と戦っていた。
少し窓が風で鳴るだけでも、由乃(ゆの)がやってきたような気がして身をすくめてしまう・・。
不安な夜を過ごす彼は、そんな中1通のメールをもらうのだったー。


7月2日、梅里中学校。
体育倉庫の中に集まった或たちは、雪輝の話を聞いた。

昨夜雪輝の元には、デウスから1通のメールが届いていた。
その内容を問われた彼は、高坂(こうさか)に日記を貸すように頼む。
そして日記を受け取ると、彼はその携帯を真っ二つに折ってみせた。

驚く高坂は、自分も消えてしまうのではないかと恐怖に床をのたうち回る。
だが彼に何の変化もないのを見た或は、なるほどね・・と笑みを浮かべる。
雪輝もうなづき、或の予想通りだーと話す。

8th(エイス)の日記の本体は、サーバーだ!
彼は皆にそう告げると、そのからくりについて説明した。

8thは見かけ上日記所有者をっ増やしているように見えるが、実際に存在している未来日記のサーバーはレンタルBLOGサーバーただ1つ。
他の者の携帯は、相互通信から成るただの端末なのだ。

だから携帯を破壊しても問題ないし、逆に残しておけば情報を敵に流し続けることになる・・。
だから雪輝は、高坂の携帯を破壊したのだ。

と、その時雪輝の日記からノイズ音が発生した。
それを聞いた或は、来たねーと呟く。

彼の言葉通り、日記には8thの配下の者が侵入してくるという予知が記されていた。
その予知の日付は3日後ー
雪輝は、どうやって立ち向かう・・?!と考え込む。

今回、由乃は頼れない。いや、もう頼らないと決めたんだ・・。
彼は廃ホテルでの事件を思い出し、もう一度固く決意する。
だがこれ以上皆を巻き込むのも、申し訳ない・・。

自分で何とかしなきゃ。今度こそ、1人で・・。
そう決めるものの、プレッシャーに雪輝は圧し潰されそうになる・・。

すると、或が皆を見回して尋ねた。
じゃあ、問題はこの敵をどう撃退するかということだけどー。
その提案に、日向(ひなた)とまおはうなづき、策を考え出す。
彼らが協力しようとしてくれているのに気づいた雪輝は驚き、胸が熱くなるのを感じる。

身辺の警護は西島(にしじま)に頼むとして、問題は雪輝をどこに匿うか、だ・・。
彼らは口々に意見を出し合い、広いと噂の高坂の家に雪輝を隠すことに決める。
あっというまに作戦が決まるなか、雪輝はもじもじしながら皆を見て、そして訊いた。

皆・・僕を助けてくれるの?
その問いに、彼らは笑顔を見せるー。

日向が、逆に雪輝に訊いた。
天野(あまの)は、うちらが助けると思う?

そう訊かれた雪輝は戸惑い、日記を確認して答えを得ようとする。
だが日向はそれを止めると、カンニングは無しだーと言った。
それを見ていた或も、相手の意志を確かめたいならまずは自分の意志を示さなきゃーと雪輝に促す。

雪輝君は、僕たちにどうしてほしい?
4人に改めてそう問われた雪輝は、戸惑いながらも言葉を紡ぎ出す。
・・助けてほしい・・。
その目に涙が浮かんでしまったので、彼は顔を赤らめた。

すると或は雪輝に手を差し伸べた。
他の3人も、笑みを浮かべて雪輝を見つめる。

じゃあ、期待に応えなきゃー
彼らはそう言うと、雪輝を助けるために更に策を練るのだった。


その夜から、事情を知った西島たちが雪輝の家の周りに警備を敷いてくれることとなった。
部屋に隠れる雪輝の元には、或から電話が入る。
彼は何かあったら無線機を使うように、と昼間雪輝に渡してくれていた。
その使い方を説明してくれる或に、雪輝は心から感謝する・・。

そんな中、或は例の3人についてはそれでいいが、もう1つ懸念があるーと切り出す。
それは、由乃のことだった。

由乃の日記の性質上、雪輝の行動は彼女に筒抜けだ。だが雪輝には、彼女の動向は分からない・・。
そのギャップがある以上、由乃が予想外の行動に出る危険は常に付きまとうのだ。
或にそう指摘された雪輝は、予想外の行動とは何を意味するのか、と尋ねる。
すると或は答えた。

最終的に、敵対することもあるかもしれないってことさー。

その答えに、雪輝は息を呑む。
だが今は心配しすぎても仕方がない。少し落ち着くといいよー。
或は雪輝の声色から彼の緊張を読み取り、そう声をかけてくれるのだったー。


その後、雪輝は食事を取りに階下へ向かった。
するとそこには、久しぶりに母親礼亜(れあ)の姿があった、
彼女が作ってくれた夕飯を見た雪輝は、随分豪勢だなぁと喜ぶ。

母親と食事をするのも、由乃が押しかけてきたあの時以来だ。
そんなことを思い出した彼は、つい礼亜に聞いてしまう。
自分と由乃が警察に追われていた件について、聞きたいことはないのか・・と。

だが礼亜は、自分は不器用だから聞き出すなんてことできない、と首を振った。
雪輝が話したくないことは、自分からは聞かない。その代わり、話したくなったら話せばいいからー。
彼女はそう言って、優しく雪輝を見つめる。

そんな彼女の態度に、雪輝はほっとして息をついた。
母さんは、まだ由乃の逮捕状のことを知らない。でもそれでいい。
母さんに、嫌な話は伝えたくないー。

そう思ったその時だった。
雪輝は、テーブルの上にもう一膳分食器が用意されていることに気付く。
その理由を問うと、礼亜は吹き出した。

いやねぇ、必要だから出したんじゃない。
その言葉に、雪輝は戸惑う。
必要?どういう意味だ?そういえば、料理の量もいつもより多い・・。
違和感を感じた彼に、礼亜はごく普通に返す。

当たり前でしょ、3人分作ったんだものー。

ーそれを聞いた雪輝の背筋に、一気に冷たいものが走った。
母さんはまだ、由乃の逮捕状のことを知らない・・。

雪輝の顔は青ざめ、脂汗が噴き出た。
或の言葉が、脳裏に思い出される・・。

ー気を付けるんだよ、雪輝君。君の行動は、我妻さんに筒抜けだ。
彼女は何くわぬ顔で上がり込んでいても、おかしくないー
雪輝は自分の背後に由乃がいるような気配を感じ、咄嗟に振り返ったー

だが・・そこに、由乃の姿はなかった。
礼亜が不思議そうに、由乃なら食事を作ってそのまま帰ったと話す。
栄養つけてゆっくり休むように言ってたわー
その母親の話を聞いて、雪輝は再び震えるのだった・・。


3日後、7月5日。
高坂の家に向かう道中、西島の運転する車の中で、或は作戦を説明しようーと口を開いた。

まず、高坂の家に雪輝を匿う。そしてその周囲を、警察に警護してもらう。
単純な作戦に、まおは相手は予知能力者なのに大丈夫なのか・・?と不安を感じる。
或もうなづき、それだけでは当然負けるねーと意味深に返す。

その時、車は高坂の家に着いた。
その家を見た一行は、余りの大きさに目を見張る。
騒ぐ一行に、或は作戦の続きを説明しよう、と言った。

今回の作戦には、この敷地の広さが必要となる。あえて敷地の内部まで、敵を侵入させるのだ。
そして敵を十分引き付けたところで、あれを使うー
彼が指さすものを見て、一行は首を傾げた。

それは携帯のアンテナ塔だった。
あれを止めると、どうなると思う?
そう或に訊かれた雪輝は、はっと彼の意図に気付く。

そうか、8thからの予知情報を受信できなくするんだ!!
そう叫ぶと或はうなづき、それで予知を封じることができるーと語る。

これは8thと孫所有者の関係にこそ、有効な作戦だ。
既にアンテナ塔は、スイッチ1つで停止できるように或が細工をしていた。
そのスイッチを押すのは、雪輝の役目だ・・。
彼らは作戦を理解すると、早速迎撃態勢に入るのだった。


16時52分ー
雪輝の日記によれば、3分後に敵が侵入してくることになっていた。
周囲で張っていた刑事からも3人の侵入者を確認したとの連絡を受け、いよいよ彼らは敵を迎える段になる。

緊張に包まれるなか、雪輝たちは敵が敷地内をやってくるのをただ待った。
或が双眼鏡で位置を確認し、スイッチを押すタイミングを謀るー
まだだ、後30秒は引き付けたい・・。

だが彼がそう言ったその時だった。
突然電線が切られ、高坂の家は敷地一帯停電してしまう。
一気に周囲が真っ暗になり、雪輝たちは驚き叫んだ。

雪輝は急いでスイッチを押してみたが、電源が入らないので動かない。
ここで停電?!一体なぜ・・?!
彼は戸惑い、何が起きたのか頭を巡らせる。

まさか作戦が読まれたのか?いや、そんなことはない。
この作戦を知るのは、自分たちだけのはずだ。他には誰にも知られていないはず・・。
そこまで考えた彼は、目を見張る。

いや、1人いる・・。
彼の体は、総毛立った。
今度こそー雪輝は感じたのだ。

彼女の気配をー!!

急いでその姿を探すと、彼の目に庭を歩く由乃の姿が映った。
笑顔で歩くその姿に、雪輝は思わず叫ぶ。
何故だ、由乃ーーー?!

その叫び声に、由乃は気が付いて振り返る。
彼女は建物の中に雪輝がいることを知ると、嬉しそうにぴょんぴょん跳ね回る。
作戦を台無しにしたのに余りに無邪気なその姿に、雪輝は言葉をなくすよりないのだった・・。




















VS8th戦への作戦。


今回は8thの日記の特徴に気付いた雪輝たちが、彼らを迎え撃つために準備を重ねた回でした。
雪輝、本当に友達ができて良かったですね。
少しずつ自分の意見も言えるようになり、このサバイバルゲームで彼は成長したと思います。
そんな雪輝の成長が光った回でした。

後は由乃の狂気ね。
いや、ホラーかよっていうw
相変わらず彼女の存在感は抜群ですねw


では、見ていきます。
まずは8thの日記について。

結局どういう能力なのかイマイチ分からなかったんですが、彼女の日記はあくまでサーバーの役割で、そのサーバーを経由して見習い日記を増やせるということなのかな?

何日記っていうんだ?これ・・。
どうしてこんな日記を持つに至ったかも、ちょっと謎ですね。。

ただ使い方によってはものすごい情報を得られるけど、肝心の本人が戦う際にはあまり力にならなそうな日記ですよね。
だから8thは見習いたちを動かして、自分は戦いの前線には出向かないのかな。

ちょっとまだ彼女の日記に関しては、未知数な部分が多いですね。
今後詳しく語られるまでは、様子を見て行きましょう・・。


でも特に説明がなかったので、見習いを増やすのに人数の制限はないのかな?
そうなると、手駒を無尽蔵に増やされた場合雪輝たちの苦戦は必至ですね・・。

まずは前回も登場した3人が、彼らに立ちはだかるようです。
割と自信ありげなので、日記の能力的にも強そうな予感がします。
まずは1戦。
どんな戦いとなるのか、楽しみです!






さて、続いては雪輝たちの作戦について。

今回は或たちの活躍も目立ちましたね。
とりあえず、彼らのことは信じていいのでしょう。
皆の雪輝を助けたいという思いは嘘ではないはず・・。
良かったですね、雪輝。

そんな或の作戦は、高坂の家の敷地内に敵を誘い込んで、アンテナ塔を壊すことで日記を使えないようにするというもの。

結構堅実な作戦で、良い案だと思いました。
ちゃんと警察と連携も取っているし、見習いと戦うには十分じゃないでしょうか。

見習いたちの日記は、壊しても彼らは死ぬことはありません。
となると、殺すなりして戦闘不能にするか、警察に拘束させるかしか戦いを終わらせる手はありません。

雪輝たちとしては、今後のためにも見習いたちの携帯は回収したいところでしょう。
であれば、警察と組んで見習いたちを逮捕させるのが一番効率がいい。
彼らは別に殺人をしたい訳ではないですからね。
それらの店を踏まえると、或の作戦はかなりいい線いってたと思います。


ただ、やっぱりネックは由乃でしたね。
彼女だけは、どんなに予測してもその予測を軽々裏切ってきますからね・・(^^;)
今回もまんまとやられてしまいました。

今後、彼女の扱いについてはどうするのでしょうね。
敵対の可能性も彼らは見込んでいましたが、敵が3人で来ている以上、由乃まで敵に回したくないのが本音でしょう・・。
とりあえずは共闘路線を取って、戦いが終結してから改めて話し合いの場を設けるような感じでしょうか。

とにかく由乃の動きは予測不可能なので、この状態で敵に回すという選択肢は得策ではありません。
事態を冷静に観察できる或なら、きっとそこを織り込んで動いてくれることでしょう。

雪輝には厳しい事態ですが、彼女の反省しない態度を見ると、今一度向き合う機会は絶対に必要です。
今は耐えて、後程由乃としっかりと話し合ってもらえれば、と思います。

さて、次回彼らはどんな選択をするのかー楽しみですね。





最後に、由乃について。

今回の由乃は、本当ホラーでしたよ。
いや、いつもホラーだけど、大して出番がないのにここまで存在感が大きいとは・・。

夕食の一件とか、姿が見えないだけにめっちゃ怖かったです!
なんなの、その匂わせ!高度テクニックすぎますよ!!

その内、勝手に籍とか入れてそうで怖い・・。


彼女はまた得意の記憶の改ざんで、雪輝に突き放されたことも忘れてしまった感じでしょうか。
ラストの笑顔を見ると、もはや何考えてるのか分からなくてぞっとしますね・・。

ただでさえ厄介なキャラなのに、都合の悪いことはリセットしちゃう頭の持ち主となると、もうお手上げですよ・・。
今後もずっとこの調子なのかな。彼女の目を覚ます方法って、何かないのでしょうか。

まぁでも今の状況では、敵が3人もいるわけなので、由乃がいてくれた方が心強いのも事実。
いつもフルパワーの彼女に比べ、雪輝は土壇場でしか力を発揮できないですからね・・。
戦闘においては、不安がつきまといます・・。

雪輝も、自分の特徴はよく理解しているはずです。
ゲームが進行するにつれ、彼はますます由乃から離れられなくなる可能性もあるなー・・と今回を見て思いました。

本当は由乃とのラストバトルを見据えて、1人で戦えるようになるのがベストなんですが・・まだ今の彼には無理かな。
今回友人たちの力を借りて、少しでも自分から動くことができるようになるといいですね。

訣別した2人の絆は、再び元の形に戻るのかー?
注視して見ていきたいと思います!







さて、次回はいよいよ日記見習い3人との戦いが始まりますね。

この3人を倒しても、8thを倒せないというのが今回の辛いところ・・。
でも戦力を削いでおく努力も必要です。
敵の日記の性質を見極めるためにも、ここは確実に勝ちたいですね。


また、由乃の暴走も引き続き心配です・・。
さすがにこの状況で或たちに手を出してくるとは思いたくないですが、土壇場に乗じて全滅させようと考えている気が・・しなくもない・・。

雪輝と由乃は、再び共闘することになるのでしょうかー?!


次回も楽しみです☆