前回、7thとの戦いに決着をつけるため、再び共闘することを誓った雪輝と由乃。
彼らの絆は7thの目をかいくぐり、ついに愛を仕留めることに成功しましたー。

大事な恋人を失い、発狂するマルコ。
VS7th戦、いよいよクライマックスです!!

感想です☆




Diary33~ 「最悪よ今日は」




※以下、ネタバレあり※








◎日記所有者一覧◎
・1st 天野雪輝・・無差別日記
・2nd 我妻由乃・・雪輝日記
・3rd 火山高夫・・殺人日記、死亡
・4th 来須圭悟・・捜査日記、死亡
・5th豊穣礼佑・・はいぱーびじょんだいありー、死亡
・6th春日野椿・・千里眼日記、死亡
・7th戦場マルコ・美神愛・・交換日記
・8th上下かまど
・9th雨流みねね・・逃亡日記
・10th月島狩人・・飼育日記、死亡
・12th平坂黄泉・・正義日記、死亡





◎あらすじ◎

首を切られた愛(あい)は、力なく倒れたー。
マルコは叫びながら、彼女の元へと走る。

だがその時、天井に亀裂が走るのを彼は見た。
このままでは、ここは崩れる・・!!

そんな中、由乃(ゆの)は愛からパラシュートを手に入れていた。
これで雪輝(ゆきてる)と2人でタワーから脱出できる!
そう喜ぶ彼女は、不意に雪輝に肩を掴まれて振り返った。

そこにいる雪輝の顔は、どこか険しかった。
彼は由乃に、何やってるんだ・・と非難の目を向ける。
日記を取り上げれば十分だったのに、こんな酷いことをして・・。
そう責められた由乃は、表情を曇らせる。

2人は少しの間、言い合いになった。
雪輝のためにやったのだ、と主張する由乃。
それに対し、やり方が残酷すぎると責める雪輝。
彼らは・・背後に近づく人物の気配に、気づくことができなかった。

それは九郎(くろう)だった。
彼は2人の隙を窺い、パラシュートを奪取しにきたのだ。

望み通りパラシュートを手に入れた九郎は一目散に走り、割れた窓から飛び出す。
彼は雪輝を捨て、ただ1人で脱出していくのだったー。


桜見タワーは、上の方からどんどん崩れていった。
その光景を見守っていた礼亜(れあ)は、ふと上空をパラシュートで脱出する人物に気付く。
その顔を見た彼女は、息を呑んだ。

あれは・・?!
彼女は刑事の制止を振り切り、九郎が降りていく方向へと走っていくー。

一方ー
天井の崩落で、第二展望台はがれきに飲み込まれてしまっていた。
雪輝たちも何とか助かったものの、彼と由乃、そして愛はがれきの隙間に挟まれて脱出できなくなってしまっていた。

雪輝は退路を塞いでいるがれきをどかそうと試みるが、重すぎてびくとも動かない。
完全に閉じ込められた・・!!
焦る彼を見て、虫の息の愛が残念ね・・と笑う。

彼女は日記を確認し、マルコが落盤から逃れたことを知っていた。
逆に、彼は自分の現状を日記で把握しているはずだ。彼は自分が死ぬことも、雪輝たちが抜け出せないことも理解している・・。

じきにマルコは脱出するわ。これでマルコの勝ちは確定よ!
そう告げられた雪輝は、目を見張るー。

だが由乃は、まだ終わっていない、と愛にナイフを突きつけた。
愛を傷つけることでマルコをおびき出せば、奴は必ずここを開けるはずー
彼女はそう作戦を立てるが、愛はそんなことをしても無駄だ、マルコは来ない・・と由乃を睨みつける。

雪輝もまた、由乃の残酷さに彼女を止めようとした。
だが由乃は彼の手を振り払うと、邪魔しないように話す。
もうこの方法しかないのー

そう笑う彼女に、雪輝も退けずに反論する。
こんなことしても、ろくなことにならないぞ。狂ったのかよ、お前は・・!!

と、その時上から物音がしたので、2人は顔を上げる。
それは何かを掘っているような音だった。
彼らは耳を澄ますーすると、そこにマルコの声が響いた。

待ってろ、愛。今助け出す!
彼はその場にあった鉄の棒で、必死にがれきをどかそうと奮闘するー。


その頃ー
地上に降りた九郎は、安堵すると同時にこれからどうするか・・と考えを巡らせていた。

結局、雪輝の携帯は壊せなかった。このままでは、借金はなくならないー
焦りに震える彼は、その時駆けてくる礼亜に気付く。

礼亜は走ってくると、すぐに九郎の肩を掴んだ。
雪輝はどうしたの?!
そう詰め寄られた九郎は、更に悪化した状況に歯噛みする。

面倒な奴に捕まったぞ。どうにか切り抜けないと・・!!
だが礼亜は、彼の腕を引っ張る。
警察に引き渡すつもりだと気づいた九郎は、慌ててその腕を放そうともがく。

そのまま、2人は揉み合った。
礼亜もまた、雪輝の安否がかかっているために退かない・・。
パニックになった九郎は、思わず持っていたナイフを振りかざすー

一方ー
マルコはひたすら、がれきをどけようと格闘していた。
愛はやめるように言うが、由乃はそれを制してそのまま続けるようにマルコに指示する。

由乃には、マルコが日記を見て焦ってやってきたことが分かっていた。
だったら彼をこのまま利用してここを開けさせ、その後は愛を人質にパラシュートを奪えばいい・・。
彼女はそう目論むが、その企みに気付いた雪輝はやめさせようと由乃を止めに入った。

だがマルコは逆に、由乃を抑えようとする雪輝を止めた。
2nd(セカンド)に守ってもらっているくせに、非人道的なことはするなという・・。
お前の言っていることは滅茶苦茶だ。
マルコはそう言いながら、雪輝にも手伝うように声をかける。

でもそれでは、由乃の思うツボになってしまう・・。
そうためらう雪輝に、マルコは尚も諭した。

お前を散々守ってきたのは誰だ?敵を殺してきたのは誰だ?
お前は単に、汚れ役を2ndにかぶせているだけだろうが!!

ーその言葉が図星すぎて、雪輝は言葉を失った。
彼が動かないのを感じたマルコは、今度は由乃に手伝うように言う。

だが由乃も、警戒して愛を放そうとしない・・。
するとマルコはお前もお前だな、とその行動を鼻で笑った。

助けると言いつつ、1st(ファースト)の意志を平気で捻じ曲げる。そういうのはな、協力とは言わず身勝手というんだ。
由乃はかっとなって反論しようとする。
いい加減に・・

そう言いかけたのを、マルコの怒声がかき消した。
いい加減にするのはそっちだ!!このガキが!!

彼の剣幕に、由乃はびくっと震える。
マルコは息を荒げながら、自分が脅されてこんなことをしていると思うのか?!と問う。

なめるなよ。俺はハナから逃げる気なんざねぇ!!
彼は愛のために、ただ必死に戦った。
たとえ彼女がもうすぐ死ぬとしても、そんなことは関係ない。
その思いで、彼はがれきをついにどかした。

俺たちの愛とお前たちの愛を、一緒にするんじゃねぇ!!

そう叫んだ彼の体は、木っ端で貫かれていた。
目を見張る愛に、彼は笑って見せる。
すまない・・ドジを踏んじまった・・。

雪輝はその姿を見て、マルコの覚悟を知る。
彼はマルコが支えるがれきに、自分の手を添え押した。
そしてー由乃にも手伝うように頼む。

由乃はそれでもためらうが、雪輝は真っすぐに彼女を見据えて言った。
由乃は本当に僕が好きなのか?それとも狂ってるのか・・?

その問いに、由乃は固まる。
雪輝は彼女に手を差し出し、ほほ笑んだ。

確信が持てないんだ。信じさせてくれ、由乃・・。
彼は由乃から目をそらさず、彼女が来るのを待つ。
由乃は考えた末にーその手を取る。

私は・・ユッキーが好き。
2人は手を取り合い、マルコと共にがれきをどけて外に出るのだったー。


3人が脱出したときには、もう愛は失血が多すぎて息を引き取っていた。
マルコは彼女の亡骸を抱きしめ、自身もまた血を吐く・・。
それから彼は、雪輝たちに自分の分のパラシュートを渡した。

戦いに勝ったのは、お前らだ。持っていきやがれ。
それを受け取った雪輝は装着しながらも、マルコたちを置いていくことに躊躇する。
だがマルコは、敵に馴れ合うような眼を送るんじゃないーと言い、2人に行くように告げた。

彼の思いを受け取った雪輝は、由乃を連れて展望台から飛び降りる。
2人が行ったのを見届けたマルコは、空を仰いだ。
神になって2人で永遠に生きるって計画は、失敗しちまったな・・。
彼は床が崩れていくのを感じながら、愛の体を強く抱きしめる。

その時ー彼は愛の日記が書き換わるのを見た。
ーマルコが助けに来てくれた。やっぱりマルコは最高だわ。
7th(セブンス)美神愛(みかみあい)は失血死する。DEAD ENDー

その文面を見たマルコは、1人涙を流す。
これも永遠だよな・・。
彼はそう呟くと、タワーの崩壊に愛と共に飲み込まれていくのだった・・。


ーその光景を空から眺めながら、雪輝は由乃に話した。
父と母と自分の3人でちゃんと話し合うつもりだーと。

彼は、由乃が九郎を信用していないことは分かっていた。色々と九郎には問題があることも。
だがそれでも自分は、父と母にはまた仲良くなってほしい・・。
雪輝はそう言うと、真っすぐに由乃を見つめた。

由乃には、その手伝いをしてほしいんだー。
そう言われた由乃は、頬を染めてこくりとうなづく・・。

そうして、2人は地上に着地した。
すると2人を待っていた西島(にしじま)が、焦った様子で駆け寄ってくる。
彼の顔つきが尋常でないことに気付いた雪輝は、ふとその後ろに救急車が控えているのを見る。

救急車には、今まさに誰かが運ばれてきたところだった。
怪我をしているであろう人物は布に覆われ、その姿は見えない。
だがその横に見慣れた眼鏡が置かれていることに気付いた雪輝は、目を見張ったー。

西島は、彼に状況を説明した。
けれども、雪輝の耳にはそれは届いていなかった。
彼の頭は、状況を受け入れるのを拒否していたのだ。

だって、あれは・・あの眼鏡は・・。
体が震えるのを抑えながら、雪輝は日記を見る。
するとそこには、信じられない一文が表示されていた。

14時34分 母さんが死んだ。

その瞬間、雪輝の口から悲鳴が漏れた。
彼は動くこともできず、ただ叫び続けるのだったー。




















愛の末に・・。


今回は7thとの戦いに決着がついた話でした。
なんとも切ない最期でした。
マルコと愛、本当に素敵なキャラでした。。

人間的な魅力があり、本当に雪輝たち以上に引き込まれる2人でした。
死んでしまったのが、本当に悲しい。
2人には幸せになってほしかったですね・・。

最期のマルコの表情も、辛かったです。
でも愛は最後まで自分のために頑張るマルコの姿を見ながら死んでいくことができたのだから、他の所有者たちよりは幸せな最期だったと思います。

マルコも、先に愛が待っていてくれますもんね。
きっと2人は亡くなった先で、再び出会えたことでしょう。
そう考えると、愛する人と2人で逝けたことは救いでしたね。

7th、お疲れ様でした・・。




さて、今回はマルコと愛の本物の愛の力を目にすることで、雪輝と由乃の思考に大きな変化が生まれたと感じました。
特に由乃!
これは今後の展開に大きな変化を与えそうですね。
明るい展望が見えてきたように思えます。

由乃に面倒なことを全て押し付けてきた雪輝。
雪輝のためと言いながら、独善的な行動を繰り返していた由乃。
マルコは2人の本質を見抜き、それを的確に彼らに伝えました。

思い当たる節があったのでしょう。
2人共、驚愕に満ちた顔をしていましたね。
言い当てられた・・と思ったのでしょうか。

今まで、どちらかというと問題は由乃にあるように見えていました。
でも違うのです。
雪輝も由乃も、どちらも性格に難ありだったのです。

互いに難がありながら、そこには触れずに付き合ってきた。
だから少し問題があれば、すぐに関係にひびが入ってしまう状態だったのです。

マルコはそんな2人の問題をどちらにも突きつけ、自分たちの本当の愛の形を見せました。
どんな状況にあっても揺るがない愛・・
それを見た2人は、自分たちの愛の形がいかに歪だったかを思い知ったことでしょう。

雪輝は、由乃が狂っているーとはっきりと口にしました。
思っていても触れてこなかった彼女の異常・・でもそこから目を向けていては未来はないのだ、と彼は気付きました。

また由乃も、雪輝の思いをくみ取る努力を見せました。
雪輝が好きー
その思いが、彼女に折れる心を教えたのです。

2人にとって、7thとの出会いは敵である以上の大切なものを残してくれましたね。
まだ時間はかかるでしょうが、彼らは互いを尊重し大切にすることを覚えました。
ますますHappy Endフラグに近づいたように思います。

ラストで大事件が起きてしまったのでどうなるかはまだ分かりませんが、今後は互いが互いの支えとなり助け合っていけるような関係になれるといいですね。
そう、7thたちのように・・。

大変な戦いでしたが、それと同時に今だからこそ戦わねばならない相手だったと改めて思います。
色んなことを教えてくれた7thたちには感謝ですね!
次の戦いは、8thになるのかな?
引き続き、頑張って戦ってほしいと願っています。


 


最後に、九郎と礼亜について。

ラスト、衝撃でしたね。
まさか九郎、ここまでのクズだとは思っていませんでした・・。

パラシュートで先に逃げたのは、まぁ予想の範囲内でした。
でも礼亜の追究から逃れるために、かつての妻を殺すなんて・・。
信じられないです。

確かに200万の借金は大きいです。
でも真面目に返す意志を見せれば、雪輝や礼亜はきっと協力してくれたのではないでしょうか。

けれども彼は初めから、家族と元に戻るつもりなどなかった。
利用するだけで、雪輝の思いも踏みにじるつもりでいたのでしょう。
だから今回、礼亜に対してあんな凶行に出られたのだと思います。

どこまでも自分勝手な男ですね。
振り回された雪輝と礼亜が、本当に気の毒です。

礼亜も、こんなところで退場だなんて・・。
雪輝は期せずして、由乃と同じ、両親のいない子どもになってしまったのですね・・。

本当に怖いのは所有者ではなく、人間だったー。
皮肉なものです。警察の目を潜り抜けて、こんな惨事が起きたのですから。。

雪輝、相当に取り乱していましたが大丈夫でしょうか。
今までは第三者との戦いだから持ちこたえていましたが、今回は母親の死です。
しかも殺した相手は、父親・・。
彼の心、持つのでしょうか・・。

由乃がついているだけでは、どうにも心もとないですね。
ここは友人たちの助けも借りて、なんとか悲しみを乗り越えてほしいものです。

九郎と通じている11thは、これを好機と雪輝たちを襲ってくるとも限りません。
8thの動きも未知数・・となれば、彼が落ち込んでいる時間は残念ながらないのです。

本当に苦しい状況ですが、雪輝と由乃の愛が試される時でもありますね。
彼の無事を祈りながら、礼亜の冥福を祈って終わりにしようと思います。

九郎、警察に捕まってるといいのですけど。。








さて、次回は雪輝が母親の死に苦しむ話でしょうか。

父によって殺されてしまった母。
その事実に、雪輝がどれくらい苦しむかと思うと辛いですね・・。

由乃や友人たちは、彼を支えることができるのか。
そして雪輝は死の悲しみを超え、新たな所有者との戦いに臨むことができるのかー

見守っていきたいと思います。


次回も楽しみです☆