今回から、11巻です!

前回、デウスによって明らかになった或の正体。
彼は観測者という自らの運命と戦い、見事に打ち勝ってみせます!

由乃の正体に気付いた或。
彼は雪輝たちの前で、何を告げるのかー

感想です☆




Diary49~ 「秋瀬或VS我妻由乃」





※以下、ネタバレあり※








◎日記所有者一覧◎
・1st 天野雪輝・・無差別日記
・2nd 我妻由乃・・雪輝日記
・3rd 火山高夫・・殺人日記、死亡
・4th 来須圭悟・・捜査日記、死亡
・5th豊穣礼佑・・はいぱーびじょんだいありー、死亡
・6th春日野椿・・千里眼日記、死亡
・7th戦場マルコ・美神愛・・交換日記、死亡
・8th上下かまど・・増殖日記
・9th雨流みねね・・逃亡日記、死亡
・10th月島狩人・・飼育日記、死亡
・11thジョン・バックス・・The watcher、死亡
・12th平坂黄泉・・正義日記、死亡





◎あらすじ◎

雪輝(ゆきてる)たちの前に、或(ある)は現れた。
彼の手に携帯が握られていることに気付いた2人は、目を見張る。
それはまさか・・未来日記?!


1時間前―
雪輝たちは、崩れ行く世界を見ながらこれからのことを話し合っていた。

滅びゆく世界を救う方法は、ただ1つ。或の元に入る8th(エイス)を殺し、自分が神になるのだー。
雪輝は日記を開き、或がかまどを引き渡してくれる旨を確認する。

或が味方で良かった。これでかまどとの戦いも、決着がつけられるー。
雪輝はその内容に安堵し、由乃(ゆの)に或の元へ向かおうと声をかけた。
すると由乃はその前に1つ聞かせてーと雪輝の前に立った。

もし秋瀬(あきせ)や日向(ひなた)やまおや高坂(こうさか)が裏切ったとしたら、その時はあいつらを殺せるー?

彼女の問いに、雪輝は言葉を濁そうとした。
だが由乃はそれを許さず、雪輝に詰め寄る。
そこで雪輝は仕方なく口を開いた。
日向たちは友達だ。絶対に僕を裏切ったりはしない・・。


その後、2人は或の家の近くで会った。
驚く雪輝に、或は携帯を見せる。
これは僕の未来日記ー探偵日記だ。

それを聞いた雪輝は、戸惑った。
どうして或が日記所有者になっているんだ。かまどの孫日記か?いや、それより・・。

彼の心配通り、由乃が或を睨みつけた。
やっぱり裏切る気ね?!
彼女はそう言うと、真っすぐに或の元へと向かっていく。

或は、用があるのは雪輝にだけだ、と話すが、由乃は聞かない。
彼女はナイフを取り出すと、或の腹部を一突きで刺したー。

その光景に、雪輝は息を呑む。
ふと、由乃はかまどや日向たちが道を上に上がっていく姿に気付く。
彼女は雪輝に、日向たちも8thの側につくつもりだーと伝え、彼らを追おうと告げる。

雪輝の日記では、或が死んだことが表示されていた。
皆が自分たちを裏切った・・?!
ショックでどうするべきか雪輝は動揺した。
その時ー由乃の腕を握る者がいた。

それは、死んだはずの或だった。
予知とは違い生きていた彼の姿に、雪輝たちは驚く。
或は鉄板を仕込んで、由乃の攻撃を防いでいたのだ・・。

そこで由乃は再び、或に向かう。
今度はスタンガンで眠らせてから・・
彼女はそう考えたが、或はその攻撃をも予測して受け止めた。
彼がゴム手袋で電撃を吸収したのを見た由乃は、一度身を引く。

雪輝が、変だ・・と呟いた。
さっきから日記の予知では、或に攻撃が当たることになっている。だが現実は、全部かわされているー!!
2人が身構えるなか、或はほほ笑んだ。

当然さ、雪輝君。僕には君たちがどういう予知をして、どう未来を変えるかまで予知できるー。
そう言うと、或は携帯を開いた。
僕の日記は、予知者の行動を予知する日記。つまり君たちは、僕の掌の上というわけさー!!

彼の日記に、自分たちの行動が予知されているのを見た由乃は、咄嗟に雪輝に先に行くよう促す。
或は自分が止めるから、雪輝は8thを倒して!!
そうすれば孫日記だって止まるからー

由乃の言葉に、雪輝ははっとする。
由乃のことが心配だが、彼は意を決して坂道を駆けだした。
或が自分を裏切るなんて・・どうしてなんだよ!!

彼は走りながら、怒りを膨らませていった。
日向たちも自分を裏切り、かまどの元についたー
さっきの由乃の言葉を思い出しながら、雪輝は4人が消えた廃ビルの中へと駆けこむのだった。


一方日向たちは、雪輝の来襲に備えていた。
日向は背筋を伸ばし、雪輝を説得して更生させないといけないな!と明るく笑う。
その呑気な様子に、高坂は大丈夫なのか・・?と眉をひそめる。

だが日向は、雪輝を信じていた。
それに人を殺して全てを解決しようとする雪輝のやり方は、間違っている。友達なら、雪輝を止めるべきだー。
彼女の言葉に、まおと高坂は笑い、うなづいた。

同刻ー
雪輝は日記を確認しながら、4人が潜む場へと向かった。

彼の中では、日向たちを信じたい気持ちと裏切られたという気持ちが、混在しぐちゃぐちゃになっていた。
皆を信じたい。でも彼らは8thをかばっている・・。
雪輝は日向と初めて会った日のことを思い出し、涙を浮かべる。

だってうちら、友達やん!

彼は涙を拭うと、奥の部屋へと走った。
日向・・もし君が本当に裏切るのなら、僕は君を撃つー!!

すると雪輝の前に、かまどをかばいながら日向たちが姿を見せた。
日向は先陣を切ってかまどの盾になり、雪輝に訴える。
やめるんや、天野(あまの)。神になったって、人は生き返らないんやー!!
ーその言葉に、雪輝は構えていた銃を持って立ち尽くした・・。


その頃ー或は由乃を追い詰めていた。
彼は由乃の首を絞め、残念だったね・・と話す。

由乃は自分を止めたつもりだっただろう。しかし実際には、或が由乃の足を止めていたのだ。
彼は最初から、由乃を雪輝から引き離すつもりだったのだー。

雪輝は、日向たちが説得する。
だからこれ以上手荒な真似はやめるんだ・・。
彼がそう言うと、由乃の手が動いた。
彼女はナイフを持った手で、尚も或に抗おうとするー

一方雪輝は、日向の言葉に動揺していた。
生き返らない・・?
震える雪輝に、日向は語る。

肉体は復元可能でも、魂までは復元できないこと。
そしてこのことは或がデウスに確認済であることもー。

4人の瞳は、皆雪輝を見つめた。
雪輝はその視線に堪えられず、震えながら笑い声をあげる。
何言ってるんだよ、日向。じゃあ、僕が今まで殺してきた人は?!

その瞳から、涙があふれた。
父さんと母さんはー?!

日向は首を振り、2人も生き返らない、と答えた。
分かるだろ?そもそも全てリセットするなんてことはできないのだ。
壊れたものは、もう戻らない。辛くても・・それが現実なのだ。

日向は根気強く説得する。
だが雪輝はまだ事実を受け入れられず、嘘だ・・と何回も繰り返した。
そんな彼に、日向は手を差し伸べる。

大丈夫や、まだウチらがついている。友達やろー?
その言葉に、雪輝は目を見開くー。


その頃ー
或は、廃ビルへと必死に走っていた。
彼は由乃の策にハマってしまったことに、焦りを感じていた。

まさかあんな方法で、自分の日記を破ってくるとは・・。
或は雪輝に電話をかけ、彼らに早く避難するよう伝えようと考える。
由乃は危険だ。なんとしても、引き離さなくては・・

だがー電話は話し中だった。
おかしい・・或は戸惑う。
このタイミングで雪輝が電話をしているはずはない。だとすれば・・
彼は最悪の予想に、眉をしかめるー。

ー或の予想通り、雪輝は由乃からの電話を受けていた。
電話越しに由乃は助けてーと悲痛な悲鳴をあげた。

彼女は雪輝に、騙されては駄目だ、と訴える。
無差別日記には雪輝のことは記されないけど、自分の雪輝日記には雪輝の未来が予知されている。
日向たちは全員、雪輝を裏切るつもりだよー!!
由乃はそう叫び、雪輝の心を揺さぶった・・。

両親は生き返らないという辛い事実、そして8thをかばう日向たち・・。
雪輝は日向を睨むと、裏切る気なのか?!と彼女に迫った。
日向は雪輝の剣幕に異様を感じ、必死に首を振って弁解する。

だが雪輝の頭は、パニックになっていた。
状況と照らし合わせ、彼は必死に考える。
由乃の日記には、予知が出ている。日向たちは8thをかばっている。
皆・・自分たちを騙している!!

雪輝は日向に向け、銃を構えた。
その姿に、日向は叫ぶ。
雪輝、あんたは我妻(がさい)に騙されー・・

ーそこに、或が飛び込んできた。
彼は雪輝に由乃に騙されないよう叫ぶが、その時には既に遅かった・・。
或は床に広がる血の海に、思わず息を呑む。

馬鹿な・・。
そこには、雪輝の銃で撃たれた日向が転がっていた。
周りの人間は、ただ呆然とその光景を見やるー

ーそのことを日記で確認した由乃は、1人甲高い笑い声をあげた。
全て計画通りー
事態は、由乃の思う方向に進んでいるのだった。




















裏切り者。

今回は雪輝に由乃の真実を明かそうと、或たちが奮闘した話でした。
奮闘空しく、まずは日向が犠牲に・・。
物語はどんどん由乃やムルムルの思う方向に進んでいるようですね。
或は、この未来に抗えるのでしょうかー。


或はまず、雪輝が由乃に騙されていることを伝えようとしました。
日向たちにも頼んで念入りに・・本当に雪輝のことを思ってるんだなーと改めて感じました。

前回も書いたけど、なんかそこまで雪輝に入れ込む気持ちがよく分からない・・。
でもかまどは神になる気はないようだし、そうなると消去法でもう雪輝しかいないってことかな。
皆友達だからーっていうけど、フラフラしている雪輝のどこにそんな魅力を感じるのだろうといつも疑問に思ってしまいます(^^;)

まぁでも雪輝は世界を0にしてよりよい世界を築こうとしているのは確かです。
そうであれば、彼に望みを託す皆の気持ちも分かる気はします。
今度こそ、こんな戦いのない世界で生きたいもんね・・。

ただ日向たちが言ったように、デウスによって人間は生き返らないことは明らかになっています。
日向が言うと、余計に切ないものがありますよね。
彼女だって父親である10thには、本当は生き返ってほしかったでしょうから・・。

でもそれは叶わない。
現実とはそういうものだー
うん、ここは日向が言うからこそ説得力があったと思います。
2人は辛い思いを共有し合える仲なんだから、由乃さえいなければ本当に親友になれたかもしれませんね・・。

しかし両親を生き返らせるためにここまで進んできてしまった雪輝は、その事実を受け入れられませんでした。
まぁ、これも分かります。
目的のために人を何人も殺めてきたことを思ったら、その目的が達成されないなんて信じたくないですよね。

両親が生き返らない世界ー
雪輝はそんな世界は望んでいないでしょう。
この先彼は友達にまで手を出してしまい、どうするのでしょうね・・。

由乃は雪輝を神にしたいのだから、そのまま推し進めようとするでしょう。
でも雪輝の気持ちは微妙ですよね・・。
両親もいない、友達もいない、いるのは由乃だけー
そんな世界、彼が望んでいたとは思えません。


この調子だと、雪輝は神になることを諦めるかもしれませんね。
となると、誰が神になるのかな。由乃になっちゃうのかな。

前回の予想が正しければ、由乃は既に一度サバイバルゲームを勝ち抜いていると思われます。
そしてタイムリープし、2度目のゲームに今挑んでいる・・
なのに、また由乃が神になって終了なのでしょうか・・。

うーん、由乃自体はその結末は望んでいないよな。
っていうかそうならないために、彼女は現在奮闘しているんでしょうし。

7月28日を迎えるまでは、由乃はなんとしても雪輝を神にしようと手を尽くすでしょう。
その気持ちに雪輝は応えるのか、それとも彼女と違う道を選び戦うことになるのかー
その選択が、このゲームのラストバトルとなるのでしょうね。

雪輝は今回、日向を殺してしまいました。
この先彼は或、まお、そして高坂にも手をかけてしまうのでしょうか。
それとも或たちの言葉に目覚め、由乃と対立するのでしょうか・・。

或にも策はあると思いますが、彼の予想の上を行くのが由乃。
更に由乃には、ムルムルという味方もいます。
正直今回上手くいかなかったのを見て、或は厳しい戦いになるのではないかなーと思っています。

日記を手に入れたとはいえ、或はたった今所有者となったばかり。
日記の使い方については、由乃のほうが熟知していて有利でしょう。
その諸々の不利な面を、或は覆すことができるのでしょうか。

ただ、彼がデウスの手を逃れて未来を変えたのも事実。
その奇跡が今回も起きる可能性はまだありえます。

どちらも雪輝を神にしたいという目的は同じですが、そこにかける思いは全く別です。
どちらの思いがより強く、雪輝の心を動かすのかー

いよいよ次回、或と雪輝も真正面からぶつかることになりそうですね。
雪輝に、或の言葉は届くのでしょうか・・。
気になりますね。





さて、後気になったのは、由乃と或の攻防。
或の有利かと思われましたが、由乃は未来を変えて彼に抵抗しました。
由乃は一体、どうやって或を出し抜いたのでしょうか。

気になるのは、由乃が怪我をしていたこと。
或の攻撃に抵抗はしていましたが、あの状態からどうやって場をひっくり返したのでしょう。

1つ考えたのは、あえて或の攻撃を誘い、刺させたのではないかーというもの。
雪輝の中には、或への信頼があります。
それと同時に、由乃に吹き込まれて或への疑心も沸いてきていました。

由乃はその心理誘導を巧みに利用し、或に自分を攻撃させることで、雪輝の信頼を失わせようとしたのではないでしょうか。

2人が分かれる時点では、雪輝はまだ或を信じていました。
裏切られるとは思っていませんでしたよね。

でも彼が向かった先では日向たちがかまどを守っていました。
それを見た雪輝の中での彼らへの疑心は、更に増えたことと思います。
そしてその疑心は、人を生き返らせることはできないという真実を告げられたことによって、増幅を続けました。

そこに由乃からの追い打ちの電話ー
これにより雪輝の精神状態はおかしくなり、彼はパニックで日向を殺してしまいました。
これ全部由乃の策略だとしたら、本当に彼女は恐ろしい・・。手ごわすぎますよね。


今の雪輝は、或のことも信じられなくなっていると思います。
由乃を怪我させたなんて知ったら、余計に裏切られたと感じるでしょうね。

或もその可能性に気付いて、焦っているのではないでしょうか。
うん、この予想は結構当たっている気がしますね。
或、追い詰められてきているなー・・。

この先由乃がやってきたら、場はますます混乱するでしょうね。
そういえばかまどもこの場にいるんですよね。
そろそろ彼女との決着もつくのかな。
もし或たちが殺されたら、もう彼女を守る人間はいなくなってしまいますしね。

なんだかどんどんBAD ENDに向かっているようで、不穏さが増しています。
このまま雪輝は由乃の手中で動かされるだけなのかな。
それとも或たちの言葉は、雪輝に届くのでしょうか。

本当思いがけない方向に展開が進むので、読んでいて飽きませんね。
まだまだどんでん返しがありそうなので、楽しみです。

次回、或との決着がつくかな。
雪輝の選択ー見守りたいと思います!







というわけで、次回は雪輝と或が対峙する話ですね。
或は恐らく雪輝を攻撃することはないでしょう。
彼を神にしたいと思っているので、必死に由乃の毒牙から守ろうとするのでしょうね・・。

彼のその思いは、雪輝に伝わるのでしょうか。
それとも雪輝は由乃を選び、友達を捨てる決断に至ってしまうのでしょうかー。

観測者という立場から自分の未来をもぎとった或の運命はいかに・・。


次回も楽しみです☆