前回、ついに戦うこととなった雪輝と由乃。
しかしあくまでも由乃を救おうとする雪輝に、次第に由乃は調子を乱していきます。

雪輝のDEAD ENDは回避となるのか。
それとも由乃に残された手によって、未来は変えることなく終わってしまうのでしょうかー。

クライマックスー
感想です☆





Diary57~ 「偽りの清算」





※以下、ネタバレあり※









 




 ◎日記所有者一覧◎
・1st 天野雪輝・・無差別日記
・2nd 我妻由乃・・雪輝日記
・3rd 火山高夫・・殺人日記、死亡
・4th 来須圭悟・・捜査日記、死亡
・5th豊穣礼佑・・はいぱーびじょんだいありー、死亡
・6th春日野椿・・千里眼日記、死亡
・7th戦場マルコ・美神愛・・交換日記、死亡
・8th上下かまど・・増殖日記、死亡
・9th雨流みねね・・逃亡日記、死亡、復活
・10th月島狩人・・飼育日記、死亡
・11thジョン・バックス・・The watcher、死亡
・12th平坂黄泉・・正義日記、死亡






◎あらすじ◎

雪輝(ゆきてる)たちが戦っていた頃ー
来須(くるす)の元には1本の不信な電話がかかってきていた。

その電話の主は彼に、彼の息子が心臓の病気だということを告げた。
今診断を受ければ、間に合うかもしれないことも・・。

来須は名前を尋ねるが、その電話はそれだけ告げると切れた。
とそこへ、刑事仲間たちが彼に声をかける。
なんでも我妻銀行の社長と娘が行方不明になっている事件と、桜見中学校で爆発騒ぎが同時に起こっているらしいー。

爆発、と聞いた来須は、ふとさっきの電話の中でも爆発の音が聞こえていたことに思い到る。
現場へ行ってみようー
彼は相棒の西島(にしじま)を伴い、桜見中学校へと向かうのだった。


その頃、火山(ひやま)は路地裏で殺人を犯していた。
彼もまた、桜見中学で爆発が起きている音に気付くー。

礼佑(れいすけ)は家の窓から、その爆発を眺めた。
椿(つばき)もまた、外が騒がしいことに異変を感じていた。
彼女は両親が信者と出かけるというのを聞くと、少し待機させるように命じるー。

かまど、マルコ、愛(あい)も施設の中から爆発の光景を見つめていた。
ジョンも月島(つきしま)も平坂(ひらさか)も皆、その光景を見ていた・・。


雪輝は、由乃(ゆの)が出した球体に飲み込まれていた。
彼はその中でー信じられない光景を目にする。
そこには日常生活を営む両親の姿があったのだー。

いつもの自宅。いつものリビング。
九郎(くろう)と礼亜(れあ)はなかなか座ろうとしない雪輝に、優しく微笑みかける。
その姿に雪輝は驚き、何が起きたのかと急いで部屋へと向かった。

ついさっきまで、自分は由乃と学校にいたはずだ。それであの球体に押しつぶされて・・。
そう考えながら、彼は部屋に飛び込んだ。
そこで彼は、再び目を見張る。

部屋の中には、彼がかつて欲しかったものが全て並んでいた。
ジャケットにシャフトとフライト、そして飼いたかった九官鳥・・。
何でここにこんなものが・・?
戸惑う彼の耳に、由乃の声が響いた。

ここは球体の中。それらは、全てあなたが望んだものだよー。
その声と共に、天井がひび割れ由乃の姿が覗く。
ここは私がデウスの核の力で作った、幻覚空間ー

その姿に、雪輝は由乃の名を叫んだ。
だが喉の異変か、なぜか彼は由乃の名を呼べなかった。
そんな彼に、その世界は安心だーと由乃は語る。
そこは雪輝の望むものは全て手に入る、夢の国だーと。

何をしたんだー?!
雪輝は叫ぶ。
すると由乃は、そっちの世界には自分の存在と名前がないだけだ・・と明かした。
いずれ慣れる。だから・・彼女は汗を浮かべながら告げる。

ユッキー、私たち別れましょう・・。

彼女は苦しそうに語った。
自分が間違えていた、と。

自分は2周目の世界で、雪輝を殺せば終わりだと思っていた。そのまま3周目で、また普通に生活できると・・。
だが駄目なようだ。頭の中がぐちゃぐちゃだから、やっぱりはっきりさせないといけないー

そう話す彼女の様子が苦しそうで、雪輝は気になった。
だが由乃は彼の心配を振り払い、尚も続ける。
私はあなたが好き。でも2周目には戻れない・・。

雪輝は、由乃が神になれば全て丸く収まるんじゃないのか?!と問う。
由乃は首を振り、それでは自分は雪輝を失ってしまうから駄目だ、と叫ぶ。
それなら自分は雪輝をここに閉じ込めて、新しい3周目の雪輝に会いに行くことを選ぶ・・。

私には、ユッキーという支えが必要なの・・。
そう涙をこぼす彼女に、雪輝は震えた。

じゃあ・・僕のことは捨てるのか・・?
彼は由乃に向かって怒鳴った。
また大勢人を殺して、自分の命まで賭ける気なのか?!

その必死な叫びに、由乃は揺らぎを見せた。
だがそれでも、彼女は雪輝を突き放すー。
ユッキー、私は依存できる人間なら、誰でも良かった!!あなただって、守ってくれる人間なら誰でも良かったはずよー!

ーその途端、雪輝のいる場所が変わった。
いつのまにか部屋にいたはずの彼は教室にいて、そこには彼が好きだった萌絵(もえ)がいた。
彼女は雪輝に近づき、耳元でささやく・・。

好き・・。好き・・。
その言葉に、雪輝は焦りパニックになる。
違う、やめてくれ。僕は由乃じゃなきゃ駄目なんだ。

彼は叫んだ。
やめてくれーーーー!!!


ーなぜ僕は、由乃を好きになったのだろう?

由乃は球体の中の雪輝に別れを告げ、3周目の世界を見下ろした。
これから彼女が生きる世界・・
すると彼女の背後から、声をかける者があった。

それはみねねだった。
彼女はムルムルと戦い、どうやら勝ったようだ。
気絶したムルムルを引きずってくると、彼女は由乃に笑みを向けた。
どうした2nd(セカンド)。失恋でもしたみたいじゃないか。

その姿を確認した由乃は、前から聞こうと思ってたのだけど・・とみねねに視線を向けた。
どうしてユッキーの味方をするのだ?
そう尋ねられたみねねは、その問いを鼻で笑った。

あのよ、鳥は飛ぶ理由を考えながら飛んでると思うか?考えてないだろ、あたしも同じだよ。
彼女は由乃の前に立つと、その瞳をしっかりと捉えて言った。
憐れだよ、素直に人を愛せないお前がね!

それから、みねねは由乃に向かった。
てめえを殴らなきゃ、気が済まねえ・・!!
拳を振り向けてくる彼女を見た由乃は、その場で叫ぶ。
ムルムル、封印を解くわ!!

その一声と共に、ムルムルの両腕に嵌められていた枷が外れた。
ムルムルは一気に軽くなった体で、みねねの攻撃を妨害する。
その力の強さに、みねねは目を見張る。
こいつ、まだこんな力をー?!

2人は組み合うと、一気に下へと落ちた。
床を壊しながら、みねねの体はムルムルの力に圧され、どんどん身動きが取れなくなっていく・・。


一方その頃雪輝は、深い闇の中にいた。
その中でたゆたいながら、彼はなぜこうなったのかと思いを巡らせる。

確かに自分は生き残るために、由乃を利用した。
それは歪な関係だったかもしれない。でもそれでも、僕は君をー

その時、彼は周りが明るくなったのに気づいて目を開いた。
そしてー彼は息を呑んだ。
そこには再び、雪輝の両親がいたのだー。

九郎は2人に、今日の夜展望台へ行こうと声をかけた。
あそこなら星がよく見える・・。
そう笑う彼に、礼亜も笑みを見せる。
彼女は出かけるために、弁当の準備をしていた。

そんな暖かな会話に、雪輝も笑った。
楽しみだなぁ。
そう話す彼を見た礼亜は、首を傾げた。

笑っているはずなのに、雪輝の瞳からは涙がこぼれていたのだ・・。
礼亜に指摘された雪輝は涙を拭いながら、今朝の夢を思い出したんだーと照れた様子で話した。
その夢にはちょっと変わった女の子が出てきて、僕はその子が好きなんだ・・。

そう言うと、九郎が興味を持って乗ってきた。
その変わった子を、どうして好きになったんだい?
そう問う九郎に、雪輝は答えようと口を開く。
その頬を、再び涙が伝った・・。

たぶん、僕が父さんと母さんを好きな理由と一緒かな。
彼女はーずっと側にいてくれたから・・。

そう泣く雪輝には、もう全てが分かっていた。
彼がこれからすべきこと、そのためには両親に別れを告げなければならないことが・・。


桜見中学校では、勝負の決着がついていた。
本来の力を取り戻したムルムルの前にみねねの力は届かず、彼女はもはや意識もほとんどなかった・・。
その無気力な体を掴むと、屋上から落とそうと由乃は腕を伸ばすー。

これで終わり。後は3周目の自分を始末するだけ・・。
由乃はみねねの体から手を放すと、いよいよ最後の仕上げに向かうのだった。




















変わりゆく3周目。


今回は由乃が雪輝に別れを告げ、3周目を始めるために全ての片をつけようと動く回でした。
自由に動くことを封じられた雪輝。
由乃のことも忘れさせられた彼に、この運命と抗う力は残されているのでしょうか?!


それにしても、着々と2周目と流れが変わってきている3周目の世界が気になりますね。
今回は冒頭に、所有者たちの動きも見られました。
この描写は何を意味するのでしょうね。

今回の事件を機に動こうとしているように見えるのは、来須とジョンとかまどかな。
他は静観のようですが、皆異常事態には気付いた様子・・。
このことが、3周目の未来にどう影響するのでしょうか。

恐らく来須の運命は、大きく変わりますよね。
子どもの心臓の病気のことを知れば、まだ2年前です。今から治療をすれば間に合うかもしれません。
そうなったら、彼がサバイバルゲームに参加する意味ーなくなるのではないでしょうか。

後はかまどとジョンの動きも気になりますね。
特にジョンは、未来日記の創始者です。
今回の事件に、何か感じたことがあったのかもしれませんね。

なぜかまどに連絡してきたのか・・。
彼らの動きも、追って行きたいと思います。

後は椿も少し気になります。
彼女の両親が出かけようとしている時間が遅すぎるのが引っかかるんですよね。
もしかして、この日に彼女の両親は殺される予定だったのかも?
椿が止めたことで、彼女の運命もまた変わる可能性があるのでは・・と感じました。

こうやって少しずつ所有者たちの未来が変わることで、サバイバルゲーム自体が存在しなくなるといいな、と思います。
前述したような動きが椿にあったなら、その変化した未来は礼佑にも影響を与えますよね。
あ、平坂もか。。

この流れは、結構楽しみですね。
由乃が救われ、所有者たちが救われれば戦い合う未来は消えるのかもしれないー
そうなるといいなと願って、この先の展開を見守りたいと思います。


あっ後3周目のみねねは出てこないのでしょうか。
桜見中には来須と共に西島が向かっているので、出会ったりしないかなーと思ったけど、今のところは動きはありませんね。

それとも2周目のみねねが屋上から落とされたので、そっちと出会ったりするのかな。
その時にみねねのことが気になって、数年後に3周目の彼女と出会うとかー
それもロマンチックでアリですよね。

なんだか久々に所有者たちを見たら、ちょっと興奮してしまいました。
彼らもまた幸せな運命を辿れるよう、応援していきたいです。





さて、続いては雪輝について。
今回由乃に別れを告げられ、球体の中の世界に取り込まれてしまった雪輝。
彼がここから出るには、どうやら両親との別れが必須条件のようですね・・。

由乃のいない世界ー
確かにそこは雪輝にとっては、幸せな世界ともいえるでしょう。

戦いもないし、胸を騒がせるような出来事も何1つありません。
おまけに両親は仲がいいままで、星を一緒に見に行く夢も叶うー
色々なことに目をつむれば、幸せな一生を過ごせるはずです。

でもその世界は、あくまで作り物なんですよねー。
そこを許容できるか、或いは目を逸らさず元の世界に戻ろうとするか、その選択が雪輝には委ねられています。

雪輝にとって、本当に大事なものは何なのか・・。
前回みねねに突きつけられた問いにも通じるものがありますね。

由乃を選ぶのか、両親を選ぶのか、3周目の由乃を選ぶのかー。
彼はどの道を選択するのでしょうか。

ラストを見るに、雪輝は両親との訣別を視野に入れているようですね。
それは由乃を選ぶーという思いの表れなのだとも思います。
でも彼女の名前すら失った今、彼の思いはどこまで通用するのでしょうか。

何かもう1つ、手が欲しいような気がするんですよね。
球体の中をたとえ抜け出せたとしても、このままではずっと同じ流れが続くような・・。
由乃がうん、と言うのか不安なのです・・。

このまま2周目の雪輝と由乃が結ばれるHAPPY ENDはあり得ないままなのでしょうか。
それとも、私がまだ気づいていないような何か奥の手があるのでしょうか。

最後まで雪輝には期待したいところですが、果たしてどうなるか・・。
最後の戦いが始まってからずっとBAD ENDの可能性の方が色濃いままですが、最後まで雪輝には状況の打破を望みたいですね。
由乃が辛そうなのは、いつも側にいた彼なら分かるはず。

どうか3周目の由乃だけでなく、由乃も救ってあげてほしいです・・。
2人にも幸せな未来が待っていますように。。






最後は由乃について。
今回もかなり辛そうだった由乃。彼女の言葉は、全て本心ではないのでしょうね・・。

本当は誰よりも雪輝を愛し、だからこそ雪輝と幸せになる未来を諦めきれない由乃。
でも2周目の雪輝のことも諦めたくない・・というのが透けて見えていますね。
あれだけ押されたりしたら、そりゃ揺れますよねー・・。

ただ彼女がここで決意を変えたとしても、ムルムルが許さなそうですね。
それに決意を変えるということは、つまり由乃が死ぬということ。
そこをどう解決するかですよね・・。

後心配なのは、このままだと彼女の心が持たなそうなこと。
今でもかなり動揺してストレスかかってそうなので、ふっと糸が切れたら自殺しちゃう・・なんて展開もありそうで怖いです。

3周目の由乃は救われる可能性が見えています。
さっきも書きましたが、1周目の由乃もまた救われる未来があるといいですね。
なかなか状況は厳しいですが、最後まで諦めないで戦ってほしいと思います。



それにしても、ムルムルが手ごわすぎますね。
今回ついに力を最大限発揮できるようになってしまったし、みねねもやられてしまいました・・。

このままだと雪輝と由乃が共闘する流れになったとしても、彼女との戦いは厳しそうですよね。
何かムルムルを押さえる手はないのでしょうか・・。

ラスボスはやっぱり彼女になるのかなー・・。
由乃も明らかに彼女に惑わされているし、なんとかしたいものですね。








というわけで、次回は雪輝が球体から抜け出し、再び由乃を救おうとする回でしょうか。

今度こそ、彼には全ての状況を打破して由乃を救ってほしいですね。
向こうは後は3周目の由乃を殺すだけです。時間がないので、ここは踏ん張ってほしいところです。

まずはムルムルを倒すべきかな。でも彼女を倒すのは、並大抵のことではいかなそう・・。
何か奥の手はないのか、期待したいところです。

後は所有者たちの動きも気になりますね!
一体どんな結末を、彼らは迎えるのかー

次回も楽しみです☆