前回、他の錬金術師たちの助太刀によって、一命を取り留めたエドたち。
彼らはスカーがイシュヴァ―ルの民の生き残りだと知り、戦慄しますー。

そんな中、オートメイルの腕を破壊されたエドは、整備士の元へ向かうことに。
新たな旅が始まるようです!

感想です☆





8話~ 「希望の道」





※以下、ネタバレあり※











◎あらすじ◎

エドたちは、汽車に乗っていた。
彼は道中、座席がギチギチなのに疑問を持つ。
どうして・・アームストロング少佐が隣にいるんだ・・。


ーその訳は、他の大人たちが皆仕事だったり面倒ごとを嫌がったためだった。
アームストロングだけはエドとアルの兄弟愛に感動し、2人の体を治すための旅に同行しようと自ら申し出たのだ。

もちろんこれは、エドたちが再びスカーのような者に襲われたときのための護衛でもある・・。
エドは気乗りしないながらも、彼と共に3人で整備士の元へ向かうことにするのだった。

道中、アームストロングはエドに、整備士について尋ねた。
彼は昔馴染みで、リゼンブールに住んでいるー
エドはそう語りながら、自分たちの故郷でもあるリゼンブールに思いを馳せる・・。

ー旅は順調に進んでいった。
同じ列車に、黒づくめの女がいたことだけを除いてはー。


その後、汽車はある駅で少しの間止まることになった。
エドがうとうとしかけていると、ふと窓の外を見やったアームストロングがはっと目を見張った。

ドクター・マルコー!!
彼の一声に、エドは驚いて起き上がる。
そして名を呼ばれた男もまた、声の先を見て目を見開いた。

アームストロングはマルコーに向かって手を振り、自らの名を名乗る。
だがそれを聞いた途端、マルコーはなぜか一目散に走り去ってしまう。
それを不思議そうに見ているエドに、アームストロングは説明する。

ドクター・マルコー・・彼はかつて中央の錬金術研究機関にいた、かなりやり手の錬金術師だ。
錬金術を医療に応用する研究に携わっていたが、内乱の後行方不明になったのだ・・。

それを聞いたエドは、すぐさまここで一旦降りようーとアームストロングに提案する。
そういう研究をしていた人なら、生体錬成についても知っているかもしれないー!!
彼は家畜車両に積まれたアルを降ろそうと、急いで走る。

ーその様子を、遠目に黒づくめの女は見ていた。
彼女は笑みを浮かべながら、しばし考える。
ドクター・マルコーか・・。


その後エドたち3人は、ドクター・マルコーを探しながら町を歩いた。
小さな町なので、アームストロングが描いた人相書きで、すぐにドクター・マルコーの居場所は知ることができた。
どうやら彼は今は、マウロという名で町医者を営んでいるらしい・・。

彼の評判は、どこで聞いてもすごく良かった。
どんな病気やケガでも治してくれる。金もほとんど取らない。何か光のようなもので、ぱっと治してくれる・・。
エドたちは、マルコーが今も錬金術を使用していることを知り、なぜこんなところに隠れるように住んでいるのかーと顔を見合わせる。

アームストロングはマルコーがいなくなった頃を思い出し、彼が行方不明になった時に極秘重要事項も一緒に消えたという噂があった・・とエドたちに明かす。

もしかしたらそれは本当で、さっきのも自分たちを機関の回し者と思って逃げたのかもしれない・・。
彼らはそう推測しながら、町の人に教えてもらったマルコーの診療所まで向かうのだった。

ーだが彼らがその診療所を訪ねた途端、待っていたのは銃を構えたマルコーだった。
彼はエドたちに酷く怯え、何をしに来た?!と怒鳴る。
あそこにはもう戻りたくない。それとも、口封じに殺しに来たのか?!
エドたちは、彼をなだめ落ち着かせるのにだいぶ手こずるのだった・・。

ようやく事情を知り落ち着くと、マルコーは3人を中へと通してくれた。
お茶をしながら、彼は自分が研究機関を逃げた訳を話すー。
自分は耐えられなかったのだ・・と。

彼は国に言われ、あるものの研究に手を染めていたという。
そのあるものは、東部内乱での大量殺りくにも使用されたらしい・・。

自分のしてきたことは、この命をもってしても償いきれるものではない。それでもできる限りのことを・・と、この町で医者をしているのだ・・。
そう頭を抱えるマルコーに、アームストロングは何を研究していたのか?と問う。

するとマルコーはーついに口にした。
賢者の石を作っていた、と。
彼はその作り方の資料も盗んできたという。

現物もあると聞いたエドは、思わず身を乗り出す。
それはビンに入り、まるで液体のようだったが、外に出すと柔らかい固体へと変化した。
どうやらその形状は、石だけとは限らないらしい・・。

食い入るように見入るエドに、マルコーはそれは不完全品だ、と話す。
いつ使用不能になるかも分からない。それでも、内乱のときは絶大な効力を発揮したよー
それを聞いたエドは、コーネルが持っていたものも不完全品か・・と納得する。

彼はマルコーに、賢者の石の作り方の資料を見せてくれないか、と持ち掛けた。
驚いたマルコーは、アームストロングにエドが国家錬金術師だと聞き、ため息をつく。
こんな子供まで、特権につられて資格を取ったのか。なんと愚かな・・。

だがエドは、馬鹿な真似だということは分かっている・・と言い、マルコーをしっかりと見据えた。
それでも、目的を果たすまでは針のむしろだろうが座り続けなきゃならないんだー!!

その瞳の強さに、マルコーはエドに何か事情があることを察した。
そして彼から人体錬成の件を聞いたマルコーは、ようやく納得し座り込んだ。

特定の人物の魂の錬成を成し遂げるとは・・。君なら、完全な賢者の石を作り出すこともできるかもしれない。
うなづくマルコーに、エドはそれじゃあ・・と身を乗り出す。
だがマルコーは彼の頼みを、一刀両断した。

資料を見せることは、できない!!
彼は取りすがるエドに、元の体に戻るくらいのことで石を欲してはいけない、と強く言い渡す。
あれは見ない方がいいのだ。あれは悪魔の研究だ。

知れば、地獄を見ることになるー。
そう背を向けるマルコーに、エドは思わず叫ぶ。
地獄なら、とうに見た!!

2人は見つめ合い、互いの胸の内を理解しようとするー。
それでも、マルコーの返事は変わらなかった。
駄目だ、帰ってくれ・・。
その言葉に、エドたちは諦めて診療所を後にするのだったー。


その後、3人は再びリゼンブールへ向かうために駅へと戻った。
アームストロングはエドたちの思いが届かなかったことを気遣ってくれたが、エドもまたマルコーがあれだけ嫌がるのだから、無理に取り上げることはできないさーと苦笑する。

それに・・エドは町の人たちを思い出し、息をつく。
この町の人たちの支えを奪ってまで元の体に戻っても、後味が悪いだけじゃんー・・。

そう言うと、アルもうなづく。
別の方法を探せばいいさー。
彼らは既に気持ちを切り替えていたのだ。

アームストロングもまた、マルコーのことは軍には言うつもりはないらしい。
道は長いよ、まったく・・。
彼らはそう言いながらも、穏やかな気持ちで互いに笑い合うのだった。

と、そこにマルコーが姿を現わした。
息を切らした彼の様子に3人は驚くが、マルコーは更に驚くことに彼らに1枚のメモを渡した。

・・私の研究資料が隠してある場所だ。
彼はエドに、真実を知っても後悔しないと言うのならこれを見なさい、と話す。
君ならば、真実の奥の更なる真実に・・

彼はそこまで言うと、これは余計だったなーと首を振る。
2人が元の体に戻れることを祈っているよー
それだけ言うと、マルコーはそのまま町へと戻っていってしまうのだった・・。


ーマルコーは、診療所へと戻った。
疲労を感じながら、彼はドアを閉めた。
すると背後から、女の声がして彼は身じろぎした。

久しぶりね、マルコー。

彼女の姿を見たマルコーは、思わず飛び上がり壁に体を打ち付ける。
その姿を見た女は笑い、マルコーを連れ戻しに来た訳ではないから、安心してーと話す。
あなたがいなくても、あなたの部下がよくやってくれているから・・。

それを聞いたマルコーは、まだあんなものを作っているのか?!と悲鳴をあげる。
女は鼻を鳴らし、賢者の石の作り方のノウハウを教えたのが自分たちであることを忘れるなーとマルコーを睨む。

あなたがいなくなっても、研究に差し支えはない。でもあなたが持ち出した研究資料を、鋼の錬金術師のような人物に見られたら困るのよー。
彼女の視線にたじろぎながらも、マルコーはやっぱり・・と呟く。

私の思い違いであってほしかった。悪夢であってほしいと思っていたが・・。
彼は震えながら、チェストの上の拳銃に手を伸ばす。
この悪魔め・・!!

そう叫ぶと同時に、マルコーの肩を女の黒い爪が貫いた。
痛みに悲鳴をあげるマルコーに、女は詰め寄り、変な気を起こすなーと囁く。
盗んだ資料の隠し場所、あの子に教えたわね?

そう尋ねる女に、マルコーはしらを切ろうとする。
だが彼女の爪は更に食い込み、マルコーはもがき苦しんだ。

激しい痛み・・しかしそれでも、彼は真実を口にはしなかった。
その代わりに、彼は女に言う。
あの子は賢い。あの資料を見れば、いずれ真実にーお前たちがやろうとしているだろうことに、気づくだろうよ。

そう語ると、マルコーは大きく笑った。
彼は腕から垂れた血で壁に錬成陣を描いていた。
その錬成陣が、光を放つー

お前はここで死ぬんだー!!
その叫びと共に、チェストが杭に姿を変え、女の体を貫いた。
女が血を吐くのを見たマルコーは、油断したな・・と笑いーそして慄いた。

ひどいわぁ、1回死んじゃったじゃない・・。

女はそう言うと、にやりと笑う。
そして杭を体から抜くと、彼女は再びマルコーに迫った。
すっかり忘れてたわ。あなたも人柱に値する錬金術師だということをね・・。

そう言って近づいてくる女に、マルコーは震えながら後ずさる。
絶体絶命ー
彼が死を覚悟したその瞬間・・彼の患者である女の子が診療所へと飛び込んできた。

花を持ってきたと元気よく入ってきたその子に、女はすぐに爪を伸ばした。
身動きが取れなくなった少女に動かないよう告げると、女はマルコーに迫る。
私がこのまま手をひねれば、この子がどうなるか分かるわよねぇ?

ー少女を人質に取られたマルコーは、女の視線から逃れることができなかった。
言いなさい。
資料の隠し場所を再度問われたマルコーは、苦悶に震えながらも、ついには口を開くー。

あの子に教えた、資料の隠し場所は・・


ーそれは、国立中央第一図書館、第一分館だった。
木を隠すには森ー
マルコーはあえて国の管理する建物の中に、資料を隠してきたのだ。

彼の口からその事実を聞き取った女は、少女を解放する。
震える少女を抱きしめながら、マルコーはお前たちは一体何者だ・・と呟く。
人柱とは、一体何なのだー?

だが女はそれには答えず、いずれ分かることだーと笑った。
彼女は去る前に、釘を差していく。
また逃げようとか私たちの仕事を邪魔しようとか、考えないことね。変な気を起こしたら・・この町を地図から消してあげましょうー

そう言って、女は診療所を出た。
彼女の行くところは、決まっていた。

国立中央第一図書館ー
鋼の錬金術師より先に、資料を処分させてもらおう・・。
女はそう考えると、すぐに動き出すのだったー。





















マルコーとの出会い。


今回は整備士の元へ向かう途中で、軍から逃げ出した錬金術師マルコーと出会う回でした。
物語がまたまた動き出しましたね。
前回までのスカーもなかなかでしたが、今回も色んな情報が出てきてめまぐるしかったです。

いよいよ敵の正体も、明らかになっていくのかな?
見ていきます!



まずは、マルコーについて。

前回語られたイシュヴァ―ルの内戦で、研究チーム?として参加したらしいマルコー。
彼は賢者の石の生成に関わり、兵器として賢者の石を使用していたそうです。

以前コーネルも武器として賢者の石を使用していましたもんね。
まだ賢者の石の意味がよく分かっていないのですが、錬金術の力を増幅させるようなものなのかな?
兵器になりうるということは、かなり強力な力を持っていそうです・・。

しかし、それが人間の手で生成できるとは驚きですね。
やっぱり作り方が気になります。
錬金術で作るのかな?素になる物質は、一体何なのでしょう。

マルコーのあの頑なに言いたくなさそうな様子を見ると、何やらかなりおぞましい生成方法のようですね・・。
人体・・とかじゃないですよね?臓器とか、後は子供の純粋な肉体とか・・。
考えたくない・・(><)

彼の、「真実の奥の更なる真実」という言葉も気になる。
目に見えるものより、更に奥に本当の事実が隠れているということですよね・・。
それが賢者の石を生成するのに、必要な情報ということなのでしょうか。。

うーん、かなり難しそうな話になってきましたね。
まずは図書館でエドたちが情報に当たれるといいのですが、それも雲行きが微妙になってきたし・・。

イシュヴァ―ルとの内乱で、何が起きていたのか・・。
アームストロングも戦場に出向いているはずですが、知らないとなるとこれはかなりの機密情報なのかも?

真実を知った暁には、スカーとの関係性も変わるような予感もします。
どうか女の手より先に、エドたちがマルコーの残した情報に当たれますように・・。
祈っています。


ちなみにマルコーは脱走して行方不明になっていたから、もう国家錬金術師ではないんですかね?
この先も医者として生きていくつもりかもしれないから、資格に関しては未練ないのかな。
彼の再登場があるのか・・。
楽しみにしています。






さて、後は黒づくめの女について。

今回彼女が現れたのは、エドたちを追っていたからなのでしょうか?
偶然ということはなさそうだし・・彼女1人ということは、彼女がエドたちの担当?なのかもしれないですね。

そんな彼女ですが、彼女もまたイシュヴァ―ルの内乱に関わっていたようです。
しかも賢者の石を生成する方法を教えたのが、彼女たちだったとは・・!!
これはかなり大きい情報ですよ!!

だってそれってつまり、黒づくめの集団が国の軍とつながっているってことですよね。
人間ではないであろう彼らが、軍とつながっている・・
俄然きな臭くなってきましたよ。。

彼らのトップ?である「お父様」とは誰なのか。
そして彼らの目的は一体何なのか・・。

人柱という単語も引き続き気になりますし、賢者の石を作ることで彼らにどんなメリットがあるのでしょうか。

以前リオールを手中に収めようとしていたように、もし彼らがイシュヴァ―ルも手中にしようとしていたとしたら・・?
そのために、軍を動かして内乱を引き起こしていたとしたら・・?

色々予想するだけで、かなり大がかりな話になってきてワクワクしますね。
真実は、一体どこにあるのか・・。

引き続き、注視していきたいと思います!


彼女の魔の手が、エドたちより先にマルコーの情報にたどり着いてしまうのかがまずは壁ですね。
そろそろエドたちとも顔を合わせることになるんじゃないかなーと予想してます。
その時こそ、彼らの正体が分かるときかも?

続きが早く読みたいです!!









さて、次回はいよいよ整備士の元へ3人が辿り着く話でしょうか。

エドの手足を造った整備士・・きっとかなり腕が立つ人物なのでしょうね。
昔馴染みということですが、親友って奴かな。エドとアルの子供時代の話にも触れるんじゃないか、と期待しています。

女の手がマルコーの資料に伸びる前に、エドとアルの2人の体が元通りになるといいですね。
せっかく掴んだヒントを失わないように、祈っていこうと思います。


次回も楽しみです☆