前回、幼馴染でありエドのオートメイルの整備士であるウインリィたちと再会を果たしたエドとアル。
アームストロングは彼女たちから、エドたちの壮絶な過去について話を聞きます・・。

そして無事に体も直り、旅立ちの時。
ところがウインリィの元には、はめたはずのエドのオートメイルのネジが・・?!

感想です☆





第10話~ 「賢者の石」





※以下、ネタバレあり※











◎あらすじ◎

セントラルの駅にたどり着いたエドたちは、長旅から解放されて大きく背伸びをした。
そんな3人を、出迎える者があった。

ロス少尉と、ブロッシュ軍曹。
2人はアームストロングの部下で、彼に頼まれてエドたちの護衛にやってきたのだった。

アームストロングは仕事があるため、ここでお別れだという。
エドはまだ護衛がつくことにぶつくさ言いながらも、ロスたちと共に迎えの車に乗り込むのだった。

行き先は、もちろん国立中央図書館だった。
そこでマルコーの資料を探すー
そう意気込んでいたエドたちだったが、信じられない現実が2人を襲う。

様々な研究資料や過去の記録、名簿などが収められていた第一分館・・
そこは先日不審火により、中の蔵書ごと全焼してしまったというのだ。

エドとアルは、跡形もなくなった第一分館の跡地で、呆然とたたずむのだったー。


同刻ー
マスタングの元には、ハクロ将軍が訪れていた。

ハイジャックに巻き込まれた彼の怪我も、すっかり良くなっていた。
そんなハクロは、マスタングにスカーについて苦言を呈す。

1人の人間にここまでかき乱され、人員もかなり割いているというのに未だ捕まらないというのはどういうことだ。
彼の文句に、マスタングはただ付き合う・・。

恐らくハクロは、若造が大佐の地位にいることが気にくわないのだろうー。
ようやく小言から抜け出すと、マスタングはホークアイたちを引き連れ自席へ戻った。
だがスカーの件を片付けたいのは、自分も同じだ・・。

部下たちの前で、彼の瞳は熱くたぎる。
害をもって利となす。私の昇進に利用できるものは、全て利用させてもらう。
私が大総統の地位に就いて、軍事の全権を手にするまではねー。


同じ頃ー
ある場所では、黒づくめの男女ーグラトニーとラストが落ち合っていた。

第一分館を処分しに行っていたラストは、グラトニーにスカーは見つかったのか?と尋ねる。
するとグラトニーは突然立ち上がり、鼻をひくつかせた。
タイミングよく、スカーの気配を嗅ぎ取ったのだー。

それを見たラストはほほ笑み、彼を食べていいか?と問うグラトニーにうなづく。
髪の毛1本残さずねー
その言葉に、グラトニーは大口を開けて笑うのだった。

ースカーは、下水道を1人進んでいた。
ふと彼は不穏な気配を感じ、足を止める。
どうやら敵が現れたらしい・・。
彼は背後に佇む大男の存在を認めるー。

その大男はにっと笑うと、突然襲い掛かってきた。
スカーもその攻撃に、向かっていく。
2人の戦いは、激しい音を立てて始まったのだったー。


その頃ー
エドとアルは、本館で目録を調べてもらっていた。

だがマルコーの資料の存在は、目録には残っていなかった。
元々存在しないか、火事で焼失してしまったのだろう・・。
その答えに、エドとアルは失望の色を隠しきれない・・。

すると職員の1人が、シェスカを訪ねてみたらどうだ?と提案した。
なんでもシェスカという女性は、本の虫らしい・・。
興味をもったエドたちは、彼女の住所を聞いてその場所へと向かうのだった。

ーシェスカの家には、ロスとブロッシュも同行してくれた。
早速出向いた4人は、彼女の家の中を見て驚く。
そこには、一面に積まれた本があったのだー。

その中から、シェスカが出てくる。
どうやら彼女は崩れた本に埋もれてしまっていたらしい。
風変りな彼女に、4人は早速話を聞くことにするのだった。

シェスカは本館の職員たちの言う通り、本の虫だった。
彼女は本好きを活かして分館に就職したが、その本好きが災いして仕事に支障をきたし、首になったのだという。
そんな彼女に少し不安を感じながらも、エドは本題に言及する。
マルコーの資料が、分館にあったかをー。

するとシェスカは、すぐに手を叩いた。
その文書なら、確かに分館にあったー
彼女の記憶に驚きつつも、つまり資料は燃えてしまったということだ・・とエドたちは今一度落胆する。

そんな2人の様子に気付いたシェスカは、ある提案をした。
自分はその内容を、全て記憶している。時間がかかるけど、複写しようか?

なんと、彼女の特技は一度読んだ本の内容を全て覚えてしまうことらしい。
驚愕した2人は、渡りに船とばかりにシェスカに複写を頼む。
5日ほどかかったが、こうして2人はマルコーの資料をついに手に入れることができるのだった。

ーマルコーの資料は、暗号形式になっていた。
錬金術師は術がもたらす成果を一般の人々に分け隔てなく与えることをモットーにしているが、その一方で一般人にノウハウが与えられることを防がなければいけない。
だからマルコーの資料もまた、普通では読めないように設定されていたのだ。

合点したエドとアルは、早速暗号の解読作業に入る。
横で見ていたブロッシュはその難解な作業に、舌を巻くのだった・・。


解読は、かなり大変な作業だった。
マルコーの資料は念には念を入れたのか、高度な暗号化がなされていたのだ。

そこに、様子を見に来たシェスカが顔を出す。
彼女は資料の復元の謝礼の礼を言いに来たが、顔色は浮かない。
どうやら仕事探しの結果が芳しくないようだ・・。

本にのめり込むことしか、才能がない・・。
そううつむく彼女を、2人は励ます。
するとそこに、ヒューズがやってきた。

彼はエドたちが中央にいるという噂を聞きつけて、様子を見に来てくれたのだ。
第一分館も焼けてしまい、ただでさえ忙しい仕事が更に大変になった・・。
椅子に座りため息をつくヒューズを見たエドたちは、事情を聞く。

なんでも第一分館には、過去の事件の記録や名簿が保管されていたらしい。
だから業務に差支えが出て大変なのだー
彼の言葉に、エドとアルははっと顔を見合わせる。

そして2人はすぐに、シェスカをヒューズに紹介した。
一度見た資料の内容は全て覚えている。
その特殊技能に、ヒューズも驚き、是非彼女の力を借りたいとその手を取った。

シェスカは喜びながらも戸惑い、そしてエドたちに礼を言う。
今度こそ自信を持って頑張ってみるー!!
彼女は強い表情でそう語り、ヒューズと共に早速新しい仕事へと向かうのだった。

ーその後ろ姿を見送りながら、エドたちは再び解読作業に戻る。
何かに一生懸命になれるのは、それ自体が才能だー。
シェスカのことを振り返りながら、2人は一念発起書類に目を通すのだった。


それから、10日が経った。
相変わらずエドたちはこもりきりで、暗号の解読を進めている。

今日も閉館の時間が来たので、ロスたちはエドたちを迎えに行った。
すると中からエドたちの怒鳴り声が聞こえ、2人は思わず背中を震わせた。

何事かと覗き込むと、顔色は真っ白で表情の固いエドの姿があった。
横にいるアルも下を向いている・・。
彼らは心配して駆け寄ってきたロスたちに、ついに暗号が解けたことを伝えた。

良かったじゃないかー!
そう顔を明るくしたブロッシュに、エドは良いことがあるか!!と吐き捨てた。
彼は頭を抱え、悪魔の研究とはそういうことか・・と呟く。

余りにおかしい2人の様子に、ロスたちは訳を尋ねる。
するとエドは絞り出すような声で、話すのだった。
賢者の石の材料は、生きた人間だーと・・。




















マルコーの暗号。


今回は、ついに衝撃の真実が明らかになりましたね!
一度予想したことはありましたが、まさか本当に人間の命だとは・・。
余りの壮絶な事実に、先行きが不安です。。

さすがに人間の命を代償に、エドたちは元の体に戻ろうとは考えないでしょう。
2人の求めてきた目標は、ここで潰えてしまうのか・・。
一体どうなってしまうのでしょうね。

またマルコーは研究所という最前線にいたので、恐らくこの情報は事実でしょう。
であれば、犠牲となった人間は一体誰なのか・・。
これも非常に気になる問題です。

恐らくイシュヴァ―ルの民の命が、使用されている可能性は高いでしょう。
でも彼ら以外に、気になる存在も・・。
それが、国家錬金術師たちです。

以前ラストたちが、エドやマスタングのことを人柱と呼んでいましたよね。
あれって、彼らが賢者の石の候補としてふさわしいという意味なのではないでしょうか。

彼らは錬金術師として、能力が高いです。
なので、もしかしたら賢者の石になった場合に高い効力を発揮するとか、そういう面がある可能性も否めないと思います。

それか、賢者の石を作るには、高度な錬成技術が必要とか・・。
そのために、国家錬金術師を確保したいという意味かもしれませんね。

どちらにしろ、彼ら黒づくめの集団の目的が少し見えてきたような気がします。
恐らく彼らは今後も賢者の石を生産し続けることで、いずれは国を乗っ取ろうとしているのでしょう。

リオールを手中に収めようとしているのも、彼ら町の人々を賢者の石にしようと目論んでいるからかも・・。
そう考えると、なんて恐ろしい・・。皆、早く気が付いてーーー!!


後は、彼らが国とつながっているのも大問題です。
軍の研究所で賢者の石の錬成を行っていたということは、黒づくめの集団を手引きして招き入れた内部の者がいるということになります。

それが誰なのかはまだ分かりませんが、これは国を揺るがすかなりの事件ですよ。
もしかしたらラストたちの言う「お父様」というのが、軍の中枢にいる可能性もあるかも・・?!

なんだか軍も一枚岩ではないようですし、今後も注視したほうが良さそうですね。
マスタングが立場的に、軍に切り込んでいくことになるのかな?
それとも飲み込まれて、エドたちと対立することとなるのか・・。

先の展開が気になります。。





さて、後は今後の展開について少し予想してみます。

賢者の石の作り方が分かった今、さっきも書いたようにエドたちは賢者の石を手に入れることを諦めるのではないかと思われます。
あまりに非人道的なものですからね・・。いくら体を元に戻したいとはいえ、それを使用するのはためらわれるでしょう。

となると、今後彼らはどうやって体を戻すことになるのでしょうか。
何かを代償にしなければ、欲しいものは手に入らないー
これがこの世界の原則だとすれば、エドたちに残された手は何なのでしょう。

1つ考えられるのは、黒づくめの集団を追うことですね。
今はまだエドたちはその存在に気付いていませんが、彼らこそが賢者の石の錬成を産み出した人物だと思われます。
であれば、体を元に戻すような方法についても、何かしら知っている可能性が高いのではないでしょうか。

そもそも黒づくめの彼ら自体も、人間ではないですからね。
どうやって産み出されたのか・・その謎を解くことが、エドたちの体の直し方に迫ることなのではないかと思うのです。

今回第一分館を燃やすという荒業に出たことで、ラストたちの存在も早晩明らかになるのではないかと思われます。
そこからが、エドたちの本当の体を直す旅の始まりとなるのではないでしょうか。

やっぱりお父様なる人物の存在が気になりますね。
何者かは分からないけど、あのラストたちが崇拝する人物となると、相当錬金術にも詳しい人物でしょうから。

ここまでが序章で、ここから物語は加速するのかなーと個人的には感じています。
いよいよ黒づくめの集団との戦いが始まると、一気にこれまで投げられた過去の謎なんかも明らかになっていくのではないかな、と。

今までの話を思い返すと、なかなかシリアスな展開が多くなる予感がしますが、最終的にはエドたち兄弟が幸せになれると信じて見守っていきたいですね。
マスタングの野望も見えたことだし、体を取り戻すと同時に新たな世界を築けるのかどうかも注視していきたいと思います!









さて、次回はエドたちがマスタングに賢者の石の事実を伝える回かな?
あ、でもマスタングが側にいる訳ではないのかー・・。
ヒューズやロスたちがマスタングやアームストロングを呼んでくれる展開となるのかな。

エドたちが解読したマルコーの記録には、一体何が記されていたのかー
その内容も具体的に知りたいところですね。

この内容が、軍部を揺るがすことになるのか・・。


次回も楽しみです☆