前回、ラストに先を越され、図書館の焼失を目の当たりにしたエドたち。
しかしシェスカの能力のおかげで、彼らは無事マルコーの残した資料の情報を手に入れることとなります。

しかしそこには、思いがけない真実が。
賢者の石お材料が、生きた人間だと知った2人。
彼らはこの先、この事実とどう向き合うのでしょうかー。

感想です☆




第11話~ 「二人の守護者」





※以下、ネタバレあり※









◎あらすじ◎

ーそれは苦難に歓喜を。戦いに勝利を。暗黒に光を。
死者に生を約束する血のごとき紅き石。
人はそれを敬意をもって呼ぶ。
「賢者の石」とー


エドたちの告白に、ロスたちも息を呑んだ。

賢者の石の材料は、生きた人間だった。
しかも1つの石を精製するのに、複数の人間の犠牲が必要だというのだ・・。

そんな非人道的なことが軍の機関で行われているなんてー!!
ロスたちの動揺に、エドは彼らに頭を下げ頼みこむ。
どうかこのことは、誰にも口外しないでくれ、とー。

2人は驚くが、エドが頑なに頭を下げ続けるので、彼らはそれを呑んだ。
その間、エドが顔を上げることは・・なかったのだったー。


その頃ー
東部では、一つの騒ぎが起こっていた。
橋げたの一部が、まるでガス爆発でも起きたかのように粉々に壊れたのだ。

そしてそこから、1枚の男性ものの上着が発見された。
恐らくスカーが着ていたものに間違いないだろう・・。
上着を検証したホークアイは、マスタングにそう進言する。

だが肝心の彼の遺体は、そこからは発見されなかった。
マスタングは瓦礫の撤去を急ぐよう部下たちに命じ、彼の遺体を見るまでは安心できないーと眉をひそめる。

ーその様子を、ラストたちは建物の上から見下ろしていた。
彼らはスカーを逃がしてしまったことを残念に思いながらも、あれだけの傷を負えば彼も無事では済むまい・・と笑う。

そのまま、ラストは中央に戻ることにする。
お父様に報告しなくちゃ・・。
彼女はそう呟くと、現場を去るのだったー。


一方中央では、アームストロングがロスたちからエルリック兄弟がふさぎ込んでいる・・との報告を受けていた。
賢者の石の件を知らない彼は、疲れが溜まったのだろう・・と2人の健康を気遣い心配する。

ーエドとアルは、宿から出ずにずっと考え事をしていた。
食事もろくに取らず、彼らはしんどいな・・とどちらからともなしに呟く。

賢者の石に、やっと近づけた。
なのに手の届くところに来たと思ったら逃げられて、その繰り返しで・・。
どうやら神様は、禁忌を犯した人間をとことん嫌うらしい・・
エドはそう自嘲してみせる。

俺たち・・一生このままかな・・。
彼はそう口にすると、アルに視線をやる。
アル・・実は俺、ずっとお前に言おうと思っていたけど言えなかったことがある・・

彼がそう切り出したその時、部屋の外ですさまじく大きな足音が響いた。
何事かと思い2人が身を起こすと、そのドアが音を立てて開けられた。

そこから覗いたのは、アームストロングだった。
どうやら彼は様子のおかしいロスたちに気付き、秘密を搾りだしたらしい。
彼は軍で起きた残酷な事件を憂い、エドたちの境遇を憂い泣いた。

真実は、時として残酷なものだー。
そう話すアームストロングの言葉を聞いたエドは、ふとあることを思い出す。

あの時、マルコーは駅で言っていた。
真実の奥に、更なる真実がある、とー。

・・まだ何かあるんだー!!
彼はそう思い到ると、アームストロングたちに地図を持ってきてもらう。

地図を囲みながら、彼らはマルコーが働いていた錬金術研究所について調べた。
中央には現在4か所の研究所があり、マルコーは第三研究所に勤めていたという。

エドは暫く地図を眺めていたが、ふと第五研究所という今は使われていない施設に目をつける。
今は廃屋となり、倒壊の危険があるので人は近づかないようになっているー
その説明を聞いた彼は、ここだ、と当たりをつけた。

第五研究所の隣には、刑務所があった。
エドは死刑囚の遺体なら、遺族の元には引き渡されない。だから死んだことにして、生きたまま研究所に移動させることも可能だったはずだ、と皆に説明する。

それを聞いた一行は、死刑囚が賢者の石の材料であるという恐ろしい予測に眉をしかめる。
だが現時点では、あくまで推測にすぎないー
そう語るアームストロングに、エドもうなづき口を開く。

彼は第五研究所の責任者は誰か、とアームストロングに尋ねた。
アームストロングはグラン准将だ、と答えるが、彼は先日スカーによって殺されてしまっているという。

更に本当に軍上層部が関わっているとなったら、ややこしいことになるのは必至。
そっちの件は、自分に任せるようにーとアームストロングは皆に話し、エドたちにこれ以上の深入りはするな、と諭した。

彼は、エドたちが第五研究所に潜入しようとしていることも予測していた。
断固首を突っ込むなと言われ、その剣幕に2人は渋々引き下がるのだった・・。


だがその夜ー
エドたちは、こっそりと第五研究所へ向かった。

彼らはこんな体になってしまったのは自分たちのせいだから、とあくまで自分たちで責任を取って元に戻る方法を探そうと考えたのだ。

第五研究所に着くと、そこは無人で使用されていないはずなのに、なぜか門番の姿があった。
怪しいと感じた彼らは、門番の目をかいくぐって中へと忍び込む。

すると建物は、がっちりと閉鎖されていた。
エドは通風孔を見つけると、アルに外で待っているように伝えてそこから中へと入り込んだ。

ーその音を、中で聞きつけた者がいた。
彼らは久しぶりの客が来た・・と笑い、どちらが誰の相手をするかを決めて動き出すー。

一方エドは、狭いながらも通風孔の中を進んでいた。
そしてようやく廊下へ続く出口を見つけると、彼は跳びおりて中を見渡した。

廊下は、使われていない建物のはずなのに、微かに照明がつけられていた。
現在使われていない、か・・。ビンゴだー!!
エドはうなづくと、更に先へ進もうとする。

その頃ー
外で待機していたアルは、エドの戻りが遅いことを心配していた。
と、そこに突然襲いかかる者が現れ、アルははっと上を見上げる。

その敵は巨大な斧を一振りしながら、アルの前に降りてきた。
攻撃をかわしたアルに、彼はそうこなくっちゃ楽しめない、と笑い声をあげる。

男の見た目は、鬼のような面をつけ、風変りだった。
彼は自分の名をNO.66だと告げ、アルへと向かっていくー。


一方研究所の中で、エドは巨大な錬成陣を見つけていた。
これはもしかして、賢者の石を錬成する・・
そう息を呑む彼の背後から、男の低い声が響く。

その通りだ。
男は全身を鎧に包んでいた。
誰だか知らないが、賢者の石について知っているようだなー。
そう口にした男の瞳が、鋭く光る。

彼はここの守護を任されているらしく、名をNO.48と名乗った。
研究所に入り込んだ部外者は、全て排除するよう命じられている・・。
それだけ言うと、NO.48は早速エドに切りかかる。

エドもすぐさま腕をナイフに錬成し、その攻撃を受けた。
だがNO.48はかなりの腕前のようだ。その力強い攻撃は、エドの腕に重く響いた。

そこでエドは腕が破壊されることを危惧し、攻撃を足に切り替える。
彼はNO.48の体を蹴り飛ばした。
その時ーその体の感触に、エドは思わず息を呑んだー。

ひょっとして、その体の中は空っぽか・・?
エドにそう訊かれたNO.48は、よく気付いたな、と眉を上げた。
自分以外にも、鎧に魂を定着させようと考えた奴がいるとは・・。
エドはその悪趣味さに、苦笑する。

するとNO.48は、改めて名乗りを上げた。
彼は生前はスライサーと呼ばれた殺人鬼で、表向きは2年前に死刑になっていた。
それを剣の腕を買われて実験材料となり、今はここで番人をしているらしい・・。

それを聞いたエドは、彼の鎧の中にも魂を仲立ちさせている印があるはずだ、と考える。
NO.48はうなづき、鎧の頭部に印は記されているーと見せた。
つまりそこを壊せば、エドが勝つという訳だー。

弱点を見せてくれたものの、NO.48に負ける気は全くないらしい。
彼は説明を終えると、再びエドに剣を向けて迫ってくる。
覚悟したエドは、NO.48との戦いに挑むのだったー。




















第五研究所。

今回はマルコーの真の意図を確かめるため、エドたちが第五研究所に忍び込む話でした。
相変わらず兄弟仲いいけど、2人で行動は危険だなー。
見ていてハラハラしますね。


賢者の石に関しては、前回の通り人間を材料としているそうです。
しかも1個作るのに、複数の人間が必要・・。
なんとも寝覚めの悪い話です。

ただイシュヴァ―ル人の命が使われたというよりは、囚人の命が使われた可能性のほうが高いよう。
それでも人の命を集めるのは、並大抵のことではないはず・・。
今後は一般市民にも敵の手が伸びるかもしれないですね。

前回も書きましたが、リオールの人たちとか狙われていそうですよね。
人々の心を宗教で掌握すれば、無理やり命を奪わずとも進んで命を差し出す人たちも出てきそうですよね。
だからこその宗教なのかなと思います。

町1個消すのも訳ないとラストは以前言っていたので、既に消されている町もありそうで怖い・・。
それだけの人の命がいっぺんに手に入れば、多量の賢者の石が手に入りますからね。

敵の目的がまだ不明なるも、これはかなりヤバい問題です。
人道的にも許されることではないし、相手が人間でないので人命を軽んじているからタチが悪い・・。

エドたちが敵の存在に気付き、早く真実が明るみに出るといいですが、関係者が軍にもいるとなると先は長そうですよね。
ここからどうやって敵の悪事を暴いていくのか・・。
見守っていこうと思います。




で、第五研究所と刑務所。
エドの読みが見事当たり、ここを押さえれば怪しい実験が行われていたことは証明できそうです!

ただ気になるのが、しっかりと残されている錬成陣。
こんなものエドじゃなくても、不審に思うはず・・。
それなのにあれだけはっきり置かれているということは、もしかしてあの錬成陣は最近も使われているものなのでは?

つまり、第五研究所では賢者の石の錬成が今も行われているような気がするのです。
だからこその厳重な警備・・そう思うと、合点がいくんですよね。

となると、裏で賢者の石を作っている人物は誰なのかーという問題に、当然行き当たります。
その人物こそが、軍上層部の人間なのかな・・。
ラストたちの言う「お父様」かもしれませんね。

そんな危ない場所に、子供2人で忍び込んで本当に無事に帰れるのか・・。
心配ですよ。
エドの腕はパーツも足りていないし、すぐに壊れる可能性だってあるんですから(^^;)

NO.66もNO.48も凶悪犯だっただけあって、どっちも強そう・・。
特にエドと戦うNO.48はめっちゃ強そうなので心配です。。

エドたちが抜け出したことに、早くアームストロングたちが気付いてくれるといいのですが・・。(それかヒューズ)

賢者の石の錬成場所となったら、それこそラストたちがやってくる可能性だって0ではありません。
こんな敵陣で彼らに会ったら、エドたちだって無事では済まないでしょう。
スカーがどうなったかは分かりませんが、かなり苦戦して怪我しているようですしね・・。

どうか無事に第五研究所を出られますように!!
強く願ってます!!






さて、後は軍について。

今回賢者の石の件がアームストロングたちの知ることになったのは、世の中的には良いことだったと思います。
アームストロングはあくまで私見ですが、信頼できる人物のように思えるので(^^)

ただだからこそ、逆に彼らの身が心配になります。
軍の中に、賢者の石の錬成を行い、ラストたちの介入を手引きしている者がいることはもはや必然です。
でもそれは彼らにとっては、都合の悪い事実ー
となれば、アームストロングたちに危険が及ぶ可能性もあると思うのです。

ラストたちの今までの動きから見ても分かる通り、彼らは自分たちにとって不利益となる者は容赦なく殺してきています。
だったら、アームストロングたちにその手が及ぶことも十分にあり得るのではないでしょうか。

特にアームストロングは死ぬ感じが全然しないけど、ロスやブロッシュはぱっと消されてしまいそうで怖い・・。
真実を突き止めたい気持ちはあるでしょうが、少人数で動いて深入りするのはやめてほしいなぁ・・と個人的には思います。

結構この作品、人が簡単に死ぬのも、また不安要素の1つなんですよね・・。
本当、皆が無事でいられますように。
祈りながら、次回を待ちたいと思います。。










さて、次回は第五研究所での戦いですね。

エドもアルも強いのは承知ですが、それでも今回の敵は分が悪いので心配です・・。
エドは腕の懸念がまずあるし、アルに関してはNO.48を知っているNO.66なら、彼の印の弱点にすぐ気づきそうです。
2人はその辺、どう乗り越えていくのでしょうね。


またどうにもきな臭い第五研究所。
賢者の石の錬成がここで行われていたとなると、そろそろラストたちが絡んでくる予感もします。

敵陣での不利な戦い・・。
果たしてどうなるのでしょうか!!


次回も楽しみです☆