今回から、4巻です!

前回、NO.48とNO.66との戦いを繰り広げたエドとアル。
ようやく賢者の石の情報を手に入れられる段階まで、エドはたどり着きました。

しかし、そこに現れたのはラストたちー!
ついに2組が対面する時です!!

感想です☆





第13話~ 「鋼のからだ」





※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

ラストたちは、NO.48の頭部の印をまず消した。
それを見た胴体のNO.48は悲鳴をあげ、新しい体があればまだ戦える!!と彼らに懇願する。

だがその叫びを無視し、男のほうが胴体の印を消した。
彼の眉間には、皺が刻まれていた。
貴重な人柱を殺そうとしたNO.48に、彼は怒りを感じていたのだ・・。

もう声をあげないNO.48の体を、男は蹴り続ける。
その光景は余りに異様で、エドは何も言葉を発することができなかった。
男がやっと攻撃を緩めたのは、ラストがもう死んでいる・・と注意してからだった。

男はエンヴィーと呼ばれた。
彼はNO.48を見下ろし、弱くて嫌になっちゃうよ、と笑う。
それから彼はエドに視線をやると、まずいものを見られちゃったなぁ・・と呟く。

・・お前も殺してやろうか?
そう語る鋭い瞳に、エドは思わず息を呑んだー。

だが彼も、ただ見ているだけではなかった。
売られた喧嘩だー!!
エドは覚悟を決め、戦うために両手を合わせるー

けれどもその時右腕から鈍い音がして、エドは愕然とした。
見れば、オートメイルが根元から外れてぶら下がってしまっている・・。

これでは錬成術が使えないー!!
それを見たエンヴィーは、エドの腹にまず一撃を喰らわせた。

崩れ落ちるエドに、彼は殺すのは冗談だ、と笑い、ラストもまた笑みを浮かべる。
いいこと、坊や。あなたは生かされているってことを、忘れるんじゃないわよー。

ーそれから2人は、証拠隠滅を謀るための準備を始めた。
どうやら建物ごと、爆破してしまうつもりらしい。

エンヴィーは、本当にエドを生かしておいて大丈夫か、と心配するが、ラストは石の製造法を知ったくらいじゃ何もできないだろうーと意に介さなかった。
それよりも、計画は最終段階なのだから・・

エドはその言葉の意味を理解できないまでも、必死に記憶に焼き付けようと薄れる意識の中思うのだったー。


その頃ー
アルは、NO.66の言葉に衝撃を受けたまま、立ち尽くしていた。

そういえば・・あの時兄さんは何か言いかけていた・・。
彼はエドと別れる前に、エドが言おうとしていたことを思い出す。

ーなぁアル、俺さ・・ずっとお前に言おうと思ってたけど、怖くて言えなかったことがあるんだ・・。
・・あの時、兄さんは何を言おうとしていたんだ?!

その時、NO.66が攻撃を仕掛けてきたので、彼はようやく我に返った。
NO.66は自身の言葉に揺さぶられたアルを笑い、彼に更に迫り寄る。
認めちまえよ、楽になるぜー。

そのほの暗い瞳に、アルは再び呑まれそうになる。
それを見取ったNO.66は、どんどん攻撃を繰り出す。
アルはもはや攻撃をよけるのが精いっぱいになり、苦戦を強いられるー

が、そこに銃声が響いた。
NO.66の手元から、衝撃で斧が飛ぶ。
見ると、そこにはロスとブロッシュが銃を構える姿があった。

2人はじりじりと間を詰めながら、NO.66に近づいていく。
面倒なことになったなぁ・・。
NO.66は息をつき、頭を掻いたー。

と、その瞬間、研究所が激しい音を立てて爆発した。
4人は驚き、慌てて建物から離れる。

だがーアルだけは、そこから動こうとしなかった。
急かすロスに、彼はエドが中にいることを告げる。
そうして建物に入ろうとするアルを、ロスたちは必死に止めた。

その隙に、NO.66は一目散に逃げ去っていく。
建物から離れようとしないアルを制止しながら、ロスたちはどうすべきかーと考えあぐねた。

その時ー
彼らは建物から出てくる人物に気付いた。
それはエンヴィーで、彼はその肩に気絶したエドを背負っていた。

驚く3人にエンヴィーはエドを引き渡し、出血がひどいから病院に連れていくように助言する。
貴重な人材なのだから、ちゃんと見守っていてくれー
彼は半ば呆れたような表情でそう言うと、その場を去っていくのだった・・。


その後、NO.66は第五研究所に見切りをつけて、町の中へと消えていった。
第五研究所は完全に崩壊し、アルたちはエドを介抱し、病院へと運んだ。
そしてー

その喧噪を、隣の刑務所で楽しむ者がいた。

刑務所は第五研究所が爆発したことでパニックとなり、刑務官たちは慌てて中央に連絡を入れる。
そんな中、囚人たちはにわかに盛り上がる。
そして・・その男もまた、爆発の音を楽しんでいたー。

体に響く、実にいい音だー。
彼は音に身を委ね、かつてのイシュヴァ―ル戦に思いを馳せる。
その上機嫌な様子を、看守たちは苦々しく見やった。

爆弾狂のキンブリーめ・・。


ー中央の病院。
そこには、ベッドから動けずむすっとした様子のエドの姿があった。

彼の様子を見て、ロスたちは安心する。
ここはロスの知り合いの病院で、ここなら軍に話を聞かれる心配もないーとロスとブロッシュは顔を見合わせる。

2人は互いにうなづき合うと、エドの前に立った。
そして一言非礼を詫びると、ロスが思いっきりエドの頬をはたいたー。

呆然とするエドに、ロスは怒鳴った。
アームストロングが危険だからと止めたのに、勝手な行動をするとはどういうことだ。
自分たちは今回の件はエドたちには危険だと考えたから、大人しくしていろと言ったのだ。
命を落とす危険だって十分にあったー

そこまで言うと、ロスは悲しそうに眉を下げた。
まず自分はまだ子供なのだ、と認識しなさい。そして周りを頼ろうとしなさい。
・・もっと大人を信用してくれても、いいじゃないー。

彼女の表情が泣きそうに見え、エドはぐっと唾を飲み込んだ。
そこまで自分が思われていたなんて・・。
彼はロスたちの言葉に呆然とし、ただただ謝った。

だがーこの件で、彼らとの距離が縮まったのも、また事実だった。
互いの気持ちを理解した3人はようやく顔を見合わせ、笑い合った。
エドはふと、もう1つおこられるミッションがあったことに気付き、顔を曇らせるー

それは、ウインリィにオートメイルが壊れたことを伝えることだった。
エドはビクビクしながら、電話をかける。
そして入院中なので、出張整備に来てくれないかーとウインリィに頼み込んだ。

すると、ウインリィはわりとあっさりと依頼を引き受けてくれた。
彼女はパーツを1つ付け忘れたことを後ろめたく感じていたのだ。
何はともあれ、ウインリィが来てくれることになり、エドはほっとする。

電話を終え、エドはブロッシュに車いすを押してもらいながら、病室へと戻った。
その道中、彼はアルの姿を見かけて声をかける。

だがアルはどこか元気がないように見えた。
エドは不思議に思うが、アルはすぐにそっちに行くーと返事をする。

ーアルの胸には、ずっとNO.66に言われた言葉が消えないでいた。
その言葉は重苦しくアルの胸を締め、彼の心をずっと捕らえたままだった。

ーその人格も記憶も、兄貴の手によって人工的に造られたものだとしたらどうする?

彼は鏡で自分の姿を見つめながら、1人恐怖に震えるのだったー。




















アルの疑惑。


今回は第五研究所での戦いが終わるなか、アルが自分の存在に疑念を抱く話でした。
苦しむアルの姿、見ていて辛かったです。
早く彼の疑念が晴れるといいのですが・・。

冷静に考えれば、アルの記憶が造られたものでないことは分かると思います。
前回も書きましたが、エドが造られたアルのためにここまで頑張るはずないし、事情を知るウインリィたちまっでアルをこぞってだましている・・というのは、無理がありますからね。

でも一度疑念に囚われると、視野が狭まって正常な判断ができなくなるんですよね。
ましてアルは鋼の体で、人間らしい生活を送ることもできていません。
その上、精神的にはまだ子供ー
意地の悪い言葉に飲み込まれてしまうのも、仕方ないことだと思います。

ただ、あんな戯言で兄弟の絆が奪われるのだけは嫌だなぁ。
エドが、そしてアルがどれだけ互いのことを思っているか・・。
それを知っているからこそ、苦しいんですよね。

ウインリィが中央になることで、歯止めになってくれるのを期待したいです。
彼女は誰よりも近くで、苦しみ傷ついてきた2人を見てきました。
きっと力になってくれるだろう、と思います。

どうか疑念が消え、元の仲のいい兄弟に戻れますように。
アルの笑顔が戻ること、祈っています!






さて、後はラストたちの目的について。

今回、エドが深手を負っていたこともあり、彼らには全く敵いませんでした。
まぁ1人だったし、仕方ないですよね・・。
むしろ助かって、本当に良かったです。

で、彼らが何度も口にした「人柱」。
あれって、本当にどういう意味なんでしょうね。

彼らが何か企んでいるのは確かですが、その全容が見えないのがもどかしいです。
ただ今回気になったのは、計画がもう最終段階だということ。

これって・・彼らがリオールを手中にしようとしていることとかも、もちろん関係ありますよね。
町を手に入れて、彼らは何をしようとしているのでしょう・・。

賢者の石を使って、エドたち人柱を使って、やりたいこと・・。
もしかして人間の命全てを、賢者の石に変える計画とかじゃないですよね。。

人類滅亡を企んでいる・・というのはありそう。
更にどうせ滅亡させるなら、有用な賢者の石に変えておこう・・という考え方も、あり得るといえばあり得るのでは・・。
想像すると、恐ろしいですね。

またそこに軍の人間が関わっていると思うと、彼らの有利にことがどんどん進んでしまいそうで怖いです。
巨大な権力に、エドやマスタングたちは太刀打ちできるのかー。
今回の顔合わせがラストたちの有利に進んだので、不安が増幅しました。

誰が裏で手を引いているのか。
そして彼らの真の目的は、何なのか。
ようやく顔合わせとなりましたが、まだまだ謎は多いですね。

ラストたちの顔を見たエドの証言が、彼らの正体への足掛かりとなるのかー。
期待したいところです。




最後に、キンブリーなる人物について。

刑務所に投獄されていた彼、一体何者なのでしょうね。
爆弾狂という通り名が、不吉・・。
敵になる予感、めっちゃしません?(^^;)

イシュヴァ―ルの戦いを知っているようなので、もしかしたら戦犯とかなのかな?
アームストロングなんかはイシュヴァ―ル戦のことを悔やんでいるようですが、彼はむしろ楽しんでいたのではないかな・・と推測されました。
それで危険人物として、逮捕されたとか。。


で、イシュヴァ―ル戦に絡んでいたとなると、やっぱり気になるのはスカーとの関係ですよね。
愉快犯っぽい彼なんて、スカーと一番相性悪そう・・。何か因縁もあるかもしれないなぁと感じました。

今は刑務所にいる彼ですが、ここで紹介されたということは、いずれ再登場するのでしょう。
エドたちの味方・・にはならないかな。敵になるのかな。
彼がどんな動きを見せ、物語を掻きまわしていくのかー

気に留めておこうと思います。









さて、次回はウインリィが中央にやってくる話でしょうか。

エドとアルの関係がどう動くのかが気になりますね。
ウインリィが2人の仲を取り持つことになるのかな・・。
アルの不安が、早く解消されるといいのですが。。

ただ記憶を改ざんしていないということを、どうやって証明するかが問題ですよね。
その術を、エドたちは持っているのか?
兄弟の絆、見守りたいと思います。


次回も楽しみです☆