前回、ピンチの状況をロスたちに救われ、なんとか助かったエドたち。
エドは体を静養する間に、オートメイルを直すためにウインリィを中央に呼び出します。

一方、NO.66に指摘されたことが頭から離れないアル。
彼はこのままエドと距離を置いてしまうのでしょうか・・。

感想です☆




第14話~ 「ひとりっ子の気持ち」





※以下、ネタバレあり※












◎あらすじ◎

汽車が中央の駅に着く。
ウインリィは降りると、迎えの人間を探した。

迎えに来てくれていたのは、アームストロングだった。
ウインリィは彼にエドが入院をしていることを聞き、驚くのだった。


その頃ー
ヒューズは、マスタングに電話をかけていた。

彼は家族の自慢を交えながら、東部の状況を尋ねる。
スカーは死んだのだろうーというマスタングの談を聞いたヒューズは、それならエドたちの護衛も中央の担当が判断すればいいのだな、と確認した。

それから彼は声を潜めると、スカーに錬金術師が殺されたせいで、中央では上層部の人手が足りなくなっていることを告げる。
マスタング大佐の中央招聘も近いって噂だぜー
それを聞いたマスタングも、悪くないな、と笑みを浮かべる。

だが中央に切り込むということは、敵も多くなるということだ。
支えてくれる人間を、1人でも多く作っておけよ。
ヒューズはそう言うと、電話を切るのだった。


ー病院に到着したウインリィは、エドの怪我を見て思わず荷物を取り落とした。
思ったよりも重症そうなその様子に、彼女は自分のオートメイルの整備が甘かったからかもしれない・・とうつむく。
エドは慌てて取りなし、早速整備の話を進めるのだった。

その時ーふと2人は、病室をそっと出ていくアルの姿に気付く。
なんだか元気がないようだ・・。
エドたちは首を傾げ、顔を見合わせるのだった。

その後、ウインリィはエドの腕の整備を始めた。
まだしばらくオートメイルとお付き合いだな・・。
エドは賢者の石の件を思い返し、ため息をつく。

アルも、あの姿のままだ・・。

そう呟いた彼は、その眉を歪める。
アル・・あいつ最近変だ。

彼はウインリィに、最近アルの口数が少ないことを明かす。
話を聞いたウインリィは、何か悩んでいるのだろうか・・と心当たりを考えてみる。

ーそんな話をしている内に、オートメイルの整備は終わった。
と、そこに様子を見に来たヒューズが顔を出す。
彼はウインリィに挨拶すると、スカーの件で新しい情報がある、とエドに話を振った。

スカーに対する警戒が解除になったので、護衛の必要もなくなるー
それを聞いたエドは、ようやく自由になれる、と喜ぶ。
一方初めてその話を聞いたウインリィは、エドたちが危険な環境にいることを知り、驚く。

たいしたことじゃない。
エドはウインリィにそう言うが、彼女はむすっとして彼を睨む。
それから彼女は息をついた。
そうね、どうせあんたら兄弟は聞いたって言わないもんねー。

整備も終わったので、ウインリィは宿を探しに病院を出ることにした。
するとヒューズが、どうせならうちに泊まっていくといい、と提案する。
ウインリィは遠慮するが、ヒューズは気にするな、と半ば強引に彼女を引っ張っていってしまうのだったー。


家へ向かう道中、ヒューズはおもちゃ屋などに寄ってぬいぐるみなどのプレゼントをたくさん買い込んだ。
困惑するウインリィに、彼はほほ笑む。
今日は自分の娘の3歳の誕生日なんだー。

そうして家に帰ると、可愛い娘と美人の奥さんが2人を出迎えた。
娘のエリシアを思いっきり抱きしめると、ヒューズは妻のグレイシアにウインリィを紹介する。
ウインリィはエリシアの可愛らしさに、たちまち彼女のファンになってしまう。

でも、誕生日にお邪魔して本当に良かったのか?
ウインリィは少し申し訳ない気持ちで、ヒューズたちに尋ねる。
すると3人はにっと笑い、祝い事は皆で分け合ったほうが楽しいだろうーと話した。
その屈託のない笑顔に、ウインリィも温かい気分で応えるのだった。

エリシアの誕生日パーティーは、彼女の友達家族も招待されて、盛大に祝われた。
途中おもちゃの歯車が取れかけていたのを直したりと、ウインリィもすっかりその中に馴染んでパーティーを楽しんだ。
その楽しそうな様子を見たヒューズは、彼女の横に座り、エドたちとのことを訊く。

ウインリィと彼らが幼馴染だと知ったヒューズは、2人共あんなだから手間がかかるだろ、と笑う。
ウインリィも笑いながらうなづき、心配ばっかりしていると答える。

彼女は今日のエドの怪我を思い出し、その表情を曇らせた。
久しぶりに会ったと思えば、兄は大怪我をしているし、弟は何か悩んでいるようだ・・。
オートメイルだって作り変えたばっかりなのに傷だらけで、一体2人はどんな生活をしているのだろうー。

そう言いながら、ウインリィは悲しく微笑んだ。
だけど2人は、何があったかなんて、絶対に言わない。
元の体に戻る旅をするのだって、2人だけで決めて、相談もされなかった・・。
自分が本当の兄弟だったら、違ったのかなー
彼女は思わずため息をつく・・。

するとヒューズが、口を開いた。
相談しなかったんじゃなくて、する必要がなかったんだよ。
彼は顔を上げたウインリィの瞳を覗き込むと、笑顔を見せる。

言わなくても分かってくれるって、2人は思ったんだよ。
男ってのは、言葉よりも行動で示す生き物だ。苦しいことは、なるべく自分以外の人間には背負わせたくない。
心配もかけたくないから、言わない。

それでもあの兄弟が弱音を吐いたら、その時はきっちり受け止めてやるー
それでいいんじゃないか?
彼の言葉の意味を、ウインリィはその夜考えるのだったー。


翌朝、ウインリィはヒューズたちに礼を言って、家を出ることにした。
だがその腕を、エリシアは寂しそうに掴んで離さない。
それを見たヒューズたちは、すっかり懐いちゃって、と笑う。

どうやらエリシアの表情を見たら、今日の宿もここで決まりのようだー
彼らの温かい気づかいに、ウインリィの胸もほころんでいく。
彼女はエリシアを抱きしめ、妹ができたみたいで嬉しいーと笑うのだった。

一方、エドとアルは病室でいつものように過ごしていた。
朝食に出てきた牛乳を見て、文句を言うエド。
そんな兄の様子を見ていたアルは、兄さんには生身の体があるんだからちゃんと飲まなきゃだめだよ、と注意する。

だがエドはむすっとし、嫌いなものは嫌いなんだ、と牛乳を突っぱねる。
皆小さい小さい言うから気になるだけで、牛乳を飲まなくてもちゃんと大きくなってるんだ!
そう言い切ると、エドはため息をついた。

いいよなー、アルは体がデカくて・・

その瞬間、アルが怒鳴った。
僕は好きでこんな体になったんじゃない!!!

その叫びに、エドは大きく目を見開く。
そしてー病室には、ちょうどウインリィが顔を出したところだった。
彼女もまた、アルの大きな声に驚き、2人のことを見つめるのだったー。




















兄弟と幼馴染。


今回はウインリィが中央に到着するなか、エドとアルの兄弟の絆に亀裂が生じ始める話でした。

やっぱり女の子が出てくると、画面が華やいでいいですね。
ウインリィはサバサバしていて、見ていて気持ちいい子だなーと改めて思いました。
姉後肌なとこもあるけど、ちゃんと女の子らしい一面もあるー
理想の幼馴染ですよね(^^)

そんな彼女ですが、エドたちとの間に壁を感じることもあったようです。
確かにエドたちって、兄弟2人だけでいつも行動しようとしますよね。

前回もその件でロスたちに怒られているし、ここは彼らの今後の課題かも。
錬金術の力は確かとはいえ、2人はまだ子供ですからね。
今後も2人だけで動こうとしたら、今までのように危険な目に巻き込まれることもたくさんあるでしょう。

スカーもそうだし、ラストたちも脅威です。
彼らに立ち向かうには、2人で行動するという意識を改めないといけないと思います。
今回の件で、彼らがそのことに気付いているといいのですが・・。


で、ウインリィですが、彼女も寂しいですよね。
幼馴染で一緒に育ってきたのに、大事なことを決めるときは自分抜きなんて・・。
血のつながりが大事と言われているように感じるでしょうし。。

そう考えると、彼女がどんな思いで3巻でも2人を見送っていたのだろうーと切なくなっちゃいますね。
いつも何も言われない・・。
諦めることもできず、でも責めることもできず・・彼女も辛かっただろうと思います。

ただヒューズの言うように、エドたちが男だからーということもあるのかも。
男だからこそ、女に弱いところは見せたくない。無駄な心配はかけたくない。
アルはともかく、エドはバリバリにそう考えていそうですよねw

その辺、癪ですがエドが素直になるのをウインリィは待つしかないのかなぁと思います。
歯がゆいでしょうが、こればっかりは本人に言ってもすぐには改善されなそうだしなぁ。
少しずつ気持ちを伝えて、エドの考え方が成長と共に変化していくのを見守るしかないのかも・・。

うーん、幼馴染というポジションも、なかなか苦労が多いですね(^^;)
特に彼らは、男女だからややこしいというか・・。

ただウインリィの様子を見ていると、少なからずエドに対して特別な思いはあるのかなぁと感じました。
逆にエドには恋心みたいなものはまったく芽ばえてなさそうですけどね・・w
彼がそういう気持ちを自覚するのは、随分先のような気がします。精神的には、まだまだ未熟すぎw

今後ウインリィの恋心が徐々に自覚されていくのだとしたら、ますますウインリィの苦労は増えそうですね。。
アルとはどうなのかな?
そんな雰囲気には見えないけど、逆にこっちはアルがウインリィを好きだと感じてもおかしくはないですよね。

今回の問題が解決しても、もしかしたら三角関係勃発?!なんてことになるかも?
そうなったら、ややこしいなぁ。
3人の関係、見守っていきたいですね。

そしてエドとアルの確執を解決するのも、きっとウインリィだと信じています!
3人がどんな絆を見せてくれるのかー
次回に期待です!!





さて、続いてはエドがアルに言いたかったことについて。

あるが疑念を感じるきっかけとなった、この問題ー。
エドは何をアルに伝えたかったのでしょうか。


これ、恐らくは今回のラストに関係があるのかなーと思います。
好きでこんな体になったんじゃない。
アルのこの言葉ー恐らく彼、今まで一度も言ったことないのではないでしょうか。

アルは優しい子です。
命を救ってくれた兄に、更に自分のために体の一部を失った兄に、そんな言葉をかけたことはなかったと予想されます。

でもそれが逆に、エドの心の引っ掛かりとなっていたらー?

エドは第五研究所で、人体実験された死刑囚たちを見ました。
その前には、タッカーの事件もありましたよね。
ああいう事例を見て、彼は考えたはずです。

アルも本当は、自分を恨んでいるのではないかーと。

命が助かったとはいえ、アルの体は異様です。
実体のない鎧の姿。
その姿を受け入れるのは、辛いことだったでしょうしね。

それに見ている限り、アルは眠ることも食べることもしていません。
これは鎧なのだから当然ですよね。したくても、できないのだと思います。
そんな体で何年も生きてきているのを横で見ているエドもまた、どんな気持ちだったのでしょうかー。


だからエドがアルに訊きたいことというのは、恐らく自分を恨んでいないかーということだと私は思うのです。
記憶に関しては、アルの思い過ごしでしょう。以前も書きましたが、エドやウインリィの態度を見てもそれは確実だと思われます。

その辺は次回明らかになるのでしょうが、兄弟ですれ違っている姿を見るのは辛いですね。
特に2人にとってこの問題って、今までタブーになってきたようなところもあるだろうし・・。
まぁだからこそ、どんなやり取りが繰り広げられるか興味もあります。

一度ぶつかるのは良いことかな、とも思いますが、変にこじれることだけはないことを祈りたいものです。
ウインリィが間に入ってくれるだろうから、そこまでの問題にはならないと信じたい・・。

エドとアルの兄弟の絆が試されますね!
互いに思いのたけをぶつけることができるのかー?!
気になります。





最後に、ヒューズについて。

今回彼の掘り下げが初めて行われましたが、愛妻家で子供を溺愛してて・・良いお父さんですね(^^)
心から家族を大切にしているのが伝わってきて、ほっこりしました。

それに初めて会ったウインリィにも優しいし、色んな場所にこまめに顔を出したりして、面倒見が良い人なのだというのが伝わってきました。
マスタングにとってもかなり気を許せる人物のようですし、まさに人格者といった感じですね。


今後軍の上層部に切り込むにつれ、マスタングの中央異動は確実なものとなるでしょう。
その時、彼に味方が1人でも多く必要なのは同意ですね。
賢者の石の問題は非常に切り込むのが難しい問題ですし、潰されないように仲間を固めることは大事でしょう。

ヒューズはきっと、その最先端にマスタングと一緒に立ってくれる人物だと思います。
彼ならマスタングを支える、力強い味方となってくれるでしょう。
ホークアイもですが、彼らには期待したいですね。

上層部を崩したら、次は国を立て直す人物も必要となってきます。
アームストロングもそうだし、若いメンバーで立ち上がり、人々を救ってほしいと願います。

そびえたつ壁は高いですが、着実に崩して行けるといいですね。
こちらの展開も、期待しています!







さて、次回はエドとアルの確執が表面化する話でしょうか。

アルの一言ーこれだけでもショックなのに、記憶の改ざんの疑念にも触れられたら、エドはどれだけショックを受けるでしょうね。
彼の精神面が、まずは心配・・。

でもアルの問題については、いずれ触れなければいけないことだと思います。
皆優しいけれど、触れないことが優しさではないですからね。
一度思いを全部聞き取って、彼の苦しさを受け止めてあげることも大事でしょう。

アルも一度気持ちを出し切って軽くなって、それからまた皆と向き合えるといいですね。
エドがどんな気持ちでいるのかも聞き、互いのわだかまりがなくなることを祈っています。

エドがどれだけアルを思っているかー
どうか伝わりますように。。


次回も楽しみです☆