前回、オートメイル作りの腕に惚れ込み、ドミニクという技師に弟子入りを志願したウインリィ。

彼女の願いを断るドミニク。
そんな最中、ドミニクの娘のサテラが破水してしまいます!

医者が間に合わないなか、ウインリィは自分が赤ん坊を取り上げようと一大決心をします。
出産は一体どうなってしまうのでしょうかー?!

感想です☆





第19話~ 「あんた達のかわりに」





※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

ドミニクの家は、瞬く間に忙しくなった。
ウインリィは皆に出産のための準備を命じ、自らもバタバタと支度に励む。

その様子を見ながら、パニーニャは本当に大丈夫なのだろうか、とエドにそっと尋ねた。
エドは首を傾げながら、彼女の家は医者の家系だから、任せるしかないだろう・・と返す。

だがウインリィ自体は家に置いてあった医学書をかじった程度で、しかもその知識だってうろ覚えだろう・・。
エドは不安に高鳴る胸を押さえながら、今は彼女の度胸と記憶を信じるしかないーと唇を噛むのだった。

そしてーついに準備は整った。
ウインリィはパニーニャとリドルだけ部屋に残るように言うと、いよいよお産を始めようと拳を握りしめる。
そんな彼女に、エドとアルは頑張れ!!とエールを送った。
ウインリィは2人の顔を見つめーそしてうなづく。

ーうん!

それから、サテラの部屋のドアは閉められた。
中の様子は分からないが、断続的に聞こえるサテラの悲鳴に、エドたちはすくみ上がって震えた。

いくら気になっても、自分たちには神に祈るしかできない・・。
2人はじれったい思いで、ただただ時が過ぎるのを待つのだった。


その後ー
どれくらいの時間が経っただろうか。
突然パニーニャが部屋を出てきたので、エドたちは慌てて立ち上がった。

パニーニャは真っ青な顔で、血が・・と呟いている。
その表情に不安を感じながらも、エドたちは部屋の中を覗いたー。

するとそこには、今産まれたばかりの赤ん坊の姿があった。
横には笑みをたたえたサテラとリドルの姿もある・・。
エドたちは目を見開き、思わず震えた。

産まれたー!!!

2人は叫び、ウインリィに駆け寄った。
ウインリィは床に座り込み、ほっと一息つくのだった。

赤ん坊は泣き声もあげ、元気だった。
リドルが産湯に浸けるのを見ながら、エドは皆にすごいすごい、と声をかける。

彼は心底、生命の誕生に感動していた。
錬金術師が何百年かけても到達しない人間を創るという行為を、女性はたった200日で行ってしまうのだ。

すごい。人間ってすごい・・。
彼の頬が紅潮するのを見て、ウインリィもまたほほ笑むのだった。

それから、彼女はエドに起こしてほしい、と手を差し出した。
出産を無事終えたことで一気に緊張が解け、ウインリィは腰を抜かしてしまっていたのだ。

仕方ないなーとエドはウインリィをおぶる。
その背中の熱を感じながら、ふとウインリィは胸に引っかかっていたことについてエドに打ち明けようと考えた。

それは昼間見た、銀時計の中身のことだった。
そのことを話すと、エドは驚き、中身をこじ開けたのか、と大声をあげた。
ウインリィはうなづき、うつむいた。

ごめんなさい・・。

そのしおれた姿に、エドはそれ以上言葉を発せられなかった。
彼はウインリィを起こすと、自分の隣に座らせ、ため息をついた。

アルにも見せたことないのに・・。
そう呟いたエドに、ウインリィはどうしてかと尋ねる。
するとエドは、少し考えて答えた。
自分への戒めと覚悟を、こうやって形にして持っていなきゃならないなんて、女々しいよな・・。

その言葉に、ウインリィの瞳から涙がこぼれた。
なんで泣くんだと問われた彼女は、2人が泣かないから代わりに泣いているのだ・・と顔を覆う。
それを聞いたエドは、ウインリィはやっぱり田舎に戻った方がいい、と告げた。

だがウインリィは首を振り、時計を見たからこそ、帰っちゃ駄目だと思ったのだーと語った。
時計は、エドが自分の家を焼いたときの覚悟を刻んだものだ。だったら、自分も半端な覚悟では駄目なのだ。
エドが安心して旅を続けられるように、力になれるように、もっと腕を磨いて少しでもいいオートメイルを付けてあげたいー

それが、彼女の決意だった。
だから明日もう一度、ドミニクに頼んでみる。
そうほほ笑むウインリィに、エドもまた頑張れ・・と笑みを見せるのだった。


翌日ー
ドミニクは医者を連れて、戻ってきた。
彼は孫を見るなり目を細め、今までとは別人のように甘い声を出すようになった。

医者によれば、サテラたちは母子共に健康。産後の処置も適切だという。
彼はお産に立ち会ったウインリィをほめ、それを聞いていたドミニクも頭を下げた。
感謝する。本当にありがとうー。

その言葉に、エドはある企みを思いつく。
彼は早速ドミニクにすり寄り、この際だから弟子を取ってみたらどうだ、と囁いた。
だがドミニクはその誘いを、即座に断った。

自分は弟子は取らないし、ウインリィには家で待っている家族がいるはずだ。
女の子が、心配をかけちゃいけないー。

それが、ドミニクの考えだった。
改めて断られたウインリィは落ち込むが、実際家ではピナコも待っているし仕方ないか・・と息をつく。

その時ーピナコと聞いたドミニクは、激しく動揺した。
彼は同じ整備士として、ピナコと昔からの知り合いだったのだ。
それなら余計に弟子には取れない!
ドミニクはそう言いきると、その代わりに腕のいい技師を紹介してやるからそこに行くといいーとウインリィの頭を撫でる。

その言葉に、ウインリィはぱっと顔を上げる。
たまに孫を見に来るなら、顔を出してもいい。
ドミニクは背中を向けながらも、そう話した。

素直じゃないだけで、受け入れてくれたのだー
ウインリィたちは喜び、笑顔で顔を見合わせるのだった。


早速紹介状を書いてもらうと、エドたちは谷を下りてラッシュバレーへ戻ることにした。
ウインリィはガーフィールという技師の元で修行をすることになり、エドたちとはここで別れることになる。

慌ただしくやってきた汽車に乗り込むと、エドたちはウインリィに気を付けて頑張れよ、と声をかけた。
ドミニクたちからしっかりと技術を盗んで、次に会うときはもっといいオートメイルをつけてくれよ。
そう笑うエドに、ウインリィは拳を突き上げて、任せて!と応える。

ーそうしてエドとアルの後ろ姿を見送ると、ウインリィはピナコに電話するため店に戻った。
ラッシュバレーで修行をするという孫娘の連絡に、ピナコはしっかり勉強しておいでと言葉をかける。

だが電話を切ったピナコは、1人になり広くなった家を見回して、ため息をついた。
寂しい訳ではない。だが、いつのまにか子どもだとばかり思っていた3人は、自分で道を決めて歩くようになってしまっていた・・。
彼女は時の速さを思い、改めて子どもたちの成長を感じるのだったー。

一方ー
エドたちは、ついに師匠のいるダブリスに到着していた。
2人は師匠の家の前に立ち、どうやって入っていこうか・・としばし思案した。

と、そこに、彼らに気付いて声をかける男がいた。
彼は師匠であるイズミの元で働いている男でメイスンといい、早速家の中にエドたちが訪ねてきた旨を告げた。

その声を聞き、1人の大男が階段を降りてくる。
彼は血で汚れた包丁を抱えたまま外に出てきて、エドたちを見下ろした。

その瞳が、鋭く光る。
エドたちはすっかり臆し、再会を前に小さくなってしまうのだった・・。
 



















誰かの力になるということ。

今回はウインリィがサテラの赤ん坊を取り上げ、ラッシュバレーで修行を始める回でした。
ウインリィ、無事に修行できることになって良かったですね!彼女の成長に、期待です!!

やっぱり知識でしか出産を知らなかったウインリィ。
それでも無事に赤ん坊を取り上げてしまうのだから、本当にすごいです!

きっと冷静に1つずつ手順を進めながらも、サテラたちへの気遣いも忘れなかったんだろうなぁ。
オートメイル整備士って医者に似たような職種だし、彼女はきっと医者にも向いていたんでしょうね。
ウインリィの両親も、きっとウインリィのような優しさと強さを兼ね備えた人たちだったのだろうな、と感じました。


そして、無事に赤ん坊を出産!
本当に女性の体ってすごいし、しっかりと産まれてくる子どもの力もすごいですよね。

エドの感動の仕方は少し変わってますが、言いたいことは分かる。
もう無条件で、出産って感動するものですよね。だって人が人を産み出すって、本当奇跡ですよ。

この体験が、エドたちの心境に何か変化をもたらすのでしょうかー。
彼らの成長も楽しみですね!





さて、続いては銀時計の件について。
あの時計に刻まれた日付は、家を燃やした日のことだったんですね。

国家錬金術師になったことへの覚悟、か・・。
重い。今よりも幼かったエドが刻んだのだと思うと、その重さに気持ちも落ち込みますね。。

そうやって自分をいつも責め続けて、生きてきたんだろうなぁ・・。
アルにも言わずに、自分が悪いと・・。

そりゃウインリィも泣きますよ。1人でそんなに抱え込んでいたのかと思ったら、頼ってほしかったっていう気持ちと気づいてあげられなかったという気持ちが葛藤しますよ。
彼女だってずっと横で見てきたのですからね・・。

・・だから、今回のウインリィの決心も、ある意味必然だったと私は思います。
どのタイミングであっても、きっとウインリィは同じ選択をしたのではないでしょうか。
エドを支えていこうーと。

この先、彼らを待ち受ける運命は決して明るくないでしょう。
だからこそ、ウインリィはエドを陰で支え、励まし続けていきたいと感じたのだと思います。
彼女のその気持ち、エドがちゃんと理解しているといいですね。どうも彼は鈍感だからな・・w(^^;)

そういえば2人の間には、恋愛感情はないのかな?
どちらかというとウインリィのほうがエドを好きそうですが、そういう関係ではないのかな。

まぁ恋愛関係にならなくても、ずっと支え合い続ける幼馴染っていうのもいいですよね。
3人の関係がこれからも変わらずいてくれるといいな、と思います(^^)





最後に、師匠について。

ついにたどり着いたダブリス!
エドたちの怯えようが凄くて、どんだけ師匠は怖いんだかw

ラストに出てきた男性は、師匠ではなさそうですね。
メイスンがイズミ、と店長で呼び分けているので。
男性のほうが店長だとするなら、イズミは名前的に奥さんなのかな?

どんな人なのか、めっちゃ楽しみですw


エドたちと師匠がどんな関係で出会い、どんな修行をしてきたのか気になりますね。
後はアルの姿を見て、なんて言うのか・・。(メイスンがアルの事情を知らなかったので、きっとイズミもそうですよね?)

まぁさすがに本当に殺されることはないと思うので、久しぶりの師弟の再会を楽しめるといいですね。
大人には頼ってもいいと思いますよ、エド・・。

散々焦らされた分、楽しみもひとしおですね。
師匠の登場にめっちゃ期待して、終わりにします!!










ということで、次回は師匠との再会ですね。

一番気になるのは、師匠が今の2人を見て何と言うのか・・。
錬金術の禁忌を犯した2人を、師匠はどう思うのでしょうか。

後はその人柄も気になるけど、見た目も気になりますね。
あのラストの男性が旦那だったとしたら、かなり屈強そうな女性が出てくるイメージ・・w
まぁまだ女性と決まった訳でもないんですけどね。
どんどん期待が膨らんでいく・・。


エドたちは無事殺されずにw、師匠から賢者の石の情報を得ることができるのでしょうか?
次回も楽しみです☆