前回、赤ん坊を無事に取り上げたウインリィ。
彼女は命の大切さを目の前で感じ、ラッシュバレーで修行をする決意を固めます。

そして別れるエドたちとウインリィ。
彼らはついに、師匠の元へと訪れましたがー・・?!

感想です☆





第20話~ 「師匠の恐怖」





※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

ーエドは思う。
記憶の糸を辿ると、あの男はいつも書斎で研究に耽っていたことを。

錬金術師だった「あいつ」には、親らしいことをしてもらったことは全くなかった。
そしてあいつが出ていった理由を尋ねても、母さんは仕方がない、と笑うだけだった。
だがその裏で1人泣いていた母さんの姿を、自分は知っている。

母さんが病に倒れこの世を去ったのは、それからまもなくのことだったー


店長と呼ばれた大男は、エドとアルをじっと見下ろした。
その圧に2人が呑まれていると、男はエドの頭に手を伸ばし、ぐしゃぐしゃと髪を撫でた。

よく来たな。
男はそう言うと、家の方に回るように2人を案内する。

その道すがら、エドたちは師匠の体の具合について尋ねた。
相変わらずだな・・。
男はそう答えると、家の中に声をかけ、エドとアルがやってきたことをイズミに伝えた。

それを聞いたイズミは、ベッドから起き上がる。
そしてー彼女は一瞬で飛び出てきて、エドを思いっきり蹴飛ばした。

お前の噂は、ここまでよく届いているぞ。この馬鹿弟子がー!
そう言うと、震えるアルの前にイズミは姿を見せた。
相変わらずの師匠の姿に、2人はの緊張はピークに高まる。

イズミはエドに、どうして国家錬金術師なんて軍の狗に成り下がったんだ、となじり、アルにはいつものように手合わせをして彼を打ち負かした。
病気じゃなかったのか・・?
エドたちはボロボロになりながら、自分たちが聞いた話と違うことを疑う。
するとその瞬間、イズミは大きく血を吐いた。

ーそこでようやく、イズミの勢いは収まった。
彼女は血を拭いながら、にっかりと笑う。
・・うん、よく来た!

そう言って、イズミと大男は2人を家の中に招き入れるのだった。


再会を済ませると、早速エドたちはイズミに賢者の石について訊いた。
だがイズミは、その単語に余り馴染みがないらしい。
しばらく考えた後、彼女はふと顔を上げた。

そういえばこの前中央に行ったときに、石にやたらと詳しい錬金術師に会ったな・・。
その言葉に、2人は思わず身を乗り出す。
だが次にその錬金術師の名前を聞いた彼らは、一瞬で凍り付いた。

確か、ホーエンハイムといったな・・。

ーアルは急いで、その男の特徴を尋ねた。
そして男が背が高く、金髪であごひげに眼鏡をしていた・・と聞くと、生きていたんだ・・と嘆息した。
その様子を見たイズミは、知り合いか?と眉を動かす。

そこでためらいながらも、アルは明かした。
その男は、自分たちの父親だ、と。
イズミは驚き、昔出ていったというあの父親か、と手を打った。
もしかしたらまだ中央にいるかもしれない・・

彼女がそう言うのを遮り、エドは叫んだ。
あんな奴!・・あんな奴に頼るのだけは、ごめんだ・・!!

彼が拳を握りながらそう震えるのを見たイズミたちは、目を見張り何かを察して黙った。
空気を取り成すかのように、アルはイズミに、父親は賢者の石について話していたのか?と訊く。
イズミはうなづき、長年の望みがもうすぐ叶うとか嬉しそうに言っていたな・・と教えてくれるのだった。


その夜は、エドとアルはイズミの家で世話になることにした。
メイスンも含め、5人で食卓を囲む。
近況を語りながら、彼らは久々の再会を楽しんだ。

辛いことも多かった旅・・
だが良いこともあった、と2人はラッシュバレーでの出産に立ち会った話を皆にする。

アルがその時の様子を詳細に説明し、出産の素晴らしさを興奮気味に語る。
家族が協力して母親が命を賭けて、皆に祝福されて人間は産まれてくるんですねー!
そう笑顔で話すアルに、イズミもほほ笑む。
そうだよ、お前たちもそうやって生を受けた。だから自分の命に、誇りを持ちなさい。

それを聞いたエドは、ふと疑問を口にする。
そういえば先生たちのところには、子どもはいないですね・・

その途端、メイスンが大声で話を遮った。
彼はエドたちに、錬金術の成果を見せてほしいと話題を変える。
エドたちも特に疑問を持たず、外に出て技を見せよう、と張り切って席を立つ。

‥その様子を眺めていた男は、大丈夫か・・?とイズミの顔を覗き込んだ。
心配そうなその顔に、イズミは大丈夫だ、と笑顔で応える。
生命が生まれるのを見たんだ。あの子たちは良い経験をしたねー。
そう言って笑うイズミを、男は気遣い続けるのだった・・。

外に出ると、まずはアルが錬金術の腕前を披露した。
スムーズに錬成する様を見たイズミは、アルを褒める。
それを見たエドは、自分もーと早速錬成を始めた。

彼はいつものように、両手を合わせて錬成を始める。
その姿を見たイズミはー目を見張り、息を呑んだ。

彼女はエドに、錬成陣無しで錬成ができるのか?と確認する。
エドが何の気なしにうなづくと、イズミはそのまま考え込んだ。
そしてーその鋭い瞳を、エドに向ける。

エド・・お前、アレを見たのか?

イズミの言葉に、エドは固まった。
うろたえる彼に、イズミは更に詰め寄る。
見たんだろう・・?

ーその問いに、エドは逃げることができなかった。
彼は汗を浮かべながら、弱弱しくうなづく。
・・見ました。

イズミの目は、ずっと厳しいままだ。
アレを知っているということは・・師匠は・・
エドは、彼女にすがるように訴える。
師匠はー!!

ーその時、子どもたちの声が空気を変えた。
数人の子どもたちがイズミの元へやってきて、おもちゃを直してくれというのだ。

そこでイズミは家に入り、工具でおもちゃを直し始める。
錬金術を使わないのか、と子どもたちは不思議そうだが、なんでも錬金術に頼るものじゃない!とイズミは話して聞かせる。

そうして皆のおもちゃを直してやると、子どもたちは嬉しそうに走って出ていった。
その姿を笑顔で見送ったイズミは、ふと1人の少女がまだ隠れていることに気付く。

その少女はメニィといい、猫のチコを抱えていた。
直してほしいと訴えるその瞳に、イズミは猫を見やる。
チコは、もう息を引き取って動いていなかった・・。

もう死んでるから、直すことはできないよ。
イズミはそう、メニィに聞かせる。
命は物とは違うし、自分は神ではない。チコは命が止まってしまったから、もう元には戻らないんだ・・。

その言葉に、メニィの瞳には見る見るうちに涙がたまっていく。
分かんないよ、だって昨日まで生きていたのに・・。
そう訴え泣き出す彼女に、イズミはほほ笑みかけた。

チコの命は作ってあげられないけど、お墓は作ってあげられるよー。
ーそうしてイズミたちは原っぱに行き、チコの墓を作ったのだった・・。


メニィはまだ泣いていたが、母親が引き取って連れて帰った。
その後ろ姿を見送りながら、イズミはエドたちに話した。

生きていればいつか命は尽きて肉体は土に還り、その上に草花を咲かせる。
魂は思いという糧になり、周りの人々の心に生き続ける。世のあらゆるものは流れ、循環している。
人の命も、また然り・・。

そう言うと、彼女はこんなに分かり切っているのに子どもに説明するのは難しい・・と苦笑する。
それを聞いていたエドは、イズミに尋ねる。
師匠は命を、死んだ人を生き返らせたいと思ったことはあるか・・と。

その問いに、イズミは静かに、ある、とうなづいた。
そして彼女は訊いた。
エド、お前は軍の狗で良かったと思うことはあるかー?

彼女は、エドの心の迷いを見透かしていた。
いつ人間兵器として招集され、人の命を奪うことになるのか分からないことが怖いこと。
だがそれでも、その特権を利用して成し遂げたいことがあるということー。

エドの答えを聞いたイズミは、師匠の教えを破るなんてーと彼を思いっきり蹴飛ばした。
そして今度はアルに目を向け、彼女は問う。
アルの鎧の中身は、空っぽだろう?と。

彼女はアルの体に起こったことも、エドの手足がオートメイルになっていることにもとうに気付いていた。
自分を舐めるな・・。
そうため息をつくと、イズミは弟子たち2人に向き直った。

何があった、全て話せーと。




















師匠との再会。


今回はエドたちが師匠であるイズミと会うなか、2人の秘密がイズミにバレてしまう回でした。
何やらイズミも訳アリ風ですね・・。これはもしかして、彼女も人体錬成を行ったことがあるのでしょうか?!

それにしても、予想していたイメージとはだいぶ異なる感じの女性で意外でした!
最初は頑固そうなおじいさんだと想像してましたからねw
気は強そうだけど、美人ですらっとした素敵な女性じゃないですか(^^)

ただ体が弱いようなのが、心配ですね・・。
何か病を患っているのでしょうか。気丈そうに見えるけど、しょっちゅう血を吐いてるようではきっと大変だろうな。。

何の病気なのかが気になりますね。
次回明らかになるのでしょうか・・。


さて、そんなイズミですが、恐らく人体錬成経験者なのでしょう。
エドの錬成を見て、一目で何かあったことを悟ったようですから。

すぐ気づけたということは、彼女自身にも覚えがあるからでしょう。
そしてまだ見れていませんが、イズミもまた錬成陣なしの錬成が可能なのだろうと予想されます。

では、イズミが言う、アレとは何なのでしょうかー?

エドにも心当たりがあるようですが、人体錬成の際に2人は何かを見たようです。
アルはそれを見ていないから、錬成陣無しの錬成ができないのかもしれませんね。

一体何を見たんだろう・・。考えてみたけど、想像つきませんね。
神様とか?それとも悪魔かな?
禁忌に触れたのだから、恐ろしいものを見たのだろうとは思いますが・・。

あの人体錬成の日に何があったのか、そろそろ明らかになる頃合いですね。
2人にとってかなり辛い過去なので思い出すのも苦しいでしょうが、イズミに話すことで何かひらめきがあるといいなと思います。
賢者の石についても、新情報があるかな。

そしてイズミの身にも一体何があったのかーそれを知りたいです。
同じ体験をした者同士なら、その辛さも分かり合えるはず・・。

恐らく赤ん坊なり子どもなりが死んでしまい、人体錬成で復活させようとしたのかなーとは想像してますが・・。それもなかなか、むごい話ですね。
エドたちが母親を錬成した際に生まれたもののことを考えると、どれだけの絶望が彼女を襲ったか・・。

病気も、精神的なものが影響しているのかもしれないですね。
献身的に支えてくれる旦那さんがいて、本当に良かったと思います・・。

彼らのこの再会には、必ず意味があると感じます。
エドたちがそしてイズミが、この先進むべき道を見つけられることができるよう祈ってます!






さて、後はエドとアルの父親について。
今回初めてその名前が出てきましたが、母と自分たちを捨てた父親ですもんね。
そりゃぁ2人にとって、良い印象はないでしょう。

特にエドは、相当父親のことを嫌っているようですね。
回想を思えば、仕方ないか・・。
父親が去ってからの母親の様子や、その後すぐに病に伏したことを思うと、どんな理由があっても許す気にはなれませんよね。

で、父親ーホーエンハイムですが、きっとこの先登場するのでしょうね。
錬金術師だというからには、エドたちが体を取り戻す過程で必ず行き当たるのではないかと予想します。
そこで親子の関係がどうなるかは分かりませんが、イズミの情報によると賢者の石に詳しいようですし、何か力になってくれるかもしれません。

父親に頼ることは2人にとっては受け入れがたいことでしょうが、少しでも自分たちの体を取り戻す近道となるのなら、向き合って互いに納得できる方法を探れるといいなと思います。
なぜ家を出たのかもまだ明らかになっていない訳ですから、それこそどうしようもない事情があったのかもしれないし・・。

賢者の石に詳しいというからには、ラストたち黒づくめの一味についても詳しい可能性があります。
どんな人物かは分かりませんが、登場が楽しみでもありますね。

本当にエドたちが背負ってきた過去は重いもので、事情が明らかになるたびに苦しくなるのですが、いつかは必ず幸せになれると信じて見守っていくしかないですね。
師匠という味方も増えたことで、果たしてこの先の旅はどうなっていくのかー

今後も注視していきたいと思います!










さて次回は、エドたちの人体錬成の過去が明らかになる回でしょうか。
イズミの過去についても早く知りたいところですね。

イズミの言う、「アレ」とは一体何なのか。
あの日、エドたちが見たものとはー?

全ての始まりは、この日に始まったといっても過言ではありません!
人体錬成がエドたちの人生をどのように変えたのか、しっかり見つめたいですね。


次回も楽しみです☆