前回、マスタングの勧誘を受け、体を取り戻すために国家錬金術師になることを決意したエド。
彼は厳しい鍛錬を積み、無事にその資格を手にすることとなります。

その通り名は、鋼の錬金術師ー。
エドはその名を背負い、後戻りのできない道を進み始めます・・。

そして回想は終わり、全てを知ったイズミは何を語るのでしょうかー?!

感想です☆




第25話~ 「師弟のけじめ」





※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

エドとアルが旅立つ日ー
2人は生まれ育った家を自分たちの手で燃やした。

もう後戻りできないな・・。
そう話すエドたちの横で、ゴウゴウと燃え盛る炎を見ながらウインリィは涙をこぼした。
それに気づいたエドは苦笑し、泣き笑いのような顔で言った。

昔っから泣き虫なのは変わらないな、ウインリィはー。


ーエドとアルは、全ての過去をイズミたちに打ち明けた。
話を聞き終えたイズミは腕を抱えて考え込み、部屋には気まずい沈黙が漂う・・。

やがてイズミは大きくため息をつくと、あれほど人体錬成をやるなと言ったのに・・と頭を押さえた。
師弟揃ってしょうもない・・。
その言葉に、エドはやっぱり師匠も・・と息を呑む。

イズミは腹部を押さえると、内臓をあちこち持っていかれた・・と話した。
それから彼女はエドとアルにあらん限りの罵声を浴びさせーそして最後に言った。
辛かったねーと。

無理しなくていいー。
そう言って、イズミは2人の肩に腕を回し、抱き寄せる。
同じ経験をした者にしか分からない心の痛み・・。
エドもアルもイズミにしがみついて、何度も謝るのだった。

ーその後、イズミは2人に破門を言い渡した。
エドたちの錬金術の腕は認める。しかし自分は、2人に人体錬成をさせるために錬金術を教えた訳ではない・・。
これはケジメだ、と彼女は厳しく告げた。

エドもアルも、その決定に異議を唱える権利はなかった。
彼らは縋りたい気持ちを必死で抑えながら、伸ばそうとしたその手を押さえる。

お世話になりました!
自分たちに向けられた背中に、2人はただただ頭を下げるのだった。


帰りの道は、シグが送ってくれることになった。
道中、シグはイズミが人体錬成を行ったときのことを話す。

イズミは1人目の子供を身ごもったときに、病気を患った。
頑張ったが赤ちゃんは助からず、彼女もまた2度と子供を産めない体になってしまった。
その際、イズミはシグにずっと、自分のせいだと謝り続けていたという・・。

彼女が人体錬成をしたのは、その出来事があった後だった。
赤ん坊を生き返らせようとして、失敗した。
気付いてやれれば・・シグはぽつりと、そう呟いた。

そんな話をしながら、3人は駅に着いた。
シグは2人に、また近くに来たら顔を出すように言う。
その言葉にエドたちは戸惑い、自分たちは破門されたから・・とうつむく。

だがシグはそんな2人に、馬鹿!!と怒った。
師弟の関係でなくなったっていうことは、これからは1人の人間として対等に接するってことなんだよ。
エドとアルは、はっとして顔を上げるー。

あーーー、くそ!
エドは自分の浅はかさに自己嫌悪し、頭を掻きむしった。
それから彼はアルに、戻ろう、と声をかける。

自分たちは、ここまで何をしに来たんだ?!
2人はうなづき合うと、一足先にイズミの元へ戻っているーとシグと別れて、一目散に走るのだった。

ー家では、イズミは包丁を研いでいた。
そこにバタバタと足音が聞こえ、彼女は眉を動かす。

入ってきたのは、エドとアルだった。
イズミは包丁を向けて帰るようにと怒鳴るが、2人は床に座り込んで頭を下げた。
自分たちは元の体に戻る手がかりを得に、ここへ来たのだ。だから手ぶらで帰ることはできません!!

何度も帰れと怒られても、2人はめげなかった。
彼らは真剣な眼差しで、イズミを見つめ続ける。
その瞳に初めて出会ったときの2人を思い出して、イズミは戸惑った。

あの時と同じ目か・・。
ー彼女は観念して、2人に向き合うことにする。

まずイズミは、アルは真理を見ていないことを確認した。
そして、もしかしたらショックで記憶が飛んでいるのかもしれない、と彼の記憶を取り戻す方法を模索しよう、と提案した。

アルは全身を持っていかれている。
「彼」の言った通行料の話でいえば、この中で一番真理に近いのはアルということになるはずだからだ。

それを聞いたアルは、可能性があるなら何にでもすがりたい!と力強く応える。
イズミも知人に当たってみようとうなづき、今日のところは夕食にしよう、と2人に笑みを向ける。

どうせしばらくは泊まっていくのだろうー?
そう問われたエドとアルは、顔を見合わせ元気よく立ち上がるのだった。


その頃ー
東部司令部。
マスタングは上司とチェスの手合わせをしていた。

駒を操りながら上司である将軍はマスタングに、来週から中央勤務に異動となることを明かす。
既に予想していた人事に、マスタングは悠々と駒を動かした。

そうして勝負に勝つと、彼は1つだけ餞別が欲しい、と口を開いた。
中央に連れていきたい部下がいるのですが・・。
そう頼むと、将軍は2つ返事でOKを出してくれたのだった。

そこでマスタングはすぐに、部下を呼び出した。
呼ばれたのは5人。
フュリー曹長、ファルマン少尉、ブレダ少尉、ハボック少尉、そしてホークアイ中尉だ。

マスタングは5人の顔を見回すと、自分と一緒に中央に異動になった旨を明かす。
文句は言わせん、ついてこいー!!
その言葉に、5人は敬礼し従った。

彼らは皆、マスタングの信念に同意し、仕事を共にしてきた仲間たちだった。
こうしてマスタングの中央行きは、順風満帆に幕を開けるのだったー。


数日後ー
エドとアルはイズミにおつかいを頼まれて、町に出ていた。
帰り道を急ぐ2人は、ふと男の声に呼び止められる。

憐れなあっしに、恵んではくれませんかー?
そう話しかけてきたのは、ボロ布を身にまとった背の低い男だった。どうやら物乞いのようだ。
2人はイズミに怒られるから、と彼を無視して走り続ける。

それを見て驚いた男は、2人の後を追ってきた。
どうやら彼は、エドが国家錬金術師であると知っているらしい。
必死で食らいつきながら、男はエドに耳打ちする。

お兄さん、一部では有名ですよ。魂を錬成したってー。

それを聞いたエドとアルは、足を止めた。
男は更に、アルの鎧の中身がないことも知っているようだ・・。
エドは男を思いっきり蹴り飛ばし、アルもまたこれ以上は口を開かないよう迫った。

そんな2人の態度に恐怖を感じた男は、後ずさりしながら逃げようとする・・。
と思いきや、彼はいきなり身を翻すと、アルの頭部をシッポのようなもので攻撃した。
その衝撃に、アルの首は抜け、地面を転がっていくー。

男は鎧の中身がないのを見ると、やっぱり魂を錬成したんだ!と叫んだ。
そしてそれを確認したやいなや、彼は一目散に退却しようと走っていってしまう。
エドは急いで追おうとしたが、そこで彼は予想外のものを目にする。

なんと男は、何も掴まずに壁を登っていってしまったのだ。
まるでトカゲのような体の動かし方に、エドとアルは呆然としてただただ立ち尽くすのだった・・。

ーその後、男ービドーはダブリスまで移動した。
そして目的の店に行くと、1人の男が彼を歓迎した。
男はビドーの報告を聞き、よくやった!と彼をほめたたえる。

どうやら男は、エルリック兄弟を探しているらしい・・。
彼の仲間が、この後どうするか、と問うと、男は縛ってでも連れてこい、と言いつける。

彼は真っ黒な服に身をつつみ、悪だくみをするような悪戯っぽい目で笑った。
ただし、ビッグゲストだ。間違っても殺すんじゃねーぞ!




















動き出す各々。

今回は過去編が終わり、エドとアル、マスタングがそれぞれ今後に向けて歩み始めた回でした。
エドたち・・イズミに思いがちゃんと伝わって良かったです!

やっぱり味方になる人は1人でも多いほうがいいですもんね。
イズミは同じ痛みを経験しているから2人の気持ちを誰よりも理解してくれるし、しっかりとした分別ある大人なので安心です。

アルの記憶が、うまく戻ることを祈ってます!




それではまず、イズミの人体錬成について。
これは予想通り、彼女の子供を生き返らせようとしたと明らかになりました。

病気が原因で、子供を産めなかったのですね・・。
どれだけの苦しみを抱えていたのかと思うと、泣きそうになりました。
シグに謝り続けたというエピソードも辛いなぁ。。

その後、シグには内緒で1人で錬成。そして失敗。
目の前に手段があれば、イズミほどの人でも縋りたくなるのだな・・と胸が締め付けられましたね。
同時に、マスタングのことが心配になりました。
彼は禁忌を選ばないといいのだけど・・。

産みたかった子供を産んであげられず、生き返らせることもできず・・。
おまけに内臓までもっていかれ、イズミこそどれだけ苦しんだのでしょうね。

彼女の救いは、側に常にシグがいてくれたことでした。
彼がいなかったら、それこそ今も絶望の淵にいたかもしれないし、命を絶っていた可能性だってありえたと思います。

エドにアルがいるように、イズミにはシグがいた。
その事実が、今の彼らを生かしてくれたのだと思うと、側にいる相手って本当に大切なのだなーと実感しました。
マスタングにも、ホークアイがいます。
彼のことを支え、見守っていってくれるといいですね。


で、2度の人体錬成で明らかとなった真理について。
アルはやっぱり記憶が飛んでる説のほうが濃厚のようですね。

確かにイズミの言う通り、等価交換の考えでいえば、アルが一番真理に近い存在のはずなんですよね。
それなのに、彼が真理を見ていないとは考えられない・・。
恐らく体を取り戻すための情報に一番近いのは、アルなのでしょう。

であれば、アルの記憶を取り戻すことが絶対に必要ですが・・どうやって記憶って取り戻せるんでしょうね?
大きなショックを受けて記憶が飛んでいるのであれば、同じようにショック療法とか?
それとも催眠とか、病院で診てもらうとか・・かな?

でも病院がアルの診察をしてくれるとは思えないなぁ(^^;)
ここはやっぱり当時と近い状況に彼を置いて、無理やりショックを与えるという方法が可能性が高いかなぁ。。
そんなことできるのかは、分からないけど。

今はどんな手段でも使って、アルの記憶を取り戻したいですね。
そこに必ず、体を取り戻すためのヒントはあるはず・・!
イズミも全面的に協力してくれるようだし、いい結果が得られることを期待しています。


それにしても、イズミは肝っ玉母さん系で見ていて気持ちいいですね。
ちゃんと子供たちのフォローも忘れず、食事も用意してあげるし・・。
きっといいお母さんになったんだろうな、と思うと少し切ないけど、これからは再びエドたちと関係を深めていってもらいたいと思います。






さて、続いてはマスタング。
ついに中央行きが正式に決まりました。入れ替わりは、因縁のハクロ将軍w

上司の話を聞いても分かるように、彼は上層部へ昇進が期待されているようですね。
未来の大総統候補・・本人が言っているだけではなかったようですw

そのためには、彼を支える有能な部下も必要・・ということで、東部の上司は本当に懐が深い。
5人も部下を同行させることを許可してくれました。
いや、本当いい上司に恵まれていますよ。というより、マスタングの為せる業かな?
彼は人徳に恵まれているのでしょうね(^^)

そういう訳で、フュリー、ファルマン、ブレダ、ハボック、ホークアイが中央に一緒についていくこととなりました。
ハボックとホークアイしか知らなかったけど、こんなにも彼を支えてくれる優秀な部下はたくさんいたんですね。

今後マスタングは上層部入りを狙うのと同時に、ヒューズ殺しの犯人の追跡からなる軍部の闇に切り込んでいくこととなります。
それはものすごく危険で、彼1人の力でどうにかなるレベルのものではありません。

でも彼にもまた、側にいてくれる人たちがいる・・。
それだけで、今はなんだか希望が感じられますね。
本当今回は、仲間や理解者がどれだけ大事かということを実感させられますね。。

まだマスタングたちは、敵である黒づくめの集団とも出会っていません。
しかしこれからは、否応なしにその集団と関り、彼らの目的を明かしていくことになります。

その過程で、エドたちとも共闘することになるのかな。
どんな展開が待っているのか・・考えるだけで楽しみですね!

少しずつ理解者を集めて、闇を払拭していくー。
その過程で、エドたちの体の取り戻し方も明らかになっていくのなら、今後はイズミもその最前線に加わるのかな?

まだまだ敵の正体が分からず前途多難ではありますが、一緒に戦っていく人が増えるのは心強いですね。
これからも更なる理解者が増えることを期待して、エドたちの未来が明るいことを祈ろうと思います。




最後に、謎の男たちについて。

突然エルリック兄弟の前に現れた男たち。
彼ら、一体何者なのでしょうね。

ボウズの男のほうは、見た目からして異様です。
なぜトカゲみたいなシッポが生えていたりするのでしょう・・。
人間ではないってことかな?

エドたちの人体錬成の件を知っているというのも、不気味・・。
どこから情報を手に入れたのだろう。
エドたち以外に知っているのは、ウインリィとピナコ、イズミたち、マスタング、アームストロング・・。後、ロゼもか。

・・どこから漏れた?
不穏な感じが漂ってきますね・・。

ラストたちは、知ってるんでしたっけ・・?
そんな描写、なかったような気がするんですが抜けてるだけかな・・。


そして彼のボス?のような男。
確実にラストたちの仲間の1人ですね。服装も、黒づくめだし。

4人目の仲間、ということになりますね。
今回は1人で動いているのかな?

ラストとグラトニーはわりといつも一緒に動いているけど、この組織もどういう縦割りになっているのかよく分かりませんね。
何人の組織なんでしょう・・。

そして彼らがエルリック兄弟に接触した理由も気になりますね。
第五研究所でラストたちとやり合ったときは2人は負けてるし、今回ラストたちが動かなかったのも謎ですし・・。
何か新たな流れが来ているのでしょうか。

今回の男もなかなか曲者のようですし、目的が見えないので最大限に警戒が必要でしょうね。
そろそろ黒づくめの組織の弱点なども分かるといいのですが・・、まずは2人が無事でいられることですね。

次回からの新たな展開も、ドキドキして楽しみです!







さて、次回は黒づくめの男たちが、エドたちに再接触してくる話でしょうか。
人体錬成のことまで知っている彼らの目的は一体ー?

そしてマスタングの中央勤めも気になりますね。
いよいよブラッドレイのおひざ元で働くことにー。
彼はその野望と共に、ヒューズ殺しの事実を明かすことができるのでしょうか。

過去に向き合うことで、新たな流れが始まりました。
彼らの前途が明るいものであるといいですね!


次回も楽しみです☆