今回から、13巻です!

前回、ラストの仇であるマスタングを殺すために、化け物の姿に変異したグラトニー。
怪我を負ったマスタングとランファンを逃がし、エド、アル、そしてリンはグラトニーに向かいます。

しかしそこにやってきたのは、もう1人のホムンクルス、エンヴィー。
因縁の敵同士ー戦いはどうなってしまうのでしょうか?!

感想です☆





第50話~ 「腹の中」




※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

再会したエドたちとエンヴィー。
彼にチビと言われたエドは、敵意をむき出しにぶつかっていく。

その様子を見たアルは慌て、挑発しちゃ駄目だ!と注意する。
血の気が多いなー・・
呆れるエンヴィーに、グラトニーがマスタングを殺したいと話す。

だがそれを聞いたエンヴィーは、マスタングは殺しては駄目だ、と諭す。
その言葉に、グラトニーは納得できないながらも少し落ち着きを取り戻す・・。

するとエンヴィーは、リンに視線を移した。
彼はエドたちは人柱だから駄目だが、リンだったら呑んでもいいーとグラトニーに囁く。
それを耳にしたエドたちは、にやりと笑った。

どうやらホムンクルスたちは、自分たちを殺せないようだ。おまけにグラトニーも少し大人しくなった・・。
2人の表情を見たリンも彼らの考えを察し、エンヴィーの方に寄るー。

その瞬間、エドがエンヴィーとグラトニーの間に壁を錬成した。
エンヴィーたちが目を見張るなか、エドとアルはグラトニーに、リンはエンヴィーに向かって走る。
リンの切れ味鋭い剣がエンヴィーの鼻先をかすり、エンヴィーは急いで身を反らした。

さすがキング・ブラッドレイを斬り結んだというだけあるな・・!
エンヴィーが舌打ちするのを見ながら、リンは彼のがら空きの腹部を狙って剣を振るった。
あんたは奴と違って、隙だらけだ!!

だがその時、エンヴィーの腕が伸びて、リンの身体を捕えた。
腕がぐっと身体に巻き付き、リンは顔をしかめる。

罠だったか・・。
彼がもがくと、エンヴィーの腕が蛇と鎌に姿を変えた。
リンが目を見張るなか、エンヴィーはどうやって殺されたい?と尋ね笑う。

身体の締め付けは更にキツくなり、リンは剣も取り落としてしまう。
彼は諦めた様子で力を抜きながら、一歩下がる。
そしてー足元にあった砂を、思いっきり蹴り上げた。

その砂がエンヴィーの目に入り、彼は咄嗟に目をかばった。
その瞬間、リンは緩んだ腕から身を解き、蛇になった腕を鎌に鳴った方の腕で切り落とす。
そして地面に落ちた剣を手に取ると、思いっきりエンヴィーの喉仏を突いた。

エンヴィーは血を流し、地面に崩れ落ちる。
せこい真似しやがって・・。
そう睨みつける彼に、リンは昔から暗殺の危険に常にさらされて来たからね‥と笑う。

それからリンは、エンヴィーに言った。
大人しくしてくれれば、危害は加えない。自分は賢者の石の情報を持ち帰られればいいんだー。

だがエンヴィーはリンをぎっと睨むと、人間風情が見下してんじゃねぇ・・と凄む。
そこでリンも睨み返す。
人間舐めるなよ、ホムンクルスー!!

一方、壁を作ったエドたちは、その壁を井戸に仕立て上げグラトニーを捕えた。
だがそう思ったのも束の間、グラトニーは自らの肋骨を伸ばして井戸の中から抜け出してくる。
そこでエドは、彼の顔面に錬成した石の拳を打ちつけた。

その衝撃に、グラトニーは地面を転がる。
そこをエドたちは2人がかりで組み伏せ、グラトニーを押さえつける。

するとグラトニーは、今度は自分を押さえつけるアルを投げ飛ばした。
アルは大きく吹っ飛び、リンたちの戦う方に転がりこんでしまう。
驚いたリンは邪魔をするなと叫んだが、その隙をエンヴィーは見逃さなかった。

彼はリンに殴りかかる。
だが先に気付いたリンはその攻撃をよけ、飛び込んできたエンヴィーの足に斬りつけた。
エンヴィーは悲鳴をあげ、地面に倒れる。

その上にまたがると、リンは剣を振り下ろそうとした。
が、その時ーエンヴィーの姿がランファンに変わった。
リンは驚き目を見張り、一瞬動けなくなるー。

それを見たグラトニーが、リンに向けて大口を開ける。
気が付いたエドたちはリンに向かって叫び、エドが彼の元へ駆けよった。
グラトニーの口が、2人に迫るのを見たエンヴィーは、しまった・・!と息を呑んだ。

人柱を呑ませる訳にはいかないー!!
彼はリンをかばうエドの足を掴んだ。
そしてグラトニーの口から逃れるため、彼を引っ張り戻そうとする。

だがーグラトニーの口は、遥かに大きかった。
彼は周囲の全てを呑み込んでしまうー。

ーアルは、その光景を呆然と見つめた。
リンに向かって伸ばした彼の左腕は、半分消えてなくなっていた。
そしてエド、リン、エンヴィーの姿もなかった・・。

グラトニーがあ、と間の抜けた声をあげる。
呑んじゃった・・。
その呟きを聞いたアルは、グラトニーに掴みかかる。

彼はエドとリンを吐き出すように、グラトニーに頼んだ。
その剣幕にグラトニーの狂気はしぼんでいくが、彼は困ったように一言答える。
無理・・呑んじゃった・・。

その言葉に、アルは膝から崩れ落ちる。
彼はエドたちを失ったことからパニックに陥り、言葉にならない叫びをあげるのだった。


その頃ー
ランファンはノックスの家に運ばれていた。

彼は散らかった部屋を片付けながら、ランファンにゆっくり休むように言う。
そして礼を言う彼女に、医者として当然のことをしたまでだ・・と話した。

そんな中、ランファンは残してきたリンを思い、不安になる。
行かなければ・・
彼女は起き上がろうとするが、それをノックスは一喝した。

その身体で何ができるんだ!!
怒鳴られたランファンは、部屋にある姿見に目をやる。
そこに映る自分の姿から左腕がないのを目にした彼女は、手で顔を覆う。

本当にもう無いんだ・・。
そう言って彼女は泣き声をこらえながら、涙を流す。
その姿に、ノックスは一晩付き添うことにするのだった。


中央司令部ー
マスタングはホークアイと共に、職場に戻ってきていた。

まずは中央司令部内で、敵と味方を明確にする。
その上で味方を増やし、ブラッドレイを引きずり下ろすー。
慎重に動こう、と彼はホークアイに話す。

それから彼は、もう遅いからホークアイは待っているように、と告げて中へ入った。
手始めに、どこから切り崩すか・・。
彼は歩きながら、この先のことを考える。

どの辺から、鎌をかける?そもそもまだブラッドレイがホムンクルスである確証もないのに・・。
そんなことを悩んでいると、マスタングは後ろから声をかけられた。

振り返ると、そこにいたのはレイブン中将だった。
彼は緊急の会議に呼び出されたのだという。
並んで歩くと、ふとレイブンが口を開いた。

彼は東方司令部のグラマン中将からマスタングの評判をよく聞いていたと言い、自分も期待しているーと話す。
グラマン中将と仲が良く、自分にも目をかけてくれているー
マスタングはレイブンを観察し、鎌をかけてみるか・・と考える。

そこで彼は市民から聞いた噂として、ブラッドレイはホムンクルスなのではー?と持ち掛けてみる。
レイブンは一瞬眉を上げると、盛大に吹き出した。
そして面白くない冗談だが、皆に話してみるといいーとなぜかマスタングを会議室へ引っ張って行った。

思いがけない反応に、マスタングは慌てる。
だがレイブンは聞かず、会議室のドアを開けた。
その中から、大勢の目がマスタングを見つめるー。

その雰囲気に、マスタングは不穏なものを感じた。
そんな彼を、レイブンが促す。
さて、さっきのジョークは何だったかな?確か大総統がホムンクルスだという話だったが・・その続きは?

いつのまにか、レイブンの声は笑っていなかった。
自分を見つめる彼の瞳が冷たいことに気付いたマスタングは、改めて他の面々の顔を見やる。
そこにある顔は、どれも氷のように冷たいー。

その時ー奥からブラッドレイが出てきた。
彼はマスタングの顔を、射るような瞳で覗き込む。
私がホムンクルスでどうしたと言うのかね?何か問題でも?

その言葉に、マスタングの背はぞわっと総毛立った。
彼はヒューズの言葉をようやく理解し、冷や汗をこぼす。

ああ、そうか、ヒューズ。
「軍がヤバい」っていうのは国軍の存在を揺るがす危機ではなく、軍そのものがヤバいということか・・!!

彼は目の前の事実に、1人うつむくのだったー。


真っ暗な闇が広がるー。
そんな中で、エドは目を覚ました。

彼は自分が何か水のようなものに浸かっているのに気づくと、まずは身体がちゃんと動くかを確認する。
幸い両手足は問題ないようだ・・。
ほっと息をつくと、彼は身を起こした。

そして意識をはっきりさせると、エドは周囲の酷い匂いに吐きそうになった。
どこだ、ここは。確かリンと一緒にグラトニーに呑まれそうになって、それで・・。
記憶を辿っていった彼は、そこでふと思い出す。

グラトニーに呑み込まれそうになった瞬間、彼の腹の中の目がエドに迫った。
あの目・・あの感覚、どこかで・・。
彼は悪臭に口を抑えながら、考え込むー。

だが自分の手から鉄の匂いがして、彼はぎょっとした。
どうやら水だと思っていたものは、血らしい・・。
改めて不気味な空間に、エドはとりあえず周囲を徘徊してみることにした。

アルとリンの名を呼ぶが、2人共返事がない。
周囲は真っ暗でよく見えないが、人間の骨のようなものやがらくたが至る所に落ちている。
一体ここは何なんだ・・。
彼の中で、次第に恐怖が膨らんでいくー。

溜まらず、エドは1人叫び声をあげた。
ここはどこなんだーーーーー!!!




















グラトニーの腹の中。

今回はエドたちがホムンクルスと戦うなか、グラトニーのお腹に呑み込まれてしまった話でした。
呑み込まれた瞬間の絵、ぞっとしました。身体が半分になってて・・死んだのかと思いました。

ただ死ぬよりも、事は厄介な気がします。
呑み込んだ本人すらも分からないのに、エドたちはグラトニーの腹の中から脱出することができるのでしょうかー?!

肝心のグラトニーから有益な情報は引き出せそうにないし、そうなるとアルには打つ手なしかな・・。
エドたちが中から自力で脱出するしか方法はなさそうです。

でもこんな広いお腹の中から、どうやって抜け出せばいいんだろう・・。
まずは入り口を探すことでしょうか。

後は、一緒に呑み込まれたはずのリンとエンヴィーと合流しなければですね。
恐らくお腹の中が広すぎて、皆違うところに落ちたのではないかと思います。こりゃ、探すのも大変だな(^^;)

またエンヴィーがいるというのも、問題ですよね。
エンヴィーは前回リンたちに酷くやられたので、リンを恨んでいます。今回もボコボコにされましたしね。

そんな彼とこの中であったら、再び戦いが始まってしまうのでは・・。
そうなると脱出どころではなく、長引きそうですよね。。

でもお腹の中って段々胃酸で溶けたりする可能性もありそうだし、早く抜け出すに越したことはないでしょう。
ここは一旦休戦して、互いに力を合わせて脱出できるといいのですが・・。

でもエドもエンヴィーも短気だから、望み薄かな?
2人共チビで短気・・よく似ていますよねw

偶然に呑み込まれてしまった3人・・それぞれの能力を活かし、無事出てこられると信じています!
だからアル、絶望しないでーーーー!!



で、後はグラトニーの腹の目ですが・・エドが何か気付きを得てましたね。
これって言われて思い出したけど、真理の扉と同じ目じゃないでしょうか。

ということは、グラトニーのお腹は真理の扉とつながっている?
そんなことあるのかな・・。いやでも、ありえないはありえないんですよね。

もしグラトニーのお腹が真理の扉と繋がっているのだとしたら、これって結構光明でもありますよね。
だってエドたちは、どうにかして心理の扉を開けたかったのですから。
ここで真理の扉を開くことができれば、人間のアルに会うことができるかもしれないじゃないですか。

でもちょっと引っかかるのは、エドたちが以前行った真理の世界と、今エドがいるところが大きく見た目が違うこと。
今いるのは、単にグラトニーのお腹の中って感じがします・・。
となると、真理の世界はまた別にあるのかな。それかそもそも、真理の扉とは関係ないか・・。

ここはまだ分からないので、次回の展開を待ちましょう。
ただホムンクルスたちは真理の扉のことを把握していたので、何らかのつながりはあるのかもしれません。
ブラッドレイはマスタングに扉を開かせようとしていたので、その構造なんかもよく知っていそう。

ホムンクルスの生態も、本当にまだまだ謎が多いですね。
今回の関りで、新たな情報が手に入るといいなと思います。
エンヴィー、グラトニーそれぞれとのやりとりに期待しています!





続いては、マスタング。
今回、怖かった・・。どんな思いでマスタングはあそこにいたんだろうと思うと、背筋ぞわっとしましたよ。

彼の敵の懐に潜り込み、ブラッドレイの正体を暴いてやろうーという目論見は、一瞬で潰されてしまいましたね。
まさか軍上層部全員が、黒だったとは・・。
どんな国だよ。

皆の前で身ぐるみはがされ、牽制されるー
やっぱりブラッドレイは半端ではないですね。
つくづく恐ろしい人物を敵に回したと思います。

時系列的には、ブラッドレイが生まれたのが60年前。
そこから順調に登り詰めたと以前言っていたので、順番的にはホムンクルスが先に生まれ、ブラッドレイが大総統なってから徐々に軍上層部を懐柔していった・・という感じでしょうか。

恐らく、自分たちに協力すれば地位や命の保障をするーとでも言って、皆を手なずけたのでしょう。
それに反抗されたら、消してしまえばいいんですもんね・・。
トップがホムンクルスだと、恐らく逆らえなかったでしょうし、上層部を取り込むのは簡単だったろうと思われます。

そうか・・考えれば、その可能性もあったんですよね。
ヒューズは気付いていたようですし、ここはマスタングの読みが甘かった感は否めないですね。
ってかヒューズすごいですよ・・。本当に惜しい人を亡くしたんだなー・・と改めて実感しました。

今後、マスタングはどうするのでしょうね。
上層部に目をつけられてしまったので、もう自由に動くことはできなくなるでしょう。
見張りをつけられる可能性もありますよね。

後は彼の部下たちにも、危険が及ぶでしょう・・。
以前ブラッドレイが言っていたことを鑑みると、全員バラバラに異動させられてしまうかもしれませんね。

特にマスタングとホークアイのコンビはブラッドレイにとって目の上のたんこぶだったでしょうから、早急に離されてしまうと思います。
そうなったら、マスタングたちに打つ手はあるのか・・。

なんだか一気に首を絞められたような気がして、息苦しいですね。
良い予想ができないのが辛い。マスタングたちが戦うには、相手が大きすぎますよ・・。

ここはアームストロングやノックスなど、彼を支持する者たちにも頑張ってほしいところですが、ブラッドレイは隙がないからなぁ。
難しそうですよね・・。

このままホムンクルスの良いようにされてしまうのかー?!
次回を待ちたいと思います!






というわけで、次回はグラトニーの腹の中からエドたちが脱出しようとする話でしょうか。

まず最優先は、リンとの合流ですね。
1人だけ脱出しても意味がないので、2人で何か有効な手を思いつくといいのですが・・。

後はエンヴィーが、2人に協力するかどうかも気になるところ。
ここは一旦脱出するために協力したほうがいいと思いますが、あのエンヴィーが素直にうなづくとは思えないのがなぁ・・。
前途多難の予感です。

マスタングもピンチだし、全体的に皆大ピンチですね!
この状況を打開する策はあるのかー

次回も楽しみです☆