前回、ブラッドレイによって部下たちを人質に取られたマスタング。
軍の上層部をひっくり返そうという彼の野心は、ここで潰えてしまうのでしょうかー。

一方、お父様の元へ向かうアルとグラトニー。
そしてグラトニーの腹の中で戦うエド、リン、エンヴィー。
更にシャオメイを取り戻すため、アルたちの後を追うメイとスカー。

数奇な運命に導かれる彼らの前に、ついにホムンクルスの生みの親が姿を現わしますー!!

感想です☆




第53話~ 「魂の道標」





※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

ー本当の親の名も顔も、自分の名すらも覚えていない。
ただ物心ついた頃から、白衣をまとう者たちに見守られていたのは覚えているー。

この国を背負って立つのは誰かな?君かな?

ブラッドレイは思い返す。
大総統候補ーそれが自分の名の代わりだった、と。

大総統候補はたくさんいて、皆一か所に集められて様々な教育を受けた。
剣術、銃術、格闘技。あるいは帝王学に人間学。
皆、自分がこの国を動かす人物になると信じて、どんな訓練にも耐えてきた・・。

やがて、体力・精神力と共に充実する年齢に達した頃ー「選抜」は行われた。
1人ずつ大総統候補が呼び出され、姿を消していく。
そんな中、彼もまた例外なく呼び出された。

呼び出された先にはベッドがあり、そこに彼は拘束された。
戸惑う彼は、奥の部屋に遺体が並んで転がされているのを見て、恐怖を感じる。

何をする気ですかー?!
叫ぶ彼に、白衣の男たちは1本の注射器を見せた。
そこには赤い液体が入っていて、男たちはそれを賢者の石だと言った。

賢者の石を注入されるのは、彼が12番目だった。
いつのまにか男たちと共に、1人の老人が彼の前に立っていた。
その老人は彼を見下ろし、話した。

わが「憤怒」を受け入れるのは君か?はたまた別の誰かか?
その言葉と共に、彼の身体に賢者の石が注入されていくー。

その後は・・地獄だった。
賢者の石は、他人の魂が多数含まれている高エネルギー体だ。
生身の人間に注入すると、賢者の石は肉体の持ち主との拒絶反応で暴れ回り、その肉体を乗っ取ろうとする。

他の大総統候補は、無残にもその乗っ取りの過程で耐えきれずに死んでいった。
彼は体内の賢者の石と戦い、のたうち回って死線をさまよった。

石による破壊と、石による補充ー
それを何回も繰り返し地獄の苦しみを味わった後ー彼は目を覚ました。
目の前には白衣の男たちが並び、彼を見て素晴らしい、と歓声をあげた。

我々は世紀の瞬間に立ち会えた!ここに新たな人類が誕生したのだ!
おめでとう、君は選ばれたのだ!この国を次の段階へと導くリーダーに!
男たちは呆然とする彼を、口々に誉めそやした。

後のことは、全てあのお方に任せておけばいい。
君の名は今日から、キング・ブラッドレイだー!!

そうしてブラッドレイは左目にホムンクルスの印を宿し、人を超えた身体を手に入れることとなった。
ただ1つの魂と、憤怒の感情を残して・・。

今もその1つの魂が、他人のものか自分のものなのかは分からないのだよ・・。
ブラッドレイは、マスタングにそう語った。
マスタングは全てを聞き終えるとー立ち上がり、ブラッドレイの前に立つ。
彼は真っすぐにブラッドレイの瞳を捉えた。

元は人間だというのなら、ホムンクルスとしてではなく人間として生きることはできないのですかー?!

彼がそう問うと、ブラッドレイは無理だ、と答えた。
自分たちホムンクルスは、人間を超越している。目的をもって作られた、人間とは違う品種だ。
人間が人間であることに誇りを持っているように、自分たちにもホムンクルスとしての矜持があるー。

・・あの女も、そうだっただろう?
ブラッドレイにラストのことを問われたマスタングは、彼女の最期を思い出して唇を閉じるー。
2人は理解し合えないまま、ブラッドレイの身の上話は終わるのだった・・。


その頃ー
アルとグラトニーは、ついにお父様のいる場へとたどり着いた。

その部屋はさっきまでに通った場所よりも、更に気味の悪い空間だった。
思わず息をひそめるアルだったが、グラトニーは明るく奥に向かって声をかける。
お父様、人柱を連れてきたよー!

それを聞いたアルは、いきなりのことにびっくりする。
まだ心の準備ができていないのに・・
彼は慌てるが、その時頭上の階段から降りてくる者があった。

誰だー。
その低い声に、アルは身体をびくっと震わせる。
ホムンクルスのラスボスー!!
彼は恐る恐る顔を上げる・・。

その瞬間、アルは大きく目を見開いた。
父・・さん・・?
彼はただ一言、呟く・・。


同刻ー
リンによって応急処置を受けたエドは、リンに脱出する方法を思いついた、と告げた。

彼は血の海に浮かぶ錬成陣の書かれた石板に目をやり、これはクセルクセス遺跡の一部だーと口にする。
これがグラトニーの腹の中にあるってことは、証拠隠滅ってことだろ?

エドはそう言いながら、エンヴィーを睨む。
そして彼に、遺跡の残骸を全て持ってくるように命じた。

エンヴィーは大人しく、それに従う。
そうして集まった残骸を眺めながら、エドはバラバラの錬成陣を組み合わせ、考える。

これを初めて見たとき、第五研究所の地下にあった錬成陣と同じものかと思った。
だが違う・・。この壁画は・・
彼はリンに言う。
この錬成陣はー人体錬成の陣だ。

そこには、当たり前の人間を錬成する陣が描かれていた。
意味をよく理解しないリンに、エドは説明する。
この錬成陣を使って、生きている人間を錬成し直すっていうのはどうだろうかー?

死んだ人間の人体錬成は、不可能だった。だが今ここに生きている人間を、錬成し直すのはどうだ?
既にあるものを錬成し直すとはいえ、人体錬成だ。扉が開くことにはならないだろうかー。
彼の提案を、エンヴィーは静かに聞く。

そしてここが疑似・真理の扉だというなら、正しい扉をくぐれば正しい空間に出られるんじゃないだろうか。
エドは自説を伝えながら、自分がその扉を開くーと話す。
2人には、その間に扉に飛び込めーというのが、彼の脱出方法だった。

失敗したらどうなるんだ?
エンヴィーが尋ねると、エドはリバウンドが来るだろう、と答える。
だがリバウンドを受けるのは、錬金術を使用した者にだけだ。2人には影響はない・・。

それを聞いたリンは考え、エドの案に乗ることにする。
自分には錬金術のことは分からないから、エドに任せるー。
彼はそう言い、うなづいた。

そこでエドは、エンヴィーに向き直る。
それで、お前にはここを出る前に聞きたいことがあるんだが・・。
彼は地面にクセルクセス遺跡で見た錬成陣を描いて、2人に見せる。

その錬成陣には、神を表す文字が上下逆さまに描かれていた。
これは恐らく、神を地に貶め自らのものとする、という意だー。それを試そうとした人間がいたんだ。
エドはリンにそう説明しながら、もう1か所を指す。

そこには、太陽を呑み込む獅子の絵があった。
これは賢者の石を表す記号だ・・。
そう言いながら、エドはエンヴィーを見やる。

賢者の石の材料は、生きた人間だ。
クセルクセス遺跡は、一夜にして滅んだという。だがあんな高度な文明をもった国が、一夜で滅ぶなんてことがあり得るだろうかー・・。
彼はその瞳を歪ませた。

お前たちホムンクルスは・・クセルクセスの国民全員、賢者の石にしたんだなー?

彼は問う。
自身を人体錬成したのは、一体誰だ?
国民全てを巻き込んで、強大な賢者の石という付加価値を己につけて、神をも超える存在になろうとしたのは「お父様」なのか?
そいつはホムンクルスたちを利用して、アメストリス全体を使ってクセルクセスの再現をやろうとしているんじゃないのかー?

その全ての質問を、エンヴィーはここから出たら教えてやるよ・・と笑いながら退けた。
彼は、エドがなぜ自分に協力しろと言ったのかを理解していた。
お前が今欲しいのはこれだろうー?
そう言うと、エンヴィーは口から賢者の石を覗かせる。

扉を開けるには、通行料が必要だ。だったらこの石を使って、さっさと元の世界に戻ろうー。
エンヴィーに促されたエドは、石の周りに集まる人間たちを見つめる。

これは皆・・クセルクセス人なのだ・・。
彼がためらう姿を見て、エンヴィーは舌打ちした。
何を今更ためらうんだ。同情なんていらないんだよ。

アルは鎧の身体だ。アルを認めるためには、賢者の石となった人間もまた人間だと認める必要がある。
エンヴィーはそのエドの感情を、子供だましだ、と一蹴した。
その言葉に・・エドはもう1つだけ、エンヴィーに訊く。
もうこの人たちの身体はないのか・・?

エンヴィーはうなづき、彼らの肉体も精神もクセルクセスでとっくに朽ち果てていると告げた。
自分がどんな姿だったかすら、忘れている。後は消費されるだけの高エネルギー体でしかないのだ・・。

彼は囁く。
だから感情じゃなく理屈で、人間の定義に線を引けよ。
こいつらは、人間に戻る術はもう無いのだから・・。

ーそれを聞いたエドは、決心した。
彼は錬成陣を描き、その上にエンヴィーを据える。
そしてエンヴィーの身体から湧き出る人間たちに、一言詫びるとー彼は錬成を始めた。

その姿を見ながら、リンはふと思う。
ああ、あの手を合わせるポーズ、何かに似ていると思ったら・・まるで神への祈りじゃないか。
ーエドは両手を合わせ、力をこめるー

その瞬間、錬成陣から光が沸いた。
その光の中に、懐かしい姿を見付け、エドは呟いた。
久しぶりだな・・。こんな形で、また開けることになるなんて・・。

そこには、大きな瞳がエドを見つめるようにじっと見開かれていた。
エドはリンとエンヴィーに、急いで飛び込むように指示する。
リンは不気味な光景に冷や汗を浮かべながらも、エドを信じて飛び込むー。

その中で、彼はグラトニーに呑み込まれたときと同じ感覚を覚えた。
続いて、エンヴィーも瞳の中に飛び込む。
その身体から、数人の人間たちがもっていかれ、浄化されていく・・。

同時に、エドもまたその中に呑み込まれた。
彼は自分に向かってくる黒い手に抗わず、ただ身を任せる。
その時ー耳元で、誰かの声が聞こえた。

ありがとうー

それはクセルクセスの人たちの言葉だったのか・・。
エドには確認する術はなかったが、彼は複雑な思いを胸にー真理の扉の前へと進む。

肉体と魂は、精神によってつながっている。俺の肉体の一部は、真理の扉の前にある。
ならば、余計なあがきは無用!精神を道標に、精神を全ての流れに委ねる。
そうしてー真理の扉へ!!

その瞬間、彼は地面に身体を打った。
気が付くと目の前には大きな扉があり、そしてーエドに声をかける者がいた。
ー身体を取り戻しに来たんじゃないのか?

エドは痛む身体を抑えながら、起き上がる。
その時、彼は後ろにも扉があることに気付き目を見開いた。

どうして扉が2つあるんだ・・?
そう呟いた彼は、後ろの扉の前に誰かいることに気付く。
裸の痩せこけた、髪の長い少年ー
エドの背中に、戦慄が走る。

それはー人間の姿のアルだった。
エドは急いでアルの元へ駆けようとする。
だがそれを、真理の扉が邪魔をした。

無数の手がエドを掴み、彼を扉の中へ押し戻そうとする。
そうか、俺とアルの精神が混線している可能性があったのだから、俺がアル側にたどり着く可能性だってあったんだ!!
彼はもがくが、どんどん身体を引っ張られてしまう。

すぐ側にいるのにー!!
エドは必死に手を伸ばし、アルに向かって叫ぶ。
アル、来い!早く!!

けれどもーアルは首を振り、駄目だよ、と言った。
君は僕の魂じゃない。一緒には行けない。
そうほほ笑むアルの寂しそうな表情に、エドの胸は溜まらなく締め付けられる。

彼の身体は、もう半分扉の中に消えていた。
仕方なく、エドはアルに告げる。
アルフォンス、いつか必ず迎えに行くぞ・・!!待ってろー!!

彼の言葉に、アルはうなづく。
そうしてー真理の扉は、閉まるのだった。


廃工場の地下深くー
グラトニーは腹部に違和感を感じ、目を見張った。

それと同時に、彼のお腹が破裂する。
驚くグラトニーの声にアルが気付くと、グラトニーのお腹からあの「目」が覗いた。

そこから何かが出て来ようと蠢くー
苦しくて、グラトニーと「目」は涙を流し悲鳴をあげた。

するとーまず最初に、エンヴィーが飛び出した。
彼の化け物のような姿に怯えながらも、アルは再びグラトニーを見やる。
そこから見覚えのある靴が覗いているのに気づいたアルは、急いで駆けよった。

彼が引きずりあげると、今度は腹の中からエドとリンが出てきた。
2人はアルの姿を確認すると、どうやら戻れたようだな・・とほっと一息つく。

その姿に、アルはエドを思いっきり抱きしめた。
大げさだよー
エドは苦笑したが、アルの身体と声が震えているのに気づき、彼ははっとする。

そうだ、自分たちは2人だけの兄弟だ。
身内を全て失って1人取り残される恐怖と絶望は、俺だって知ってるじゃないか・・。
彼は反省し、アルの頭にそっと手をやる。

そうだよな、辛かったよな。怖かったよな・・。
そうして頭を撫でると、エドは改めて今いる場所を確認した。

どうやら自分たちが呑まれたところとは違うようだ。
薄暗く・・地下だろうか?
そう思った彼は、1人の老人が立っているのに気づく。

その顔を見たエドの目が、驚愕に見開かれた。
忘れるはずがないー・・
彼は信じられない、と口を開く。

ホーエンハイム・・?
そこにいたのは、紛れもなく父の顔をした老人だったー。




















真理の扉、再び。


今回はエドがグラトニーの腹の中を脱出するために、再び真理の扉を開けた話でした。

無事、脱出には成功!しかしまさか、人間の姿のアルに会えるとは・・。
ものすごく細くて、泣きそうになりました。アル、ずっとあそこに1人なんですね・・。

彼を残して行くエドの気持ちを思うと、胸が締め付けられますね。
一刻も早く身体を取り戻してほしいー
その思いが、ますます強くなりました。

真理の扉を開く方法ははっきりしたし、後は何を通行料にするかですね。
今回はエンヴィーの賢者の石を使いましたが、エドとしてはもう2度と使いたくないことでしょう。
では何を差し出すのかーそこはまだ答えが出ませんね。

人間1人の身体を取り戻さないといけないのだから、相当な通行料が必要です・・。
前はホーエンハイムが父として犠牲になるのかなと思っていたけど、今回のラストを見るにそれはあり得ないでしょうし・・。
一体どうするのでしょうね。

エドとしてもあんな状態のアルを見たら、気持ちがはやってしょうがないことでしょう。
でも慎重に進めないとまた身体を持っていかれることにもつながりかねないし、確実に取り戻せる方法を見付けないと失敗したらもう後はありません。

この問題は、まだ当分彼らを悩ませることになりそうですね。
何か有効な解決方法が見つかることを祈っています。



続いて、クセルクセスについて。

今回クセルクセス遺跡にあった錬成陣がグラトニーの腹の中にあることに気付き、ホムンクルスがしたことを理解したエド。
予想通りではありましたが、やっぱり人民は一夜のうちに賢者の石に変えられてしまったのですね・・。

恐らくこれによって生まれたのが、ホムンクルスたちですよね。
計画を手動したのが、お父様・・というところでしょう。

そしてお父様はこれを応用して、更なるホムンクルスの増量か、自身の不老不死を叶えようとしている・・。
これは以前予想したものですが、たぶん当たっていそうですね。

そのためには、人間の命などどうでもいいー
ホムンクルスの心が透けて見えて、反吐が出ますね。

どうしたら、そんな酷いことを思いつくのか・・。
エンヴィーの中にいる人たちの苦しそうな顔を見ると、溜まらないですよね。
ずっと苦しんできたのだろうなぁ・・。

ここはいずれもっと真実が明らかになりそうですね。
イシュヴァ―ルの内乱といい、ホムンクルスの影にはいつも残酷な歴史が隠れていますから・・。
知るのは怖いけど、ホムンクルスの始まりの歴史・・そこに答えのヒントが見つかるような気もします。

どうやってホムンクルスは誕生したのか。
お父様はなぜこのようなことを始めたのかー。
お父様も登場したことですし、その辺が明らかになることを待っています。



で、そのお父様。
ついに姿を現わしましたが・・まさかのホーエンハイム?!

これには大衝撃・・!!
ただちょっと、違和感も感じるんですよね。

なんかホーエンハイムに比べて、お父様老け込んでいませんか?w
いや笑うところじゃないんですけど、なんか管につながれている姿といい顔のしわといい、ホーエンハイムの方がもうちょっと若かったような気がするんですよね。

もしかして、ホーエンハイムの兄弟だったりしないのかな。
でも顎髭の形なんかは一緒ですよね・・。やっぱり本人なのかな。
うーん・・ちょっと判断できない(^^;)

ただ今思うと顎髭のヒントは出てたのに、気づけなかった自分が悔しい!w
とりあえず本人であれ別人であれ、まったく関係ないということはないでしょう。

ホーエンハイムもまた、ホムンクルスであることは確定でしょう。
であれば、彼が敵である可能性に変わりはありません。

やっぱり個人的には、ホーエンハイムはプライドじゃないかなぁ・・という思いが消えないんですよねぇ。
プライドがホムンクルスたちのリーダーであるなら、お父様が自分の見た目を彼に踏襲させたとしてもおかしくないし。。

ただ、ホーエンハイムに関しては生殖面でも疑問が残るし、まだ様子見ですね。
あまり出番がないからなぁ・・w情報を引き出せないですよね。

しかしエドたちが今回お父様と会ったことで、一気に真実が明らかになっていくと思われます。
その過程でホーエンハイムの身体の秘密などにも、触れてくれるといいなと思います。

ブラッドレイのように、ホムンクルス誕生の過去話もそろそろ来るかな?!
ここは期待ですね!





最後に、ブラッドレイについて。
彼については、どんどん情報が明らかになるので、そのスピードにまずはびっくりですよ。
こんな重要な情報が、まさか中盤で明らかになるとは・・。

彼の生い立ちは、なかなか切なく、同情したくなるようなものでした。
本当に、ただ大総統としてまつりあげられただけの人生だったんですね。

大総統になるためだけに生まれ、大総統として死んでいくー。
それが、彼ラースというホムンクルスに課せられた使命。
それに逆らうことは許されず、ブラッドレイもただ盲目に従ってきたのでしょう。

なんか・・いつかに彼が若い者たちに追い上げられるのが楽しい・・といっていた気持ちが分かります。
レールに敷かれた人生を生きてきた彼にとって、若い人間たちの台頭は現状打破になるかもしれないし、きっととても眩しかったでしょうからね。

普通の人生を奪われたという意味では、ある意味ブラッドレイも被害者・・。
やってきたことは許されることではないけど、最初から彼が望んだものではなかったことを思うと少し複雑になりますね。
だから他のホムンクルスと、ちょっと雰囲気が違うんだろうなぁ。。

ただプライドは以前、ブラッドレイは人間に染まりすぎたと言っていましたが、それは軍に長くいたからーというのとは少し違いそうだな、と今回感じました。

ブラッドレイは初めからホムンクルスとして軍に受け入れられ、大総統にまつりあげられています。
軍の上層部の人間は、皆彼の正体を知っているー
そんな状態で、人間に染まるとは思えないんですよね。彼を見る目は、最初から人間を見る目とは違っていたでしょうから・・。

それよりもブラッドレイを人間に近づけたのは、彼の家族なのではないでしょうか。
優しそうな奥さんと、聡明な息子セリム。
偽りでも家族を持てて幸せに暮らせたことが、彼を人間らしくしたのではないかなー・・とそんな風に思ったのです。

彼にとって、本当に家族は人質にはならないのかな。
あれはマスタングを黙らせるための言葉で、実際は違うんじゃないかな・・。
敵なのにそんな風に考えてしまうのもおかしいけど、やっぱり今回の話はショックだったんだなと我ながら思います。

少し、ブラッドレイを信じたくなってしまいましたから・・。

今この段階でマスタングに身の上を話したのも、何か理由があるのではないでしょうか。
邪推しすぎ?でも・・ブラッドレイからのSOSに聞こえなくもないんですよね。

ブラッドレイ・・まだその心は、私たちには読めませんね。
彼が何を思い、今後どんな選択をしていくのかー
しっかりと見極めていきたいですね。







さて、次回はお父様との邂逅ですね。

ついにエドたちの前に姿を現わしたお父様。
彼は本当にホーエンハイムなのか?
だとしたら、その目的は?!


敵のアジトということで、エドたちのピンチはまだまだ続きそうです。
メイたちも向かっていますし、皆で無事にここから出られることも祈っています・・。

次回も楽しみです☆