前回、お父様の前に錬金術も使えず、なす術なく床に伏したエドたち。
そんな彼らの前で、お父様はリンを使い新たなグリードを作ろうとします。
不老不死の法を手に入れるため、それを承諾したリン。
彼の身体は賢者の石を受け入れ、グリードへと変化しますー。
もはやリンは、消えてしまったのでしょうか?!
感想です☆
第55話~ 「二人の強欲」
※以下、ネタバレあり※
◎あらすじ◎
リンの体内ー
グリードの精神体は、彼の身体を乗っ取ろうと迫った。
リンはそんなグリードを、真っ向から受け入れようとする。
その姿勢に戸惑うグリードに、彼は言う。
自分はシンの皇帝になるのだから、他人を何十と受け入れる器くらいなくてどうするんだ!
リンは、皇帝になるために、賢者の石を手に入れるために、この国に来た。
賢者の石には不老不死の秘密があり、強大な力を得られるという。
それをわざわざ身体に入れてくれるなんて、願ったり叶ったりだ!!
彼はそう叫ぶと、グリードの身体を掴む。
その意気込みを、グリードは気に入ったようだった。
彼は大声で笑いながらリンに、後悔するなよー?と囁く。
するとリンは自分の覚悟を笑われたことに怒り、かっと目を見開いた。
手ぶらで帰ったら、腕切ってまで尽くしてくれた臣下に会わせる顔がないだろうが!!!
彼はグリードに、力が欲しい・・と迫った。
手に入れるために、守るために、維持するために・・絶対的な力が必要だ・・。
リスクは元より承知!来い、グリード!受け入れてやる!!
リンは足を踏ん張り、グリードに身体を差し出すー。
そこでグリードは、リンの身体に入ることにした。
お前の覚悟を見せてもらおう・・!
ーそうして、リンはグリードとなったのだった。
そして・・今、皆の前にはリンの姿のグリードがいた。
エンヴィーはホムンクルス化が成功したことが面白くないらしく舌打ちするが、グリードはそれを鼻で笑った。
それから彼はお父様の方へ向き直り、その前で跪く。
親父殿。生んでくれて、感謝する。
その言葉と態度に、お父様は満足してうなづく・・。
その時ーエドが声をあげた。
彼は信じられないという表情で、リンを見やる。
グリード・・?あのグリードなのか?!
その質問の意味が分からないグリードは、エドが以前グリードに会ったことがあるという話を聞き、ああ、と眉を上げる。
自分の前のグリードか。残念だが、自分はそいつとは違うグリードだ。
そこでエドは、もう1つ尋ねる。
リン・・は・・?
その声が震えているのに気づいたグリードは、おかしそうに笑った。
あの男は、面白い奴だった。自分をすんなり受け入れた・・。
悪いな、この入れものはグリードがもらったよー。
彼はそう告げると、大声をあげて笑った。
エドとアルは全てを悟り、どうして・・と拳で床を叩く。
なぜリンはあの時、自分たちを止めたんだ。手を出すなってことは、勝算があったんじゃないのか?
あいつがそんな簡単に乗っ取られるタマかよ・・。
2人は後悔と絶望に苛まれ、叫ぶ。
返事しろよ、リンーーーー!!!
その時ー奥の扉が開く音がした。
そしてそこからーメイとスカーが姿を現わす。
2人は全てのキメラを倒し、ついにここにたどり着いたのだ。
彼らは部屋の中を見回したが、状況が理解できないようだった。
だがメイはお父様に気付くと、その身をびくっと震わせる。
彼女が腕にしがみついたので、スカーは異変に気付く。
どうした?と尋ねると、メイは震えながら呟いた。
いやだ・・。あの人、いやだ・・。
人だけど、人じゃないー!!
その言葉に、スカーはホムンクルスたちを眺めてうなづいた。
確かに・・どれもこれも、人ではないな。
それから彼は、アルを見やる。
どうやらホムンクルスとグルではないようだな・・。
彼はアルがエンヴィーに捕まっているのを見て、そう理解する。そしてーその近くで同じく捕まっているエドに気付いた。
鋼の錬金術師!
思わず叫ぶと、メイがえっと声をあげた。
彼女は憧れの錬金術師が近くにいる、と興奮し、どの人がそうなのかー?!ときょろきょろする。
そこでスカーは、エンヴィーの下にいるエドを指さした。
あの小柄なのがそうだー。
それを聞き、エドに目をやったメイはー激しいショックを受ける。
彼女の中の理想の鋼の錬金術師像が、脆く崩れていく・・。
メイはわなわなと震え、それから行き場のない怒りをエドにぶっつけた。
よくも乙女の純情を弄んだわねーーー!!
そうして、場は一気に騒然となる。
そんな中、エンヴィーが命じ、グラトニーがスカーに飛び掛かる。
だがー錬金術を発動できないはずのスカーは、「破壊」を使いグラトニーを退けた。
ホムンクルスたちがその業に目を見張るなか、メイもまたシャオメイを誘拐したと勘違いしたまま、エドたちに攻撃を繰り出す。
彼女も何の問題もなく、錬丹術を使ってみせる。
どうなってるんだー?!
今度はエドたちも、目を見開いた。
試しにエドたちが錬成を行うが、2人がやっても何も起きない・・。
どうしてだー?!
エドたち、そしてホムンクルスたちはそれぞれ戸惑いを見せる。
だが理由は分からないが、これは状況打破のチャンスだー!
エドはそう考え、まずはスカーを味方につけようと策を立てる。
彼はスカーに、イシュヴァ―ルの真実を教えてやる、と声をあげた。
あの内乱の引き金になったイシュヴァ―ル人の子供の射殺事件は、ここにいるエンヴィーというホムンクルスが将校に化けてわざと殺したんだ!!
内乱は、こいつらの差し金だ!こいつらは、内乱の全てを知っている!!
その言葉に、スカーの目は見開かれる。
彼は拳を鳴らし、静かにエンヴィーを睨んだ。
詳しく話を聞かせてもらわねばならんようだな・・。
彼は一歩ずつ、エンヴィーに近づいていく。
なぜ我らは滅ぼされなければならなかった?
そう問うスカーの背後を、グラトニーが狙う。
だがスカーはその気配に気づくと、彼を思い切り殴り飛ばした。
その瞳は怒りに満ち、表情は苦悶に満ちていた。
お前たちは、我らイシュヴァ―ルの同胞がいる神の元へは行かせん・・。
安息も救いも与えられぬものと思え!!
そう叫ぶと、スカーはエンヴィーに「破壊」を喰らわせた。
その威力はすさまじく、周りの地面を粉々に砕くほどだった。
エドたちやメイも、足場が崩れ慌てふためく。
その様子を一足先に逃げたグリードは、面白そうに観察する。
ふとー彼はエドが自分に近づいてきたのに気づき、顔を上げた。
崩れた岩盤の上に立ったエドは、グリードを見つめ、そして言った。
俺は信じないぞ、リン・・!
それを聞いたグリードは苛立ちを感じ、その手を鋼鉄化させていく。
間違えるなよ・・、俺はグリードだ!
そうして2人は睨み合う。
一方ーメイは、女の子の肉を食べたがるグラトニーから必死に逃げていた。
もう一方では、スカーがエンヴィーと戦う・・。
その光景を眺めたお父様は、考えた。
そしてまずはーと、スカーの元へ向かった。
彼はスカーの背後に忍び寄ると、どうして錬金術が使えるのだ?と問う。
突然目の前に現れた老人にスカーは一瞬驚くが、すぐに「破壊」を仕掛けた。
だがーお父様はその攻撃にびくともせず、ただ冷静に錬金術が発動しているのを確かめた。
本当に発動しているな・・。
彼は一言そう呟くと、スカーに術を繰り出した。
スカーはすんでのところでその攻撃をかわすが、息を呑んだ。
この男、力を循環させた素振りも見せずに、錬金術を発動した!
どこかに錬成陣を隠し持っているのか?いや、それよりも・・「破壊」をぶつけたのに、傷1つつかないだとー?!
その時、スカーのピンチに気づいたメイが、彼の名を叫んだ。
だがその隙をつき、今度はメイがグラトニーに襲われてしまう。
彼の拳を腹に食らったメイは、地面の上を吹き飛んだ。
グラトニーはそのまま、メイを食べようと大口を開ける。
だがその背中に、アルが思い切り蹴りを入れた。
彼はメイを抱きかかえると、急いでグラトニーから離れる。
とにかくここを離れようー!
アルはそう考え、部屋を飛び出す。
だがー部屋の外には、キメラが大挙し待ち伏せていた。
錬金術を使えないアルは、どうやって逃げればいいのかーと息を呑む。
するとそこに、スカーもやってきた。
彼もお父様の攻撃をかすって傷だらけになったため、一旦退いたところだった。
そこで策を思いついたアルは、メイを連れて逃げることができるか?とスカーに問う。
それを聞いたスカーは、訝し気に目を細めた。
自分を逃がすというのか?あの医者の娘の仇なのに?
彼は自身の怪我の具合から、今アルと戦ったら負けるかもしれない・・と理解していた。
だから、葬り去るなら今が絶好の機会だぞー。
そう口にすると、アルは声をあげた。
ああ、本当は今すぐにここで殴り飛ばしたいよ!
・・だがアルは、今は怪我をしたメイを助ける方が先だと考えていた。
そのためには、今はスカーに頼るしかない・・。
彼の考えを知ったスカーは、自分も今の状態でメイを連れて逃げるのは無理だーと話す。
それに、地上に逃げる気も毛頭ない・・。
彼はエンヴィーが追ってきたのを確認すると、地面に湧いた水に手を当て、水素を錬成した。
そしてそれを手に纏うと、壁を這うパイプを今度はマグネシウムに変えた。
辺りには、粉のようなものが舞うー。
そこに、スカーはアルの首をもぎとって投げ入れた。
その瞬間、辺りは閃光と共に激しい爆発が巻き起こるー。
それは、粉じん爆発だった。
ホムンクルスたちは爆発をまともに浴び、アルの身体は吹き飛ばされる。
彼は急いで頭を拾いに行き、やるなら先に言えーとスカーに怒鳴った。
だがースカーはその間に、メイと共に姿を消していた。
残ったアルに、身体が復活したエンヴィーが飛び掛かる。
彼は出しぬかれたことに激しい怒りを感じ、アルにスカーの居場所を問いただす。
けれどもアルは彼の行き先を知らなかった。
そこでエンヴィーはグラトニーの鼻を使って匂いで追おうとするが、グラトニーは死にすぎたのかまだ再生しきれていなかった・・。
エンヴィーは苛立ち、地団駄を踏む。
だがその間にースカーたちは完全に消えてしまうのだった・・。
一方ー
エドとグリードは、2人きりで戦っていた。
彼らは互角に戦い合い、どちらも譲らない。
エドは必死にリンを取り戻そうと叫び、グリードに拳をぶつけた。
グリードに乗っ取られてたまるか!
彼は何度意味がないとグリードに罵られても、リンに向けて語りかける。
お前の国はどうするんだ。ランファンは・・どうするんだ!!
その瞬間ー
グリードの表情に動揺が見えたのを、エドは見逃さなかった。
ランファン。その単語に、彼は確かに反応したのだ。
だがそのことに気を取られたエドは、逆にグリードに取り押さえられてしまう。
グリードがお父様を呼ぶと、お父様はエドとアルをラースの元へ連れて行くように言いつける。
そこでエンヴィーとグリードは、2人を引っ立てて上へ行こう、と促した。
そのグリードの様子から、エドはずっと目を離さなかった。
ホムンクルスたちの前だからか、グリードは大人しくお父様の命に従っている。
だが・・エドの中には、確信があった。
彼はそっとアルに、耳打ちする。
リン・・あいつは、グリードの中にいる!!
グリードを受け入れし者。
今回はリンがグリードとなり、エドたちの前に立ちはだかる回でした。
久々のグリード・・
やっぱり雰囲気は変わらないんですね。
別の人がグリードになっても、ホムンクルスの核の性格が影響するということなのかな。
でも記憶は引き継がれない・・と。
ホムンクルスの生態は、まだまだ謎が多いですね。
さて、リンは、精神体の中でも自らグリードを受け入れていました。
彼の真意が分からなかったのですが、今回の話を見る限り、自身の精神力の強さに賭けたという感じなのでしょうか。
グリードに身体は与える。でも精神までは侵されない。
彼にはそれができるという確信があったということかな・・。
でも結構な綱渡りですよね。
実際にはどんな変化が起きるか分からなかった訳ですし・・。
それでもリンは、賢者の石を手に入れるメリットの方を選んだ。
自分の中の皇帝になりたいという強い思い、臣下に報いたいという思いー
そういう思いが、グリードの精神力に勝つと信じて、より皇帝近づける道を選んだー。
リンの覚悟、凄まじいものがありますね。
これもランファンの腕を失った件が影響しているのだろうと思うと、切ない・・。
でもあの経験があったからこそ、一皮むけることができたとも言えるのか・・。
今後、リンは自分の精神力を高めて、いずれはグリードの精神体を乗っ取るつもりなのでしょう。
そんなことが人間に可能なのか。人間の強い思いは、ホムンクルスをも凌駕するのかー。
これは楽しみですね。リンならやってくれる気がします。
きっとホムンクルスに一矢報いてくれるはず。
ただホムンクルスたちに勘付かれないようにしなければならないので、慎重に進めなければいけませんね。
できれば身内にも、あまり伝えない方がいいでしょう・・。
エドはうっすら気付いたようですが、このままリンの作戦に乗ってあげてほしいですね。
まぁ彼は頭がいいので、大丈夫でしょう。
むしろリンがホムンクルスたちの側につくことで新たな情報を得られる可能性が高いので、彼としてもリンの精神体が残っているなら今の状況は問題とはならないでしょうしね。
リンの決断は一世一代の賭けでしたが、恐らく彼はその賭けに成功したといえます。
この勝利が、今後のホムンクルスとの関係にどう影響していくのか、楽しみですね!
ある意味、ブラッドレイよりもリンの精神力の方が強かったーとも言えますもんね。
ホムンクルスとの融合にも勝ち、精神体を残すことにも勝った。
リン・・本当凄い男ですよ。
シンの皇帝争いにしても、メイと差をつけた感じがしますね。
賢者の石を手に入れた彼の今後の動向、どうなるか期待です!
さて、続いてはメイとスカー。
ついにエドたちの元へたどり着いた2人。
メイのショックぶり、ウケましたw
今回の2人の参戦で、スカーとの関係が変わっていきそうですね。
イシュヴァ―ルの内乱が、ホムンクルスが裏で手を引いていたものだったと知ったスカー。
その怒りの矛先は、ホムンクルスに向きました。
まだ真実が詳細に分からないのでエドたちに対しても警戒は解かないでしょうが、ホムンクルスの関与を伝えられただけでも、エドたちにとっては大分光明ですよね。
今後スカーが全てを知ることになれば、彼は国家錬金術殺しもやめるでしょうし、一緒に戦う協力者となる可能性だってあるのですから。
ウインリィのことを思うと割り切れない部分はありますが、マスタングたちも押さえられてしまった今、味方が増えるに越したことはありません。
スカーは錬金術も一品ですからね。戦力となることは間違いないです。
まだ何のためにイシュヴァ―ルをつぶしたのかが明らかになっていませんが、今後はスカーもその事実を明らかにしようと動くでしょう。
その過程でエドたちと理解し合い、和解できるといいなと思います。
復讐は復讐しか生まないー。
だからこそ、彼らは互いを理解する努力をすることも必要なのです。
全てを許すことできなくても、互いの気持ちを分かり合えれば‥何かは変わるのではないでしょうか。
スカーとの関係に少し光が差したこと、本当に良かったと思います。
このまま関係が進展していくこと、祈っています。
続いて、メイ。
今回の彼女は災難でしたね。憧れのエドのイメージを壊されてw怪我を負って・・。
でもシャオメイと会えたことは良かったです。
今後はエドたちと面識ができたし、どんな行動を取るのでしょうね。
ずっとスカーといる必要もないしなぁ・・。
でもリンのことがあるから、エドたちを真っ向から信用することもなさそうです。
現状リンが不老不死の法には近いので、リンの状況を聞いたら焦るということはありそう。
でもだからといって彼女もホムンクルスになる訳もないし・・どのような道を歩むのかは、興味ありますね。
意外と今回助けてくれたアルの方を好きになっちゃったり・・?!
それはないかw
でも一応、シャオメイの恩人ですからね。
まぁとりあえずはスカーに連れられてアジトへ戻るのでしょうが、その後の動向は気になりますね。
スカーは今後はホムンクルスを追い、イシュヴァ―ルの真実を探ろうとするでしょう。
それはメイには、関係のないことですからね・・。彼女の離脱は十分にあり得ると思います。
でもメイも最初は空腹で倒れていた身・・。
1人で行動するというのも、危険すぎます。
ホムンクルスに顔も割れているし、もう以前のように自由に動き回ることは難しいでしょうしね。
となると別の誰かと組むか、このままスカーたちと一緒にいることになると思うのですが・・さて、どうなるか。
個人的には、エドたちと行動を共にする展開は十分にあり得ると考えています。
リンの情報も仕入れられるし、国家錬金術師に近づけば軍にもつながりができ、不老不死の法について調べやすくなりますからね。
それこそ、リンと同じ流れです。
それにエドたちにとっても、彼女とつながることはメリットがあるのですよね。
それはなんといっても、今回お父様が錬金術の発動を止めたにも関わらず、メイとスカーは普通に術を発動できたという点!
これがなぜなのかはまだ分かりませんが、メイとスカーの共通点といえば、錬丹術。
推測に過ぎませんが、錬丹術の力の使い方がは、恐らく錬金術と違うのでしょう。
そこが上手く作用して、今回お父様が術の発動を抑えられなかったのではないでしょうか。
エンヴィーの言うように、錬金術の発生には何か大地の力とかも関係しているのでしょう。
その気の汲み取り方が、錬金術と錬丹術では違うのでしょうね。
錬金術が軍事用として進化し、錬丹術が医療用として進化したように・・。
であれば、この機会にメイと知り合ってエドたちが錬丹術を学ぶことは、彼らの戦いの幅を増やすことにもなりますよね。
いずれ来るお父様との再戦を考慮しても、彼らが今錬丹術に通じておくことは必須なのではないかと思われます。
そしてそれを学ぶには、スカーよりもメイの方が適しているでしょう。
シャオメイの件でわだかまりがあるものの、シャオメイがアルに懐いているのを見ればメイの考え方も変わるんじゃないかなー。
そうして仲良くなり、互いの術の知識を交換ーなんてことになったらいいですね。
スカーのときにも書きましたが、今の状況では1人でも多く仲間を見つけておくことが重要でしょう。
そこに、メイの力も加わるとより頼もしいですね。
彼女との関係もどうなっていくのかー見守りたいと思います。
最後に、グラトニーについて。
今回、再生がかなり遅れた彼。
そろそろ彼の命の数も、尽きてきたようですね。
となると彼の疑似・真理の扉は厄介なので、ここが彼を潰すチャンスかも。
ここで一旦戦いが終わりになりそうなのが悔やまれますが、スカーはホムンクルスから真実を得たいと考えるでしょうから、彼がグラトニーを倒してくれるのではーとちょっと期待。
グリードが復活して人数が増えてしまったので、やっぱりもう1人はホムンクルスを倒しておきたいところですよね。
力を回復させる前に、何とか戦う機会があるといいのですが・・。
さて、次回はエドたちがブラッドレイの元に連れて行かれる回ですね。
ブラッドレイの元には、マスタングがいるはずー。
彼と落ち合い、ついにエドたちもブラッドレイの正体を知ることになるのでしょうか。
また気になるのは、リンのこと。
グリードの中に彼はまだ存在しているようですが、果たしてリンは今どうなっているのでしょうか?!
未だホムンクルス優勢ー
どうにかこの状況を打破したいものですね!
次回も楽しみです☆
そんな彼らの前で、お父様はリンを使い新たなグリードを作ろうとします。
不老不死の法を手に入れるため、それを承諾したリン。
彼の身体は賢者の石を受け入れ、グリードへと変化しますー。
もはやリンは、消えてしまったのでしょうか?!
感想です☆
第55話~ 「二人の強欲」
※以下、ネタバレあり※
◎あらすじ◎
リンの体内ー
グリードの精神体は、彼の身体を乗っ取ろうと迫った。
リンはそんなグリードを、真っ向から受け入れようとする。
その姿勢に戸惑うグリードに、彼は言う。
自分はシンの皇帝になるのだから、他人を何十と受け入れる器くらいなくてどうするんだ!
リンは、皇帝になるために、賢者の石を手に入れるために、この国に来た。
賢者の石には不老不死の秘密があり、強大な力を得られるという。
それをわざわざ身体に入れてくれるなんて、願ったり叶ったりだ!!
彼はそう叫ぶと、グリードの身体を掴む。
その意気込みを、グリードは気に入ったようだった。
彼は大声で笑いながらリンに、後悔するなよー?と囁く。
するとリンは自分の覚悟を笑われたことに怒り、かっと目を見開いた。
手ぶらで帰ったら、腕切ってまで尽くしてくれた臣下に会わせる顔がないだろうが!!!
彼はグリードに、力が欲しい・・と迫った。
手に入れるために、守るために、維持するために・・絶対的な力が必要だ・・。
リスクは元より承知!来い、グリード!受け入れてやる!!
リンは足を踏ん張り、グリードに身体を差し出すー。
そこでグリードは、リンの身体に入ることにした。
お前の覚悟を見せてもらおう・・!
ーそうして、リンはグリードとなったのだった。
そして・・今、皆の前にはリンの姿のグリードがいた。
エンヴィーはホムンクルス化が成功したことが面白くないらしく舌打ちするが、グリードはそれを鼻で笑った。
それから彼はお父様の方へ向き直り、その前で跪く。
親父殿。生んでくれて、感謝する。
その言葉と態度に、お父様は満足してうなづく・・。
その時ーエドが声をあげた。
彼は信じられないという表情で、リンを見やる。
グリード・・?あのグリードなのか?!
その質問の意味が分からないグリードは、エドが以前グリードに会ったことがあるという話を聞き、ああ、と眉を上げる。
自分の前のグリードか。残念だが、自分はそいつとは違うグリードだ。
そこでエドは、もう1つ尋ねる。
リン・・は・・?
その声が震えているのに気づいたグリードは、おかしそうに笑った。
あの男は、面白い奴だった。自分をすんなり受け入れた・・。
悪いな、この入れものはグリードがもらったよー。
彼はそう告げると、大声をあげて笑った。
エドとアルは全てを悟り、どうして・・と拳で床を叩く。
なぜリンはあの時、自分たちを止めたんだ。手を出すなってことは、勝算があったんじゃないのか?
あいつがそんな簡単に乗っ取られるタマかよ・・。
2人は後悔と絶望に苛まれ、叫ぶ。
返事しろよ、リンーーーー!!!
その時ー奥の扉が開く音がした。
そしてそこからーメイとスカーが姿を現わす。
2人は全てのキメラを倒し、ついにここにたどり着いたのだ。
彼らは部屋の中を見回したが、状況が理解できないようだった。
だがメイはお父様に気付くと、その身をびくっと震わせる。
彼女が腕にしがみついたので、スカーは異変に気付く。
どうした?と尋ねると、メイは震えながら呟いた。
いやだ・・。あの人、いやだ・・。
人だけど、人じゃないー!!
その言葉に、スカーはホムンクルスたちを眺めてうなづいた。
確かに・・どれもこれも、人ではないな。
それから彼は、アルを見やる。
どうやらホムンクルスとグルではないようだな・・。
彼はアルがエンヴィーに捕まっているのを見て、そう理解する。そしてーその近くで同じく捕まっているエドに気付いた。
鋼の錬金術師!
思わず叫ぶと、メイがえっと声をあげた。
彼女は憧れの錬金術師が近くにいる、と興奮し、どの人がそうなのかー?!ときょろきょろする。
そこでスカーは、エンヴィーの下にいるエドを指さした。
あの小柄なのがそうだー。
それを聞き、エドに目をやったメイはー激しいショックを受ける。
彼女の中の理想の鋼の錬金術師像が、脆く崩れていく・・。
メイはわなわなと震え、それから行き場のない怒りをエドにぶっつけた。
よくも乙女の純情を弄んだわねーーー!!
そうして、場は一気に騒然となる。
そんな中、エンヴィーが命じ、グラトニーがスカーに飛び掛かる。
だがー錬金術を発動できないはずのスカーは、「破壊」を使いグラトニーを退けた。
ホムンクルスたちがその業に目を見張るなか、メイもまたシャオメイを誘拐したと勘違いしたまま、エドたちに攻撃を繰り出す。
彼女も何の問題もなく、錬丹術を使ってみせる。
どうなってるんだー?!
今度はエドたちも、目を見開いた。
試しにエドたちが錬成を行うが、2人がやっても何も起きない・・。
どうしてだー?!
エドたち、そしてホムンクルスたちはそれぞれ戸惑いを見せる。
だが理由は分からないが、これは状況打破のチャンスだー!
エドはそう考え、まずはスカーを味方につけようと策を立てる。
彼はスカーに、イシュヴァ―ルの真実を教えてやる、と声をあげた。
あの内乱の引き金になったイシュヴァ―ル人の子供の射殺事件は、ここにいるエンヴィーというホムンクルスが将校に化けてわざと殺したんだ!!
内乱は、こいつらの差し金だ!こいつらは、内乱の全てを知っている!!
その言葉に、スカーの目は見開かれる。
彼は拳を鳴らし、静かにエンヴィーを睨んだ。
詳しく話を聞かせてもらわねばならんようだな・・。
彼は一歩ずつ、エンヴィーに近づいていく。
なぜ我らは滅ぼされなければならなかった?
そう問うスカーの背後を、グラトニーが狙う。
だがスカーはその気配に気づくと、彼を思い切り殴り飛ばした。
その瞳は怒りに満ち、表情は苦悶に満ちていた。
お前たちは、我らイシュヴァ―ルの同胞がいる神の元へは行かせん・・。
安息も救いも与えられぬものと思え!!
そう叫ぶと、スカーはエンヴィーに「破壊」を喰らわせた。
その威力はすさまじく、周りの地面を粉々に砕くほどだった。
エドたちやメイも、足場が崩れ慌てふためく。
その様子を一足先に逃げたグリードは、面白そうに観察する。
ふとー彼はエドが自分に近づいてきたのに気づき、顔を上げた。
崩れた岩盤の上に立ったエドは、グリードを見つめ、そして言った。
俺は信じないぞ、リン・・!
それを聞いたグリードは苛立ちを感じ、その手を鋼鉄化させていく。
間違えるなよ・・、俺はグリードだ!
そうして2人は睨み合う。
一方ーメイは、女の子の肉を食べたがるグラトニーから必死に逃げていた。
もう一方では、スカーがエンヴィーと戦う・・。
その光景を眺めたお父様は、考えた。
そしてまずはーと、スカーの元へ向かった。
彼はスカーの背後に忍び寄ると、どうして錬金術が使えるのだ?と問う。
突然目の前に現れた老人にスカーは一瞬驚くが、すぐに「破壊」を仕掛けた。
だがーお父様はその攻撃にびくともせず、ただ冷静に錬金術が発動しているのを確かめた。
本当に発動しているな・・。
彼は一言そう呟くと、スカーに術を繰り出した。
スカーはすんでのところでその攻撃をかわすが、息を呑んだ。
この男、力を循環させた素振りも見せずに、錬金術を発動した!
どこかに錬成陣を隠し持っているのか?いや、それよりも・・「破壊」をぶつけたのに、傷1つつかないだとー?!
その時、スカーのピンチに気づいたメイが、彼の名を叫んだ。
だがその隙をつき、今度はメイがグラトニーに襲われてしまう。
彼の拳を腹に食らったメイは、地面の上を吹き飛んだ。
グラトニーはそのまま、メイを食べようと大口を開ける。
だがその背中に、アルが思い切り蹴りを入れた。
彼はメイを抱きかかえると、急いでグラトニーから離れる。
とにかくここを離れようー!
アルはそう考え、部屋を飛び出す。
だがー部屋の外には、キメラが大挙し待ち伏せていた。
錬金術を使えないアルは、どうやって逃げればいいのかーと息を呑む。
するとそこに、スカーもやってきた。
彼もお父様の攻撃をかすって傷だらけになったため、一旦退いたところだった。
そこで策を思いついたアルは、メイを連れて逃げることができるか?とスカーに問う。
それを聞いたスカーは、訝し気に目を細めた。
自分を逃がすというのか?あの医者の娘の仇なのに?
彼は自身の怪我の具合から、今アルと戦ったら負けるかもしれない・・と理解していた。
だから、葬り去るなら今が絶好の機会だぞー。
そう口にすると、アルは声をあげた。
ああ、本当は今すぐにここで殴り飛ばしたいよ!
・・だがアルは、今は怪我をしたメイを助ける方が先だと考えていた。
そのためには、今はスカーに頼るしかない・・。
彼の考えを知ったスカーは、自分も今の状態でメイを連れて逃げるのは無理だーと話す。
それに、地上に逃げる気も毛頭ない・・。
彼はエンヴィーが追ってきたのを確認すると、地面に湧いた水に手を当て、水素を錬成した。
そしてそれを手に纏うと、壁を這うパイプを今度はマグネシウムに変えた。
辺りには、粉のようなものが舞うー。
そこに、スカーはアルの首をもぎとって投げ入れた。
その瞬間、辺りは閃光と共に激しい爆発が巻き起こるー。
それは、粉じん爆発だった。
ホムンクルスたちは爆発をまともに浴び、アルの身体は吹き飛ばされる。
彼は急いで頭を拾いに行き、やるなら先に言えーとスカーに怒鳴った。
だがースカーはその間に、メイと共に姿を消していた。
残ったアルに、身体が復活したエンヴィーが飛び掛かる。
彼は出しぬかれたことに激しい怒りを感じ、アルにスカーの居場所を問いただす。
けれどもアルは彼の行き先を知らなかった。
そこでエンヴィーはグラトニーの鼻を使って匂いで追おうとするが、グラトニーは死にすぎたのかまだ再生しきれていなかった・・。
エンヴィーは苛立ち、地団駄を踏む。
だがその間にースカーたちは完全に消えてしまうのだった・・。
一方ー
エドとグリードは、2人きりで戦っていた。
彼らは互角に戦い合い、どちらも譲らない。
エドは必死にリンを取り戻そうと叫び、グリードに拳をぶつけた。
グリードに乗っ取られてたまるか!
彼は何度意味がないとグリードに罵られても、リンに向けて語りかける。
お前の国はどうするんだ。ランファンは・・どうするんだ!!
その瞬間ー
グリードの表情に動揺が見えたのを、エドは見逃さなかった。
ランファン。その単語に、彼は確かに反応したのだ。
だがそのことに気を取られたエドは、逆にグリードに取り押さえられてしまう。
グリードがお父様を呼ぶと、お父様はエドとアルをラースの元へ連れて行くように言いつける。
そこでエンヴィーとグリードは、2人を引っ立てて上へ行こう、と促した。
そのグリードの様子から、エドはずっと目を離さなかった。
ホムンクルスたちの前だからか、グリードは大人しくお父様の命に従っている。
だが・・エドの中には、確信があった。
彼はそっとアルに、耳打ちする。
リン・・あいつは、グリードの中にいる!!
グリードを受け入れし者。
今回はリンがグリードとなり、エドたちの前に立ちはだかる回でした。
久々のグリード・・
やっぱり雰囲気は変わらないんですね。
別の人がグリードになっても、ホムンクルスの核の性格が影響するということなのかな。
でも記憶は引き継がれない・・と。
ホムンクルスの生態は、まだまだ謎が多いですね。
さて、リンは、精神体の中でも自らグリードを受け入れていました。
彼の真意が分からなかったのですが、今回の話を見る限り、自身の精神力の強さに賭けたという感じなのでしょうか。
グリードに身体は与える。でも精神までは侵されない。
彼にはそれができるという確信があったということかな・・。
でも結構な綱渡りですよね。
実際にはどんな変化が起きるか分からなかった訳ですし・・。
それでもリンは、賢者の石を手に入れるメリットの方を選んだ。
自分の中の皇帝になりたいという強い思い、臣下に報いたいという思いー
そういう思いが、グリードの精神力に勝つと信じて、より皇帝近づける道を選んだー。
リンの覚悟、凄まじいものがありますね。
これもランファンの腕を失った件が影響しているのだろうと思うと、切ない・・。
でもあの経験があったからこそ、一皮むけることができたとも言えるのか・・。
今後、リンは自分の精神力を高めて、いずれはグリードの精神体を乗っ取るつもりなのでしょう。
そんなことが人間に可能なのか。人間の強い思いは、ホムンクルスをも凌駕するのかー。
これは楽しみですね。リンならやってくれる気がします。
きっとホムンクルスに一矢報いてくれるはず。
ただホムンクルスたちに勘付かれないようにしなければならないので、慎重に進めなければいけませんね。
できれば身内にも、あまり伝えない方がいいでしょう・・。
エドはうっすら気付いたようですが、このままリンの作戦に乗ってあげてほしいですね。
まぁ彼は頭がいいので、大丈夫でしょう。
むしろリンがホムンクルスたちの側につくことで新たな情報を得られる可能性が高いので、彼としてもリンの精神体が残っているなら今の状況は問題とはならないでしょうしね。
リンの決断は一世一代の賭けでしたが、恐らく彼はその賭けに成功したといえます。
この勝利が、今後のホムンクルスとの関係にどう影響していくのか、楽しみですね!
ある意味、ブラッドレイよりもリンの精神力の方が強かったーとも言えますもんね。
ホムンクルスとの融合にも勝ち、精神体を残すことにも勝った。
リン・・本当凄い男ですよ。
シンの皇帝争いにしても、メイと差をつけた感じがしますね。
賢者の石を手に入れた彼の今後の動向、どうなるか期待です!
さて、続いてはメイとスカー。
ついにエドたちの元へたどり着いた2人。
メイのショックぶり、ウケましたw
今回の2人の参戦で、スカーとの関係が変わっていきそうですね。
イシュヴァ―ルの内乱が、ホムンクルスが裏で手を引いていたものだったと知ったスカー。
その怒りの矛先は、ホムンクルスに向きました。
まだ真実が詳細に分からないのでエドたちに対しても警戒は解かないでしょうが、ホムンクルスの関与を伝えられただけでも、エドたちにとっては大分光明ですよね。
今後スカーが全てを知ることになれば、彼は国家錬金術殺しもやめるでしょうし、一緒に戦う協力者となる可能性だってあるのですから。
ウインリィのことを思うと割り切れない部分はありますが、マスタングたちも押さえられてしまった今、味方が増えるに越したことはありません。
スカーは錬金術も一品ですからね。戦力となることは間違いないです。
まだ何のためにイシュヴァ―ルをつぶしたのかが明らかになっていませんが、今後はスカーもその事実を明らかにしようと動くでしょう。
その過程でエドたちと理解し合い、和解できるといいなと思います。
復讐は復讐しか生まないー。
だからこそ、彼らは互いを理解する努力をすることも必要なのです。
全てを許すことできなくても、互いの気持ちを分かり合えれば‥何かは変わるのではないでしょうか。
スカーとの関係に少し光が差したこと、本当に良かったと思います。
このまま関係が進展していくこと、祈っています。
続いて、メイ。
今回の彼女は災難でしたね。憧れのエドのイメージを壊されてw怪我を負って・・。
でもシャオメイと会えたことは良かったです。
今後はエドたちと面識ができたし、どんな行動を取るのでしょうね。
ずっとスカーといる必要もないしなぁ・・。
でもリンのことがあるから、エドたちを真っ向から信用することもなさそうです。
現状リンが不老不死の法には近いので、リンの状況を聞いたら焦るということはありそう。
でもだからといって彼女もホムンクルスになる訳もないし・・どのような道を歩むのかは、興味ありますね。
意外と今回助けてくれたアルの方を好きになっちゃったり・・?!
それはないかw
でも一応、シャオメイの恩人ですからね。
まぁとりあえずはスカーに連れられてアジトへ戻るのでしょうが、その後の動向は気になりますね。
スカーは今後はホムンクルスを追い、イシュヴァ―ルの真実を探ろうとするでしょう。
それはメイには、関係のないことですからね・・。彼女の離脱は十分にあり得ると思います。
でもメイも最初は空腹で倒れていた身・・。
1人で行動するというのも、危険すぎます。
ホムンクルスに顔も割れているし、もう以前のように自由に動き回ることは難しいでしょうしね。
となると別の誰かと組むか、このままスカーたちと一緒にいることになると思うのですが・・さて、どうなるか。
個人的には、エドたちと行動を共にする展開は十分にあり得ると考えています。
リンの情報も仕入れられるし、国家錬金術師に近づけば軍にもつながりができ、不老不死の法について調べやすくなりますからね。
それこそ、リンと同じ流れです。
それにエドたちにとっても、彼女とつながることはメリットがあるのですよね。
それはなんといっても、今回お父様が錬金術の発動を止めたにも関わらず、メイとスカーは普通に術を発動できたという点!
これがなぜなのかはまだ分かりませんが、メイとスカーの共通点といえば、錬丹術。
推測に過ぎませんが、錬丹術の力の使い方がは、恐らく錬金術と違うのでしょう。
そこが上手く作用して、今回お父様が術の発動を抑えられなかったのではないでしょうか。
エンヴィーの言うように、錬金術の発生には何か大地の力とかも関係しているのでしょう。
その気の汲み取り方が、錬金術と錬丹術では違うのでしょうね。
錬金術が軍事用として進化し、錬丹術が医療用として進化したように・・。
であれば、この機会にメイと知り合ってエドたちが錬丹術を学ぶことは、彼らの戦いの幅を増やすことにもなりますよね。
いずれ来るお父様との再戦を考慮しても、彼らが今錬丹術に通じておくことは必須なのではないかと思われます。
そしてそれを学ぶには、スカーよりもメイの方が適しているでしょう。
シャオメイの件でわだかまりがあるものの、シャオメイがアルに懐いているのを見ればメイの考え方も変わるんじゃないかなー。
そうして仲良くなり、互いの術の知識を交換ーなんてことになったらいいですね。
スカーのときにも書きましたが、今の状況では1人でも多く仲間を見つけておくことが重要でしょう。
そこに、メイの力も加わるとより頼もしいですね。
彼女との関係もどうなっていくのかー見守りたいと思います。
最後に、グラトニーについて。
今回、再生がかなり遅れた彼。
そろそろ彼の命の数も、尽きてきたようですね。
となると彼の疑似・真理の扉は厄介なので、ここが彼を潰すチャンスかも。
ここで一旦戦いが終わりになりそうなのが悔やまれますが、スカーはホムンクルスから真実を得たいと考えるでしょうから、彼がグラトニーを倒してくれるのではーとちょっと期待。
グリードが復活して人数が増えてしまったので、やっぱりもう1人はホムンクルスを倒しておきたいところですよね。
力を回復させる前に、何とか戦う機会があるといいのですが・・。
さて、次回はエドたちがブラッドレイの元に連れて行かれる回ですね。
ブラッドレイの元には、マスタングがいるはずー。
彼と落ち合い、ついにエドたちもブラッドレイの正体を知ることになるのでしょうか。
また気になるのは、リンのこと。
グリードの中に彼はまだ存在しているようですが、果たしてリンは今どうなっているのでしょうか?!
未だホムンクルス優勢ー
どうにかこの状況を打破したいものですね!
次回も楽しみです☆
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