今回から、15巻です!

前回、イシュヴァ―ルの内乱の罪を悔やんだマルコー。
そんな彼に、スカーは全ての真実を話せーと迫ります。

一方、エドはホークアイの家へ。
ホークアイに隠された過去・・
それもまた、イシュヴァ―ルの内乱に関係のあるものなのでしょうか?!

感想です☆




第58話~ 「破滅の足音」





※以下、ネタバレあり※









◎あらすじ◎

師匠の元を訪れると、師匠は彼を一瞥しただけだった。
結局軍人になったのか、ロイ・・。

マスタングはうなづき、行く行くは国家錬金術師になるつもりだ、と胸の内を明かす。
それを聞いた師匠は表情をこわばらせ、やっぱりお前には「焔の錬金術師」はまだ早いな・・と笑う。

彼は師匠でありながら、マスタングには錬金術の基礎しか教えなかった。
軍の狗になるような男には、錬金術の基礎すら教えるのが惜しいー
それが師匠のスタンスだったのだ。

錬金術は大衆のためにー。
だがマスタングは、軍のためになることこそ民衆のためになる、と信じていた。

周辺諸国の脅威にさらされている今、軍の強化こそが急務。
国民を守るためには、錬金術が必要なのだー
彼はそう訴えるが、師匠はそれを鼻で笑う。

その態度に、マスタングは息をついた。
彼は師匠には能力があるのに・・と常々残念に思っていた。
それなのに師匠は極貧の生活を続け、くすぶり続けている・・。
国家錬金術師になれば、研究だって更に進むのに・・。

そう指摘すると師匠は、自分にはその必要はない、と言い捨てた。
自分の研究は、もう完成している。最高最強の錬金術であり、使い方によっては最凶にもなりうる・・。
彼はそう言うと、ぼんやりと宙を見つめる。
そしてー満足してしまった・・。

彼はマスタングに語る。
錬金術師とは、生きている限り真理を追い求めずにはいられないものだ。
だが自分にはその意志がない。自分はとうの昔に死んでしまった人間なのだ・・。
そう自嘲すると、彼はマスタングを見やった。

ロイ、力が欲しいか・・?

そう口にした瞬間、師匠は血を吐いて倒れた。
驚くマスタングに、彼は息絶え絶えに告げる。
本当はもっと後で教えるつもりだったが、自分にはもう教える時間がない。
私の研究の全ては、娘が知っている・・。

君が私の錬金術を正しい方向に使うというなら、秘伝を授けてくれるだろう・・。
それだけ言うと、彼は息絶えてしまった。
最後に娘を頼むと言い残して・・。

ー気が付くと、ドアの前で不安そうな顔をしたホークアイの姿があった。
彼女を見つけたマスタングは、急いで医者を呼ぶように叫ぶ。
だがホークアイは恐怖に震え、なかなか動くことができないのだった・・。


ホークアイは、エドを部屋に入れてくれた。
部屋にはまだ荷ほどきされていない段ボールが積まれている。
なかなか片付ける時間がないのだ・・。
ホークアイは、苦笑する。

2人は互いに、軍に人質を取られたことを知っていた。
ホークアイはエドから返してもらった銃を手入れしながら、今日の出来事を聞く。
彼女はエドが銃を撃たなかったと聞き、それに越したことないわ・・とほほ笑む。

だがエドは、撃たなかったんじゃなくて撃てなかったんだーとうつむく。
仲間が危ない時にも、引き金が引けなかった・・。
彼の顔が苦渋に歪むのを見たホークアイは、何かあったの・・?と静かに問う。

そこでエドは、ウインリィの両親の仇がスカーだった件を打ち明けた。
彼女はあの時、スカーに銃を向けた。自分はそれを、心底嫌だと思った。
だから自分は2人の間に入って、撃たせなかった・・。

エドは、そのことを後悔していた。
撃たせなかったことは良かったと思っている。でもウインリィの気持ちを考えると、彼は複雑だった。
きっと殺したいほど憎んでいただろう・・。
自分は今まで気づかなかったけど、身内を亡くした苦しみをずっと抱えていたんだ・・。

それなのに、今回も結果的に生きて戻れたからよかったけど、自分はいつもウインリィに心配をかけてばかりだ。
リンに助けてもらってなかったら、また彼女を泣かすことになっていたかもしれないのに・・。

そう話すと、ホークアイは生きて帰れたからこその悩みだ、と答えた。
そうやって悩んで這いずり回って、かっこ悪くたって生き延びなきゃー。
彼女はそれからエドを見つめ、守ってあげてねーと言う。

大好きなんでしょ?ウインリィちゃんのこと。
その言葉に、エドはお茶を噴き出し、焦って否定する。
ホークアイはそれを微笑ましく思いながらも、彼に銃を渡したことを謝った。

事情を知らず、重荷になるものを持たせちゃったわねー。
それを聞いたエドは、手入れを続けるホークアイの手元を見つめる。

・・中尉はそれを重荷に思ったことはないの?
彼がそう尋ねると、彼女は首を振った。
私には重いとか辛いとか、今更言う資格はないものー。

それは、彼女がイシュヴァ―ルの内乱で人の命を奪ってきたから、そしてこの道を行くと決めたのも自分だったからだった。
ホークアイの強い覚悟を感じたエドは、思い切って彼女に訊いてみることにする。

イシュヴァ―ルの内乱について、彼はまだ子供だったからその詳細を知らなかった。
だから教えてほしいー。
そう頼むと、2人の間には沈黙が訪れる。
だがホークアイはーゆっくりと口を開いた。

私がイシュヴァ―ルの殲滅戦に関わったのは、士官学校の最後の年だった・・。

その頃現地では人員不足だということで、彼女は実地訓練としてイシュヴァ―ルに配属された。
そしてそのまま彼女は戦地の奥まで、ずるずると引っ張られていった・・。

ホークアイはそう話しながら、イシュヴァ―ルの地を思い出す。
あそこは岩と砂だらけの、厳しい土地だった。
そんな土地だから、戒律の厳しい宗教が生まれ、強靭な民族が生まれたのだろうー。


ーイシュヴァ―ル。
スカーは、兄の元を訪れた。

彼はそこで、顔をしかめる。
兄はいつものように仲間たちと集まり、錬金術の勉強をしていたのだ・・。

このご時世にそんなものを・・!
そう憤るスカーに、兄は錬丹術の書を手に入れたんだ、と嬉しそうに掲げる。
どうやらこれはこの国の錬金術と歯違うらしい・・
そう楽しそうに語る兄を、スカーは牽制する。

錬金術は止めろ。それは元来あるべき姿のものを異形に変えてしまう。
すなわち、万物の神イシュヴァラ神への冒涜だー
そう訴えると、兄は首を振った。

錬金術は、イシュヴァラに背く訳ではない。人々を幸福へと導く技術だ。
彼はスカーに、真摯に語り掛ける。
世界は常に動き、流れている。古いしきたりにしがみついているのではなく、他国と共栄していくために新しい風を入れていくべきだー。

だがスカーも、負けなかった。
だがその結果アメストリスにつこうとしてどうなった?!
彼は思わず、声を荒げる。
奴らは自分たちに何もしてくれなかったばかりか、無関係な子供を撃ち殺したじゃないか!!

それに対し兄は、でもアメストリスは自分たちの宗教を認めてくれたーと説得する。
するとらちが明かないと感じた兄の仲間たちが、2人の間に入った。
2人は一旦口を閉じ、黙って互いを見つめる・・。

兄は後ろめたそうにしながらも、自分が錬金術を学びたい理由を話した。
彼はシンの錬金術師が地中の「龍の脈」なる力を重く見ていることを指摘し、その力はイシュヴァラ神に通じるものがあると思わないか?とスカーに問う。

不思議な縁があるなら、それを知る努力をすべきだ。そうしたら、もっと理解し合える。
兄は、錬金術には「一は全、全は一」という概念があることをスカーに教えた。

それは、自分たち人間は大きな流れの中での小さな一でしかないという思想だ。
小さな一が集まって、大きな流れを作る。だから負の感情が集まれば世界は負の流れになってしまうが、逆に正の感情を集めれば正の流れを作ることもできるだろう・・。

彼はそう言うと、優しい笑みを浮かべた。
自分は世界の大いなる流れを知り、正しい知識を得たい。そのために錬金術を学んでいるんだー。

ーその後、スカーは勉強に励む兄たちを置いて、外に出た。
道行く彼の耳には、アメストリスの人たちを憎む声が行く先々で入ってきた。
それを聞きながら、スカーは息をつく。

こんな世の中で、兄者は本当に人は理解し合えると思うのか・・?


同じ頃、イシュヴァ―ルの地では、ウインリィの両親が治療に励んでいた。
彼らは最初は、イシュヴァ―ル人たちに憎まれ、疎まれた。
だがそれでも信念を曲げず、2人はただひたすらに怪我人を助けようと手を動かす。

やらない善より、やる偽善だー。
彼らは偽善者だと罵られても、決して人々を見捨てることはしなかった。
だが日ごとに薬の供給も少なくなり、治療器具も枯渇していく・・。

業者に頼んでも、物資が増える見込みはない。
もっと道具があれば、適切な治療を行えるのに・・。
ロックベル夫妻はため息をつくが、そんな2人に業者の老人が耳打ちした。

どうやらもうすぐこの辺りで、軍による大粛清が始まるらしいー。
彼は町で聞きつけた情報を、夫妻に伝える。
どうやら軍は町ごとイシュヴァ―ル人たちを焼き払うつもりのようだ・・。
一緒に逃げようーと老人は2人に訴える。

だがー夫妻は、その申し出に首を振った。
ここにはまだ患者が沢山いる。しかも大半の人たちは、医者にかかる金もない。
イシュヴァ―ル人もアメストリス人も、関係ない。医者として、この状況を見過ごすことはできない。
ロックベル氏がそう言うと、ロックベル夫人もうなづいた。

それに、アメストリス人の自分たちがいると分かれば、きっとここは攻撃されないわ・・。
2人は老人に礼を言うと、早く逃げるように告げる。
そうして1人町を出ていく彼を見送った2人はー顔を見合わせて苦笑した。

すぐに帰るって言ったのに、これじゃぁウインリィに怒られるな。
彼らはそう話しながら、今後のことを考える。

恐らく配給はもっと滞るだろう。それに皆が逃げた今、手も足りない・・。
それでも頑張ろうー
そう励まし合っていると、背後からイシュヴァ―ル人の子供たちが2人に声をかけた。

彼らは恐る恐るだが、何か手伝うことはないか・・?と夫妻に問う。
その顔にうっすらと笑みがあるのを見た2人は喜び、子供たちの手を取るー。

彼らはその笑顔を力に、それからも治療を続けた。
大丈夫だ、まだ頑張れる。アメストリス人もイシュヴァ―ル人も、きっと理解し合える。
必ずこの内乱は、終わる・・!
その思いを糧に、人々は前を向き続けるー。

ーしかし、軍の動きは次第に不穏さを増していった。
イシュヴァ―ル人によるテロが続く中、彼らの検閲は厳しさを増し、イシュヴァ―ル人の武器は次々に摘発されていた。

どうやら内乱を理由に、他国がイシュヴァ―ルについてアメストリスを落とそうとする動きもあるようだ・・。
軍人たちは早速話し合い、これ以上内乱を長引かせるのは得策ではないな・・と判断する。

ブラッドレイもその流れにうなづき、まずは足元の掃除から始めるかーと腰を上げる。
その言葉の通り、まず処罰されたのはイシュヴァ―ル人の軍人たちだった。

彼らの兵籍は勝手に抹消され、理由も言われずに投獄された。
いくら弁解しても、軍人たちは聞く耳を持たない。
そうしてー軍から、イシュヴァ―ル人たちは姿を消した・・。

その次に、ブラッドレイにより大総統令が発令された。
これにより国家錬金術師たちは皆招集され、イシュヴァ―ルの地へと向かうことになる。
ーイシュヴァ―ル殲滅戦が、ついに開始となったのだ。

じき内乱は終わる・・。
その言葉を信じ、軍人たちは皆イシュヴァ―ルの地に集結するのだったー。




















イシュヴァ―ル殲滅戦の始まり。


今回はイシュヴァ―ル殲滅戦について、ホークアイとマルコーが語る回でした。

いよいよ明らかとなるイシュヴァ―ル殲滅戦!しょっぱなから不穏な雰囲気が続き、読んでて気持ちが落ち込みますね。
正直しんどいです・・。

これからイシュヴァ―ルの人たちがどのように迫害され、殺されていくのか・・。
軍人たちは自分の意に背き、どんな作戦に手を染めたのか・・。
その全てが明らかになるのですね。

本当、耐えられるかな・・。

物語の軸は、スカー側とマスタング側を描いていく感じになるのでしょうか。
2方向から見ることで、イシュヴァ―ル戦の全容が理解できるということかな。

エドたちも、近い内に似たような戦争に巻き込まれる恐れがあるんですもんね。
どんな酷いことがあったのか、今知ることは大切だと思います。
皆がこれからどんな思いで軍とぶつかっていくのか、その覚悟も知ることができますしね。

では見て行きましょうか・・。



まずはマスタングから。
今回明らかになったこと。
マスタングの師匠は、ホークアイのお父さんだったんですね!

軍に入る前から2人が知り合いだったとは知りませんでした!
なんとなく絆が強いなぁと感じていましたが、そういうことだったんですね。

でもホークアイのお父さんは、錬金術を追求することにはもう満足してしまったそうで・・。
国家錬金術師にもならず、ひたすら隠れて生きてきた人物のようですね。
マスタングとは、どうやって知り合ったんだろう・・。

そんな師匠、意味深なことを話していましたね。
最高最強の錬金術・・彼の言う錬金術って、一体何なのでしょう。

恐らくホークアイの背中に刻まれた錬成陣が、それですよね。
最強にして、最凶にもなりうる・・。
なんでしょうね、人体錬成とかしか思いつかない・・(^^;)

恐らく師匠は錬金術の真理にたどり着いていたのでしょう。
でも彼はそれを試さず、ただ遺すことしかしなかった・・。
今の流れを思うと、それは懸命なことでしょうね。

マスタングは恐らく、彼女の背中の刺青のことは知らないのでしょう。
ホークアイも自分からは明かすようなタイプには思えないですからね・・。
それが明らかになるとき、ホムンクルスたちが何をしようとしているかも分かるー
そんな感じとなるのではないでしょうか。

できればそれを使わずに済むといいですね。
ホークアイの背を使って、錬金術を行うとか・・なんか禍々しくて嫌な感じしかしないので。
秘密は秘密のままーそれでもいいのではないでしょうか。


それにしても、この頃のホークアイはまだ幼さが残っていますね。
これが数年後にはイシュヴァ―ルの内乱で人殺しになっているのだから、皮肉すぎる再会だったでしょうね・・。
本当に戦争は人を変えるんだなぁと感じさせられました。

ここから2人は同じ戦地で戦い続け、結びつきを深めていくのですね。
そして今の2人の関係に至るーと。

ホークアイがマスタングを崇拝している理由も、その中で明らかになるのかな。
今回の話を読むと、昔からの付き合いが関係しているというより、戦地で何かあったからこそ今の2人の関係が出来上がったようですからね。
その辺、詳しく知りたいと思います。


また、ホークアイの、エドへの言葉も一つ一つが重いですよね。
生きて帰ってこれたからこその悩み・・
まさにその言葉の通りだと思います。

死んでしまった人たちは、もう何も言うことができない。
どんな思いがあったとしても、もうそれが表で語られることはない・・。

だからこそ、生き残った人たちは死に物狂いで生きなければならないんですよね。
そうしないと、死んだ人たちに報いることができないー今生き残った軍の人たちは、皆その思いで必死に生きているのだと思います。

マスタングもホークアイも、アームストロングもノックスも、そしてマルコーも。
皆が傷つき、今もその傷を抱えながら生きています。
それは全て、彼らが生き残った側だから・・。それだけなのでしょう。

だからこそ、マルコーもまだまだ生きなければなりませんね。
彼は生き証人であり、有能な医師です。
辛いのは分かりますが、それでも生きていてもらわなくては困る人物です。

あの戦場では、誰が生きて誰が死んでもおかしくなかった。
だからこそ、生き残った人間は次こそは戦争を失くすため、自分にできることをただ愚直にやり続け生きていくしかないのだと思います。
それでしか、死者に報いることはできないから・・。

若くしてそんな枷を負った彼らは、本当に気の毒です。
亡くなった人たちも気の毒だし、生き残った人も気の毒・・。
結局戦争って、何も産み出さないんですよね。

まだ序盤なのに、既にこんなことを考えさせられるとは・・本当に重い。
でも漫画だからこそ、学べるものもありますよね。

荒川先生は、きっときっちりと戦争を描き切ってくれるはず・・。
わたしも、しっかりとそれを見届けたいと思います。





続いて、スカーと兄。
ようやくスカーの兄が登場しました!優しそうで、いかにも兄という雰囲気の人ですね。
スカーとはだいぶタイプが違うのも、また面白いです。

スカーは武僧だけど、お兄さんは違うのかな?
どっちかっていうと学者肌という感じですよね。
好奇心に満ち、人当たりも良さそうで・・きっとイシュヴァ―ル人の信頼も厚かったのでしょうね。


今回、お兄さんは錬丹術について学んでいました。
やっぱりスカーの錬金術には、錬丹術も組み込まれているようですね。

錬丹術の根底にある龍脈ー
恐らくそれが、メイとスカーがお父様が力を発動した後も錬金術を使えた理由なのでしょう。

錬丹術によれば、地中には大いなる力が存在するそうで、それが龍脈らしいです。
その力が基盤にあり、人間はその中の1つにしか過ぎない・・。
これ、以前エドたちが修行の際に体得したことと同じですね。

リンたちがホムンクルスの気を読めるのも、この龍脈が関係しているのでしょうか。
シンの人たちは、自然と体得できるものなのかな。
それともアメストリスという地の龍脈が不自然で、他国から来ると違和感を感じるようになるのかな・・。

その辺はまだ分かりませんが、この考えは今後も必ず関わってくるこの物足りの根幹となる考えとなるでしょう。
しっかりと理解し、気にしていきたいですね。
その違和感こそが、ホムンクルスが存在する理由でもあるでしょうからー。

それにしても、こうやって迫害されても敵と理解し合おうとしていた人たちがいたというのは、胸が痛みますね。
その思いが踏みにじられたと知っているからこそ・・読んでいて辛いです。
どうしてこういう人が、死ななければならなかったのか。。

そして今のスカーが、お兄さんの考えとは一番遠いところにいるのも辛いですね。
ただ復讐にのみ生き、人を殺す・・。
彼がそうしてしまう理由も勿論分かりますが、今回の話を見るとやっぱりこれ以上の殺生は重ねてほしくないという思いが強くなるばかりですね。

憎しみの先には、何も生まれません。
そんなことをお兄さんは望んでいなかったと思うと・・スカーには真っ当な道を生きてほしいと願ってしまいます。
彼、本当に悪い人ではないですしね。メイへの態度を見ると、人を支えて生きていける人なのに・・と悔しくなります。

いつかスカーが憎しみを乗り越えて、自分の本当に進むべき道を見付けられるといいな、と今回のお兄さんの話を見て思いました。
まだ生き残っている仲間もいるのですから、彼にはその先陣で民族の立て直しに奔走してほしいですよね。
そんな日が来るようにー今は祈るばかりです。。





最後に、ロックベル夫妻について。
そうでした、この夫妻の話もイシュヴァ―ル戦では関わってくるのですよね・・。
また1つ、ずっしりと重いものが来て苦しいです・・。

先に結末を知っていると、今奮闘している姿が眩しく、そして切なく映りますね。
こんな良い人たちがどうして・・。
スカーのお兄さんに対してもですが、彼らにもどうしてもそう思わずにはいられませんでした。

戦地で最後まで、イシュヴァ―ル人の治療に奔走したロックベル夫婦。
彼らの思いは素晴らしく、少しずつイシュヴァ―ル人たちと打ち解けていく姿も思わずうるっと来てしまいました。
この2人を、ウインリィはずっと待っていたんだよなぁ。本当に素晴らしい両親だったと伝えてあげたい・・。

そういう人たちが亡くなって、マルコーやノックスたちが生き残った。
彼らが悪い人だとは思いません。でも本人たちからしたら、そういう事実は辛かったでしょうね。
自分たちだって同じ思いで医師を目指したのに、現状は人の命を奪うばかりだったのですから・・。

おまけにその軍がホムンクルスに操られていたー
その事実を思うと、本当にやりきれないですね。
誰1人救われない戦い・・。
やっぱりこれ以上、戦いを産んではなりませんね。

今回の過去編によって、人と人が理解し合うことの大切さや2度と戦争を起こしてはいけないということがはっきりと浮かび上がってくるでしょう。
エドはそれを受けて、どんな道を歩もうとするのかー
この先を担う人間としての彼の動きも、見守っていきたいですね。

そして一度傷ついた者たちは、次の戦いではどんな選択をするのか。
それもまた、しっかりと見届けたいと思います。

人間同士は理解し合えるのか。
この大きな問いの答えが出る時を今は待ちましょう・・。









さて、次回はいよいよ殲滅戦が本格化する話ですね。
国家錬金術師が投入され、マスタングやアームストロングも否応なく戦火に巻き込まれていくのでしょう。

その戦火の中で、何が行われてきたのか。
真実にも、少しずつ近づいていますね。
私たちも覚悟して、その全てを知っていかねばなりませんー。

辛い話が続きますが、今後の戦いを迎えるにあたっては避けられない流れですね。
最後までしっかり見届けようと思います。


次回も楽しみです☆