前回、どんどん戦火が酷くなるイシュヴァ―ル。
その中でも軍の人間たちは上の命令を信じ、任務を遂行します。

更に凶悪な計画が進んでいくなか、スカーの兄が気付いた錬金術の秘密とはー?!

感想です☆




第60話~ 「神の不在」




※以下、ネタバレあり※











◎あらすじ◎

マスタングとホークアイは、思い出す。
それはホークアイの父親が亡くなり、埋葬した後のことだった。

父であり師匠である男の墓の前で、2人は会話をした。
葬儀など、色々と世話をかけてすまなかった・・。
そう謝るホークアイに、マスタングは身内は他にいないのか・・?と尋ねる。

師匠の葬儀は質素なものだった。
彼は妻も早くに亡くし、親戚とも疎遠だったのだ。

これからどうするー
そう問われたホークアイは、1人でも何とか生きていけるだろう・・と薄く笑う。
その寂し気な表情を見たマスタングは、軍の住所を記した紙を彼女に渡す。

これから一生軍にいるだろうから、いつでも訪ねてくるといい。
そう話すと、ホークアイは一生・・と眉を上げた。
死なないでくださいね。
彼女に心配されたマスタングは、苦笑する。

こんな職業だから、いつ死ぬかは分からない。それでもこの国の礎の1つとなって皆をこの手で守ることができれば、幸せだと思ってるよー。

それを聞いたホークアイは、素敵な夢だと思う、とほほ笑んだ。
そして彼女は、父親が自分に秘伝の錬金術を残していったことを明かした。

その錬金術は、並の錬金術師では解読できないものだという・・。
ホークアイは、マスタングの夢に自分の背中を託していいかと尋ねた。
皆が幸せに暮らせる未来を信じていいですかー?

ーあの時、2人はそう語り合った。
それなのに・・戦場で再会したホークアイは、虚ろな瞳でマスタングに問うた。
なぜ、こんなことになっているのですかー?


その問いに、答える者がいた。
なぜ?ーそれが国家錬金術師の仕事だから。
なぜ国民を守るべき軍人が、国民を殺しているのか?ーそれが兵士に与えられた任務だから。

違いますか?
詰め所で、マスタングの話を聞いたキンブリーはそう答えた。

彼には、この惨状を割り切れない者が多くいることが理解できないらしい・・。
皆の顔を見回したキンブリーは、ホークアイに目を止める。

嫌々やっているという顔をしている・・。
そう指摘されたホークアイは、殺しは楽しくないから・・とうつむく。
するとキンブリーは、本当に?と彼女の瞳を覗いた。

相手を倒したとき、自分の腕前にうぬぼれ仕事に達成感を感じる瞬間が、本当に一瞬でもないと言い切れるかー?
その問いに、ホークアイの顔はさっと青くなる。

すぐにマスタングが2人の間に入り、それ以上言うな、とキンブリーを諫めた。
だがキンブリーは、自分には皆の気持ちこそが理解できない、とマスタングをまた見つめる。
戦場という特殊な場に、正当性を求める方がおかしいのではないのかー?

錬金術で殺したら、外道か?銃で殺したら、上等か?それとも1人2人殺す覚悟はあったが、何千何万になると耐えられないと?
彼の言葉に、軍人たちは皆うつむく。

自らの意志で軍服を着たときに、既に覚悟があったはずではないのか?
自ら進んだ場所で、何を今更被害者ぶるのか・・。
キンブリーの瞳はどこまでもマスタングを貫いていく。マスタングもまた、段々とその表情を青ざめさせていった・・。

自分を憐れむくらいなら、最初から人を殺すな。
死から目を背けるな。前を見ろ。
あなたが殺す人々の姿を、正面から見ろ。

そして忘れるな。奴らもあなたのことを、忘れないー。

そこまで言うと、キンブリーは仕事に行かなければ、と立ち上がった。
重苦しい空気が漂うなか、その場にいたヒューズもまた現場へと向かおうと動く。
マスタングは彼に、お前はなぜ戦うんだー?と尋ねた。

その問いに、ヒューズは一瞬険しい表情を見せる。
彼の答えは、一言だけだった。
簡単だ、死にたくないーそれだけだ。
マスタングはその言葉に、そのまま考え込むのだった・・。

ー戦場の状況は、更に熾烈を極めていた。
そんな中、アームストロングはついに動くことができなくなってしまう・・。

何度立てと怒鳴られても、彼はもう戦うことはできなかった。
亡くなったイシュヴァ―ル人の子供を抱えながら、彼は涙する。
なぜこんな戦いを続けねばならないのですか・・。

そんな彼に痺れを切らした上官は、アームストロングを見捨て、他の軍人たちにひたすら突撃を仕掛けるように命令する。
だがこの地区は、敵と味方の兵力差が激しすぎる・・。
まともな命を下せない長官を、無能が・・!とヒューズは心の中でなじるのだった。

そうして、上の人間との心の距離も、少しずつ開き始めていた。
が、そこに新風が巻き起こる。
アームストロングの代わりに、鉄血の錬金術師バスク・グランが駆け付けたのだ。

鉄と血ー
その名の通り、グランは自らを戦の先駆けとし、誰よりも最前線に飛び込んでいった。
その戦い方に軍人たちは鼓舞され、少しずつ闘志を取り戻していく。

その結果、北地区もついに制圧が完了した。
上官はその報告を聞き、よくやった!とほくほく顔だ。
それを見たヒューズは、反吐が出る思いで唇を噛みしめた。

いいぞ、だ?お前の無鉄砲に付き合って、何人の味方が死んだと思ってやがるー!

それでも彼は命令されたら、ただひたすらに任務に務めた。
西地区に行けと言われれば走り、人を殺す。
そして自分たちも仲間を失い、また戻る・・。

だがその日、イシュヴァ―ル人に動きがあった。
イシュヴァラ教最高責任者のローグ・ロウが白旗を掲げたのだ。

彼はブラッドレイと話したいと、ヒューズたちに持ち掛けた。
わが命と引き換えに、今生き残っているイシュヴァ―ル人たちの助命を乞う。
もう・・双方死ぬのは、私で最後にしてほしいー。

その言葉と瞳を見たヒューズは、彼の希望を受け入れることにする。
そして話を通すため、軍人たちと共にロウを連れて詰め所へ戻るのだった。

だが上官は話を聞くと、なぜ戻ってきた、とヒューズたちをなじった。
殲滅戦だ。誰であろうと1人残さず殺せという命令だ!
誰が戦闘をやめろと言った!持ち場に戻れ!
イシュヴァ―ルの豚共を殲滅しろー!!

その言葉に軍人たちはうつむき、イシュヴァ―ル人たちは怒りに震えた。
皆が動かないことに、上官はますます苛立つ。
するとグランが、一歩彼の前へ出た。

グランは上官を見下ろし、一言告げる。
ご存じですかな?戦場における士官の死因の2割が、部下に殺されたものらしいですよー?

そう言うと、彼は上官を撃ち殺した。
床に倒れる上官を見ながら・・軍人たちは息をつく。
流れ弾だ・・。
ヒューズが呟くと、皆がそれに呼応した。

グランはうーんと唸り、上官が死んだら自分が指揮を執らねばならない、と口にする。
皆それに同意するのを確認すると、彼はてきぱきと指示を出した。
一部始終を見ていたロウは、戸惑いながらもグランに尋ねる。
礼を言うべきだろうか・・?

だがグランは、礼などいらない、と首を振った。
そなたと大総統の取引が、上手く行くことを祈るのみだー。
そうして、彼はヒューズにロウをブラッドレイの元へ案内するよう命じるのだった。


大総統の滞在する詰め所ー
そこで、ブラッドレイはロウの話を聞いた。

ロウが全て話し終えると、ブラッドレイは口を開いた。
つまり貴様1人の命で、残り数万のイシュヴァ―ル人を助けろ、と?

ロウがうなづくと、ブラッドレイはそれを一蹴した。
うぬぼれるな、貴様1人の命が残り数万の命と同等の価値があると思っているのか?

その鋭い瞳に、ヒューズたちもロウたちも一様に凍り付いた。
ブラッドレイはただ冷酷に、要求は呑まないと皆に告げる。

うぬぼれも大概にせよ、人間。1人の命はその者1人分の価値しかなく、それ以上にもそれ以下にもならない。
替えはきかない。殲滅もやめないー。

それが、答えだった。
イシュヴァ―ル人たちは余りのことに、ブラッドレイに食ってかかる。
この人でなしが!神の鉄槌が下るぞ!!

それを聞いたブラッドレイは、わずかに眉を動かしただけだった。
神だと?それは不思議だな・・。
彼は大きく手を広げてみせる。
この状況で、いまだに私には神の鉄槌が下らぬではないかー。

イシュヴァ―ル人が滅びようとしている今になっても、神は現れない。
ではいつどこで、神は貴様らを救うのだ?
彼はロウに問う。
そもそも・・神とはなんだ?弱き人間が寄る辺が欲しくて作り出した偶像ではないのか?

ブラッドレイはそこまで言うと、ヒューズたちに持ち場に戻るように伝えた。
イシュヴァ―ル人たちは神を汚されたことに怒り、尚もブラッドレイに向かっていく。
その光景を見ながら、ヒューズは仲間の軍人に尋ねた。
お前の宗教は何だ?

尋ねられた軍人は、特にないが、この先イシュヴァラ教だけは選ばないだろうーと答える。
ヒューズも息をつき、自分もだよ・・と言い捨てた。
神様に見捨てられた宗教なんて、願い下げだー。

ーその後、ブラッドレイはロウたちの粛清を行った。
彼は夕日を見上げながら、1人呟く。

神は人間によって作り上げられた。所詮人の手によるものに過ぎん。
ならば我々に鉄槌を下しにくるのは、神ではなくあくまで人間だろうなー。


隣国アエルゴ。
イシュヴァ―ル人たちは、国境に大挙し、亡命を希望する旨を叫んだ。

アエルゴは戦乱に乗じてアメストリスを攻めようと、イシュヴァ―ル人たちに武器を横流ししていた。
だが彼らは国境を開かず、イシュヴァ―ル人たちの懇願にも耳を貸そうとしなかった。
その態度を見た人々は絶望し、怒りと悲しみに震える・・。

いざとなったら、見捨てるのか。我々を使い捨てにするのか。
彼らは涙を流し、神に誓う。
この屈辱は忘れんぞ。世界の全てがイシュヴァ―ルを否定しようとも、必ず生き残ってやるー!!

ーカンダ地区。
ロックベル夫妻は、いまだイシュヴァ―ル人の治療に尽力していた。

だが夫婦は、精神的にも肉体的にも疲弊していった。
運ばれてくる怪我人は子供ばかりなのだ。
彼らは命を救おうと必死に向かうが、人数もどんどん増えるばかりだ・・。

そしてその情報はー軍の上層部にも伝えられていた。
キンブリーもロックベル夫妻の資料に目を通し、いいですね、と笑みを浮かべる。
意志を貫く人間は好きですよー。

彼らはカンダ地区で軍人たちが足踏みしている現状を憂い、危惧する。
こんな敵地の中じゃ、助けに行く前に夫妻が「偶然にも」戦火に巻き込まれて死んでしまう可能性もあるなー。

そのカンダ地区。
そこに住むスカーもまた、軍の手がすぐそこまで来ていると聞きつけ、兄に逃げようと訴えていた。

だが兄はもう少しなんだ・・と言いながら、錬金術の書物から目を離さない。
ふとその兄の腕に見慣れない刺青が施されているのに気づき、スカーはそれは何だ、と声をあげた。

兄の両腕には、びっしりと刺青が刻まれていた。
それは錬成陣で、右腕には分解、左腕には再構築の法が記されているのだという。
錬丹術をアレンジしたものだー
そう説明する兄に呆れかえったスカーは、思わず大声をあげそうになる。

だがそれを、兄の仲間たちが止めた。
彼らはスカーに、兄の研究が自分たちを救うかもしれないのだから止めてやるな、と話す。

今イシュヴァ―ルでは、国家錬金術師が兵器として投入され、恐ろしい力で人々を蹂躙しているという。
ならば兄の研究も、国家錬金術師に対抗しうる更に強大な力を生み出すことも可能かもしれないー・・

力を超える力で、錬金術で、奴らに報復をー。
そう語る仲間たちの顔つきがおかしいことに、スカーは気付き目を見張った。
かつて夢を語り合っていた姿はそこにはなく、彼らの目には皆一様に復讐の炎がぎらついていた。
血の報いを・・!!

そう口にして笑う仲間たちに、スカーの背筋はぞくっと震えた。
見ろ、兄者。これが兄者が傾倒する錬金術だ・・。
スカーは錬金術に取りつかれた者たちの醜さに絶望し、絶叫する。

人のため幸福のためと願っても、誰もそう見てくれぬではないかーーーー!!!

その時、すぐ近くで爆発が起こった。
スカーは辛うじて避けられたが、周囲の人間は爆風に巻き込まれた。
煙が晴れていくと同時に、スカーたちの眼に無数の死体が映る・・。

それを見たスカーは、いよいよ国軍がこの地にも入り込んできたことを知った。
同時刻、戦いの狼煙が上がるのを見て、キンブリーは腕を鳴らす。
彼は戦いが始まるのが、楽しみでならなかった。
さあて、仕事をしましょうかー。




















神に見捨てられた民。

今回はイシュヴァ―ル殲滅戦が激化し、イシュヴァ―ル人たちがどんどん追い詰められていく話でした。
いよいよ殲滅戦も佳境ですね。ただただ殺されていくイシュヴァ―ルの人たちを見ているのが辛くてたまりませんでした。

ここまで来ると、もう1人の軍人がどうこうして止められるものではないですね。
皆が間違っていると思っても、声に出すことができない。
ただ不平を言うだけしかできない・・。
軍の皆も辛いと思います。

ホークアイの疑問も、もっとも。
でもそれを言ったからといって、どうにかなるものでもない・・。
彼女もそれを分かって、それでもマスタングに理解してほしくて言ったのでしょう。
誰の気持ちを考えても、苦しいなぁ・・。

だからこそ、そんな中でブラッドレイとキンブリーは目立ちますね。
特に今回はブラッドレイの恐ろしさに身がすくむような思いでした。

私たちはもう彼がホムンクルスだと分かっているから納得できるけど、彼が人間だと思っている側から見たら、ブラッドレイの発言はまさに人間離れしていますよね。

何者をも受け付けず、自分の信念のみに従う。
人の命など何とも思っていないー
それがよく伝わってきました。

こんな人がトップだと思ったら、もう何もかも諦めてしまうよなぁ・・。
イシュヴァ―ルの人たちの覚悟が、どんなだったか。ロウがどんな思いで自分の命を差し出したか。
そんなことには、1mmも思いを馳せない態度ー
キツすぎました。

彼らの神を冒涜し、神なんて偶像だと言い切る。
余りに残酷な言葉ですが、ブラッドレイはホムンクルスとして思ったことを言っただけ・・。
それがまた、恐ろしい。

結局人間とホムンクルスが相いれることはないのでしょうね。
一番人間に近いホムンクルスの言葉が、これなのですから・・。
だからこそ、彼らを全て倒さなければいけないのだな、と改めて感じました。

・・なんだかホムンクルスの姿が見えてくると、本当にこの戦争は酷すぎる・・という思いしか出てきませんね。
戦争に良いものなんてないとは思いますが、この戦争は単にホムンクルスに利用されただけの戦争ですからね。
彼らがイシュヴァ―ル人を使って、人体実験をしたかっただけ・・。
そんなものに巻き込まれたイシュヴァ―ルの人たちが、可哀想でなりません。

命を奪われていい人なんて1人もいなかったのに、無慈悲に踏みつけられた人たち・・。
彼らの絶望の表情や憎しみ、怒りの表情を見ていると涙が止まりませんでした。
上手く言い表せないけど、酷い。本当に酷すぎる・・。

スカーが復讐に燃えるのも、無理ないことですね。
こんな目に遭って、許せという方がおかしいでしょう。
彼がしていることは間違っているけど、彼がそうした気持ちを否定することはできませんよ・・。


そして、次第に変わっていった兄者の仲間たちの姿もまた、当然のものだったと思います。
敵が錬金術を使っているのですから、自分たちもそうしようと考えるのは当然ですよね。

やっぱり錬金術には、人を狂わせる魅力もあるのでしょう。
これまでの話で何人の人がその怪しい部分に惹かれたか・・
それを思うと、錬金術の是非さえ考えてしまいますね。

力を手に入れられることは、人間にとって喜びです。
でも力を手に入れたことを驕らずにいるのは、とても難しいことです。

また、正しく使うこともとても難しいのですよね。
いくら力を手に入れても、人のために使えなければ意味はないのだと今回の戦争を見て思いました。
そしてそれを貫くことが、どれだけ難しいかも・・。

誰かが錬金術を間違った使い方をすれば、それに流される者が出てきてしまう。
あまりに大きな力は、人に夢も悪夢も与える・・。
そう考えると、人間が錬金術を手にしたことは本当に正しかったのか・・。
根本から疑ってしまいますね。。

始めに戻りますが、マスタングはホークアイの問いに答えを提示できるのでしょうか。
錬金術を希望につなげることができるのでしょうかー。

いよいよ戦争も終わりに近づいています。
戦いを終えた後に、マスタングたちは何を思ったのかー。
最後まで見届けようと思います。





さて、ブラッドレイに続いて、今回はキンブリーも恐ろしかったです。
彼は人間なんですよね・・。なんだか人間とは思えないほど冷静で残酷で、他の軍人たちからも浮いていて気味悪かったです。

上層部の人たちもこの戦争の意味を知って動いているのでキンブリーと条件は同じですが、彼の場合は心底戦争を楽しんでいるように見えるのですよね。
戦って人を殺し、その勝利に溺れているというような・・。

それでいて人を黙らせるような正論を吐く。
キンブリーは洗脳も得意そうですね・・。余り関わりたくない人物だ。
あのマスタングを黙らせたのも、すごいというより怖かったです・・。

以前何かで読みましたが、戦争で人を殺すと、普通は罪悪感を覚えるものです。
でも一定数の割合で、殺すことを楽しむ者もいるそうです。

彼らは生まれついて人を殺すことができるようになっていて、実際に戦場では彼らが敵の半数を殺すこともあるとかー。
キンブリーは、そういう類の人なのかもしれませんね。

だからこそ常人には理解できない怖さを感じるのかな・・と思います。
彼がいたから、ある意味戦争が更に進んだーともいえるかもしれません。
そういう人物がいなければ、或いは皆でブラッドレイに逆らうこともあったかも・・。いや、かなり厳しいとは思いますが。

でもキンブリーには、皆を悪い方へ煽動する力があることは確かでしょう。
直接言わなくても彼の行動や言動が軍人たちを絡め取り、異議を唱えることをできなくさせた・・。
そういう側面はあったと思います。

今は投獄されていますが、彼もいずれホムンクルスたちによって解放されるでしょうね。
その時が来るのが怖いな・・。

ロックベル夫妻をスカーが殺したのも、キンブリーの差し金かもしれないし、彼に関しては油断しない方がいいですね。
どんな人物なのかー次回、更に明らかになることでしょう。
今後敵として立ちはだかるかもしれない人物・・注視していきましょう。


それにしても、軍人たちには良い人も沢山いたのが、とても残念でした。
ほとんどの人たちが悩み苦しみながら、上の命令に従っているだけ・・。
本当の戦争も、大方そういうものなのでしょうね。

特に今回印象に残ったのは、グラン!
彼、スカーに殺されたと名前に出てきていましたよね。
前回はコマンチも出ていましたし。

スカーに殺されたから余り良いイメージを持っていなかったのですが、予想を裏切って彼は立派な人でした。
信念もあり、とても魅力的な人物で・・エドたちと会ったらきっと力になってくれたのだろうな、と思わされる人物で残念でした。
大総統のことも知ったら、協力してくれただろうに・・。

そのことを思っても、戦争がいかに何も産み出さないものかがよく分かります。
スカーにとっては、戦争に加担した全ての国家錬金術師が敵。
軍人たちが、イシュヴァ―ル人を全員一括りにして殺したのと同じことです。

話し合える余地があれば、理解し合えたかもしれないのに・・。
そうすれば、ここまで長く因縁を残すこともなかったかもしれないのに、と思うと悔しくてなりません。

次こそは、絶対にこの負の連鎖を止めなければなりませんね。
これ以上傷つく人が増えないように・・。





最後は、スカーの兄について。
今回明らかになりましたが、スカーの腕は兄の腕の錬成陣が移植?されたものだったんですね!

これは・・スカーが戦争で腕を失くしたということかな?
それで瀕死の兄がスカーに一縷の望みを託して、自分の腕を錬金術で移植したーとか。
スカーの腕を思い出すに、手術で移植した訳ではなさそうですよね。

そして腕の錬成陣が、分解と再構築が刻まれていることも初めて知りました。
だからすぐに術が発動できるのですね。
なるほど、よく考えられてるなー。

そしてこの錬成陣には錬丹術がアレンジして組み込まれているから、恐らくお父様の力が効かなかったようですね。
やっぱり錬丹術を学ぶのが、ホムンクルスに対抗しうる術なのかな・・。
戦争編が終わったら、エドたちはメイから錬丹術を教えてもらうのかもしれないですね。


で・・結局スカーの兄は、アメストリスの錬金術の不審な点を突き止めたのでしょうか。
それが何なのかー兄が死ぬ前に、明らかになるといいのですが。

結末を知っているから、兄が死ぬことが分かっているのが辛いですね。
彼が弟であるスカーに、何を伝えて残したかったのか・・。
彼の最期、ちゃんと見届けようと思います。。








さて、次回はイシュヴァ―ル戦の終わりでしょうか。

いよいよスカーたちが住む地区にも迫る戦火。
スカーと兄に、あの日何が起きたのかー
全てが明らかになりますね。

キンブリーが何か企んでいるようなのが、とにかく不気味です。
どんなおぞましいことが戦場で行われるのか・・覚悟して見て行きたいと思います。

次回も楽しみです。