今回から、17巻です!

前回、ブリッグズ要塞とオリヴィエについて知ったエドたち。
少しずつ北の掟を彼らが知っていくなか、その地下では何やら不穏な動きがー?!

一方、スカーとの戦いで激しく負傷したキンブリー。
更にスカーへの執着を深めた彼・・。
再戦は、北の地で行われるのでしょうかー?

感想です☆





第66話~ 「雪の女王」





※以下、ネタバレあり※









◎あらすじ◎

連結を切り離された貨車は、雪の大地を滑って止まった。
命からがら助かったヨキは、もう嫌だ!!と泣き叫ぶ。

そんな彼の横で、スカーは鉄道保安隊がこっちへ向かってくる灯りを見た。
逃げるぞ、と声をかけると、ヨキは首を振りながら自分は何もしていない!!と言い張る。

鉄道保安隊に保護してもらうー
そう叫ぶヨキに、スカーは冷静に伝える。
指名手配犯のスカーと行動を共にしていたのだから、良い扱いは受けないだろうこと。キンブリーに顔を見られたので、消される可能性が高いこと・・。

それを聞いたヨキは、自分に選択肢などないことを痛感してがっくりと肩を下げる。
2人はマルコーたちと合流するため、そのまま北を目指すことにするのだった。


同刻ー
オリヴィエの下には、キンブリーが重傷で麓の病院に入院したという報が告げられていた。
中央からは、全面的に協力してやってくれという連絡が入っているー
そう聞いたオリヴィエは、キンブリーは受刑中じゃなかったのか?と眉をひそめる。

上層部の一言で、刑期が短くなったそうだ・・。
マイルズがそう明かすと、彼女は鼻を鳴らした。
気に入らんな・・。

とその時、要塞中に非常警報が鳴った。
最下層に侵入者あり!!
その警告音に、オリヴィエたちは皆立ち上がるー。

最下層ー
エドたちの前には、突然地面の下から現れた巨大な男が立ちすくんでいた。
その異様な姿に息を呑んだエドたちは、彼の肩を見てあっと声をあげる。

ウロボロスの刺青ー
ホムンクルスだ!!
自分たちがホムンクルスに対抗する方法を探しに来たのは、全部お見通しだったってわけか・・。
エドは瞬時に理解し、歯噛みする。

だがそのホムンクルスはエドたちを見ても、襲ってくる気配はなかった。
お腹すいた・・とうろうろする男に意表を突かれた2人は、自分たちは元の身体に戻る方法を探しに来ただけだ!と訴える。

それを聞いた男は首を傾げ、2人のことは知らない・・と呟いた。
俺・・穴掘るだけ・・。
そう話すのを聞いたエドたちは、顔を見合わせる。

もしかしてこいつ、お父様やブラッドレイから自分たちのことを聞いていないー?

一方突然現れた男と話すエドたちを見て、軍人たちは怪しさを感じ始めていた。
知り合いだろうか。まさか内側から手引きしていたんじゃ・・。

彼らの疑惑の目に気付いたエドは、ヤバい・・!と汗を流す。
その瞬間、彼の足元を銃弾が襲った。
それは階上からバッカニアが撃ったもので、彼もまたエドたちをドラクマの密偵だと疑っていた。

誤解だ!と2人は必死に自分たちの疑惑を晴らそうとする。
その横でホムンクルスの男は周囲を見回すと、邪魔だ・・と床を這うパイプに手をかけた。
彼はそれを物凄い力で引っぺがし、投げ捨てるー。

それを見たバッカニアたちは、急いで男を撃つ。
だが男は銃弾が当たってもものともせず、ふらふらと歩きまわる。

ここ、どこだ・・。
彼はそう言いながら、偶然目についたエレベーターに乗って上へと上がっていってしまう。
ブリッグズ兵たちは男が現れた穴と階上に別れ、走るのだった。

ー男はエレベーターで、整備室のある階へと上がっていった。
彼が出てくるのを待ち構えていた軍人たちは武器を持っておらず、その大きさに恐怖を感じる・・。
だがその時、男に向かってランチャーが撃ち込まれた。

撃ったのはオリヴィエで、その弾は男に直撃する。
爆風を眺めながら、オリヴィエは消火に当たるようにマイルズたちに命じるー。

だが爆風の中から現れた男には、怪我が全くなかった。
眼を見張る一行に、追いついたバッカニアたちが男には銃は通じないことを告げる。

それを聞いたオリヴィエは、すぐに作戦変更に出ることにした。
彼女はドラクマに悟られないように騒ぎを収めるようバッカニアたちに伝えると、戦車を作っているセクションに行き、試運転は済んでいるのか?と尋ねる。

整備士がうなづくのを確認した彼女は、マイルズを呼び、信管を抜くよう部下たちに指示させる。
そして彼女は戦車に乗り込み、叫んだ。
撃て!!

その号令と共に、ミサイルが男を襲う。
弾は男の顔を直撃し、めりこむのが見えた。
だが・・それでも男は倒れなかった。

いてー・・。
そう話す男の顔が、見る見る内に再生していく。
軍人たちは信じられない光景に目を見開き、思わず動くことを忘れる・・。

その間もオリヴィエは怯まず、次の弾を装填するように命じた。
彼らは連続攻撃で男を倒そうと目論むが、男はいくら当てても効いた様子がない・・。
次第に軍人たちの間には、焦りが広がっていくー。

その時、目の前の邪魔な機材を男が拾って投げ捨てた。
その機材は、軍人の方へ飛んでいくー
下敷きになる!!
彼らは目をつぶり、身を固くするー。

そこに、エドが入った。
彼は間一髪錬金術で壁を作り、軍人たちの命を救う。
そして戦車に乗ったオリヴィエを見つけると、すぐに駆け寄った。

将軍、無理だ!あれは殺しても殺しても死なない!!
そう叫ぶと、オリヴィエは何?と眉を上げた。
彼らは、なぜそんなことを知っているーと一斉にエドたちに疑惑の目を向けた。

だがエドたちは、その説明をすることができなかった。
2人が言い澱むのを見たオリヴィエは時間がない、と答えられる質問にだけ答えるようにエドたちに言いつける。

貴様らはドラクマの密偵か?
そう問われたエドは、力強く違う!と答える。

では、あれは密偵か?
多分違う。
あれはお前たちのことを知っているのか?
知らないみたいだ・・。

オリヴィエは、尚も問う。
あれの正体は何だ?あれは、誰の命令で動いている?
その質問には、エドは答えられない・・と答える。
それを聞いたオリヴィエの眼が、厳しくなる。

なぜ堪えられん?!
そう彼女に一喝されたエドは、彼女の眼を真っすぐ見据える。
・・察してくれ!!

2人は数秒見合い、オリヴィエが息をついた。
貴様らは、我々の味方をするつもりはあるか?
彼女の質問に、エドとアルはここの人たちがやられるのは見たくないーとうなづく。

するとオリヴィエは、暴れている男の身体の構造を尋ねた。
人間と同じだと答えると、彼女は顔を上げる。
そしてバッカニアを呼ぶと、戦車用の燃料を持ってくるように指示した。

それを聞いたエドは、燃やしても無駄だ、と注意する。
だがオリヴィエは阿保か、と彼の言葉を一蹴した。
殺せないのは、先の戦いで分かっている。殺せないなら、機能を停止させてやるだけだ。
火炎よりもキツいのを喰らわせてやるー!!

その時、バッカニアがエドの頭をむんずと掴んだ。
彼はブリッグズ流を見せてやる、とにっと笑い、手伝うようにとエドを引っ張っていく。

戸惑うエドたちにバッカニアは、オリヴィエの人を見る眼は確かだ、と話した。
だから自分たちを1枚岩だと信じて、手を貸してくれー。
その言葉に、エドとアルは顔を見合わせる。

・・自分たちのことは、信じてくれるのか?
するとバッカニアは、うなづいた。
さっき咄嗟に仲間を救ってくれただろうー?あれで十分だ!

それで、決まりだった。
彼らは互いを信じ、燃料を運ぶ準備を始める。

マイルズに8番ゲートに向かうよう言われ行くと、そこには既にオリヴィエが待ち構えていた。
彼女は操縦士に突撃を命じ、戦車で体当たりしてホムンクルスをエレベーターに押し込める。

複数台の戦車で押すと、さすがの男も敵わなかった。
彼がエレベーターに入ったのを確認すると、マイルズが操作盤に触れる。
そのままエレベーターのドアは閉まり、男は階下へと運ばれていくのだった。

ーエレベーターが止まった先は、外への出入り口がある階だった。
ドアが開くと、先に待機していたバッカニアが男の懐に入り、思いっきり投げ飛ばす。
そうしてエレベーターの外に放り出された男に、今度はエドたちが一斉に燃料をぶっかけた。

男は訳が分からず、周りをきょろきょろ見回す。
その間に、上へと行き来していたエレベーターが再び降りてきた。
そしてそこからーオリヴィエたちの乗った戦車が出てくる。

エドたちは、慌てて道を開けた。
そこに戦車が飛び出し、ホムンクルス向けてミサイルを撃ち放つ。
ミサイルは直撃し、男は入り口の方まで吹き飛ばされた。

その衝撃で、入口の扉が開く。
それを確認したオリヴィエたちは、男を外に突き落とそうと戦車を進める。

だがミサイルは、もう弾切れだった。
1対1では、戦車でぶつかっていっても押し負けるだろう・・。
どうするー?!
後1歩のところで、彼らは立ちすくむー。

すると、戦車の前にファルマンが飛び出た。
彼は銃で天井を撃ち、つららを男の頭の上に命中させるー。
その衝撃に、男はバランスを崩し足を滑らせた。

ーそしてそのチャンスを、エドたちは見逃さなかった。
2人は思いっきり飛び蹴りを男にかます。
それをまともに喰らった男は、ついに柵をぶち破って建物の下に落ちていく・・。

彼は雪の上に落ちると、すぐに起き上がろうとした。
寒い・・中に・・入らなきゃ・・。
ぶつぶつと呟く彼は、ふと身体の異変に気付く。
なぜか身体が思うように動かないのだ・・。

その戸惑う姿を見ながら、オリヴィエは皆に説明した。
あの燃料は、寒冷地仕様の混合燃料だ。低温下でも気化して、その気化熱であっというまに体の熱を奪うぞー。

バッカニアもうなづき、それにこのブリザードだ・・と口を開いた。
脳みそまで、即凍り付くだろう!!

ーその言葉通り、男はやがて全く動けなくなり・・雪面の上に崩れ落ちた。
彼が全く動かなくなったのを視認すると、オリヴィエは言い捨てた。
そこで春まで冬眠していろ。のろまめー。


ーその後、一行は破壊された最下層の様子を見に行った。
まさか心臓部を直接攻撃されるとは・・。
オリヴィエはエドたちを縄で縛って引っ張りながら、破損部を確認する。

自分たちに無理やり付き合わされた・・その方が体裁が良いのだろう?
オリヴィエはそう言いながら、それに全てを明かすまでは逃がさないからな、と2人を睨みつける。

それから、彼らは穴の中とホムンクルスの様子を確かめるために2手に分かれた。
男の掘ってきた穴は、まるでどこまでも続いているようだった・・。




















ブリッグズ流ホムンクルス戦!!


今回はブリッグズ要塞に侵入したホムンクルスを、エドたちとブリッグズ軍が手を組んで捕らえる話でした。
チーム一丸で戦うブリッグズ軍!とてもかっこよかったです!!

戦闘能力としては、軍の中でもかなり高いんじゃないでしょうか。
エドたちとも協力関係が次第に芽ばえてきて、良い兆候ですね!


突然地下に現れたホムンクルス。
やっぱりスロウスで間違いないかな。他に仲間もいないので、彼が何をしたいのかさっぱり分かりません。
一体いつから、あんな長い穴を掘っていたのでしょう・・。

性格的に、末端として扱われてきたのかな。
本人も1人で動くほうが気楽でしょうしね。

皆が集まる場にも参加していなかったので、エドたちのことも知らないようですね。
定期的に誰かがチェックしたりもしてないのかな・・。
イマイチよく分からない人物です。

ただとにかく体が大きいので、今回は上手く捕らえましたが、一度暴れ出すと手ごわそうですね。
余り戦ってきた経験もないでしょうから、命もいっぱいあるだろうし。

キンブリーがブリッグズに来るかもしれないので、彼がスロウスに気付いたら・・と考えると恐ろしいですね。
ホムンクルス側に一応ついている彼、スロウス救出の手助けをするやもしれませんから。

謎が多いスロウス・・
彼が今後どうなるのか、しっかり見て行きましょう。




さて、今回はスロウスとのブリッグズ軍の戦いが圧巻でしたね!
オリヴィエ、ますます好きになってしまいました。
バッカニアたちもいい味出してるし、ブリッグズ軍は魅力にあふれていますね!

それもこれも、オリヴィエの人柄から成るものなのだと思います。
彼女の信念が揺るがないから、部下たちも安心して彼女の考えについていけるのでしょう。

まさに一枚岩・・
芯が通った女性って素敵だな~と惚れ惚れしちゃいました。

要塞の中にも武器がずらっと配備されていて、さすがは国境を守る場所ですね。
しかも皆が楽しそうに自分のできることを行っているから、見ていて非常に気持ちがいいです。

なんだか大分オリヴィエびいきになってしまったので、次の大総統はオリヴィエでもいいかな~なんて思ったりw
でもオリヴィエはこのまま軍事国家を引き継ぎそうですから、やっぱりマスタングの方が向いてるか。


エドたちとの関係も、徐々に良好となってきましたね。
オリヴィエはまだ完全に腹を許していないようですが、マイルズ・バッカニアはエドたちに好意を持ってくれてそうで本当に良かった。

オリヴィエにも、やっぱりホムンクルスのことや大総統のことは話さないと駄目でしょうね。
今回は戦いの最中だから後にしてくれましたが、彼女は真実の追究を絶対にやめないでしょうから。

それにこれだけ頼りになる人たちなら、絶対に味方につけた方がいいですよね。
オリヴィエは不死を目指すことなんてなさそうだから、その点も信用できますし。

これからキンブリーとの関りも出てくるので、今のうちにオリヴィエたちと協力関係になった方が得策だと思われます。
エドたちの思いが、きちんと彼らに伝わりますように・・。

信じています!!







というわけで、今回は戦闘メインなので感想は短めでした。

次回はエドたちがオリヴィエたちに事情を明かし、スロウスの掘った穴の謎の解明に向けて協力し合う話でしょうか。

次にホムンクルスたちが狙う地が北であることから見ても、スロウスはかなり重要な任務を行っていたといえるでしょう。
その目的は一体何なのかー
知恵を結集して、全てを明らかにできるといいですね!


北での物語、かなり面白くてドキドキしています。
次回も楽しみです☆