前回、ホムンクルスを倒すため、総力を合わせて戦う錬金術師たち。
しかしその中でエドは、ピンチに陥ってしまいますー!

そんな兄を救うため、自分の身を代償にしたアル。
真理の扉の世界へ行ってしまった彼を、エドたちは救うことができるのでしょうかー?!

そして神を押さえきれなくなったホムンクルスの末路は?!

いよいよ最終話、感想です☆




第108話~ 「旅路の果て」





※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

ホムンクルスはエドに殴られながら、思った。
なぜ神を手に入れた私が、こんなことになっている?なぜ私が攻撃を喰らっている?
たかが人間の錬金術師に・・素手でー!!

彼は度重なる攻撃に、ついに地面に膝をついた。
その口から腹から、抑えきれなくなった神が飛び出そうとする。
ホムンクルスはその衝撃に身をよじりながら、悲鳴をあげた。

その瞬間、彼の身体からエネルギーが放出された。
皆が身をかばうなか、ホムンクルスはグリードへと近づく。
そしてグリードの腹へ腕を突っ込み、賢者の石を抜き出そうとした。

ホムンクルスは今ある限りの力を出して、賢者の石を掴む。
その力の前にグリードは抵抗できずにいたが、リンが助けに入った。

だがそれに気付いたグリードは、巻き込まれるから放せ!!と叫んだ。
リンは断る!と声をあげ、引っ張られるグリードの身体の先を掴んだ。
俺が皇帝になるために、お前にはいてもらわなきゃ困るんだよ!!

けれどもグリードは元々お父様から生まれた存在だ。
そのため彼はホムンクルスの方に、より引きずられてしまう・・。
自分でもどうすることもできずグリードはリンを放そうとするが、リンもまた腕にこめる力を強くした。

諦めるな、グリード!踏ん張れ!!
そうは言いながらも、リンも次第に引きずられてしまう。

このままでは2人とも・・!!
そう考えたグリードは、舌打ちする。
それから彼は、リンに言った。
それなら仕方ない。一緒に戦おうーと。

その言葉に、リンは安堵の笑みを見せる。
だがその隙を突き、グリードはリンの顔に拳を打ち込んだー。
そしてリンの腕の力が緩んだ瞬間、彼はその手から抜け出した。

何を・・?!
驚くリンに、グリードはお別れだ・・と告げた。
お前まで、親父殿に吸収される必要はねぇ・・。

彼はそう言うと、楽しそうに大きな声で笑った。
さっきのは俺様の、最初で最後の嘘だ。ランファンが賢者の石を持ってる。それ持って国に帰りな、クソガキー。

そう言うと、グリードは外へと意識を向けた。
彼は賢者の石を抜き取られる刹那、ランファンに来い!と呼びかける。

その声にランファンはすぐに反応し、彼の元へ駆けつけた。
そしてリンの腹に突っ込まれているホムンクルスの腕をぶった斬るー。

その業によって、リンとグリードは完全に切り離された。
既にホムンクルスの側に吸収されていたグリードは、彼を一目最後に見てほほ笑む。
あばよ・・。

それが、リンとグリードの訣別だった。
リンは自分の身体を取り戻した感触に馴れず、手のひらをまじまじと見つめる。
その時、ホムンクルスの身体に異変が起きた。

彼の足が、炭化し出したのだー。

それはグリードの、最後の抵抗だった。
遅めの反抗期だと彼は笑いながら、ホムンクルスの身体をボロボロにしようと力をこめる。
真っ先に炭化した足は砕け、ホムンクルスは大きくバランスを崩した。

ー小賢しい!!消えよ、グリード!!!
苛立ったホムンクルスは、グリードの魂を噛みちぎった。
その衝撃と共に、グリードは塵となり消えていく・・。
エド、リン、ランファンはその最期を見て取り、それぞれ顔を歪ませたー。

塵となりながらその表情を見たグリードは、何て目で見やがる・・と舌打ちした。
彼はエドたちと共に過ごした日々を思い出し、2人が彼にかけた言葉を思い出す。

ー仲間ってのは、魂でつながってんだよ!!
ー仲間にならねぇか?

・・十分だ。
その記憶を胸に、彼は静かに目を閉じた。
もう十分だ、何も要らねぇよ。じゃあな・・魂の友よ・・。

ーエドは、そのチャンスを無駄にはしなかった。
彼はすぐさま動くと、弱体化したホムンクルスの腹に拳を打ち込んだ。
するとその拳は、ホムンクルスの腹を貫通した。

クセルクセスの民を、解放しろー。
エドが迫るなか、ホムンクルスの腹に開いた穴から、少しずつ黒い腕が伸びる・・。
そして生まれた場所へ帰れ、フラスコの中の小人ー!!

その瞬間、ホムンクルスの身体を無数の黒い腕が絡め取った。
その腕から逃れられず、ホムンクルスはもがき苦しむ。
そのまま彼は身体中を拘束され、気が付くと真理の扉の前にいたー。

なぜだ・・。
そこがどこか分かった彼は、扉に向かって問う。
なぜ私のものにならぬ、神よ!
するとその背後で、お前が俺を信じぬからだーと声がした。

ホムンクルスが目を向けると、そこには白い丸い光があった。
その光は、神を自分のものに?笑わせるな。と、ホムンクルスを嘲った。

盗んだ高級品を身につけて、自分が偉くなったつもりか?
小賢しい盗人め。お前のような奴は、分相応にフラスコの中で満足しておればよかったのだ。
他人の力を利用し、神にしがみついていただけで、お前自身が成長しておらんー。

そうなじられたホムンクルスは、自分は神になりたかったのだ・・と語る。
神を完全に理解したかった!この世の全てを知りたかった!
なのになぜお前は邪魔をする?お前は何者だ?!

その問いに光は、自分はお前たちが世界と呼ぶ存在だーと答えた。
あるいは宇宙、あるいは神、あるいは真理、あるいは全、あるいは一。
そしてー彼は言った。
私はお前だー。

光はホムンクルスに近づく。そしてその眼前に迫ると、にやっと笑った。
思い上がらぬよう正しい絶望を与えるのが、真理という存在だーとお前は言ったな。だからお前が言ったとおり、お前にも絶望を与えるのだよー。

その瞬間、ホムンクルスの背後で扉が開く音がした。
彼はそこから伸びる黒い腕を見て、恐れ後ずさりした。
戻りたくない。いやだ・・そこに縛られ続けるのはいやだ・・。

だが神は、それを許さなかった。
ホムンクルスの身体は扉の中に引きずり込まれ、扉は閉まった。
そしてー彼は永遠の闇に呑み込まれたのだった・・。

思い上がった者に、絶望を。お前が望んだ結末だ。


中央司令部正門。
ホムンクルスが消え、戦いは終わった。

だが辺りには重苦しい空気が立ち込めていた。
アルの魂が、エドの腕を取り戻すことで真理の扉側へ消えてしまったのだ・・。

アルの手助けをしたメイは、ごめんなさい・・と謝りながら泣きじゃくる。
お前のせいじゃない、アルの判断だー。
エドは静かに首を振る。

リンが、通行料ならある!と彼に声をかけた。
その手の中には、賢者の石がある。
これを使えばアルを取り戻せるー!
・・だがエドは、それにも首を振った。

ダメだ、俺達の身体を取り戻すのに賢者の石は使わない、とアルと約束した・・!
彼は手を出したい思いとそれができない歯がゆさで、拳を固く握りしめる。
それ以上皆は為す術なく、言葉を失った・・。

アームストロングはたまらず、何か方法はないのか?!とマスタングに問う。
人体錬成には、扉を開けるための通行料が必要だ。かつてエドは、自分の右腕を犠牲にアルの魂のみを引っ張り出した。
人間1人を引っ張り出すとなると・・。

マスタングは考えるが、策は浮かばない。
エドは1人取り残される恐怖と絶望を知っている。だからアルが同じ思いをしないように、自分の身を犠牲にするということも考えないだろう・・。

ーその言葉通り、エドはそれらの手以外を思いつこうと、必死に頭を巡らせていた。
方法はあるはずだ。考えろ、考えろ、思考を止めるな・・!!

とその時、ホーエンハイムがエドに呼び掛けた。
彼はイズミに支えられながらエドの元へ近づき、そして自身を指さした。
俺の命を使って、アルを取り戻せ。ちょうど1人分残ってるー。

その言葉にエドは眼を見開き、そんなことできるか!!と怒鳴った。
俺達兄弟が身体をなくしたのは、俺達のせいだ!アルを取り戻すのに人の命は使わないとも言っている!
大体・・
彼はホーエンハイムに迫った。
なんでてめえが命を賭ける必要があるー・・

父親だからだよ。
ホーエンハイムは一言、そう返した。
必要とか理屈じゃないんだ。お前たちが何より大事なんだ。幸せになってほしいんだ。

2人ぼっちになって寂しくて、トリシャを蘇らせようとした。2人の身体がそうなってしまったのは、父親である自分にも責任がある。
すまなかった・・。俺はもう十分生きた。最期くらい、父親らしいことをさせてくれ。

ホーエンハイムはエドの瞳をしっかりと見据え、そう語った。
エドは眼を大きくさせたまま、わなわなと身体を震わせた。
その瞳から、涙が流れ落ちる。

・・バカ言ってんじゃねぇよ、クソ親父!!2度とそんなこと言うな!はっ倒すぞ!!
どんどんこぼれるその涙に、ホーエンハイムははっと目を見開いた。それから、彼は苦笑する。
やっと親父と呼んでもらえた・・。

エドは涙を拭った。
彼は皆の顔を見回し、皆が自分たち兄弟のことを心から思ってくれていることを感じ取る。

メイ、アルのために泣いてくれるのか。
キメラのおっさんたちは、巻き込まれただけなのに最後まで付き合ってくれた。
ブリッグズ軍の皆は、厳しいけど頼りになった。

アームストロングは、また泣いている。
リンとランファンは自分の国のことがあるのに、賢者の石を使えと言ってくれた。
師匠にはよく怒られた。
マスタングとホークアイには・・

ーたくさんの人たちが、あなた達が元の身体に戻る日を待ってくれてるはずよ。
ー私は可能性を示唆する!決めるのは君たちだ!!

2人の言葉を思い出し、エドはきっと前を向いた。
・・そうだ、誰も俺達兄弟に諦めろと言わなかったじゃないか!!

彼はもう一度しっかり拳を握り、大丈夫だ、やれる・・!と深呼吸した。
そして棒切れを1本取り上げると、それで地面に錬成陣を描き始めた。

それを見ていたリンは、見覚えのある錬成陣にはっとする。
これは・・人体錬成の陣?!
驚く一行に、エドは両手を合わせながら告げる。

ちょっと行ってくるわ。鋼の錬金術師、最後の錬成になーーー!!!

彼はそのまま錬成を行い、真理の扉の前へと向かった。
そこには真理の姿があり、弟を連れ戻しに来たのか・・とエドに声をかけた。

どうやって人間1人を引っ張り出す?代価は?お前の肉体を差し出すか?
ーだがエドはそれには答えず、扉の方へと真っすぐ足を向けた。
そして扉を見つめー笑みを浮かべる。
代価ならここにあるだろ、でけえのがよ。

彼は自身の考えた真理を口にした。
真理の扉は、全ての人間の内にある。それはつまり、全ての人間に錬金術を使う力があるということだ。

・・錬金術の使えない、ただの人間に成り下がるか?
真理はエドの考えに気付き、そう尋ねる。
エドは苦笑し、成り下がるも何も元からただの人間だ・・と呟いた。
キメラにされた女の子1人助けられない、小さい人間だ・・。

彼は今までの日々を思い返し、ずいぶん真理には踊らされたなぁ・・と息をつく。
真理は最後にエドに、もうこれが無くても大丈夫か・・?と問う。
エドは力強くうなづいた。
錬金術がなくても、皆がいるさ!!

その答えにーホムンクルスはにっと笑みを浮かべた。
正解だ、錬金術師。お前は真理に勝った!
持っていけ、全てをーーー!!!

エドは両手を合わせ、真理の扉に向かって錬成を発動した。
その瞬間、彼の真理の扉は光を放ち、それから少しずつ消えて行った。

出口はあっちだー。
真理に指示されてその先を見ると、そこにはアルの姿があった。
2人は微笑み合い、互いに腕を伸ばし合う。

迎えに来たぞ、アル。
うん。
彼らは手を取り合い、痩せこけた身体のアルをエドが支えた。
そうして2人は開いた扉から、元の世界へと戻った。

一緒に帰ろう。皆が待ってるー。


ーどのくらい経ったのだろうか。
皆に名前を呼ばれている気がして、アルは眼を開けた。

すると一気に心配顔の仲間たちの顔が飛び込んできて、アルは驚く。
その胸に、メイが一番に飛び込んだ。

抱きついて大泣きする彼女に、アルは自分が頼んだことを思い出し謝る。
ごめん、辛いことをさせちゃったね・・。

それから彼はホーエンハイムに気付いた。
ホーエンハイムは近づくと、アルに手を差し出す。
おかえりー。

アルはただいまと答えながら、その手を握り返した。
彼は久しぶりの身体の感覚にびっくりし、慣れないなぁ・・と苦笑する。
だがそれでも・・彼はホーエンハイムに笑いかけた。
あったかい・・。

そこへ、シグたちがブリッグズ軍に誘われやってきた。
彼らもまたアルが元の身体に戻ったのを見て、感激の涙を見せる。

皆が兄弟の身体が戻ったことに歓喜し、泣いてくれていた。
ホーエンハイムはその光景に満足すると、1人誰にも声をかけずにその場を後にする・・。

アームストロングの元には、オリヴィエが労をねぎらいに来ていた。
彼女は病院へ行くよう気遣う弟に、他にも怪我をしている者がいるからまずはそちらの救護からだ、といつもの調子で応える。

死んだのはバッカニアだけではないし、まだ瓦礫の下に埋まったものもたくさんいる。ブラッドレイの死体だって引き上げねば・・。
その気高い強さに、アームストロングは手伝いましょうーと応じる。

ふと、彼はスカーのことを思い出し、どこへ行ったのだろう・・と口にした。
それに対しオリヴィエは、知らない、とだけ答える。

彼女は、スカーをブリッグズ軍に秘密裡に運ばせていた。
大方崩落に巻き込まれたのだろうー。
彼女はそう言い、それで話を終わりにするのだった・・。


その後、ラジオ・キャピタルからはクーデターの終わりが国民に知らされた。

今回の戦いは、表向きは上層部の企みに気付いたオリヴィエとマスタングの軍が、中央司令部を占拠したことになった。
彼らは生き残った2人の軍人を拘束し、中央軍を武装解除させた。
そしてその戦乱の最中、ブラッドレイと息子のセリムは命を落としたー。

その報告に人々は驚き、ショックを受ける。
ちょうど同じタイミングで、中央司令部正門にいた大総統補佐官が拘束され、後の処理はマスタングたちに託されることとなった。
シナリオを読み上げさせたブレダは、こんなもんか・・とようやく一息つく。

一方、エドはブリッグズ軍に伴われやってきたブラッドレイ夫人に、赤ん坊となったセリムを返した。
夫人はブラッドレイとセリムがホムンクルスだったと知らされ、激しくショックを受ける。
それでも彼女はその身を涙に震わせながらも、生き残ったセリムを強く抱きしめるのだった。

ーその報告を、ホークアイはレベッカから受けた。
病院で手当てを受ける彼女に、レベッカはこれからの予測を伝える。

大総統補佐官を押さえたことで、マスタング軍は有利となっていた。

もう1人の補佐官であるホークアイとブラッドレイ夫人が味方である今、拘束した補佐官に都合のいい方向に証言をさせればマスタング軍の処分は重くないだろう・・。
そう話すレベッカは、だがブリッグズ軍は厳しい見込みだーと表情を曇らせる。

ブリッグズ軍は大総統と直接戦っているから、言い逃れができない。
おまけに彼らは中央軍をも殺しすぎている。中央の人間から、ブリッグズ軍への有利な証言は得られないだろう・・。

一方マスタングもまた、病院で手当てを受けていた。
彼がここにいると聞きつけたノックスが、そこに顔を出す。
マスタングは彼に目が見えなくなったことを伝え、自分にはどうすることもできない・・と話した。

エドたちのように、自分の扉を通行料に変えれば、恐らく視力は取り戻せるだろう。
だが彼の場合は、そこで真理の扉を失うと帰る術を失ってしまう・・。
そのため、今は眼を取り戻す手立てが見つからないのだった。

大総統は、グラマンに譲る。自分は眼が見えないなりに、できることをやるさー。
マスタングはそれでも気丈に、そうノックスに話す。
するとノックスは、さっき面白い奴に出会ったんだ・・と声をひそめ、その人物を招き入れた。

そこに現れたのは、マルコーだった。
彼は驚くマスタングに話は聞いていたと言い、その懐から賢者の石を取り出す。
これを使えば、視力は取り戻せるのではないですかー?

そう提案しながらも、マルコーは賢者の石を譲るには条件がある、と訴えた。
彼は今回の作戦はイシュヴァール人の協力なしにはなりえなかったと言い、イシュヴァール閉鎖地区の解放と各スラムにいるイシュヴァール人を聖地に帰すこと、そして自身がイシュヴァールの地で医者と
して暮らすことを認めてほしい、と頼み込む。

その真剣な声色に、マスタングは瞳を伏せた。
そうか・・、あなたもまたイシュヴァール経験者だったな・・。

彼はマルコーの手を取り、強く握った。
約束しよう、私はイシュヴァール政策に全力を尽くす・・!!

ーそうと決まれば、善は急げだった。
マスタングは付き添いでいたアームストロングに、自分の部下たちに招集をかけてほしいと頼む。
また忙しくなるぞ、ついてこい!
そう語る彼の眼には、いつもの闘志が戻ったのが窺えるのだったー。

・・その光景を、同じく手当を受けていたランファンは見ていた。
彼女はノックスに気付くと、彼に言われたことを思い出す。

ー喧嘩するなよ、おっさんは子供が殺し合うのなんざ、見たくねぇんだよ。

それから彼女はリンの方に、視線をやった。
リンはフーの遺体の前で、ずっと賢者の石の入った瓶を見つめている・・。
その姿を見たランファンは、意を決してリンの元へ歩み寄った。

若・・お願いがございます。
彼女はひざまづき、もしリンが皇帝となったら、敵対する部族の者たちを害さないでほしいーと頼んだ。

するとリンはあっさりと、いいよ、と答えた。
彼にはランファンの言いたいことがよく分かっていたのだー。

そこでリンはランファンを伴い、エドたちの側にいるメイの元へ向かった。
彼はメイに賢者の石を見せ、次の帝位は自分のものだ、と伝える。

メイははっとし、その瞳に涙をためた。
だがリンは、その後にこう伝えた。
でも心配するな、お前の家はヤオ家が責任をもって守ってやる。

エドたちも目を見張るなか、リンは堂々と自身を指さした。
ホムンクルスですら受け入れたこの俺だぞ?チャン家も他の家の奴らも、まとめて全部受け入れてやるー!!

その言葉に、メイは今度こそ滝のように涙を流しながら、全部なんて強欲すぎる!!と叫んだ。
グリードのがうつったのかもしれないな・・。
リンは苦笑しながらメイを抱き上げ、じゃあ帰ろうーと旅立ちの支度に入る。

ランファンはその姿をほほ笑みながら見つめ、それからフーの遺体に声をかけた。
じいさま、帰ろう、シンへー。

彼らはエドとアルに、拳を上げて別れを告げる。
またな!
またいつか!
メイも名残惜しそうに、アルに向かって手を振るー。

ーそうして4人を見送ると、エドとアルはご飯にしよう、と思いっきり身体を伸ばした。
そういえば、いつのまにか彼らの元からはホーエンハイムは姿を消していた。
相変わらずのクソ親父だ・・。
エドは呆れながら、息をつくのだった。


リゼンブール。
すっかり落ち着きを取り戻した村を、今日もピナコはデンを連れて散歩していた。

ふと墓地を通りかかった彼女は、トリシャの墓の前にホーエンハイムが座り込んでいることに気付く。
帰ってきてたのかいー?!
彼女は驚いて、すぐに彼に駆け寄る。
だが近づいたときーピナコははっとして、その足を止めた。

ホーエンハイムは・・トリシャの墓の前で、息を引き取っていた。
ピナコはショックを受けたが、その表情が優しく微笑んでいるのに気づき、苦笑する。
バカたれが・・。なんて幸せそうな顔して死んでいるんだいー・・。

ーホーエンハイムは、幸せな人生だった、と死ぬ前にトリシャの墓に語っていた。
人より長く生きるなんて、しんどいことばかりだと思っていた。だけどトリシャや息子たちに会えて、生きててよかったと心から思えるようになった。
充実した人生だった。そうだ、十分だ・・。

ああ、くそ。でもやっぱり死にたくねぇと思っちゃうな・・。


・・また生かされた。
アームストロング邸で治療を受けたスカーは、むすっとした顔でオリヴィエにそう話した。
ロックベル夫妻といい貴様といい、どうしてアメストリス人は俺を死なせんのだ・・。

役に立つから生かした、それだけだ。
オリヴィエはスカーに、淡々とそう返す。
本来錬金術師殺しのスカーを生かし匿うことは、軍法会議ものの重罪だった。
だが彼女はその危険を冒しても尚、スカーにはやってもらことがあるーと考えていたのだ。

それは、マスタングがマイルズをイシュヴァール政策によこせ、と彼女に打診したからだった。
そしてそれを聞いたマイルズが、スカーを連れて行こうと考えたのだ。

マイルズは過去を全て消し、イシュヴァールへ戻ってイシュヴァラ教の復興に努めないか、とスカーに話す。
歴史ある宗教や文化を死なせてはならん。文化の死は、民族の死だ。
お前の手で、民族を救えー。

そう言われたスカーは、自身の両腕を見つめた。
生かされている意味・・。
彼は兄の遺した錬成陣に、そっとささやきかける。
もう少し生きて探せということか、兄者・・。

彼はマイルズの提案を受け入れた。
早速向かおうとする2人を見送りながら、オリヴィエはふと気になってスカーに尋ねる。
スカー、貴様本当の名は何と言う?

だがスカーは笑みを浮かべ、俺は2度死んだ。この世にはいない人間だ・・と話す。
名は無くていい。好きに呼べーと。


数日後。
エドとアルはリゼンブールへと戻ってきていた。

アルの体力はなかなか戻らず、2人はゆっくりと時間をかけて旅してきていた。
疲れて座り込むアルに、エドはおぶってやろうか?と声をかける。
けれどもアルは首を振り、自分の足で帰るよーとほほ笑んだ。

それから2人は再び時間をかけて、一緒にピナコの家へと戻った。
庭に出ていたデンが2人に気付き、アルの声を聞いて目を丸くする。
彼は甲高い声で、彼らの帰還を喜び出迎えたー。

その声に、ウインリイが出てくる。
彼女は家の前に立つエドとアルの姿に目を見開き、口をぽかんと開けた。
エドたちはそんな彼女に、ただいまーと手を上げる。

帰ってくるときは電話の1本でも入れろって言ったじゃない!!
ウインリイは怒った。その瞳から、涙が溢れ出すー。
彼女はそのまま駆け、2人の胸に飛び込んだ。
エドとアルは、しっかりと彼女を受け止める。

ーおかえりなさい!!
3人は泣きながら、抱きしめ合うのだった。


それから更に2年ほど時間は経った。
マスタングたちは本格的にイシュヴァール政策に乗り出し、将来的にはシンとの交易も開始するらしい、とエドたちはラジオで情報を得ていた。
その交易の拠点としてイシュヴァールが選ばれ、新しく皇帝に就任したリンとも既に盟約がかわされているらしい・・。

そして新しい大総統には、グラマンが就任した。
彼は仕事の合間に、ブラッドレイ夫人の元を訪れていた。

相変わらず問題は山積みだが、東はマスタングが、北はオリヴィエがしっかりやってくれているので助かっている・・。
グラマンはそう話しながら、だからまだ若い者に椅子を譲る気はない、とブラッドレイのようなセリムを言って夫人を笑わせた。

そこに、小さな男の子が駆け込んできた。
ママ、小鳥さんが怪我してるの!助けて!!

それはホムンクルスのセリムが、成長した姿だった。
夫人が彼の頭を撫でるのを眺めながら、グラマンは優しい子に育ちましたな・・と呟いた。

夫人はうなづき、この子を育てると決めたときは皆に反対されたけれど、何の心配もなく育ちましたーとほほ笑んだ。
グラマンはお暇しようと立ち上がりながら、まだしばらく見守らせてもらいますよーと口にした。

その子に異変が起きたときは・・分かってますな?
そう問われた夫人は、力強く応えてみせる。
私がさせませんわー。

セリムはその横で、無邪気に手を振っている。
グラマンはその手に振り返しながら、ホムンクルスと人間は果たして真に心を通わせることができるのだろうか・・と眼鏡の奥で瞳を光らせるのだった。


時間は刻々と過ぎていくー。
そんな中、エドは1つ1つ手作業で行う世界になかなかなじめずにいた。
未だに錬金術が使えればーと思うことは、山ほどあった。
だが同時に彼は世界の広さを思い、手間がかかるのもいいもんだよな・・と本心から思うのだった。

そんな折、彼はアルからある提案を切り出された。
それはちょうど、エドもまたずっと考えていたことだった。
2人は世界に目を向けるー。

アルはまず、グレイシアの元を訪ねた。
彼らが身体を取り戻した後も元気に過ごしていると知り、グレイシアはよかった・・と心からの笑みを見せる。
あの人も喜ぶわ・・。

アルはヒューズを思い出し、改めて皆に救われたこと、色々な場所で沢山の幸せをもらってきたことに感謝を述べる。
だから今度は僕たちが幸せを返す番だと思うんですー。

それを聞いたグレイシアは、等価交換ね?と尋ねる。
だがアルは首を振り、それだと10もらって10返してるだけで同じだから・・と新たな展望を口にする。
僕たちは10もらったら自分の1を上乗せして、11にして次の人に渡しますー!

それが、エドとアルが戦いの後にたどり着いた答えだった。
等価交換を否定する、新しい法則ー
これからそれを証明してみせる、と彼が話すと、グレイシアは気付いたようだった。

・・何かやりたいことがあるのね?
アルはエリシアに視線をやり、それからうなづいた。
僕たちが助けられなかった女の子がいます。その子をずっと忘れることができません・・

ーその後、アルはヒューズ邸を後にして、キメラたちの待つカフェへと向かった。
ザンパノとジェルソと落ち合うと、2人はエドは一緒じゃないのか?と尋ねた。

お世話になって人たちが多すぎるから、2手に分かれて挨拶回りしているんだー。
それを聞いた彼らは、じゃあついに行くのか?!と身を乗り出す。

アルは、シンに行くつもりでいた。
メイに錬丹術を習う。そしてゆくゆくは更に他の国も回り、もっと様々な学問を身に着けるつもりだ。
自分の足で、自分の目で、世界を見たいんだー。
アルの真剣な眼差しに、ザンパノたちはワクワクしたように瞳を輝かせる。

彼らもまた、その旅に同行しようとしていた。
いつかキメラと自分たちの身体を切り離す方法を見つけるため、彼らもまた自分で道を切り開く人生を生きることにしたのだ。

こうして、アルの旅は3人で出発することに決まった。
彼とエドは逆回りで知識を身に着け、互いの知識を共有する計画でいた。
世界は広いから、2人で東西の知識を持ち寄れば、もっと錬金術で苦しんでいる人たちを救えるようになるかもしれないー・・。

アルは再び、ずっと胸の中に残り続ける女の子のことを思う。
そしてー一歩ずつしっかりと踏みしめ、歩き出すのだった。


リゼンブールの駅。
ウインリイは旅立つエドに、オートメイルの足の整備をちゃんとするように説明していた。

エドの足は、本人の希望でオートメイルのままだった。
自戒のために、そしてウインリイのためにーそれもまた、彼が出した答えだった。

口すっぱく注意するウインリイに対し、エドは胸の高鳴りを押さえられずにいた。
西には何があるんだろうー!
そういたずらな笑みを浮かべる彼を、汽車が来たのでウインリイは見送りに出るー。

すると汽車に乗り込む前に、エドは足を止めた。
彼は困ったような戸惑ったような表情でウインリイに向かい、口をもごもごさせる。
だがどうにもうまい言葉が出ず、焦れた彼は叫んだ。
等価交換だ!俺の人生半分やるから、お前の人生半分くれ!!

その予想もしない告白に、ウインリイは眼を見開いた。
彼女は赤くなっていくエドの顔を見つめながら、錬金術師ってどうしてこうなのか・・と大きく息をついた。
等価交換の法則とか、バカなんじゃないの?半分どころか、全部あげるわよ。
そう答える彼女の頬も、赤くなっていくー。

エドは驚き、あんぐりと口を開けた。
それから彼は大笑いすると、ウインリイはやっぱりすごいわ・・と涙を拭う。
等価交換の法則なんざ、簡単にひっくり返しやがる!

彼はそのまま腕を伸ばし、ウインリイのことを抱きしめた。
元気出た。ありがとな、行ってくるー。
そう囁くエドの背中に、ウインリイもまた腕を回した。

そうして2人は互いの思いを確認すると、別れた。
汽車が走り去っていくのを見送っていると、駅員の女性がウインリイに気付き、あら、と眉を上げた。
アルフォンス君に続いてエドワード君まで旅に出るの?ちょっとは落ち着いたらいいのに・・。
そう息をつく彼女に、2人はあれでいいんだ、とウインリイは笑った。
じっとしてる男なんて、つまらないじゃないー。

ー痛みを伴わない教訓には、意義がない。人は何かの犠牲なしに、得ることなど何もできないのだから。
ーしかしそれを乗り越え自分のものにした時、人は何にも代えがたい鋼の心を手に入れるだろう・・。

人は、常に新しい未来へ歩み出していくー。




















大団円。


今回はホムンクルスが倒れ、エドがついにアルを取り戻す話でした。

いやー、こんなきれいな最終回があったかと驚くほどに、素晴らしい最終回でした!!
全ての伏線が綺麗に回収され、後日談も実に鮮やか!
本当に荒川先生の手腕はすごい!!
今まで見た中で、一番しっかりとまとまった満足のいく最終回だったのではないでしょうか。

1つずつ追っていこうと思いますが、あらすじもボリューミーだったのに更に感想も長くなってしまいそう・・(^^;)
適度にお付き合いいただければ、幸いです。


まずはホムンクルス戦。
最後の最後で活躍したのは、なんとエドとグリード!
正直グリードがここまで活躍するキャラになるとは誰が想像していたか・・。
彼の満足した最期には、胸が熱くなりました。

もはや神を押さえきれなくなったホムンクルス。
身体に溜まる力を放出しては賢者の石を失い、新たな賢者の石を求めるー。
悪循環が過ぎますね。どっちにしろ、もう彼は長くもたなかったでしょう。

しかしその命にとどめを刺したのが、グリード。
彼はリンに別れを告げ、エネルギー体となってホムンクルスの身体に侵入。
その身体を炭化することで、更にホムンクルスの生命力を弱らせることに成功しました。

で、その全てをグリードが自分で望んで行ったーというのが、この場面でのすごいところだと思うのです。
ブラッドレイがその生を満喫したように、グリードもまた自分の中の渇きを満たし、だからこそ仲間のために自信を犠牲にして戦ったのです・・。

前回、自分が何よりも欲していたのは仲間だと気が付いたグリード。
それは恐らくお父様も同じだっただろうと私は書きましたが、グリードは見事父親を超えて先にその一番欲するものを手に入れたのです!

彼は自分を心配そうに見つめるエド、リン、ランファンの表情を見て、自分が本当に仲間だと思われていたことに安堵したのでしょう。
そして彼自身も彼らを仲間と認め、仲間を守るために身を賭したのです。
だから彼は最期のとき、もう十分だ・・と心から満たされました。

初めの頃のグリードからは、本当に想像もつかない姿ですよね。
でもそれはスカーの変化とも同じで、だからこそ成長した姿に私たちは感動するのだと思います。

グリード、最後に答えを見付けられて、それを手にすることができて本当に良かったです。
リンとの掛け合いも好きだったので寂しいですが、お疲れ様でした。


さて、そんな彼の協力も得て、ついにホムンクルスを打ち倒したエド。
一方のホムンクルスは真理の扉の前に送られ、そこで裁きを受けることとなりました・・。

ここでの真理の解が、ホムンクルスの過ちを全て言い表していましたね。
自分の本来の姿が信じられず、他人の力を身に着けて偉くなったつもりでいる。
しかしその本体は一向に成長せず、自分の中の問題とも向き合おうとしない。
全てが、彼は人間とは真逆なのですよね。

エドたちは間違いは犯しましたが、その後自分たちで考え色々な人たちと関り合うなかで成長してきました。
そしてその中で、賢者の石を使う方法を諦め、別の方法を模索するに至りました。
結果的にはそういう試行錯誤が彼らをここまで導き、身体を取り戻すことにつながったのだと思います。

でもホムンクルスには、そういう気付きはなかった。
むしろ彼は7つの罪という感情を切り離し、様々な感情に翻弄される自分から、神という完全な存在になろうとしました。

しかしここまで読んできて分かるように、真理は様々な試行錯誤の先に答えがあるものです。
感情をいらないものとして切り捨てたホムンクルスは、そういう葛藤とは無縁になったものの、考えることを放棄してしまったのではないでしょうかー。

自分の内と向き合い問い続けることが一番大事なのに、その一番大事な部分を削ぎ落して見ないようにしてしまった・・。
これが、彼の最大の敗因だったのだと思います。

真理はそれをホムンクルスの傲慢だと捉え、身の程を知るようにと絶望へと突き落としました。
元々偶然生まれだした存在であるホムンクルスは、本来人間の世界に存在するべき命ではありません。
彼は真理の扉の中へと戻され、2度とそこから出ることを許されませんでした。

余りに悲しい終わり・・。
けれども彼がしてきたことを思えば、当然の結末なのでしょうね。

思い上がった者には絶望をー。
まさに彼は自分のしてきたことと同等の等価交換をすることになってしまったのです。

そうなる可能性を少しでも考えられれば、これまでの全ての悲劇は起きなかったのかもしれないのに・・。
そう思うと、残念でなりませんね・・。



さて戦いが終わり、その後エドはアルを取り戻すために動きます。
ここの皆の思いには、涙が出ました。
エドたち兄弟がどれほど皆に思われ愛されているのかが伝わってきたし、特にホーエンハイムの言葉には涙を押さえることなんかできませんよ!!

そしてここで、ようやくエドの口から「親父」という言葉が!
あー・・もう何て泣ける話なんでしょう!
ホーエンハイムがどれだけ嬉しかったか・・そのことを思うと溜まらないですね。

エドも、恐らく涙を見せたのはこれが初じゃないかな・・。(小さい時は別です。)
それまで張り詰めていたものが、父親の言葉できっとあふれ出たのでしょうね。
やっぱり親の前では子供は子供になれるんだなぁ・・と、ここも感涙。

そしてそんな中で、エドは大切なことに気付きます。
それは周囲の人々が今まで誰も、2人に諦めろとは言わなかったこと。

これって当たり前のようで、すごく難しいことですよね。
特に大人から見たら、子供が背伸びして無理して頑張ろうとする姿って、歯がゆいものじゃないですか。
だからつい諦めろなんて言ってしまったりするものですが、皆はそれを口にしなかったのですよね。

それはエドたちの眼に闘志があり、絶対にやろうという意志が見えたからかもしれませんが、それだけでなく彼らは2人の可能性をつぶそうとは決してしなかったのだと思います。
未来を生きようとする次の世代に、彼らは可能性を提示してあげたかったのではないでしょうか。
そしてそれは、確実にエドたちを強くしたのですー。

エドはついに答えを導き出し、真理の前に向かいます。
彼が出した答えは、自分の中に存在している真理を代価として差し出すこと。
人間が錬金術を使うには、真理を知る必要があります。でもそれゆえに、人は時に力に溺れる・・。

それほど人の人生を左右する大きな力。
だからこそ真理は、人間と同等の価値があると認められたのでしょう。

エドは2度と錬金術は使えません。
でも彼には仲間がいる。仲間がいれば生きていくことができる。
それが全ての欲望とぶつかり対峙した人間が、最後に到達する答えだったのです。

こうして、エドは無事にアルを取り戻すことができました。
全てが終わり、新しい時代が始まります。
そこには笑顔があふれ、皆が自分にできることを考え前を見て行動するー
そんな生活が待っていました。

そんな中で、ホーエンハイムの死は象徴的でした。
そうですよね、ここまで読むと彼がこのまま生きる展開はありえなかったですね・・。

全てを見届け、彼もまた満足してトリシャの元へと旅立ちました。
笑顔での死ー
そして死が近づいているのを察した彼が、真っ先に向かった場所がトリシャの元だというのも泣けました。

きっと天国に行ったらトリシャと再会して、成長した息子たちの姿を楽しそうに話すのでしょうね。
エドたちと生活を送れなかったのはとても残念ですが、彼らしい幸せな死にざまだったとも思います。

満足だけど、それでも死にたくないと思ってしまう・・。
まさに彼の心をよく表していますよね。
辛いことも多かったけど、最期に報われて彼も本当に良かったです。
ホーエンハイム、お疲れ様でした・・。






最後に、皆のその後について。
ここは1人ずつ語っていると長すぎるので割愛しますが、前回どうなるかと予測した展開も、全て伏線回収されていて御見事でした!
そして未来に希望のある展開で、心底ほっとしてすっきりしました。

皆が一皮むけ、さっぱりとした顔をしているのも印象的でした。
全ては落ち着くところに落ち着きましたね。

きっとこれからもたくさんの苦労や苦難があると思いますが、何度も挫折や絶望を見てきた彼らは、きっとその度に仲間と協力し合い乗り越えて、未来を作っていくのでしょう。
それが分かっただけで、もう十分すぎるエンディングでした!

エドとアルももっと沢山の人を幸せにするために、新たな旅立ちに出ました。
彼らならきっと等価交換の法則を無視して、更なる幸せを人々に与えることがきっとできるでしょう。

まあエドもアルもすくすく成長しているのが分かるし、ラストの写真で幸せな家族を築いているのが見られて感激!
きっと賑やかな家庭を築き、ピナコも含めて楽しく暮らしていくのでしょうね。




で・・ここだけは触れたい!
エドとウインリイのことです!!
ついにラスト結ばれて・・もう叫びたい気分でした。

ていうか、ウインリイ可愛すぎないですか?!
あんな可愛い返しに、照れた顔・・。エドじゃなくても、一発で落ちますよ!

エドのダサダサなプロポーズもさも・・って感じでほっこりしたし、最後にこの2人の幸せそうなシーンが見れて本当に嬉しかったです!!

再び旅立っていくウインリイの言葉も笑みも、またたくましくて強くて惚れます。
改めてこの物語の女性たちは、強くて素敵だったなぁ・・と思い返されました。
その流れは、これからも続いていくのでしょうね。

いやぁ、本当に素晴らしい最終回でした!
この作品に出会えて、幸せでした!!!







さて、次回は外伝です。
本当にこれで最後・・。エドたちの物語も、ここで見納めです。

ここまで感動させてくれた物語は、この先どう進んでいくのかー。
きっと未来を示唆してくれるようなお話を見せてくれるのだと思います。

後1話だけ、お付き合いいただけると幸いです。

次回も楽しみです☆