前回、団体戦で海王中に勝利したヒカル。
その様子を見ていたアキラは、ヒカルにライバル宣言をしますー。

アキラの見ている先、佐為のいるところ。そこに近づきたいという気持ちを芽生えさせるヒカル。
2人の少年は、今同じ道を歩きだしますー!

感想です☆




初陣~第13局 「おまえとは打たない」




※以下、ネタバレあり※









◎あらすじ◎

春ー
葉瀬中に、ヒカルは進学した。

1年生が新しい生活に胸を膨らませる中、ヒカルは筒井(つつい)と共に囲碁部を立ち上げ、部員の募集を始める。
だが響きから地味な囲碁部ー
周りの反応は、余りにも薄かった。

前途多難な部活動にヒカルは不安を感じるが、筒井が先生と交渉してくれたおかげで、放課後理科室で囲碁を打ってもいいという許可を2人は得る。
おまけに碁盤と碁石も先生がくれたおかげで、彼らは今日から囲碁部の活動を開始することができることになったのだった。

だが問題は、部員集めだ。
活動をしながらも部員を増やさなければ、正式な部にはなれない・・。

加賀(かが)は将棋に専念するので、もう囲碁部には来ないそうだ。
となると、新しく誰かを勧誘するしかないー。
ヒカルと、彼を追いかけるあかりは、筒井について早速理科室へ向かうのだった。


同刻ー
海王中に入学したアキラは、碁会所の受付の女性、市川(いちかわ)の車で、葉瀬中へと来ていた。

彼は市川に礼を言うと、1人で葉瀬中の門をくぐる。
そしてヒカルと、彼の入部した囲碁部の部室を探すのだった。

だが周りの学生に訊いても、誰1人囲碁部の存在すら知らないようだ・・。
おかしいな・・。
アキラは怪訝に思い、今度は教師に声をかけてみる。

すると声をかけた教師はちょうど、筒井に理科室を貸してくれた理科の教師だった。
彼女は囲碁部と聞き、理科室で碁を打っているはずだーとその場所を教える。

理科室・・?!
アキラは更に戸惑いながらも、教えられた場所を目指して進むのだった。

ーその理科室では、早速筒井とヒカルが対局をしていた。
あかりはその様子を、後ろから眺めている。

久しぶりの手合わせに、筒井はあの団体戦のことを思い出す。
最後は失格に終わってしまったけど、あの大会は楽しかったー。
彼は審判長に言われた一言も、嬉しくてずっと忘れられないでいた。

ー来年度、葉瀬中の参加を楽しみにしているよ。
ヒカルもうなづき、早く部員を見付けようーと改めて決意する。

それを聞いていたあかりは、ヒカルって本当にそんなに強いの?とずっと感じていた疑問を口にする。
すると筒井も首をひねり、それが自分にもよく分からないんだー・・と苦笑した。

ヒカルは窮地に陥ると信じられない力を発揮するが、普段はまだまだ筒井にも負けてしまうレベルー
彼の見立ては、大体そんな感じだった。

それを聞いたあかりは、やっぱりそんなに強くはないんだ、と笑い声をあげる。
ヒカルは馬鹿にされたと怒り、声をあげる。
ーそんなやり取りは、窓の外まで漏れていた。

ちょうど理科室を目指してそこを通りかかったアキラは、漏れ聞こえたヒカルの声にはっとする。
彼はそのまま窓から身を乗り出し、ヒカルの名を呼んだ。
進藤!!

その声に振り返ったヒカルは、アキラの姿を見て驚く。
どうしてこんな所にー?!
そう尋ねるヒカルに、アキラはこっちこそ聞きたいことがあるーと迫った。

君ほどの人が、なぜ学校の囲碁部なんかにー?
彼はそうヒカルに問うた。
もう碁会所には来ないのか?自分はずっと、誰と打っても君のことばかり考えている・・。

アキラは真っすぐにヒカルを見つめ、そして笑みを見せる。
君に恥じない打ち手となるために、あれから僕は精進している。
君を待っているーそう言いに来たんだ・・。

アキラの言葉に、筒井やあかりは呆気にとられる。
だが彼らはその後のヒカルの言葉で、更に驚いた。

俺、お前とは打たないぜー。

ヒカルはそう言い、これからは囲碁部で頑張って、そしてまた皆で大会に出るんだーと笑った。
戸惑うアキラに、だからお前とは打たないーそれだけ告げると、彼は窓を閉め、更にカーテンも締めてアキラを締め出した。
アキラは眼を見張った。ここまでの拒絶を受けるとは、彼は思いもしなかったのだ・・。

一方アキラを締め出したヒカルの様子に、筒井たちも戸惑っていた。
だが佐為(さい)にだけは、彼の気持ちが分かった。
ヒカルは、自分でアキラと戦おうとしているのだーと。

佐為の読み通り、ヒカルは今度は自分の力でアキラと戦いたいと考えていた。
だから今はアキラとは打たない。俺が追いつくまで、待たせるー!!
彼はそう強く決意するのだった。

ーヒカルの拒絶を受けたアキラは、自分とは打たないとはどういうことだ・・?と悩んだ。
2回も勝ったのだから、ヒカルが自分を恐れるはずはない。むしろ恐れたのは、自分の方だ・・。
彼は訳が分からないながらも、それなら・・とさっきヒカルが言ったことを思い返す。

大会に出るんだー。
君がその気なら・・!!
彼もまた、新たな決意をするー。


数日後、海王中の囲碁部は、俄かに騒がしかった。
部員たちは碁を打ちながらも、ひそひそと噂し合う。

塔矢(とうや)アキラが囲碁部に入部したー。
その報せは瞬く間に彼らの知るところとなり、皆一様に彼を警戒した。

プロ級の腕前を持つアキラが囲碁部に入ったら、選手枠は確実に1つ取られてしまう。それどころか、団体戦の大将が1年のアキラになる可能性すらある・・。
特に3年生の部員にとっては、とても黙っていられる事態ではなかった。

学校側はアキラの入部を喜んだが、部員の刺激になるなんてとんでもないー。
部員たちの気持ちは、おおむね一致していた。
アキラが囲碁部に入るなど、冗談じゃないー。
彼が姿を現す前から、囲碁部は不穏な空気に包まれるのだった。




















中学生へ。

今回はヒカルとアキラが中学に進学した話でした。
一気に時は進み、中学生に!ようやく囲碁部を創設できて、地味ながらも楽しそうな毎日の予感がしますね。
新しい部員探しもあるし(それとも、あかりになるのかな?)、しばらくは中学校生活の話で持ちきりになりそうです!

加賀がもう囲碁部に関わってこないようなのは残念ですが、新しいキャラが今後出てくるならそれはそれで楽しみですね。
どんな囲碁部を創っていくのかーヒカルの側は可能性であふれています。
暫くは緩く穏やかに眺めていけそうです(^^)

でも団体戦って、あれ何月だったんでしょうね?
文化祭の時だから、11月くらいかなぁ。それまでに絶対に部員を集めないといけないとなると、そんなに悠長には構えていられないのかも。

特に新しく入る子が完全初心者だった場合は厳しいですよね・・。特訓する時間が必要となりますから。
となると、経験者が入った方がいいのでしょうか。でもあかりがヒカルと共に囲碁を学んでいく展開も、それはそれで良いような気もするなぁ。
どうなっていくのかー今後の展開に期待ですね!




さて、そんなヒカルたちの前に現れたアキラ。
やっぱり彼は目の前のことにとことん向かっちゃうタイプなんですね。小さい頃から囲碁をずっと学んできたからこそなのでしょうが、ちょっと今回の訪問は怖いとか思っちゃいましたw
やっぱり友達作りも学んだ方がいい気がするなぁ・・。

才能のある者として囲碁への向き合い方はそれでもいいと思うんですが、ちょっと融通がきかないタイプなので、仲間とかには恵まれないタイプですよね。
塔矢名人としては、いずれアキラはプロになると思っているからそれでいいのかもしれないけど、ヒカルの楽しそうな様子を見ていると、どうしても心配になっちゃいます。

根は悪い子では決してないから、彼を理解してくれる仲間ができるといいですね・・。


で、ヒカルとまた打ちたいという気持ちを抑えきれず、やってきたアキラ。
けれどもヒカルはそんなアキラに、彼とは打たないーと宣言してしまいます。

これはどちらの気持ちも分かるから、ちょっとアキラが切なかったですね。
ヒカルが自分の実力で戦いたいから、その日まで待ってほしいという気持ちはとてもよく分かります。
でもそれを説明できないために、2人の間におかしな溝が生まれているのがもどかしい!

アキラとしては全く理由が分かりませんし、だからこそ余計にヒカルに執着してしまいますよね。
そっちがそのつもりなら、自分も・・。誰だってそう考えますよ。
だからこの流れでアキラが海王中の囲碁部に入るのは、当然の流れだと思います。

ただ前回心配したように、やっぱり部員たちはアキラの存在に気圧されてしまっていますね・・。
特に団体戦の選手だった子たちは、焦るでしょう。アキラが来ることで、確実にその中の1席が奪われてしまう訳ですからね・・。

校長はアキラが囲碁部に入ることで部員たちの刺激になるーと考えていましたが、それも短絡的に考えすぎというか・・。
勝負がかかっている場ですからね。あまりにもレベルの違う者の参入は、脅威にしかならないこともあると思います。

アキラが入部することで、海王中囲碁部に何が起きるのか・・。
こちらはヒカルたちと違って、嫌な予感しかしないのが辛いです。。

どうかアキラがいじめられたりしませんように。無視とかハブとか、ありそうで怖い(><)
アキラは空気は読めないきらいはあるけど、悪い子ではないんだよー。どうかそのことが伝わってくれるといいのですが・・。


なんだかどちらも新たなスタートを切ったのに、一方は明るい未来が見えていて、もう一方は不穏な未来が感じられるのが何とも嫌な感じですね・・。
これからどうなっていくのか・・次回の展開を待ちたいと思います。








さて、次回はアキラが海王中囲碁部に入部する話ですね。

少ない選手の座を賭けて、日々研鑽を積む海王中囲碁部。
そこに入って行く、プロ級の実力を持つアキラ。
彼の入部によって、海王中囲碁部はどう変化していくのでしょうかー。

またヒカルたちも、新しい部員が見つかるのでしょうか。
あかりが入るのか、それとも別の誰かがやってくるのかー

次回も楽しみです☆