前回、海王の強さの前に、一勝もできなかった葉瀬中囲碁部。
ヒカルたちの挑戦は、終わりました・・。

そしてヒカルと戦ったことで、彼の実力に失望したアキラ。
彼はヒカルというライバルを失い、この先どう囲碁と向き合っていくのでしょうかー?

感想です☆




神の幻影~第29局 「zelda」





※以下、ネタバレあり※











◎あらすじ◎

碁会所ー。
受付の市河(いちかわ)は、最近元気がなかった。

その原因は、アキラだった。
彼は囲碁部を辞め、ついにプロを目指すことにしたのだー。

碁会所の面々はそのニュースを喜んだが、市河にとってはアキラが遠い存在になるようで素直に喜べない状況だった。
碁会所の客の中には、もうアキラ君なんて呼ばずに、先生と呼ぶべきだーと注意する者までいる。

まだプロじゃないから!
彼女は精一杯の抵抗を見せるのだった。


その日ー
ヒカルは筒井(つつい)に誘われ、NSC杯トーナメントという囲碁の大会を見に来ていた。

プロの対局には興味がなかったものの、先日アキラとの対局に横入したことを悪く思っていたヒカルは、佐為(さい)のために会場へ来ていた。
対局を見るだけなんて退屈そうだが、筒井によれば舞台上では一手一手解説が入るので、意外と飽きないものらしい。

早速席につくと、佐為が興奮した様子で声をあげる。
見ると舞台上には大きな盤面が用意され、そこに対局と同じ手が繰り広げられるらしい。
彼の喜ぶ顔を見て、来てよかったか・・とようやくヒカルも一息つくのだった。

そして対局中ー
ヒカルはこの前の団体戦のことを思い返した。

あの時はどちらにも悪いことをしたな・・。
彼は割り込んで打ってしまったことを、反省する。

佐為も打ちたがっていたし、何よりアキラはあんなにも佐為と打ちたいと願っていたのに、それを自分が台無しにしてしまった。
ヒカルはため息をつき、今後どうするべきだろうか・・と思案する。

あの時に分かったように、佐為に打たせると強いので、どうしても自分がまぐれ勝ちしたようになってしまう。
かといって変装して打つ訳にもいかないし、どうやって2人で打つのを両立させるべきか・・。

答えの出ない問いに、ヒカルはいつのまにか目の前の対局のことをすっかり忘れていた。
飽きてしまった彼は、筒井や佐為が止めるのも聞かずに外へと出て行くー。

と、会場のロビーでパソコンで囲碁を打つブースがあることに 、ヒカルは気付いた。
あそこで打ってみようー
彼は恨み言を繰り出す佐為をそうなだめ、ブースへと近づく。

そこでは同い年くらいの男の子が、ブースの係員に説明され、パソコンをいじっていた。
係員によれば、ここではインターネットにつないで、実際に画面越しの相手と対局をしているらしい。ヒカルは画面に目をやり、目の前の少年が変な手を打っていることに気付く。

そんなところに置いたらー
そう思ったのも束の間、彼は画面越しの相手に石を取られてしまう。
すると少年はむすっとし、思いっきりキーボードを殴りつけ立ち上がった。

係員は驚き注意するが、少年はそのまま行ってしまう。
これはTVゲームじゃない、相手がちゃんといるんだぞ!
彼は慌てて画面に向かい、対局を中断したことを詫びるメッセージを送ろうとする。

だがそれより先に、相手から罵倒のメッセージが届いてしまい、係員はうなだれる。
ヒカルは一連の流れに興味を持ち、面白そうだな・・と係員の横から画面をのぞき込む。

どうやら相手も、子どもらしい。
登録名がzeldaとゲームのキャラ名だし、罵倒の言葉も大人っぽくないからだ。

インターネットは顔も年齢も本名も表に出ないから、分からない。
だから子どもはもちろん、外国人だってたくさんいるんだよー。
そう言って係員は、ログインしている人たちのリストを見せてくれる。

手順や操作は簡単で、このリストを元に互いに対局を申し込んだり申し込まれたりしているのだ・・。
それを聞いていたヒカルの頭に、ある名案が浮かぶ。

顔も年齢も本名も出ない・・これだ!!
彼はようやく佐為が囲碁を打てる場を見つけ、胸を高鳴らせるのだった。




















インターネット囲碁。

今回はヒカルがインターネット囲碁に出会う話でした。
団体戦編が終わり、新展開ですね!
インターネット囲碁かー。確かに佐為にはうってつけですね!

そこでなら佐為の名前で堂々と打つことができるし、ヒカルと佐為で交互に打つことも可能です。
正体を詮索されたらマナー違反なので注意すればいいのだし、まさに佐為のためにあるようなものじゃないですか!

そして、これはインターネット囲碁の流行に一躍勝ってしまう可能性もあるのでは?
佐為の強さなら、絶対に世界中で有名なインターネット棋士となります。
そうなったら対局の申し込みも殺到するだろうし、ニュースになることもありえると思います。

世界的に有名ながら、匿名で姿の見えない佐為・・。
いいですね、とってもワクワクしてきました!

もしかしたら佐為がインターネットの世界で有名になることで、アキラも佐為の存在に気付くかもしれませんね。
そうなったら再び対局・・なんてこともあるかも。

あっでもアキラは、プロ棋士を目指すことにしたのですよね。
さすがの彼でも、インターネットに触れている時間はないかな(^^;)

となると、新たなライバルが現れる可能性もあるかも!
海王の尹が、韓国は囲碁大国だと言っていたので、韓国棋士との勝負とかありえそうじゃないですか?
うーん、日本の棋士としか戦ったことのない佐為に、是非体験してほしい組み合わせですね!

なんだか匿名の世界というだけで、ものすごく可能性が広がるものですね。
本当に良い時代に、佐為は復活したと思いますよ。ヒカルの成長も楽しみですが、是非佐為にも、秀策の時代にはできなかったような形の囲碁を楽しんでほしいものです。

そうやって色んな可能性や刺激に触れることで、いずれは佐為も満足して成仏できるようになるのかな・・。
最終的なゴールが佐為の成仏なのかはまだ分かりませんが、いつまでも囲碁への未練を抱えて現世をさまようのも可哀想なもの。
少しずつ、そういう可能性も見えてくるのではないかな、と思っています。

なんにしても、今まではヒカルメインの話でしたが、佐為にもスポットライトが当たるのは嬉しいもの。
この展開、どんな感じになるのか楽しみに待ちたいと思います(^^)




さて、後はアキラのプロ入りについて。
ついにヒカルへの思いを断ち切り、新しいステージに進むことを決めたアキラ。
プロ試験を受けて、プロの世界に参入するようです!

アキラの実力なら、普通に一発合格なんでしょうね。
プロ試験って、何人が受かるものなんでしょう。年齢制限とかもあるのかな?
未知の世界なんで、その辺の描写もあると嬉しいです。

で、プロに入ってからが、アキラの本領を発揮する場となります。
現在トップに立つのが、父親の塔矢名人、そして桑原本因坊、緒方・・。
他にもプロ棋士はたくさんいるでしょうから、その全てが彼にとってライバルとなります。

ここからは勝負の世界ですから、実力だけで勝ち進める訳ではありませんね。
勝負強さや、ここぞという時の運の良さ、そして体調やモチベーションの管理など、様々なことをクリアしなければ、トップの世界にはたどり着けないでしょう。

アキラにとっては、ヒカルに次ぐ2つ目の壁となるのかな。
彼がそこをどう乗り越えていくのか、一緒に見て行きたいものですね。


そしてヒカルはその姿をテレビなどで目にして、自分もまたプロ棋士を目指すようになるのかな?
ヒカルがアキラを引き上げ、今度はアキラがヒカルを引き上げ・・
2人の関係はなかなか重ならないものの、いつもどこかで結びついているのですね。やっぱりライバルなんだよなぁ。

ヒカルは囲碁部で、佐為はインターネット囲碁で、アキラはプロの世界で・・。
次第に3人の進む道が見えてきましたね。
それぞれ道は違うものの、囲碁を愛し強くなりたいという思いは皆一緒。
彼らのこれからに、とっても期待させられます。

そしていつかその道が再び交差する日を、待ちたいですね!
さぁ新展開、どうなるかー
楽しみです!







というわけで、次回はインターネット囲碁を始める話ですね。
家にはパソコンがあるのかな?佐為が喜ぶ姿、今から想像するだけでワクワクしますね(^^)

ヒカルと佐為の実力の差問題も、これなら解決するし、ヒカルは横で見ているだけでも勉強になるし、まさに一石二鳥!
ますます囲碁の世界を楽しんでほしいと思います。

インターネット囲碁の世界には、どんな棋士たちがいるのかー

次回も楽しみです☆