今回から、5巻です!

前回、アキラとの対局を行うことになったsai。
ヒカルたちはakiraがアキラだと確信しながらも、再戦に臨みますー。

この皆が注目する1局は、2人にどのような影響を与えるのでしょうかー?!

感想です☆





始動~第35局 「sai VS akira」






※以下、ネタバレあり※









◎あらすじ◎

アキラは1人、saiがログインしてくるのを待っていた。
自室で彼は、アマチュア囲碁カップでの皆の言葉を思い出す。

ープロじゃないらしいが、実力はプロをもしのぐか。
ー子どもかもしれない!

子ども・・。
アキラは和谷(わや)の言葉を思い返し、ごくりと唾を飲んだ。
その頭には、ヒカルの姿が浮かぶー。

まさか、そんなはずは・・。
彼はその思いを打ち払おうと、深呼吸をする。
と、その時saiがログインしたことが画面に表示された。

来た!
アキラは早速対局を開始する。

先手は自分だー。
彼は一手目を置く。
さあ、教えてくれ。君は誰だー?


同刻、和谷はプロ試験の真っ最中だった。
対局を開始してから、1時間・・。
そんな中、アキラと戦う予定だった者が不戦勝となり、彼は結果を表に記入しに行く。

その姿を眺めながら、和谷は再びアキラへの怒りを再燃させていた。
黒星1つと引き換えに、あいつは今頃ネットの囲碁で遊んでいるんだ!ここにいる全員、舐められたもんだぜー!!
彼は苛立ちを、目の前の盤上にぶつけていく・・。


アキラとsaiの対局は、順調に進んでいた。
・・強い!!
彼はsaiの手を見つめながら、いつのまにか汗をかいていた。

saiーその人物は、ヒカル以上に高い壁のようなものをアキラに感じさせた。
これは・・進藤(しんどう)ではない?!
アキラは身体中に緊張感をみなぎらせながら、saiの打つ手に応えていく。

この一手で、白の眼形を脅かす!
彼はそう意気込み、石を置いた。
すると姿は見えないはずなのに、アキラにはsaiが石を置く様子がはっきりと見えるような気がした。

その腕は動じることなく、アキラの一手一手に応え、更なる一手でぶつかってくる。
その刹那、アキラはヒカルの姿を見たような気がして、はっと息を呑んだ。

今のはまさか・・。
彼は跳ねあがる心臓を押さえて、懸命に頭を働かせた。
・・いや、違う。この強さ、ネットの強者たちを次々に蹴散らしたというこの強さは、以前のヒカルとは違う・・。

だが・・
アキラは呼吸を荒くした。
さっき一瞬、進藤の手に見えたのは何だー?!

彼は追い詰められていた。
形勢はまだ戦える場面だが、なぜか彼はsaiに勝てる気がしなかった。
その気持ちを見透かしたかのように、saiはどんどんアキラの陣地に攻め込んでくるー。

その結果、アキラは白のアタマをタタくのに遅れてしまった。
これでは中央と左、両方を̪シノぐのは厳しい・・!
アキラは焦り、盤面を俯瞰して見る。

すると彼は、中央の黒ももう生きがないことに気付いた。
いつのまにか、盤面は完全にsaiのものとなっていたのだー・・。


ーその後、アキラは投了した。
ヒカルはそのメッセージを見て、対局が終わったことにごくり、と唾を飲む。

佐為(さい)によれば、このakiraはアキラで間違いないという。
そっか・・。感想は?
そうヒカルは尋ねるが、佐為は何やらぼーっとした様子で返事がなかった。

そこでヒカルが顔を覗き込むと、佐為は慌てて笑みを見せる。
あ・・そうですね。力強い碁でした・・。

そう言いながらも、佐為の意識はまだ別のところにあるようだ。
不審に思うヒカルを横目に、彼は自身の手のひらを見つめる。

強くなったのは・・私の方ですー。

佐為はヒカルとインターネット囲碁を打ち続けたことで、明らかに自分の中で囲碁の力が増幅していることを悟るのだったー。



















 3度目の対局。


今回はアキラと佐為がインターネットを通じて、3度目の対局を行う話でした。

結局ヒカルだとはバレなかった・・ということでいいのかな。
インターネット囲碁を通じて、現代の世界中の人たちと打てたことが功を奏しましたね。
佐為のレベルアップは、凄まじいものがあったようです。

元々平安時代の名棋士で、現代でも語り継がれる秀策の師匠。そして現代ではヒカルと共に、現代囲碁を学んでいる・・。
彼はその時代時代の囲碁を学び、糧としてきているのですよね。
そりゃぁ強い訳です。また佐為は素直だから、吸収も早いのでしょうね。

そしてそれを真横で見ているヒカルも、同様に成長を遂げているものと思われます。
こうなると、ヒカルがプロ入りを目指すのもそう遠くはない話かも・・?
どんどん成長していく、伸びしろばかりの2人。夏休み明けにはどれだけ強くなっているのか、楽しみですね。

ただインターネット囲碁は、夏休みが終わったら時間的にも打つのはなかなか難しそうですね。
また大会だってあるでしょうから、部員集めだって再開しないといけないですし・・。
筒井が引退だろうから、ヒカルが新しい部長になるのかな?うーん、想像できない(^^;)

saiの正体バレは今回回避できたようでほっとしましたが、少しログインペースは落とした方がいいと思っていたので、ちょうどいいのかもしれません。
saiのことがあまりに騒がれてしまうとヒカルの成長を阻害することになりかねないので、インターネット囲碁とはちょうどいい距離での付き合いができるといいですね。
その意味でも、アキラという知り合いと打った今回の件は、2人にとってもインターネット囲碁との向き合い方を考えるいいきっかけとなったと思います。

ヒカルと佐為ー互いにとってベストな囲碁のやり方が今後も見いだせるといいですね。
2人の成長と共に、見守っていきますよー!







さて、後はアキラについて。

今回saiと対局し、全く歯が立たなかったアキラ。
彼にとってはショックな結果でしたが、同時にアキラにとっての新しい壁は、彼にどんな影響をもたらすのでしょうかー。

少し懸念されるのは、プロ試験の真っ最中だということ。
アキラの精神力を考えれば杞憂な気もしますが、彼は既に不戦敗で1つ白星をつけています。

さすがに1回負けただけでは落ちないでしょうが、試験を勝ち抜くためにはもう負けられないくらいの気概が必要です。
でも今回saiに負けたことで、ヒカルのときのように、アキラがsaiに固執してしまわないかが心配なのですー。

アキラには1つのことに真っすぐすぎるきらいがあります。
それは成長のためには良いことですが、今は試験中・・。
いくら合格が有力視されているとはいえ、気を抜けない局面であることには変わりません。

そんな状況下なのに、saiのことを気にしている余裕があるのか・・。
アキラがsaiをどう思ったかはまだ分かりませんが、気にしていくべきかな、とは思います。

またアキラの運命を揺るがしかねない事件となったこの一局ー
アキラの今後の動向に、注目していきたいと思います。






さて、次回は皆がsaiの正体を気にするなか、プロ試験が進んでいく話でしょうか。
再び交わったヒカルとアキラの道。けれどもアキラはこのままプロ入りを果たし、またヒカルから離れていってしまうのでしょうかー。

そして未だ解決を見ないsaiの正体の問題。
日本のプロたちもその存在に気付き始めているなか、この問題はどう発展していくのでしょうかー?!

次回も楽しみです☆