前回、アキラとの再会で、彼に見限られたヒカル。
ヒカルはsaiの存在が騒ぎになっていることも知り、インターネット囲碁を打つことを諦めます・・。

そうして様々なショックのなか迎えた2学期。
ヒカルはいよいよ碁盤を揃え、佐為と対局をしようと決意しますー!

このままヒカルはどんどん実力を磨いていくのでしょうか?
新展開のスタートです!

感想です☆





始動~第38局 「千年のワガママ」





※以下、ネタバレあり※









◎あらすじ◎

あの碁盤には、烏帽子をかぶった幽霊がついている・・。
祖父はそう口にすると、碁盤についての話を始めた。

あの碁盤は、祖父の兄が死んだときに形見分けでもらったものだという。
兄が買ったときにも幽霊の噂があり、兄はそれを面白がって購入したらしい。
気味悪いけど捨てるのも怖いし・・。
そう話し合う家族から、祖父が囲碁を打つからーと引き取ったものだったのだ。

それから祖父はお祓いをし、幽霊が離れていくように蔵に碁盤をしまっておいたのだという。
苦笑するヒカルに、祖父はさっさと打とう、と碁石を掴む。
ヒカルもうなづき、勢いよく石を打つー。

その姿を眺めながら、佐為(さい)は今までのことを思い返していた。
・・今こうして私はヒカルと共にいるが、その前は虎次郎(とらじろう)-秀策(しゅうさく)の幼名ーと共にいた。

そしてその前は、平安時代の宮中で囲碁を打っていた。
その時から・・千年になるー。

彼は悠久の時を思いながら、それでも自分は尚碁盤の前にいる・・と宙を仰ぐ。
神様は、私のわがままを一体いつまで聞いてくれるのだろうかー。

一方ヒカルの打ち筋を見て、祖父は囲碁部は面白いか?と尋ねた。
ヒカルはうなづき、面白いよ!と今までの色々を語る。
おまけに、あかりも囲碁部に入ったんだぜー

そう言いながら、ヒカルはそういえば・・と久々にあかりのことを考える。
彼女は囲碁に興味を持ち、最近ではヒカルが以前通っていた囲碁教室に顔を出していると言っていた。
少しは強くなったのだろうかー・・。
ヒカルはふとそんなことを思うのだった。


その囲碁教室では、今日もあかりが指導碁を打ってもらっていた。
なんとヒカルとは相性の悪かった阿古田(あこた)も、可愛らしいあかりの世話は楽しいらしく、甲斐甲斐しく囲碁を教えている。
その変わり果てた姿に、教室の人々はおかしそうに笑う。

講師の男があかりに、ヒカルは最近どうしている?と尋ねた。
随分強くなったみたい!
あかりの答えを聞き、彼はたまには顔を出すように言ってよーとほほ笑むのだった。

同刻ー
ヒカルと祖父の対局は、中盤にさしかかっていた。

祖父はさっきから、うんうんと唸り声をあげるようになった。
ヒカルは石を打ちながら、勝負はどうなっているのだろうーと首を傾げる。
勝ってるか負けてるか、微妙だよなこれ・・。
少し足りないかもしれない・・と、ヒカルは祖父の番になるとこっそり地の数を数えた。

その間も、祖父は相変わらず唸っている。
彼はうるさいなぁとため息をつくヒカルの顔を、しげしげと眺めながら言った。
・・お前しばらく見ない間に、本当に強くなったなー・・。

祖父は、ヒカルには囲碁の才能がある!と興奮したようにまくしたてる。
結局勝負は少しの差で祖父が勝ったものの、彼はヒカルの成長に気をよくして、碁盤と碁石を買ってやろうーと笑った。

それでお前がもっとやる気を出すのなら、安いもんだ。
その言葉に、ヒカルも喜ぶ。
そして数日後ー約束通り、ヒカルの家に祖父が買ってくれた碁盤と碁石が届いた。

1セット5万ー
その金額に、ヒカルの母親は思わず息を呑む。
ヒカルはそれを横目に、早速包装紙の中から碁盤を取り出した。

それにしても、ヒカルがこんなに囲碁を続けるとは思わなかったわー・・。
改めて感心する母親に、ヒカルも自分でも予想しなかったよ、と答える。
それから彼は碁盤と碁石を部屋へと運ぶのだった。

部屋では、待ちわびていた佐為がぴょんぴょん飛び跳ねていた。
ヒカルが部屋に碁盤をセットすると、彼は早速打とう、とヒカルに飛びつく。
そこで2人は初めての対局を行うことにした。

ヒカルが黒で、佐為が白。コミは5目半。
ヒカルが打つと、次は佐為が伝えたところにヒカルが石を置く。
ヒカルの労力は倍になるので疲れるが、それでも対局は楽しい。

彼は佐為に向かいに座るよう指示し、扇子で石を置く場所を示すように伝えた。
そうしてようやく、2人の対局は試合のようになる。
試行錯誤しながらも、彼らの初めての対局は進んでいった・・。

そして・・結果は予想通り、ヒカルの惨敗だった。
全く手加減しない佐為に、ヒカルは怒りまくる。
何度も同じことを繰り返しその度にヒカルはむくれるが、彼らは碁盤と碁石を手にいれたことで、確実に囲碁に関わる時間を増やしていくのだったー。




















碁盤と碁石。


今回はヒカルが祖父に、碁盤と碁石を買ってもらう話でした。
思ったより、佐為の話はありませんでしたねwまぁ幽霊話なんて、そんなものか。

結局佐為とヒカルの家とに因果関係はなく、ただ買ってきたものだったということでした。
ということはヒカルが選ばれたのは、やっぱり別の理由があるのですね。
ヒカルの才能に魅かれたということかな・・。その辺はまた後日明かされるのでしょう。

佐為の回想にもありましたが、彼は1000年もの間をずっと囲碁への思いと共に生きてきました。
それは現世で囲碁を思う存分打てなかったからに他なりませんが、秀策と打っても尚解消されなかったその思い・・。
彼の囲碁への未練は、いつ昇華されるのでしょうかー。

ヒカルと囲碁を打つことで、佐為は確実に成長し強くなっています。
その先にあるのは、やっぱり神の一手でしょう。
そこを極めたときが、佐為が成仏するときとなるのでしょうかね・・。

佐為がいなくなることは寂しいものですが、かといってヒカルが先に逝くというのも辛いですよね。また佐為はさまようことになってしまう訳ですし・・。

どうか佐為の囲碁への思いが、この時代に昇華されることを願ってやみませんね。
佐為は今も十分幸せそうですが、それでも人間とは異なるものであることは変わりませんので。
複雑ですが、彼が納得できる形の終わりをいずれ迎えられるといいな・・と思います。





さて、一方祖父と対局したヒカル。
その成長ぶりを認められて、無事に碁盤と碁石をゲットしました!
本当に高いものなんですね・・。子どもが欲しがっても、なかなか手が出なそう(^^;)

そして早速佐為との対局を行ったヒカル。
2人が向き合っている姿というのが新鮮だし、どう打てばやりやすいかを試行錯誤する姿も微笑ましくて良かったです。
ちゃんと対局になってるし、格好も様になっていてみとれちゃいました!

こうやって毎日佐為と囲碁を打てば、ヒカルの成長は更に加速するでしょうね。それこそ、今度こそ打倒海王も夢じゃないかも!
そしていずれはプロを目指すようになるのかな。どんな展開が彼を待ち受けているのか、ますます楽しみになりました!

あかりも楽しく囲碁を学んでいるようだし、本当に囲碁部の皆の成長も眩いですね。
いつかは有名な囲碁部になってくれるといいなー。
そんな希望を持ちながら、これからも囲碁部の皆を見守っていきたいと思います(^^)







さて、次回は囲碁部が秋の団体戦に向けて切磋琢磨する話でしょうか。

今度は男女共に試合に出るということで(たぶん出ますよね?)、皆気合が入る頃だと思います。
ヒカルも佐為と対局を続けた腕を、十分に発揮してもらいたいところですね。
筒井の引退試合でもある訳ですし・・。

ぐんぐん成長し、絶好調のヒカル。
彼はこのまま囲碁の才能をどんどん開花させていくのでしょうかー?!


次回も楽しみです☆