前回、ついに碁盤を手に入れたヒカル。
彼と佐為は対局を行い、その腕を磨いていきますー。

囲碁に向き合い、少しずつ強くなっていく子供たち。
彼らはこれからどのような道を歩んでいくのでしょうかー?

感想です☆




始動~第39局 「実力を知りたい」






※以下、ネタバレあり※












◎あらすじ◎

囲碁部ー。
ヒカルはついに、筒井(つつい)に勝った。

整地を行い、それぞれの目を数える。
筒井はくそ!!と叫ぶと、しばらくうつむいたまま動かなかった。

・・どうして受験生なんだろう。悔しいよ。
やがて彼は石を片付けながら、そう話す。
こんなに強くなっている進藤(しんどう)君がいて、三谷(みたに)がいて・・。僕もずっとここで打っていたいよ。

そう言って笑う彼を見て、ヒカルもまた笑みを浮かべる。
次は三谷だー!
ヒカルはその勢いのまま、三谷に対局を挑む。

それを眺めながら、筒井は寂しそうに息をついた。
このまま力をつけていったら、冬の大会が楽しみだな。その時には自分は受験だから、また新しいメンバーがいるね。
ヒカルはその真意に気付かず、そうしたらまたポスターを貼ってメンバーを探すよ、と答える。

それよりも、彼は目の前の碁盤に夢中だった。
三谷はヒカルと打ちながら、確かにーと目を細める。

ここのところ、ヒカルは無茶な手が減ってきた。
それを指摘するとヒカルは照れくさそうに、この調子なら次の大会では惨めな思いをしなくて済むかなーと苦笑する。

3人の脳裏に、春の大会の記憶がよみがえる。
全員が失意に飲まれたあの試合ー
もっと強くならなきゃ同じだよ!
三谷はそう言って、ふん、と鼻を鳴らす。

対局は、三谷の勝ちだった。
まだまだ三谷に勝てる日は来ないようだー。
ヒカルはさっきの喜びも忘れ、むくれる。

と、そんなヒカルにあかりが声をかける。
囲碁教室の先生が、ヒカルに遊びに来るように言っていたよー。
それを聞いたヒカルは、気分転換に久しぶりに囲碁教室に顔を出すことにするのだった。


久しぶりの囲碁教室で、ヒカルは阿古田(あこた)と対局することになった。
2人の勝負を眺めながら、講師の男性はヒカルの成長ぶりをほめる。
囲碁部で随分鍛えられているようだねー。

そう笑う彼の横で、阿古田はだがまだまだだ・・と歯を見せて笑う。
事実、ヒカルは阿古田に負けていた。
彼は盤面をじっと見つめ、2人の言葉にも動じずにただひたすらに石を置いていく。

その姿に講師の男性は、すごい集中力だ・・と観察した。
そしてその集中力は、逆転勝ちを引き起こすー。

教室が終わると、ヒカルとあかりは礼を言い、楽しそうに帰って行った。
講師の男性はその姿を見送り、改めて感嘆する。

横では阿古田が、自分が油断したせいだーと弁解しているが、講師には阿古田が目立ったミスをしていないことが分かっていた。
違う、さっきの対局での劣勢からの逆転は、ヒカルの底力だー!!

彼はヒカルが囲碁を始めて、まだ1年も経っていないことも知っていた。
それなのにあの成長・・。
講師は、ヒカルに囲碁を教えている人物はどんな人なのだろうかーと思いを馳せるのだった。

一方ヒカルは帰り道であかりに、阿古田が強かったことを語っていた。
自分が強くならないと、相手の強さって分からないんだなー・・。
そう息をつくヒカルに、あかりはでも勝てたじゃない!と明るく励ます。

その言葉にヒカルも拳をぐっと握り、勝利の喜びを噛みしめる。
次こそは、三谷を・・!
彼の中で、囲碁に勝ちたいという思いはぐんぐん強くなっていくー。

だがアキラだけは別格だ・・。
ヒカルは再び海王戦を思い出し、道のりはまだまだ長いな・・とまた息をつくのだった。

ーその夜も、ヒカルは佐為との対局を行った。
相変わらず佐為は手加減なしなので、ヒカルは全然勝つことができない。
だが指導碁を打たれるのも癪に障るー

ここのところ毎晩打っているが、佐為に勝てるのもまたいつになるのだろうか・・。
ヒカルは負け続けることにむくれながらも、碁盤を囲むのだった。


それから数日後ー
ついにヒカルは、三谷に勝利した。

それは、ちょうど筒井が囲碁部にやってきたときだった。
皆からそのことを聞いた筒井は、呆然とヒカルを見つめる・・。

あかりが近づくと、彼は驚きの表情を変えないままに口を開いた。
いずれ追いつくときが来るような気がしてたけど、まさかこんなに早く三谷に追いついてしまうなんて・・。

筒井は同時に、ある手ごたえを感じてもいた。
それは、次の大会のことだった。
今のヒカルがいれば、今度こそ自分たちの目標、打倒海王を果たせるかもしれないー!
彼はヒカルを見つめたまま、ごくり、と唾を飲むのだった。

ーその週末。
ヒカルは英語の成績が悪かったため、本屋に参考書を買おうと訪れていた。

彼はそこで、偶然海王の大将ー岸本(きしもと)と遭遇する。
すると岸本は、ヒカルをある場所へと誘った。
ヒカルは不思議に思いながらも、彼の後についていくのだった。

岸本が向かったのは、1軒の碁会所だった。
先に座っててー
そう言われて、ヒカルは空いている席に腰掛ける。

一体岸本は自分に何の用だろう・・。
考えても、アキラとのことくらいしか思いつかない。
ヒカルは思い切って、岸本に直接用件を聞くことにした。

それに対し岸本は、ヒカルの本当の実力が知りたいのだーと答えた。
彼は目の前の碁盤から碁石を取り、ヒカルに対局を申し込むのだったー。




















強くなるヒカル。


今回はヒカルが囲碁の腕を上げ、ついに三谷を追いこす話でした。

やっぱり佐為と毎晩打つようになったことが、成長に拍車をかけているようですね。
筒井に勝ち、三谷にも勝ち・・。
ということは、冬の大会はヒカルが大将で出場することになるのかな。

新しいメンバーも早く見つかるといいですね。この流れで大会に出られないのでは、もったいなさすぎますから。
でも筒井がいる囲碁部が好きだったから、ちょっと寂しい気もします・・。仕方ないんですけどね。


そしてヒカルの成長に伴い、再び皆の目がヒカルの才能に注目するようになってきました。
ただこれまでと違うのは、今回は皆ヒカル自身の才能を見ているということ!
ついにヒカルのことを皆が意識しだしたのだと思うと、嬉しいですね(^^)

アキラの視界からはヒカルは一旦消えましたが、またその目の前に現れるのもそう遠くないことなのかも。
きっと秀策も、同様に頭角を現していったのでしょうね。
ヒカルのこれからが、本当に楽しみです!


そして・・岸本もまた、ヒカルのことが気になっているようです。
彼はアキラとの一件を見ているし、何よりもアキラのヒカルへの執着を知っていますからね。
ヒカルの本当の実力を知りたいーというのは、当然の思いでしょう。

今なら部活も引退しているだろうし、他校の生徒と対局しても何も問題にはならないいうのも大きいと思います。
元院生の実力と、成長半ばの実力。どんな対局となるのでしょうか。

ヒカルが岸本に勝つのはまだ難しいかなと思いますが、どれだけ健闘できるか、ですよね。
それによって、本当に打倒海王という目標も現実になってくると思います。

そうなったら、次はいよいよプロ試験を目指すようになるのでしょうか。
元院生にも勝てる実力があれば、十分考えられる進路ではないかと思います。

なんだかどんどんヒカルの未来が開けてきているようで、嬉しい限りです。
岸本との対局がどうなるか、期待して待ちたいと思います!









さて、次回は岸本と対局をする回ですね。

海王の大将だった岸本。元院生ということもあり、その実力はかなりのものです。
一方のヒカルもここに来てめきめきと腕を上げてきており・・一体どんな勝負となるのでしょうか。

そしてこの対局が、ヒカルにどのような影響を与えるのかー

次回も楽しみです☆