前回、攻め込みすぎたことで足元をすくわれ、負けを喫してしまったアキラ。
けれどもヒカルはアキラのその思いを受け取り、ますますプロになることへの思いを強めます。

互いに引き上げ合い、刺激し合うヒカルとアキラ。
そんな2人に、佐為は不思議な運命を感じずにはいられないのでしたー。

そしてヒカルの院生生活は続きます!

感想です☆




院生試験~第51局 「時々もどりたい場所」





※以下、ネタバレあり※









◎あらすじ◎

院生になってから1か月。
ヒカルは25位から、18位に上がった。

最近では最初の頃の連敗を脱し、それなりに勝つこともできるようになってきた。
佐為(さい)はヒカルの成長を、ほめたたえる。

だが和谷(わや)は、そんなことでは先が思いやられる・・とヒカルの成績表を盗み見て、呆れる。
彼はヒカルに、毎日の囲碁の勉強はどうしているんだ?と尋ねた。

和谷によれば、院生としてここに通う以外の時間をどう使うかで、成績の差は現れるものなのだという。
伊角(いすみ)や院生の何人かは、九星会という囲碁の塾に通っているー

それを知ったヒカルは、和谷はどうしているのかと尋ね返す。
すると和谷は、自分は森下(もりした)九段の弟子なんだ、と答えた。
彼は学校が終わると師匠の家に出向き、そこで囲碁を学んでいるのだそうだ。

だからヒカルのように、誰にも指導を受けていない院生というのは珍しいタイプらしい。
詰碁の本を読んだり棋譜を並べるだけでは、限界がある。それでは上に上がれないーと和谷は鼻息を荒くする。
上に行こうと思ったら才能より努力より、とにかく強い人に一局でも多く打ってもらうことだ。
彼はそう持論を述べると、ヒカルを森下九段の研究会に誘った。

なんでも研究会には森下九段の弟子であり、プロの棋士でもある者たちが顔を揃えるらしい。
週に1回、棋院会館の1室を借りて行っているんだー。
和谷はそう説明するが、イマイチ興味のわかないヒカルは、自分はいいやと断ろうとする。

だがそれを、佐為が遮った。
ヒカル、絶対行きましょう!!
その勢いに圧され、ヒカルは渋々和谷の申し出に乗る・・。
彼は早速来週の火曜に、研究会に顔を出すことになるのだった。

するとその話を聞いていた女子が、でもたまには気晴らしもしたいよねーと背中を伸ばす。
彼女たちはカラオケやボーリングに行きたい、と盛り上がっている。
その光景を横目で見ながら、ヒカルは帰途につくのだったー。


自分はカラオケもボーリングもいいから、時々は囲碁部で打ちたいな・・。
次の日の放課後、ヒカルは帰り支度をしながらも、つい足を理科室に向けてしまう。

外から覗くと、囲碁部のメンバーが集まって指導碁を打っている姿が見えた。
その光景をぼんやり眺めていると、窓の外にヒカルがいることにあかりたちが気付く。

久しぶりのヒカルの姿に、あかりは駆け寄り、どうしたのかと尋ねた。
毎日囲碁の勉強をしているんでしょ?
彼女の笑顔に、ヒカルはそんなことより大会はどうなった?と身を乗り出す。

三谷(みたに)も抜けたので男子の大会出場は叶わなかったが、女子は3人集まったはずだ・・。
ヒカルはそう思っていたのだが、あかりは出られなかった・・と首を振った。
助っ人のバレー部の女子が、その日は先約があってダメだったのだという。

次は出られると思うんだけど・・。
そう寂しく語るあかりの姿に、ヒカルは気になっていたことを思い切って尋ねてみる。

三谷は?やっぱりやめちゃったのか?
その質問に、部員たちは皆寂しそうにうなづく。
何度か声をかけたが、三谷とは囲碁の話をすることすらできなくなってしまったのだという・・。

いつかは囲碁部に戻ってきてくれるといいんだけど。
そうため息をつく3人の部員たちを見て佐為は、囲碁部もすっかり寂しくなってしまいましたね・・と眉を下げる。

一方ヒカルは、それなら自分が打ってやろうか?と持ち掛けた。
三面打ちでも指導碁でもやってやるよ!
そう言いながらヒカルは、理科室に入り込もうとする。
だがその時、あかりが言いにくそうにしながらも口を開いた。

ヒカル・・もう来ないで。

その表情の真剣さに、あかりが冗談で言っているのではないと悟ったヒカルは、目を見開く。
あかりは、今ヒカルが囲碁部で楽しそうに囲碁を打っているのを、もし三谷が見たらどう思うか・・と話した。
その内戻る気になるかもしれないのに、その時にヒカルがいたらそれこそもう戻ってきてはくれないだろうー。

だから帰ってほしい、とあかりはうつむく。
他の2人もその言葉に、ヒカルから目をそらした。
気まずい沈黙が流れるなか、ヒカルは場を取りなそうとあえて明るい声を出す。

だったら今日だけ!1回だけ!
彼はそう言って強引に理科室に入り込む。
あかりは怒ったが、言ってやめるヒカルではない。
結局彼女は諦め、ヒカルは碁盤の前に座るのだった。

そこで彼らは3面打ちを行うことにした。
ヒカルは先輩風を吹かせ、1人1人を相手に囲碁を打っていく。

その時ーもう1人理科室に近づく者がいた。
その人物は妙に理科室が騒がしいことに気付き、足を止める。
そしてそうっと中を覗いて、目を見張った。

その瞬間、彼は理科室に入ることなく元来た方へ戻ることにした。
だが外で物音がしたことに気付いたあかりが、はっと顔を上げ、外に三谷がいることに気付く。

三谷君!!

彼女は急いで外へ出た。
ヒカルが呆然とする中、あかりは理科室から離れようとする三谷を懸命に追う。
ヒカルは今日だけ、たまたま覗きに来ただけなの!!

その言葉に三谷は、自分は置き忘れたノートを取りにきただけだ、と返す。
進藤(しんどう)がいたって文句はないよ。院生様に教えてもらえてよかったなー・・

彼はそう言うと、歩いていってしまう。
あかりは唇をきゅっと結ぶと理科室に戻り、三谷のノートがあるかどうかを探した。

すると確かに、彼の名前の書かれたノートが机の中にあった。
皆が気遣うなか、あかりは三谷はノートを探しに来ただけだった、と笑ってみせる。

だがそれを聞いた夏目(なつめ)は、今日は理科の授業は無かったけど・・と言いにくそうに告げる。
その言葉の意味に、あかりははっとしてそれからー唇を震わせた。

そして彼女はその怒りを、ヒカルにぶちまけた。
ヒカルが来たから、三谷は帰ってしまった!ヒカルの馬鹿!!
その剣幕に、ヒカルはもう2度と囲碁部には顔を出さないことを約束するしかないのだった・・。




















懐かしの囲碁部。


今回はヒカルが囲碁部を懐かしみ、久々に顔を出す話でした。

・・ですが、結果的にはヒカルやっちゃいましたね(^^;)
無理を言ったがために、最終的には出禁みたいになってしまいました。
まぁでも、これはヒカルが悪い。。

あれから結局三谷が囲碁部を辞めてしまっていたのは、ショックでしたね。
あかりたちが引き継いだものの、部員は3人。
筒井の姿も当然なく・・。本当に寂しくなったものです。

それでも自分たちなりに頑張っているあかりたちの姿は、何かぐっと来るものがありますね。
あかりもまた佐為の登場で、運命が変わった子です。
囲碁の魅力み魅入られた彼女は、きっとこれからも囲碁を続けていくのでしょう。

未だにあかりの言葉は、胸に残っていますもん。
ヒカルは囲碁を辞める訳ではないー。

その言葉を胸に、彼女は頑張っているんでしょうね。
囲碁を続けていれば、いつかヒカルともまた対局することもできるでしょうからー。

これからも、葉瀬中囲碁部には存続してほしいものですね。
今は少ない人数で同好会のような感じかもしれないけど、きっと興味がある人たちはこれからもやってくるはず。
そしてまた大会に出られることを、祈っています。

もちろん三谷にも、戻ってきてほしいですね。
こうやって様子を見に来たのだから、皆と囲碁を打ちたいという思いはあると思うんですよね。
彼と対局できるような相手は夏目しかいなそうですが、それでも心惹かれるというのは、そういうことじゃないでしょうか。

ただ三谷も素直じゃないので、もうちょっと時間はかかるかな・・という気もしますが。
でも頼られたら彼も嬉しいんじゃないかなぁ。
すぐに声をかけても乗ってこないでしょうが、時間が解決してくれる問題のように思われます。

そのためにも、ヒカルには可哀想ですが、もう囲碁部に顔を出すのは控えてもらいましょう(^^;)
彼にとって気をつかわず癒しの場であるのは分かりますが、皆と違う道を選んだのはヒカルなのだから、そこはわきまえなければいけませんね。

彼の居場所は、もう囲碁部にはありません。
そのことを肝に銘じて、ヒカルには前のみを見て進んでほしいと思います。

今回あかりにはっきり言われたことで、ヒカルも痛感したことでしょう。
なのでこれで、囲碁部編は本当に終わりかな。
皆の動向も気になるは気になるけど、きっと楽しく過ごしていると信じていきましょうー。


ただちょっと気になったのは、あかりってもしかして少し三谷が気になってる?
前はヒカルを見ていた感じですが、離れたことで気持ちが移り変わったのかなー?なんて感じました。

中学生だし、恋愛の話とかあってもおかしくないですよね!そこだけは、気になるーーー!!
ってかあかりがヒロイン枠かと思ってたけど、どうやら今回のことで違うことがはっきりしましたねw
囲碁漫画だし、ヒロインとかそういうのはないのかな。

たまには囲碁部の活躍も描いてほしいですね。それこそ大会の様子とか!
彼らの活躍に期待しながら、今回は終わりたいと思います(^^)








さて、次回はヒカルが心を入れ替えて、プロ試験に向けて努力する話でしょうか。

和谷の師匠を紹介してもらうことになったヒカル。
佐為以外に初めて指導してもらうということで、彼がプロの棋士からどんなことを学ぶのかワクワクしますね。

和谷の言うように、1人の努力では限界があるのも事実。
院生の皆に追いつくためには、新たな挑戦に目を向けることも大切ですね。

プロ試験までに、どこまで実力を伸ばすことができるのかー?

次回も楽しみです☆