前回、若獅子戦に選ばれるために1組へ上がることを目指すヒカル。
しかし気持ちに反して、彼絵は連敗を喫してしまいます。
一体何が問題なのかー。
そう悩むヒカルに、佐為が告げた答えとはー?!
感想です☆
若獅子戦~第54局 「誰もが明日へ」
※以下、ネタバレあり※
◎あらすじ◎
塔矢(とうや)名人の研究会。
そこで、囲碁の歴史上一番強い棋士の話題が上がる。
以前、本因坊秀策(ほんいんぼうしゅうさく)と答えた棋士がいたなー。
誰かがそう口にすると、秀策が現代の定石を覚えたら最強だろうな、ともう1人が呟く。
そのやり取りを聞いていた緒方(おがた)は、そういえば以前そう言われた奴が1人いたな・・と思い出す。
それは、saiの件で皆が盛り上がっていたときだった。
saiと対局したことがあるという1人の少年が、saiの印象をそう語ったのだ。
ーsaiは強くなっている。まるで秀策が現代の定石を学んだみたいに・・。
そこへ、離席していた塔矢が戻ってきた。
話を聞く彼に、もし今この世に秀策がいたらどうなると思いますー?と棋士たちは、興味深そうに尋ねる・・。
その頃ー
ヒカルは佐為(さい)に指摘された言葉の意味が理解できず、戸惑っていた。
佐為と打っているから、負ける・・?
その意味を尋ねると、佐為はうなづく。
ええ、ヒカルは恐れているのです。盤上で切り込む私の一手をー!
彼は最近のヒカルを見ていて、気づいていた。
以前は闇雲に向かってきたものだったが、今ではヒカルには自分が差し出す刃の切っ先が見えるようなったのだろう。それゆえ、ヒカルが恐れ始めてしまったことを。
恐れがあるから、手控える。それが普段の対局でも、微妙に現れる。
ヒカルは最近の対局を振り返り、心当たりにはっとするー。
その表情を見た佐為は、それが分かったらやることは1つだ、とヒカルに迫る。
盤面を見極めて、ギリギリまで踏み込む。アキラはいつもそうだったでしょうー?!
彼はアキラの名を出し、ヒカルの闘争心を煽る。
アキラのように恐れを勇気に変えて、さあー!
ーその夜は、いつにも増して佐為の指導は熱を帯びていた。
ヒカルもまた自分の弱みを理解し、盤面に向かうのだった。
塔矢研究会。
話題は変わって、アキラの話に移っていた。
まだ表情は子どもらしいもんだ・・。
そうほほ笑む緒方に他の棋士たちはうなづきながらも、プロデビューを果たしたら顔つきも変わるさ、と話す。
アキラのことだから、きっと順当に勝ち星を上げるだろう。
そして5月の若獅子戦では、きっと優勝だー。
彼らがそう語っていると、お茶を抱えてアキラが入ってくる。
皆にお茶を配るアキラに、棋士たちは若獅子戦の話を振った。
皆が君に注目し、一戦交えたいと思っているよ。
芦原(あしわら)がそう言うと、アキラは笑みを浮かべる。
一戦交えたいのは、同じです。僕も若獅子戦は楽しみですよ。
すると1人の棋士が、院生の方はどうなんだい?と口を開いた。
若獅子戦は、大抵はプロの優勝で終わる。3回戦くらいまでは上がってくるんだが・・。
去年まで参加していた芦原が答えると、緒方がそういえば・・とアキラを見やる。
進藤(しんどう)ヒカルが、若獅子戦に出ると言っていたよ。
そう口にすると、アキラは瞳を伏せた。
楽しみじゃないのかい?
そう尋ねられても、彼は顔色を変えずに別に・・と答える。
そのやり取りを見ていた塔矢は、あの子か・・とヒカルのことを思い出す。
皆が彼らの話を不思議に思うなか、緒方はアキラの反応を見てますますヒカルに興味を持つのだった。
そして1か月が経つー。
ヒカルは佐為との猛特訓、院生の勉強、そして研究会への参加、と囲碁三昧の日々を送っていた。
3月某日。
日本棋院会館で、アキラたち3名の新人プロの初段免状授与式が行われた。
今日から、アキラは正式にプロ棋士だ。
彼は早速ライバルとなった緒方に、挨拶をしに行くのだった。
一方ヒカルは、葉瀬中の卒業式に参列していた。
彼は桜の花が散るなか、筒井(つつい)と加賀(かが)の姿を見つけ、叫ぶ。
俺、頑張ってるからねーーー!!
ーその言葉通り、ヒカルは努力を続けた。
負けることを恐れず、盤面に真摯に向かう。
そして対局を重ねた結果、ヒカルはー。
強くなるために。
今回はヒカルが自分の弱点に気付き、更なる研鑽を重ねる回でした。
やっぱり強くなったからこその恐れが、原因でしたか。
きっとある程度実力をつけた者には、必ず襲うジレンマですよね。
先の局面が見えるようになったからこそ、手控えてしまう・・。
確かにこれは、乗り越えねばならない壁ですね。ここを越えられないと、更なる成長は無理でしょう。
負けるのは誰だって嫌ですが、そこを恐れて逃げてばかりいては、結局負けることにつながってしまいます。
佐為の言うように、アキラは逃げません。
それに恐らく和谷たち院生を長く続けている者たちも、逃げないでしょう。
負けても悔しさをバネに、次につなげられればいいのだと思います。
なかなか自分を納得させるのは難しいですが、この段階で気付けたのが良かったです。
この弱点を気にし克服に努めるのなら、3月までに態勢を立て直すことも可能でしょう。
そして1組の門戸を開くことができるのかー?
道は険しいですが、ヒカルなら叶えてくれると信じています!
アキラだって口ではああ言いながらも、待っていますよ!
若獅子戦で戦えることを楽しみに見守りたいですね(^^)
さて、後は佐為のこと。
依然塔矢との対局を熱望する佐為。
何とか叶えてあげたいけど、さすがに囲碁界のトップとの対局の機会を得るのは難しそうですねぇ。
新初段シリーズなら、もしかしたら・・?とも思うけど、そこでヒカルが佐為と変わるのはリスキーすぎます。
変な注目を集めることになるでしょうし、それは避けた方がいいでしょう。
となると、プロになってからチャンスが巡ってくるのを待つー?
それも先が見えず、焦れますね。
何か良い方法があれば・・と思うものの、なかなか機会を掴めないのが現実。
saiとしてインターネット囲碁を続けられれば良かったのになーとも思いますが、あれももうできないですもんねぇ。
うーん・・佐為のことを思うと、ヒカルと同じで何とかしてあげたいのですけどねぇ。。
この辺解決しないと佐為が成仏することは無理そうなので、方法を見出したいものです。
やっぱ研究会に行くべきだったんじゃないの・・?笑
良い案が見つかることを、祈っています!
さて、最後にアキラのプロデビューについて。
ついに正式にプロ棋士となったアキラ。ここからは緒方らともライバルということで、身が引き締まりますね。
物語の方も、ここからはヒカルのプロ試験編とアキラのプロ棋士編で構成されていくようになるのでしょうか。
どんな棋士たちがいるのか、本当に楽しみ!
名前だけしか出ていない倉田プロとか、どんな人なんでしょうね(^^)
そしてヒカルがプロに上がってくるまでに、またどれだけ差がついてしまうのかー。
怖いけれど、アキラにはそういうライバルでいてほしいとも思うので、彼にはどんどん勝ち上がってほしいな、と思います。
一方のヒカルも、若獅子戦が終わればいよいよプロ試験です。
今の目標は若獅子戦参加ですが、その先に待っている壁も見据えなければなりませんね。
そこでは院生たち全員がライバルです。
ヒカルは彼らを越えて、プロ棋士への道を開けるのかー。
この春に、彼の未来はかかっています!
さあ、どんな1年が始まるのかー
ワクワクしますね!
そして、筒井、加賀、卒業おめでとう。
ヒカルたちに囲碁の楽しさを教えてくれて、本当にありがとう。
囲碁部がずっと続くといいな、と願いながら、感想終わります☆
さて、次回はヒカルが1組に上がる話でしょうか。
囲碁漬けの日々を送り、佐為と共に弱点の克服に取り組んだヒカル。
その成果は、果たして成績に反映されたのでしょうか?気になります!
若獅子戦に出るには、ここで1組に行ってないと間に合わないはず・・。
アキラたちが待っているので、是非ここはヒカルの底力を見せてほしいものです!
運命の春ー
ヒカルはどこまで成長したのでしょうか?!
次回も楽しみです☆
しかし気持ちに反して、彼絵は連敗を喫してしまいます。
一体何が問題なのかー。
そう悩むヒカルに、佐為が告げた答えとはー?!
感想です☆
若獅子戦~第54局 「誰もが明日へ」
※以下、ネタバレあり※
◎あらすじ◎
塔矢(とうや)名人の研究会。
そこで、囲碁の歴史上一番強い棋士の話題が上がる。
以前、本因坊秀策(ほんいんぼうしゅうさく)と答えた棋士がいたなー。
誰かがそう口にすると、秀策が現代の定石を覚えたら最強だろうな、ともう1人が呟く。
そのやり取りを聞いていた緒方(おがた)は、そういえば以前そう言われた奴が1人いたな・・と思い出す。
それは、saiの件で皆が盛り上がっていたときだった。
saiと対局したことがあるという1人の少年が、saiの印象をそう語ったのだ。
ーsaiは強くなっている。まるで秀策が現代の定石を学んだみたいに・・。
そこへ、離席していた塔矢が戻ってきた。
話を聞く彼に、もし今この世に秀策がいたらどうなると思いますー?と棋士たちは、興味深そうに尋ねる・・。
その頃ー
ヒカルは佐為(さい)に指摘された言葉の意味が理解できず、戸惑っていた。
佐為と打っているから、負ける・・?
その意味を尋ねると、佐為はうなづく。
ええ、ヒカルは恐れているのです。盤上で切り込む私の一手をー!
彼は最近のヒカルを見ていて、気づいていた。
以前は闇雲に向かってきたものだったが、今ではヒカルには自分が差し出す刃の切っ先が見えるようなったのだろう。それゆえ、ヒカルが恐れ始めてしまったことを。
恐れがあるから、手控える。それが普段の対局でも、微妙に現れる。
ヒカルは最近の対局を振り返り、心当たりにはっとするー。
その表情を見た佐為は、それが分かったらやることは1つだ、とヒカルに迫る。
盤面を見極めて、ギリギリまで踏み込む。アキラはいつもそうだったでしょうー?!
彼はアキラの名を出し、ヒカルの闘争心を煽る。
アキラのように恐れを勇気に変えて、さあー!
ーその夜は、いつにも増して佐為の指導は熱を帯びていた。
ヒカルもまた自分の弱みを理解し、盤面に向かうのだった。
塔矢研究会。
話題は変わって、アキラの話に移っていた。
まだ表情は子どもらしいもんだ・・。
そうほほ笑む緒方に他の棋士たちはうなづきながらも、プロデビューを果たしたら顔つきも変わるさ、と話す。
アキラのことだから、きっと順当に勝ち星を上げるだろう。
そして5月の若獅子戦では、きっと優勝だー。
彼らがそう語っていると、お茶を抱えてアキラが入ってくる。
皆にお茶を配るアキラに、棋士たちは若獅子戦の話を振った。
皆が君に注目し、一戦交えたいと思っているよ。
芦原(あしわら)がそう言うと、アキラは笑みを浮かべる。
一戦交えたいのは、同じです。僕も若獅子戦は楽しみですよ。
すると1人の棋士が、院生の方はどうなんだい?と口を開いた。
若獅子戦は、大抵はプロの優勝で終わる。3回戦くらいまでは上がってくるんだが・・。
去年まで参加していた芦原が答えると、緒方がそういえば・・とアキラを見やる。
進藤(しんどう)ヒカルが、若獅子戦に出ると言っていたよ。
そう口にすると、アキラは瞳を伏せた。
楽しみじゃないのかい?
そう尋ねられても、彼は顔色を変えずに別に・・と答える。
そのやり取りを見ていた塔矢は、あの子か・・とヒカルのことを思い出す。
皆が彼らの話を不思議に思うなか、緒方はアキラの反応を見てますますヒカルに興味を持つのだった。
そして1か月が経つー。
ヒカルは佐為との猛特訓、院生の勉強、そして研究会への参加、と囲碁三昧の日々を送っていた。
3月某日。
日本棋院会館で、アキラたち3名の新人プロの初段免状授与式が行われた。
今日から、アキラは正式にプロ棋士だ。
彼は早速ライバルとなった緒方に、挨拶をしに行くのだった。
一方ヒカルは、葉瀬中の卒業式に参列していた。
彼は桜の花が散るなか、筒井(つつい)と加賀(かが)の姿を見つけ、叫ぶ。
俺、頑張ってるからねーーー!!
ーその言葉通り、ヒカルは努力を続けた。
負けることを恐れず、盤面に真摯に向かう。
そして対局を重ねた結果、ヒカルはー。
強くなるために。
今回はヒカルが自分の弱点に気付き、更なる研鑽を重ねる回でした。
やっぱり強くなったからこその恐れが、原因でしたか。
きっとある程度実力をつけた者には、必ず襲うジレンマですよね。
先の局面が見えるようになったからこそ、手控えてしまう・・。
確かにこれは、乗り越えねばならない壁ですね。ここを越えられないと、更なる成長は無理でしょう。
負けるのは誰だって嫌ですが、そこを恐れて逃げてばかりいては、結局負けることにつながってしまいます。
佐為の言うように、アキラは逃げません。
それに恐らく和谷たち院生を長く続けている者たちも、逃げないでしょう。
負けても悔しさをバネに、次につなげられればいいのだと思います。
なかなか自分を納得させるのは難しいですが、この段階で気付けたのが良かったです。
この弱点を気にし克服に努めるのなら、3月までに態勢を立て直すことも可能でしょう。
そして1組の門戸を開くことができるのかー?
道は険しいですが、ヒカルなら叶えてくれると信じています!
アキラだって口ではああ言いながらも、待っていますよ!
若獅子戦で戦えることを楽しみに見守りたいですね(^^)
さて、後は佐為のこと。
依然塔矢との対局を熱望する佐為。
何とか叶えてあげたいけど、さすがに囲碁界のトップとの対局の機会を得るのは難しそうですねぇ。
新初段シリーズなら、もしかしたら・・?とも思うけど、そこでヒカルが佐為と変わるのはリスキーすぎます。
変な注目を集めることになるでしょうし、それは避けた方がいいでしょう。
となると、プロになってからチャンスが巡ってくるのを待つー?
それも先が見えず、焦れますね。
何か良い方法があれば・・と思うものの、なかなか機会を掴めないのが現実。
saiとしてインターネット囲碁を続けられれば良かったのになーとも思いますが、あれももうできないですもんねぇ。
うーん・・佐為のことを思うと、ヒカルと同じで何とかしてあげたいのですけどねぇ。。
この辺解決しないと佐為が成仏することは無理そうなので、方法を見出したいものです。
やっぱ研究会に行くべきだったんじゃないの・・?笑
良い案が見つかることを、祈っています!
さて、最後にアキラのプロデビューについて。
ついに正式にプロ棋士となったアキラ。ここからは緒方らともライバルということで、身が引き締まりますね。
物語の方も、ここからはヒカルのプロ試験編とアキラのプロ棋士編で構成されていくようになるのでしょうか。
どんな棋士たちがいるのか、本当に楽しみ!
名前だけしか出ていない倉田プロとか、どんな人なんでしょうね(^^)
そしてヒカルがプロに上がってくるまでに、またどれだけ差がついてしまうのかー。
怖いけれど、アキラにはそういうライバルでいてほしいとも思うので、彼にはどんどん勝ち上がってほしいな、と思います。
一方のヒカルも、若獅子戦が終わればいよいよプロ試験です。
今の目標は若獅子戦参加ですが、その先に待っている壁も見据えなければなりませんね。
そこでは院生たち全員がライバルです。
ヒカルは彼らを越えて、プロ棋士への道を開けるのかー。
この春に、彼の未来はかかっています!
さあ、どんな1年が始まるのかー
ワクワクしますね!
そして、筒井、加賀、卒業おめでとう。
ヒカルたちに囲碁の楽しさを教えてくれて、本当にありがとう。
囲碁部がずっと続くといいな、と願いながら、感想終わります☆
さて、次回はヒカルが1組に上がる話でしょうか。
囲碁漬けの日々を送り、佐為と共に弱点の克服に取り組んだヒカル。
その成果は、果たして成績に反映されたのでしょうか?気になります!
若獅子戦に出るには、ここで1組に行ってないと間に合わないはず・・。
アキラたちが待っているので、是非ここはヒカルの底力を見せてほしいものです!
運命の春ー
ヒカルはどこまで成長したのでしょうか?!
次回も楽しみです☆
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