前回、佐為に弱みを指摘されたヒカル。
彼はその壁を打ち破るために、猛進することを決意します。

そんな中、3月を迎え、アキラは正式にプロに。
そして葉瀬中からは、筒井と加賀が卒業していきます・・。

環境の変わる季節、ヒカルは1組に上がることができるのでしょうかー?!

感想です☆




若獅子戦~第55局 「ようこそ1組へ」





※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

4月。
ヒカルはついに、1組へと昇格した。
彼は意気揚々と、和谷(わや)に報せに行く。

1組も最下位からなので、まだ若獅子戦には遠い。
だが1組にならなければ、そもそも辿り着かない目標なのだ。
これからは和谷たちがライバル・・。
ヒカルはごくり、と唾を飲む。

そんな彼を1組のメンバーは、ようこそーと笑顔で迎えてくれた。
ヒカルも身体に緊張がみなぎるのを感じながらも、よろしく、と大きな声で応えるのだった。

ー早速、1組のメンバーとの対局が始まった。
初戦ということで、自然とヒカルの気持ちは引き締まる。

相手の手に怯まないだけじゃない。相手より、厳しい手を返してやる。
俺はもっと上に行くんだからー!

その闘志を、横で見つめる佐為(さい)もまた受け取っていた。
どうやら本当に階段を1つ上がったようですね。
彼はヒカルを頼もしく思い、ほほ笑む・・。

結果、ヒカルは初戦を勝ち取った。
まず1勝ー!
弾みをつけた彼は、午後は和谷の友人である福井(ふくい)と対局することになる。

福井ーフクの打ち方は、ヒカルにとって打ちやすかった。
1組は2組より持ち時間が長いが、彼は長考しない。むしろ2組のスピードよりも速いくらいだ。

打ちやすいー!俺は早碁の方が得意かもしれない!
ヒカルは新たな感触を得て、胸をときめかせながら碁石を置いていく。

その結果、ヒカルは2戦目も半目差で勝利した。
時間が余ったので、ヒカルとフクはもう1局打つことにする。

囲碁って面白いな!
ヒカルが思わずそう言うと、フクもうなづく。
和谷もよく言うよー。

それを聞いたヒカルは、和谷と彼が仲がいいことを思い出す。
フクは、和谷は自分には弱いんだ、と笑った。

そこへ対局を終えた和谷が、様子を窺いにやってくる。
彼はヒカルが2勝したことに感心するが、次の相手は自分だから連勝記録はここまでだ、と笑う。
だがヒカルも負けず、自信満ちた笑みで返すー。

こうしてヒカルの1組1日目は、調子よく終わるのだった。

ーその夜、浮かれているヒカルに、佐為は釘を刺した。
次の相手は和谷だから、油断しないことー。

2人は和谷の対局は、まだ見たことがなかった。
どんな打ち方をしてくるのだろうかー。
彼らは碁盤を囲みながら、まだ見ぬ対局を想像し、期待を膨らませるのだった。


次の週、ヒカルは棋院会館へ向かった。
今日は和谷との対局だ。彼の姿を探すと、和谷は院生仲間とネット碁について語っているところだった。

どうやら相手の少年が、古いパソコンをもらえることになったらしい。
和谷はネット碁は簡単だよ、と彼に薦めているようだった。

それを聞いたヒカルは、話に入っていく。
和谷は、進藤(しんどう)もネット碁をやったことがあるのか?と笑顔を見せる。

すると少年が、ネット碁には強い人はいるのか?と尋ねる。
和谷はそこそこいるよ、と答え、たまにプロも打っているんだ、と2人に説明する。
それから彼は少し考えた後、たった1人だけどプロよりも強いと思った奴もいる・・と口にした。

1か月くらいしかいなかったけど、saiというプレーヤーは強かった・・。

saiー!
その名に、ヒカルと佐為は思わず顔を見合わせる。
どうやら和谷はsaiと対局したこともあったらしい。
あの時の100人斬りのうちの1人だったのか・・。
2人は意外な縁に、感心する。

でもsaiは夏休みだけ現れて、あっというまに消えてしまった。今でもたまに名前を探してしまうんだ・・。
和谷はそう言うと、ため息をつく。
saiと対局した人はたくさんいたけど、結局正体は謎のままだった。メッセージを交わしたのも、自分だけだったし・・。

その言葉に、ヒカルはえ?と眉を上げる。
自分を負かした後に、「俺強いだろ?」って声かけてきたんだよ、そいつ!
和谷の話に、ヒカルはzeldaとのやり取り思い出すー。

zelda、俺は院生だって言ってた!zeldaって和谷だったんだ!!

彼は驚き、思わずこみあげた思いを口にしてしまう。
だがメッセージのやり取りは、本人たちしか知らないことだ。
佐為は慌てて止めたが、既に遅かった・・。

和谷の表情が見る見る驚きに包まれ、ヒカルを見つめる。
・・何でお前が俺とsaiの会話を知ってるんだ?
彼は信じられない・・と、唾を飲んだ。

ちょうど対局が始まってしまったので会話は中断されたが、和谷の胸には疑心が渦巻いて止まらなかった。
まさか・・進藤がsai?!
疑惑に答えが出ないまま、2人の初対局は始まってしまうのだったー。




















zeldaとの再会。


今回はヒカルが1組へ上がるなか、和谷がsaiはヒカルなのではないか、と疑問を持つ回でした。

ついに1組に上がりましたね!
ここから10位ほど順位を上げないといけないのでかなり大変ですが、出だしも良かったしスランプからは抜けられたことが何よりです。

これもヒカルが自分と向き合って、弱みの克服に努めたからでしょう。
努力は裏切りませんね。このまま快進撃を見せてくれること、期待しています!

ただここからは、本当に強い者同士のぶつかり合いです。
プロ試験を経験してきた者も多数・・。そんな中で、どうやって立ち回れば順位をあげられるのかー戦略も必要となってきますね。

フクのように相手を分析し、自分が確実に勝てる相手を見極めていくことも必要でしょう。今回ヒカルが気付いたように、早碁が得意ならそのスキルを伸ばすことも大事でしょう。
そうやって様々な努力をした上にこそ、プロという道はあるのだと思います。

若獅子戦までは後1か月、プロ試験までは4か月。
ヒカルがどれほどの成長を見せてくれるのか、期待しています。

また大分顔が分かるようになってきたので、1組のメンバーの活躍も気になります。
皆プロ試験まで頑張れー!!
応援しています(^^)





さて、そんな中、久しぶりにsaiの話題が出ました。
そしてまたヒカルがうっかりやっちゃいましたw
和谷がzeldaだったという事実に興奮し、zeldaとsaiしか知らないはずのチャットのやり取りに言及してしまいました。

これは・・どう言い逃れできるものだろうか(^^;)
横からやり取りを覗いてたとか・・?苦しすぎるか。
でもここで弁明しないと、元々アキラや緒方はヒカル=saiと疑っていたこともあるし、ますますその疑念は強まってしまうことになります。

かといって佐為のことを話しても信じてもらえる訳もなし。ヒカルの隠れた実力ーという感じで、彼の本意としない騒がれ方をしてしまう可能性もあります。

せっかく1組に上がれたし仲間もできたところなので、それは避けたい展開ですね。
何とか上手い言い訳を考えて、疑いから逃れることができるといいんですが・・。でもヒカルにそんなことできるかなw

ここでsaiの話題が再び出てきたのも、何か新たな布石を感じさせます。
この話題が、ヒカルの立ち位置を変えることになってしまうのかー?

かなり気になる展開ですね。
次回を待ちたいと思います!








さて、次回は和谷がヒカル=saiの疑惑を詰めていく回でしょうか。

世界中が注目したsaiの正体。
それがヒカルだったとしたら、和谷も放っておかないでしょう。
強さの件についても理由を知りたがるだろうし、追及は厳しいものになると予想されます。

ヒカルはその疑惑の目から、逃れることができるのでしょうかー?!


次回も楽しみです☆